WaffenHQ.deフォーラムにおけるフレシット弾薬を使用するアサルトライフルに関する議論

 サイト「WaffenHQ.de」の歩兵兵器に関するページの内容を順次紹介していますが、このサイトのフォーラムで興味深い議論がなされていたので紹介します。

http://www.whq-forum.de/invisionboard/index.php?showtopic=25555


発言者:archibald_tuttle
2006年8月24日


長所
●高速および小さな空気抵抗による低進した弾道。
●スチール板に対する良好な効果

短所
●サボがきちんと離脱しないためバレルがライフリングなしで使用できない。
●別の選択肢として内部にサボをひっかけて止めることのできるバレルアタッチメントを使用しなくてはならない。
●サボの離脱によって弾丸がその弾道を逸らされる。
●非常に高いガス圧を持つ弾薬が必要不可欠である。
●射手に対する大きな(非常に邪魔になる)騒音負荷(例えばAAI-ACR)。
●銃に対する大きな高温負荷。
●雨滴がフレシットを大きく逸らせすぎるため雨の際には使用できない。
●背の高い草や茂みが弾丸を容易に逸らせる。
●弾丸の製造にコストがかかり、高価である。
●フレシットが負担を受けた際に歪み、そしてこれにより精度を失う。
●遮蔽物あるいはケブラー防護物に対する少ない効果。
●極度に低い命中可能性(AAI-ACRおよびステアーACRでは100mで約60%)。
●フレシットが尾翼によって肉体内でも安定されるため対ターゲット効果が低い。
●変形は骨に対する命中弾によってのみ達成される。これには多数の命中弾が前提となる。

 この内容から、役に立つフレシットアサルトライフルが決して得られていない、そして禁じられなくてはならないわけでもない、ということになる。

SPIW
http://www.thegunzone.com/spiw.html

SPIWの本
http://www.kelleyarms.com/collectg.htm

「G11 Story」にもいくつかの事柄がある。

かなり大きい「フレシット」によって機能するライフル

http://www.gun-world.net/austria/steyr/amr/amr.htm

‥‥ただしこれはボツになったようだ。顧客は知られていない。

ここにも

http://www.waffenhq.de/infanterie/flechette.html

600mにおける貫通成績はどこかにカンマが抜けている?
(頑住吉注:これは以前紹介した「5.56mmステアーフレシット」のページです。600mで35mmのスチールを貫通という数値に関し、私は「信じられないほど凄い」、と感心しましたが、この人はそんなわけない、カンマが抜けている、つまり3.5mmの間違いじゃないの、と言っているわけです)


発言者:Ta152
2006年8月24日


 なるほど大部分において、そして全体において私はあなたのリストに同意するが、いくつかの点についてのみ気に入らない。

引用「●サボがきちんと離脱しないためバレルがライフリングなしで使用できない。」 

 施条されたバレルに関するこの問題はまさに従来型の弾薬でも全くそうである。純理論的にはフレシットを乗せて加速するピストンはスムーズバレルの場合でもきれいに分離し得る。ただ1つの問題は条件の正確性である(そう、私はこれが無風の実験室内のみで機能することを知っている‥‥)。

引用「●サボの離脱によって弾丸がその弾道を逸らされる。

 コンスタントである限り問題はない。そういうわけでフレシット銃器の原理的問題ではない。

引用「●非常に高いガス圧を持つ弾薬が必要不可欠である。

 必須ではない。高いガス圧は高い初速のためにのみ必要とされる。

引用「●銃に対する大きな高温負荷。

 原理からすればこれはむしろより小さい。しかし高い初速達成によって相殺されがちである。

引用「●背の高い草や茂みが弾丸を容易に逸らせる。

 この点に関し私はさほど本当には納得していない。横方向の負荷がフレシットに悪い、これは明らかである。しかし草や茂みはむしろ真っすぐ貫通される。弾丸は不安定にされるが、比較的急速に再び安定して飛行する。私はノーマルな弾丸と大きな差はないと思う(等しい弾丸重量を仮定して)。

