ヘリ関連2題

 まず中国の新型ヘリ直ー20関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150213/19307116.html


直ー20、多くの新たな技術設備を応用 あるいは5年以内に就役しブラックホークを超えるか

(頑住吉注:原ページのここにある動画のキャプションはタイトルと同一です。)

少し前に漠河飛行場の駐機場に姿を現したのに続き、ずっと神秘的な直ー20ヘリが最近再度明るみに出、有名軍事フォーラムが発表した画像は直ー20原型機にすでに「632」のコードナンバーが描かれていることをはっきり示しており、このことはすでに少なくとも1機の直ー20が中国飛行試験研究院で試験飛行任務を執行していることを説明している。

中国陸軍航空隊は設立当初輸送ヘリのみをメインとし、後に少数の「ガゼル」武装ヘリ(頑住吉注:フランス製)を導入した。その後直ー9系列も部隊に装備されたが、作戦模式は長期にわたり地上支援作戦に留まり、まだ空中突撃実施の主力とはなることができていない。また、四川地震、玉樹地震、舟曲土石流などの自然災害も、ヘリがその独特の優勢をもって重要な作用を発揮できることを証明した。だが何度もの災害救援の中で、中国のヘリの数の上での欠乏も突出してきた。この前当局メディアは国産直ー18ヘリが初めてエベレストを飛行して越え、飛行高度が9,000mに達したとの情報を報道したが、直ー18と中国で現役のミルー17系列はいずれも離陸重量13トン前後の大型ヘリであり、一方もう1種の皆が比較的熟知するヘリである直ー9系列の最大離陸重量は4トン余りしかなく、小型ヘリに属し、このため長きにわたって我が国にはずっとサイズが適度で機動性が良く、同時に優秀な飛行性能を持つ、陸軍戦術輸送および海軍捜索救援、対潜などの作戦および災害救援など民間用任務執行に用いる国産中型輸送ヘリが欠けていた。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「寒冷地域試験をする直ー20と、この機の初の試験飛行時の画像との比較」です。)

直ー20が試験飛行院において試験飛行任務執行を開始したことに対し、特約軍事評論員の李小健は次のように考えている。直ー20は全く新しい機種のヘリであり、必然的に多くの新技術と新設備を採用している。それは工場を出た後まず一定の回数の調整試験飛行を行うだろう。主な任務はヘリの設計、製造の質の検査で、試験飛行によって問題を発見し、故障を排除し、それぞれのシステムの設備の作動を正常で信頼できるものにする。調整試験飛行によってヘリの主要な飛行性能と飛行の質、設備や関連のシステムの機能、および震動、騒音環境など基本的な状況をひとまず評定した後、すぐ定型試験飛行段階に転じるだろう。現在の国産機の試験飛行プロセスから見て、定型試験飛行に転じる重要な印は試験飛行院入りして試験飛行を行うことに他ならない。李小健はさらに、ローターシステム、動力システム、機載航空電子システムなどに対し試験飛行を行う他、直ー20はさらにいくつかのヘリだからこそある特殊な項目の試験飛行を行う必要があり、例えば自転着陸試験飛行などである、とする(頑住吉注:エンジンが止まった時に惰性で回転するローターを使って緊急着陸できるか、ということですかね)。直ー20がいつ部隊での就役に入れるかに関し李小健は、アメリカのS-70「ブラックホーク」ヘリの研究開発過程を参考にして見ると、「ブラックホーク」原型機初飛行から4年目にその生産型が初飛行し、5年6ヶ月で「ブラックホーク」は第101航空降下師団の就役に入り、ならば初飛行が2013年年末だった直ー20も5年前後の時間を必要としてやっと解放軍への就役に入れる可能性があるが、直ー20のいくつかの設備は中国が導入した「ブラックホーク」ヘリで試験飛行検証、研究、改良が行えるので、直ー20の定型試験飛行過程はやや短縮される可能性がある、とする。

ある分析は、我が国の直ー20ヘリは我が国のヘリの研究レベルと能力を集中的に体現することになり、それは総合的な技術の上ですでに「ブラックホーク」ヘリの初期型を超え、かつ国際的な1990年代に新たに研究開発された10トン級ヘリと肩を並べ、しかも中国の国情と実際の需要に符合する、と考える。直ー20のスムーズな就役の後、この機は我々の広大なヘリユーザーに、期待してすでに久しく、かつ必要とされる数がすこぶる多いヘリの機種を獲得させ、10トン級ヘリというこの重要なクラスの上で国外からの輸入に依存する不利な状況を改変することになる。

