中国の新型機関連2題

 まず殲ー20関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20160928/23669251.html


軍事専門家、人民ネットのインタビューを受ける:殲ー20の就役は間近 第一陣はあるいは2桁に達するか

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:ネット上に最も新しく明るみに出た『黄皮』殲ー20。これはこの機がすでに量産されている印と考えられる。」)

人民ネット北京9月28日電(邱越) ネット仲間が撮影した画像がはっきり示すところによれば、最近また1機の殲ー20戦闘機が試験飛行を行い、注意に値するのはこの黄色い塗装の殲ー20の機体にいかなるコードナンバーも決してないことである。軍事専門家は人民ネットのインタビューを受けた時、殲ー20は来年年初に正式に就役し、第一陣で部隊装備される数は2桁に達する可能性がある、とした。

「今回明るみに出た殲ー20には間もなく装備される可能性が確かに存在する。」 ある姓名を明らかにするのは不都合だとする軍事専門家は記者に向け説明し、殲ー20の研究開発進度はずっと非常に安定しており、現在までいかなる技術的挫折もない、とした。もし順調なら、この機は来年年初にはもう部隊への初装備ができるはずである、とした。

軍事専門家の杜文竜も央テレビの番組の中で、これまでの8機の原型機の試験飛行、検証を経て、飛行性能、境界条件、および武器使用などの方面の検査測定作業はすでに基本的に完成している、とした。殲ー20がもし量産されようとしているなら、今回明るみに出た黄皮殲ー20は量産第1機かもしれない。

アメリカメディアの報道によれば、今年7月、中国は少量生産によりまた2機の殲ー20を製造し、このことは就役を準備する新型ステルス戦闘機の数を4機までに倍増させる。厳格な試験飛行、試験を受けつつある8機の原型機を加えれば、2017年から2018年までの間、中国空軍は12機の殲ー20を受領する可能性がある。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「資料画像:工場の駐機スペースに同時に多数の殲ー20が置かれている」です。)

「試験飛行している原型機はきっと部隊装備されないだろう。」 軍事専門家は記者に、将来部隊に引き渡される殲ー20は必然的に定型後の量産型機だ、と教えた。飛行機の正式装備前、生産、試験飛行は同時進行するだろう。殲ー20の第一陣で部隊装備される数は2桁に達する可能性があると見られる。

軍事専門家の王明志は中央テレビの番組の中で次のように言った。空軍装備の発展は徐々に進むもので、まず徐々に第2世代から第3世代までの移行を完成し、さらに第3世代から第4世代まで移行する必要がある。今後、空軍は第3世代機をもって核心とし、第4世代を中核とする装備体系を形成することになり、その中で殲ー20は非常に重要な作用を発揮することになるだろう。

空軍専門家は、殲ー20の就役後、殲ー10、殲ー11および殲轟ー7の改良型も空軍で継続して就役し、かつその数はさらに一歩拡大するだろう、と考える。


 黄色の塗装は下塗りのプライマーで、確かに生産が開始されたことを伺わせる兆しのようでもあります。ただ、殲ー20がミサイル発射、爆弾投下、機関砲発射などの試験をしたという情報は今のところ出ていないはずです。まあ完全に秘密保持されているのかもしれませんが。次は時々話題になる戦略爆撃機関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20160924/23633578.html


ロシアメディア:中国は高速遠距離爆撃機を必要とする 核による抑止に用いる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ネット仲間が作図した中国の未来のステルス戦略爆撃機の想像図」)

ロシアメディアは、中国人民解放軍指揮部は公式に新型戦略爆撃機を研究開発中であることを事実確認し、中国の軍事刊行物や文献もこれまでにこのプロジェクトに言及したことがある、とする。中国空軍未来の旗艦機の面貌と応用領域に関し、ロシアの軍事専門家であるワシーリ コーシンはロシア衛星ニュース社のために論評を執筆し、ロシア衛星ネットは9月9日この文章を掲載した。