引用「●遮蔽物あるいはケブラー防護物に対する少ない効果。

 これはまさにフレシットがポイントを稼ぐべき点である。フレシットは極度に高い横断面負荷を持つ。

引用「●変形は骨に対する命中弾によってのみ達成される。これには多数の命中弾が前提となる。

 何故1発の骨に対する命中弾のために多数の命中弾が必要とされるのか(この文が別の意味であることは知っている)。


発言者:Ta152
2006年8月26日


引用「●別の選択肢として内部にサボをひっかけて止めることのできるバレルアタッチメントを使用しなくてはならない。

 そもそもそんなものが本当にすでに存在しているのか? 私はそれが一体どのように機能するのかよく想像できない。特にフルオート銃の場合に。


発言者:archibald_tuttle
2006年8月26日


(頑住吉注:「ねじ切りタイプ」、「シュレッダータイプ」の2種のアタッチメントの図が引用されているので原ページで確認してください。ただしいずれも内部にサボを引き止めるのではなく切断、破壊して離脱を助けるといった感じです)


発言者:Chancellor
2006年8月29日

引用「●変形は骨に対する命中弾によってのみ達成される。これには多数の命中弾が前提となる。

引用「何故1発の骨に対する命中弾のために多数の命中弾が必要とされるのか(この文が別の意味であることは知っている)。

 これは全く正しくない。この弾丸は体内できりもみし、回転し、すべてのエネルギーを放出する。


発言者:Ta152
2006年8月26日


 ノー。きりもみは原理上起こらない。翼による安定機能は密度の高い媒体内でも非常に良好に機能する(もしくはより良くさえ)。弾丸が曲がる瞬間にはもちろん急速に多くのエネルギーが失われるだろうが、弾丸が曲がるどんなことが起こり得るだろうか(これはマテリアルと構造の問題である)。フレシットの問題はむしろわずかなエネルギー伝達である。APFSDS弾の内部弾道学的効果度は非常に悪いからである(頑住吉注:「APFSDS」は「Armor Piercing Fin-Stabilized Discarding Sabot」の略です http://ja.wikipedia.org/wiki/APFSDS )。


発言者:Chancellor
2006年8月29日


引用「この弾は非常に良好な弾道を示す。初速1,480〜1,500m/sの場合、600m以遠になって初めて速度が約910m/sに低下する。弾道は極度にフラットに推移し、このためフレシットは600mにおいてサイトラインからたった33cm上を飛行するだけである。.223レミントンの場合、弾道の高さはすでに155〜180cmになる。600mにおいてフレシットは依然35mmのスチールを貫通する。

 この弾は人体内に恐るべき傷をもたらす。これは国際的に激しく非難され、戦場において禁止される理由であった。というのは、ターゲット媒体(例えば20%ゼラチン)内部でフレシットは安定を奪われ、変形した。NATOのテストでは先端が釣り針状に曲がり、あるいは弾全体がU字型になった。それだけでなくこのフレシットはターゲット内で90〜180度回転する傾向にもあった。こうした変形および横方向の運動によって、飛行体はそのエネルギーの大部分を放出し、比較的大きな傷穴を開けた。この回転はさらに、弾が安定フィンを先にしてターゲット内をさらに突き進むことも意味した。


http://www.waffenhq.de/infanterie/flechette.html

(頑住吉注:これは「5.56mmステアーフレシット」からの引用です)


発言者:Ta152
2006年8月29日


 そのWHQテキスト(対ターゲット効果および使用禁止に関するテキスト)はくだらないものだし、すでに最も多様な人々のいくつものメールがここでのフォーラムを催促している。

 前段の部分は外部弾道学に関係している。APFSDS弾は大きなAuftitt(頑住吉注:辞書に載っておらず、スペルミスかも知れません)を持つため本当に良好にその速度を維持する。しかし私は内部弾道学的にも弾丸がバレルを去る前に銃内で起こることと一致すると思う。APFSDSは効果度からすると悲惨だからである(頑住吉注:この部分はどうも変で、私の訳が間違っている可能性も高いです。要するに空気中で大きな抵抗を受けずに直進するのと同様体内でもそうなるからエネルギーが放出されず、効力が小さいという主張だと思います)。