(頑住吉注:3、4ページ目)ネット上に明るみに出た国産新型ヘリが北方の飛行場に姿を現した画像。最も新しく研究開発された直ー20および直ー18型輸送ヘリに違いない。

(頑住吉注:5ページ目)直ー20の機体構造とレイアウトはアメリカ製「ブラックホーク」S-70C-2ヘリと似ているが、直ー20は5枚羽のメインローターを採用し、より良いコントロール性と機動性を持つ。


 そんなに技術的飛躍がある新機種ではないので比較的早く実戦化されるのでは。それはさておきヘリが高度9,000mを飛行するのはかなり困難なことのようで、あるいは中国のヘリ技術が進んでいることを示すものかもしれません。

 次はインドのヘリ関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/02/13/017327535.shtml


インド国産ヘリ、1ヶ月で3機が墜落損壊

(頑住吉注:1枚目の画像キャプション)現地時間2015年2月12日、インドが支配するカシミールのBandipora地域で、インド軍の1機のヘリが現地の山岳地帯で夜間飛行訓練を行っている期間に墜落損壊し、機上の2名のインド軍将校が死亡した。

(頑住吉注:2枚目の画像キャプション)事故発生現場の画像からは、このヘリが墜落損壊した後大火災が発生したに違いないことが見て取れ、尾部ブームの小さな一部分しか残さず燃焼している。また尾部ブームの残骸の分析から、この墜落したヘリはインド国産の「ノースポール」ヘリに違いない。

(頑住吉注:3枚目の画像キャプション)またインドメディアlivefistdefenceウェブサイトの報道によれば、この事故はすでに1ヶ月内に発生した第3回目の「ノースポール」ヘリの墜落損壊事故である。それぞれ1月13日および1月28日に発生しており、この2つの事故はいずれもエクアドルで発生している。エクアドルは2008年にインドから7機の「ノースポール」ヘリを購入しており、このうち1機はさらに大統領コレアの専用機とされている。

(頑住吉注:4枚目の画像キャプション)インドの「ノースポール」小型多用途武装ヘリの研究開発計画は1984年に正式に始動し、その研究開発過程は全部で20年持続した。最初の2機の「ノースポール」ヘリは2002年3月18日になってやっとインド沿岸警備隊での就役に入った。画像は1月13日にエクアドルで発生した「ノースポール」ヘリの墜落損壊事件報道。

(頑住吉注:5枚目の画像キャプション)インドスタン航空社が発表した資料の説明によれば、「ノースポール」の機体には大量の複合材料が採用され、レーダーの反射を減少させ、したがってステルスの目的を達成することができる。この機はさらに多機能デモンストレーションシステムと頑丈な着陸装置を装備している。この機は全長15.87m、メインローターの直径13.2m、全高4.91m、離陸重量5.5トン、搭載重量2.6トン、機内搭載人員14人、1.1トンの燃料が搭載できる。画像は1月28日にエクアドルで発生した「ノースポール」ヘリの墜落損壊事件報道。

(頑住吉注:6枚目の画像キャプション)このヘリの動力システムはフランスのタービン機械有限会社が生産するTM3332B2型エンジンで、900キロワットの動力が提供できる。「ノースポール」の最大巡航速度は時速250kmに達し得、最大飛行距離は650km、最大滞空時間は4時間である。この機の高空飛行能力は出色で、人員を海抜6,000mの高原に運ぶことができる。

(頑住吉注:7枚目の画像キャプション)武装型の「ノースポール」は4発の空対空ミサイルあるいは8発の対戦車ミサイルが装備でき、またこのヘリはさらに20mm航空機関砲と非制御誘導ロケットなどの武器が装備できる。

(頑住吉注:8枚目の画像キャプション)だが、現在までに発生した一連の「ノースポール」ヘリの墜落損壊事故は、この機にいくつかの基礎的な設計の瑕疵が存在する可能性があることを示している。インドの生産側はずっと認めてはいないが。

(頑住吉注:9、10枚目の画像キャプション)資料画像:インド軍が装備する「ノースポール」ヘリ

(頑住吉注:11枚目の画像キャプションは1枚目と同じです。)


 割とまとまったデザインのヘリに見えるんですけど。今後インドと中国は途上国向けヘリ輸出で競争することになるでしょうが、やや不安があるようです。













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