文章は、現在中国は轟ー6K型爆撃機を研究開発中で、これは中国初の専門に中距離巡航ミサイルが使用でき、かつその他の正確制御誘導武器が搭載できる遠距離爆撃機である、とする。この飛行機は近代化された無線電子設備を配備し、ロシアのエンジンを装備しているために航続距離が増大しているが、この機は中国の核の三位一体の正真正銘の組成部分とは呼べず、それはこの機がアメリカの核力量を抑止するのに必ず必要とされる要求に符合しないからである。

核兵器を搭載して戦闘当番飛行を行う能力は爆撃機が核による抑止を行う最も重要な性能で、数機の爆撃機が空中で命令を待ち、かつミサイル発射準備を整えていれば、敵が先制攻撃する確率を最低にまで下げさせることができる。だがこれと同時に、ロシアとアメリカは相互に抑止する時、冷戦の時期の旧式爆撃機を使用することが可能で、その機載電子設備や巡航ミサイルを徐々に更新する必要があるだけで、戦略巡航ミサイルを搭載した飛行機は防空システムを必ずしも防御できない。ロシアのアメリカの間は果てしなく広大で荒れた無人の北極地域であり、その上空に位置する飛行機が脅威に遭遇することは非常に少ないだろう。

文章は、中国の状況は全く異なる、とする。アメリカを打撃するためには、中国の爆撃機は当然まず一連の島嶼を飛び越え、しかる後にアメリカおよびその盟友と大規模な対抗が発生する可能性のある太平洋の上方で武器使用の命令を待つべきである。轟ー6K爆撃機の飛行速度は低く、巡航ミサイル発射プラットフォームとして容易に察知され、地域の衝突の中では重要な作用を発揮できるが、核による抑止には適さない。

文章は、中国は高速の遠距離爆撃機を必要とし、強大な電子対抗システムを配備し、かつできる限り敵のレーダーによって発見されない必要がある、とする。この種の飛行機を研究開発するのは極めて複雑な技術的任務で、いくつかの断片的なデータによれば中国はかつてアメリカのB-2爆撃機のリニューアル版を研究開発した。

一方ロシアの類似のプロジェクトは今、延期、棚上げにされているようで、現在ではツポレフ-160改良型爆撃機(ツポレフ-160M)の生産がより重要である。ツポレフ-160Mは新型電子システムと改良を経たエンジンを配備することになり、一般的に考えてこのようにすれば相対的に少ない出費で遠距離爆撃機を強化する助けになる。寸法が大きく、速度が高いため、ツポレフ-160が構造の改良を行う余地は非常に大きく、一方中国にはこの種のさらに一歩完備することのできる機種はない。

文章は、中国サイドはこれまで1回にとどまらずソ連のこの領域の研究成果の獲得を試み、ロシアのツポレフ-22M3の資料とサンプル機の獲得を企図し、さらにかつて何度も1990年代にウクライナに残された数機のツポレフ-160爆撃機の獲得を希望したが、いずれも成果なく終わった、とする。また中国に関しては注意に値する点がもう1つあり、それは海外で爆撃機を使用するかもしれないことである。ちょうどロシアがツポレフ-160やツポレフ-95で巡航ミサイルを使用してシリアのテロ分子の陣地に対し打撃を実施したようにである。

文章は、中国・パキスタンのパートナー関係を根拠に、一定の状況下で中国の飛行機が同国西部から発進し、パキスタン空域を突っ切り、インド洋、いくつかの中東地域や東アフリカ上空で任務が執行できると推測することができる、とする。だが局地戦争では相対的に簡単で、飛行距離が長く、飛行時間当たりのコストがあまり高くない飛行機を使用するのがより合理的である。どうであろうと、中国の未来の爆撃機の面貌は解放軍がそれをどんな種類の使命や戦争に用いようとしているかの極めて重要な指標となる。


 開発、製造、運用全て非常にコストがかかりますが、中国は「大国ならこれを持つべき」と判断したものは必ず持とうとする傾向があるようですからね。


















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