発言者:Chancellor
2006年8月29日


 私は引用したテキストが正しいという主張を維持する。これに関しては優れた論争があり得る。だが私が思うには双方不愉快になっている。


発言者:Ta152
2006年8月29日


 何故同意できないのか。それなら「傷弾道学の神」Facklerがこれに関してどう記述しているか見よう。

「その長さ・直径比、尖った先端、1km/sを超える速度により、こうしたダーツの深部貫通能力を疑い得る者はいない。しかし筆者の意見ではこれがAAIの要求する『非常に有利なソフトターゲット致死性』を生じさせることは最もありそうにもないことである

http://www.btammolabs.com/fackler/acr_candidates.pdf

 そしてあなたがもう一度WHQのデータ表の数値をよく見るならば、弾丸重量0.66g、1450m/sの初速であり、たったの694ジュールである。これはそれですらむしろ弱い5.56mmx45弾薬の2.5倍も少ない(頑住吉注:フレシットがエネルギーを伝達する能力に疑問があるばかりでなく、そもそも持っているエネルギーが少ないのだから仮に効率よく伝達されても少ないものは少ないのだ、というわけです)。


発言者:RPG7
8月29日


引用「そのWHQテキスト(対ターゲット効果および使用禁止に関するテキスト)はくだらないものだし、すでに最も多様な人々のいくつものメールがここでのフォーラムを催促している。

 それならこれをこう変えてはいけないだろうか。

短所

●フレシットを乗せて加速するピストンの一部が射手の近い周囲に危険を及ぼす。これがこちら側のどこかにも飛んで来るのだ。


発言者:敗残兵
2006年8月30日


 顔を真っすぐバレルに向けていない時、大きな効果を持つプラスチック片はないはずである。その上防護グラスもすでにスタンダード装備に属していないだろうか?地肌に当たったとしてもたいしたことはないだろう。戦闘中フルな制服を着ている兵は、恐らく全く関心も引かれないだろう。


発言者:Ta152
2006年8月30日


 防護グラスはまだスタンダードには程遠い。あなたは初速1400m/sをもって飛ぶプラスチック片をよく考えてみる必要がある。それは急速に速度を失うが、恐らく2、3mでは危険がなくなるには遠いだろう。反対に射撃の際にはどっちみち自分の戦友の近くを通り過ぎるように射撃するべきではなく、これは危険を制限する。


発言者:stoenggi
2006年8月30日


 それでも私は危険と見る。特にCQC/(F)HOKにおいては。部隊が最初の局面においてまだ建物の最初の部屋に密集しているとき、もしくは突撃の最初に射撃しなくてはならない時、破片は最初の部屋中に満ちる。この速度では壁に跳ね返ってでもあなたや戦友を少なくとも邪魔する。したがってこれは「副次的」危険に相当する。


発言者:敗残兵
2006年8月30日


 さて突然だがあなたは何を持って部屋に突入したいか? 何百mもの戦闘距離はまだない。部屋の掃討のためには恐らくごついアサルトライフルではなくむしろサブマシンガンが使われる。そしてサブマシンガンに使われるフレシットというのは控えめに言っても恐らく無意味である。


発言者:Charos
2006年8月30日


 いつから部屋の掃討のためにサブマシンガンが使われるようになったのか? 

