ロシアの専門家、96B式戦車を評する

 これも「戦車両項目」関連です。

https://www.xuehua.us/2018/08/13/%E4%BF%84%E5%AA%92%E8%A7%A3%E6%9E%90%E4%B8%AD%E5%9B%BD96b%E5%9D%A6%E5%85%8B%E4%B8%BA%E4%BD%95%E8%A1%A8%E7%8E%B0%E8%80%80%E7%9C%BC%EF%BC%9A%E8%B7%91%E8%B5%B7%E6%9D%A5%E9%A3%8E%E9%A9%B0%E7%94%B5/zh-tw/


ロシアメディア、中国の96B戦車は何故パフォーマンスが素晴らしかったのかを解析:走ること風の如し

タス通信社は8月10日「96式戦車『猛竜』出撃 中国の『戦車両項目』競技の中でのエース」と題する報道を発表した。

報道は、ずっと前から「戦車両項目」の優勝候補としてロシア以上の者はいないが、ベラルーシおよびカザフスタンチームもまたずば抜けた実力を持っていた、とする。しかしロシアの最も危険なライバルは国産96B式メインバトルタンクを使用して競技に参加した中国だった。

タス通信社は国際「戦車両項目」競技連盟副主席、「戦車両項目」および「スヴォロフ突撃」項目ロシアチーム主教練を担当したことのある退役少将ニコライ トゥトーリンを招待し、中国の96B式戦車の特徴を分析してもらった。

全く新しく自主研究開発

報道は言う。非常に多くの中国の武器装備同様、96B式戦車ファミリーはソ連のひな形の上に発展してきたもので、1991年の湾岸戦争が非常に大きな程度上96B式戦車の登場を加速した。中国の軍政府指導層はこの戦争の中の多くの戦車戦に対し真剣な分析を行い、人を不安にさせる結論を得た。すなわち、国産戦車装備は深刻に立ち遅れている、というものである。1990年代初め、中国の工業部門はすでに充分な研究開発および生産の実力を具備しており、世界水準の戦車を作り出すことができた。

報道は言う。トゥトーリンは説明し語る。「中国軍政府指導層が解放軍のために新型戦車を研究開発する決定をした後、中国は大規模な武器更新計画を開始した。北京は決して古い機種に対して改良を行わず、直接新戦車の研究開発に着手した。今日の主役、すなわち1997年に装備された96式メインバトルタンクは、この仕事が結んだ大きな果実である。」

中国チームが今回の「戦車両項目」競技に出征する時、使用したのが他ならぬ96B式戦車で、それは96式戦車の最新改良型である。

機動性能が群を抜く

トゥトーリンは指摘する。競技に参加した96B式戦車の機動性能は非常に出色だった。「そのここ何年かの競技参加のパフォーマンスから見て、その加速は相当に早い。標準速度は時速65qだが、それは時速75qまで出せ、我々のT-72B3Mと同様である。」 今回の競技の中で、ロシアの競技に参加した1両のT-72B3Mも時速77qの速度記録を作った。

報道は言う。中国戦車の最高速度に関し、トゥトーリンは正確な回答をしていない。「山道でさえなければ、時速80qに到達できると聞くが、私は決して信じない。だが人々はその出発時の加速性能が非常にすごいことに気付いた。リレー競技部分でのパフォーマンスはすなわちその明らかな証拠である。」

報道は、単一車両競技の中で、中国人は確かに彼らの飛ぶような速度を見せた、とする。加速ロード部分での疾駆は人に戦車訓練場ではなく、離陸滑走路上にいるようだと感じさせた。

報道は言う。トゥトーリンは次のように分析する。「機動性能に対し影響すること最大なのはエンジンの馬力と戦車の自重との間の対比関係である。公開の情報の中から我々は、中国戦車のエンジンのパワーが1000馬力で、我が国の戦車と同等であるが、重量がロシアサイドに比べやや軽く、約42トンで、一方T-72は44〜45トンに達し得ることを調べることができる。」

非常に多くの「戦車両項目」の愛好者は皆気付いているが、中国戦車はT-72とは異なり、転輪上に中空の穴が存在する。転輪を中空にして重量軽減しているだけでなく、中国戦車のスカートの長さと厚みもT-72に比べ遜色があるだろう。このやり方はそのために200sの重量を軽減することができ、競技が設定した最低重量ラインに迫る。

推測を信じる必要はない

トゥトーリンはは、96B式戦車の全部の情報をまだ決して掌握していないその前に、その有り得る構造上のインチキな噂に対し騒ぎ立てするな、と呼びかけを発する。

報道は言う。彼は回想し語る。中国車両チームはいかなる人も戦車内部に入れないだろう。「私はかつて実地でこの戦車を何回も見たことがあるが、興味深いのは、中国人が内部に入れて見学させたことが全くないことだ。戦車はずっと対外的に閉じられている。」

彼は指摘する。96B式戦車は今年エンジンのパワーを上げ、技術的処理によって戦車の自重を軽減した、と語る‥‥どうであろうと、外観と技術指標から見て、我々は次の結論を得られるだけである。すなわち武器、視察照準装置、走行システム、出力:重量比方面からしてT-72と互角であり、まさにそのせいでもあるが、それはだからこそ派遣され競技に参加したのである。

報道は言う。指摘が必要なのは、「戦車両項目」が今年イベントのルールに対し重要な追加捕捉を行ったことである。2018年から、40トン以上の戦車のみやっと競技に参加でき、その意図は競技参加者が構造の改変によって重量軽減速度アップの目的を達成するのを避けることで、このことは戦車の一部の作戦性能を犠牲にする。


 ロシアも互角の評価をしているわけで、中国はルール上反映されにくい部分で勝っていると主張し、しかも96B式戦車はハイローミックスのローにあたる機種で、99式系列はより高性能だとしています。まあそれを言うならロシアには次世代のT-14があるわけですが。来年あたりロシアがT-14を出してきたらより注目度が上がりそうですが、T-14の無人砲塔とかアクティブ防御とかもこの競技ではあまり有利に働きそうもないですね。
















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