 部屋の掃討は訓練を積んだ兵によって行われるものだし、サブマシンガンはそうこうするうちにレギュラーな戦闘部隊においてほとんど見られなくなった。部屋の掃討用にもである。

 コンパクトなアサルトライフルはもはやサブマシンガンより扱いにくいサイズでもないし、決定的に大きな火力を提供する。


発言者:stoenggi
2006年8月30日


引用「さて突然だがあなたは何を持って部屋に突入したいか? 何百mもの戦闘距離はまだない。部屋の掃討のためには恐らくごついアサルトライフルではなくむしろサブマシンガンが使われる。そしてサブマシンガンに使われるフレシットというのは控えめに言っても恐らく無意味である。

 例えばSIG551SBあるいはSIG552LBはすでに非常にハンディであり、それにもかかわらずフィールドでもなお完全に実戦使用に耐える。これによりサブマシンガンは時代遅れである。このため私はフレシットには長所より短所が多いと見る。


発言者:敗残兵
2006年8月30日


 あなたは今特殊部隊に話を変えているが、いうまでもなく私はそのことを言っているのではない。


発言者:stoenggi
2006年8月30日


 SOK用の問題を続ける。戦闘地域における軍のSOKでは銃器は任務固有に選択されるが、コンパクトライフルもそうだがサブマシンガンも好まれる。弾薬だけですでにメリットを持つからである。そうすればサイドウェポンも口径9mmのピストルで済むことになる。

 あなたがGSG9や他の警察部隊のことを言っているなら、恐らくサブマシンガンは時として代表的な装備である。この場合しばしば本当にCQCのみがプランにあるだけだが、一方戦闘地域におけるSOKは、そこからフィールドへ出ての戦闘も絶対に想定しなければならない。


発言者:銃器プロ
2006年9月10日


 あなたたちがACR銃器のことだけを話題にしているなら、私はステアーACRが最も適していると思う。なぜなら非常にハンディだからである。これを使っての200mにおける1mm単位の精密射撃を求める人は誰もいない! それに対しG11はコストが高すぎる。これはノーベルによって特別に作られた初の真正なケースレス弾薬用銃器であるが。一方AAI社は特別に無駄なこととして2発の弾丸を前後に配置した!!! ターゲットはこの口径の1発の弾丸ですでに貫通されているのに。3つ全てのプロジェクトは中断されている!


発言者:goschi
2006年9月10日


 中断はされたが凄い印象だ。ACR全体は抹消され、死んだものと説明され、そしてたいていのデザインは最終的に断念された。

 だが個々のプロジェクトの評価は私の見方ではあなたが説明したよりもいくらか複雑である。


発言者:archibald_tuttle
2006年9月12日


引用「これを使っての200mにおける1mm単位の精密射撃を求める人は誰もいない!

 ノーだ。フレシットを使った場合求められるのはmmよりむしろmである。

(頑住吉注:ここに米軍作成によるACRプロジェクトに参加した銃と比較用のM16A2の各距離における命中確率のグラフがあるので原ページで確認してください。発射は速射により、左が1回目、右が2回目の結果です。距離が離れた方が確率が上になってしまっている部分があり、サンプル数が少ないのが伺えますが、全体の傾向は分かるはずです。これを見るとM16A2の100mにおける命中確率が95%以上であるのに対し、ステアーACRのそれは50%前後で、これはMP5以下ではないでしょうか。300mでは10%前後に過ぎず、これでは600mまで極度にフラットに飛び、速度低下率が低いという長所も余り意味がない気がします。G11の命中確率がM16A2に比べて特に差がないことも分かりますね。要するにこの人は200mにおける1mmを争う精密射撃はこの銃には求められていないんだからいいじゃないか、という意見に対し、データを挙げて「とんでもない。200mでは1m単位を争うくらいお粗末な精度しかないのだ」と言っているわけです)。

引用「一方AAI社は特別に無駄なこととして2発の弾丸を前後に配置した!!!

 多くの人がひっかかっているだろうが、それはコルトだ。ターゲット内弾道学的にはさほど良くないものでしかないが、よく散布する。この弾薬は軽機関銃には適していると思われる。

「伝えられるところによれば『砂漠の盾』作戦の間にアメリカ海軍はOlinにフルボア5.56mmデュプレックス弾薬の生産開始を申し入れた。Olinは却下した」

http://www.thegunzone.com/salvo.html

引用「ターゲットはこの口径の1発の弾丸ですでに貫通されているのに

 第2の弾丸は決して同じ位置に命中することを意図しているのではなく、命中確率を上げるため第1の弾丸の弾道の周りを飛ぶことを意図している。

引用「3つ全てのプロジェクトは中断されている!

 プロジェクトは4つだ(かつては6)。すなわちHK、コルト、ステアー、AAI(かつてはAres、MDHC)。


 こうした場における記述は話し言葉に近くて略された文、単語、スペルミスなどが多く、硬い文しか読んでいない私には非常に読みにくかったですが、ドイツの銃器、兵器マニアによるリアルタイムな議論が読めるわけで、今後も興味深い内容があったらこうしたフォーラムの内容を読んでみたいです。ちなみにアップしようとしたら原ページにまた内容が追加されていました。重要な内容ならこのページにも追加していきます。

 フレシット弾薬は昔からずっと試みられているものであり、それがいまだにほとんど実用化されていない以上、少なくとも現時点までの技術を使用する限りメリットよりデメリットの方が大きいのは間違いないと思われますが、「何故ダメなのか」ははっきり分かっていませんでした。

 「命中精度が低い」という指摘には誰も反論しておらず、私もその傾向があることは知っていました。しかし具体的にどの程度なのかというデータは見たことがなく、興味深い、というかちょっとショッキングな内容でした。

 フレシットは軽量かつ尾翼を持つため横方向の力を受けると弾道が逸れやすい、したがって横風に弱い、というのは分かっていましたが、雨というのは想像したことがありませんでした。確かに雨は風以上に弾道に影響するはずです。また、軽量な弾丸は空気抵抗も含め抵抗を受けると減速しやすく、抵抗を排除して直進しようとする力も劣っています。Ta152氏は「草や茂みはむしろ真っすぐ貫通される。弾丸は不安定にされるが、比較的急速に再び安定して飛行する。私はノーマルな弾丸と大きな差はないと思う(等しい弾丸重量を仮定して)。」としていますが、私はこれは無茶だと思います。確かに葉を直角に貫通すれば影響は少ないかもしれませんが、葉をかすめたり、比較的硬く太い茎を左右非対称の形で貫通すれば大きな影響が出ると想像されます。また、アサルトライフルに使用する場合通常弾と同じ重量のフレシットというのはとうてい考えられず、例えばステアーACRの場合はわずか0.66gしかありません。なお、「遮蔽物あるいはケブラー防護物に対する少ない効果」という短所が指摘され、これに対する反論が出ていますが、私はボディーアーマーやヘルメット自体に対する貫通力は大きいと考えられるものの貫通によって大きく減速する傾向が強いだろうと思いますし、また遮蔽物から距離を置いて後方にいる敵に対しては効果が薄いという可能性が強い気がします。

 最も意外だったのはフレシットが体内に突入する際に大きなエネルギーを放出するという説を否定する意見が強かったことです。同サイト内の「5.56mmステアーフレシット」のページだけでなく、他の資料でもフレシットが密度の大きく異なる体内に突入することによってバランスを失って転倒し、大きな傷を作るという記述を見たことがあったので疑いの余地のない事実かと思っていましたが、考えてみれば普通の矢同様にまっすぐ貫通しそうな気も確かにします。ただ、これはバリスティックゼラチンなどを使った実験で容易に確かめ得るはずで、抽象的な議論は時間の無駄でしょう。

 弾丸と共に高速で前方に射出されるサボが特に屋内戦闘において邪魔になる可能性というのも考えたことがありませんでした。言われてみれば確かに問題が大きそうです。特殊なケースですが敵のそばに人質や無関係の一般市民がいる場合も不都合がありそうです。

 ここでは指摘がありませんでしたが、フレシット弾薬で他のノーマルなフレシットと同じ弾道を持つトレーサーを作ることは技術的に可能なんでしょうか。もしできないとすればこれも大きな短所になると思います。

 本題と全然関係ありませんけどTa152というペンネームにちょっとニヤリとしました。たぶんドイツ人にとって紫電改のような存在なんでしょうね。





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