インド関連4題

 ネガティブな記事もポジティブな記事もありますが。まず「ヴィックラマディヤ」関連です。

http://military.china.com/news2/569/20140210/18333577.html


ロシアがインドに販売した中古空母、頻繁にまずい故障に遭う インド国防省の神経は緊張

中新ネット2月10日電 「中央社」10日の報道によれば、ロシアがインドのために改装した空母「ヴィックラマディヤ」は去年末にロシアからインドに赴いた42日間の航程の中で、報道によれば「若干のまずい小故障」に遭遇し、インド国防省の神経を緊張させた。

報道によれば、インド国防大臣A.K.アンソニーは去年11月16日にロシアのセベドロビンスクのSevmash造船工場で改装後のヴィックラマディヤ号の引き渡し式に立ち会った。この時間は最初の計画の2008年8月に比べ5年遅れていた。

インドメディアはインド国防省のベテランの当局者の話を引用し、ヴィックラマディヤ号はロシアから南インドのカルナタカ省のカールワール軍港に戻る42日間の航程の中で、若干の技術問題に遭遇し、海軍に詳細な報告の提出を要求することになる、と報道した。

報道は、ヴィックラマディヤ号は航程の中でボイラー1つが故障し、最高航行速度を時速56kmまで低下させた、とする(頑住吉注:約30ノットで、元々その程度だったはずですが)。この空母は2012年6月8日から9月23日までのインドサイドが乗艦した初の航海試験の期間に、メイン推進動力を全速まで増加させるテストを行ったが、ボイラー故障によって失敗し、空母の引き渡し遅延がもたらされた。

また、ヴィックラマディヤ号に随伴してインドに帰ったインドの1隻のタンカーは、ポルトガル外海で給油任務が執行できず、人に海軍が将来空母のために給油任務を執行できるか否かを疑わせた。

報道は、海軍は過去6ヶ月で10回の意外事を発生させており、安全上の記録は良くない、とする。だが海軍は、これらは「個別の事件」であると考えている。高級海軍当局者は、ヴィックラマディヤ号の8つのボイラーのうち1つだけが故障したが、実は4つのボイラーしか必要とせず海上で運動を維持できるのだ、と語った。

当局者はさらに、インド海軍の「Deepak号」タンカーがポルトガル外海でヴィックラマディヤ号のために給油できなかったのは、海上の気象が劣悪だったためで、だからこそ任務を取り消したのだ、と語った。カールワール軍港に帰った後、海軍は空母のボイラーのために完備された検査を行った。だが当局者は、定例の維持修繕に過ぎない、としている。


 タイトルを見て心配になって読みましたが、さほど深刻な状態ではないという印象です。むしろ中国がインド空母はダメと思い込みたいバイアスを感じます。

 続いてミサイル関連2つです。

http://military.china.com/news2/569/20140210/18332930.html


失敗の1年後にインド、再度「インド版トマホーク」巡航ミサイルを試験

[ミサイルの脅威ウェブサイト2014年2月4日の報道による] インド国産の、トマホーククラスに相当するNirbhayミサイル試験失敗後1年、科学者は2月に第2回Nirbhayミサイル試験を行うことを準備している。

国防大臣の科学顧問Avinash Chanderは、インドは2月末までにNirbhayミサイルを発射することを計画しているが、ミサイルの射程を明らかにすることはない、と語る。Nirbhay遠距離全天候亜音速巡航ミサイルはインドのトマホークミサイルである。トマホークミサイルは1970年に初めて明るみに出たが、後に数回の改修を経た。アメリカ海軍とイギリス海軍はトマホークミサイルを装備し、このミサイルの射程は1,300〜1,700kmの範囲内である。

信じられているところによれば、Nirbhayミサイルの射程は1,000kmに達するが、まだ当局の確認を得ていない。ひとたび準備が整えば、インド海軍がまずこのミサイルを使用することになる。このプロジェクトが長年研究開発段階にあり遅延している原因に関しChanderは、Nirbhayミサイルはプロジェクト研究開発の悪い見本であるとする。このプロジェクトは初期には作業が細かく分散していたが、今ではすでに新たな推進力を獲得している。

Nirbhayミサイルの初めての試験では発射後数分間予定の軌道を逸れて失敗し、ミサイルが墜落して東海岸に脅威を与えるのを防止するため、制御人員がミサイルの自爆を命令した。インド国防大臣は13年5月、科学者はすでに事故原因をミサイルの慣性ナビゲーションシステムに故障が起きたことだと確定しており、かつ修正と改良を行った、と語った。

インド国防研究・発展組織(DRDO)局長はさらにインドの第2隻目の原潜の存在を確認した。この潜水艦はすでにヴィシャカパトナム軍事造船工場で数年の建造を行っている。第1隻目の「アリハント」原潜は18年の建造時間を費やしており、インドは第2隻目の原潜が12年以内に建造を完成させることを希望している。「アリハント」原潜に用いるK-15潜水艦発射弾道ミサイルは数回の水中浮筒からの試験成功を経てすでに充分に準備されている。アリハントの航海試験後ほどなく、この艦は弾道ミサイルを搭載し、インドに陸地、空中、海上からという三位一体の核打撃能力および二次的核打撃能力を持たせることになる。(中国航空宇宙システム科学・工程研究院 張肇瑞)


http://military.china.com/news2/569/20140210/18332871.html


インド、成功裏に「ブラームス」超音速ミサイル一斉射撃試験を完成

[タス通信ネット2014年2月7日の報道による] ロシア・インドが合同研究開発する「ブラームス」超音速対艦巡航ミサイルは2014年初め、成功裏に艦載一斉射撃試験を完成させた。試験中全部で2発のミサイルが発射され、発射間隔は数秒で、かつ目標の破壊に成功した。今回の試験はアラビア海域で完成され、ミサイルはロシア製「テリカンデ」号護衛艦によって発射された。インドメディアの言によれば、将来は8発の「ブラームス」ミサイルの一斉射撃能力を持つことになる。

「ブラームス」ミサイルの最大射程は290kmで、300kgの通常弾頭を搭載可能である。最低巡航高度は10mで、最大飛行速度はマッハ2.8であり、これはアメリカ製「トマホーク」亜音速巡航ミサイルの3倍である。このミサイルはすでに海上基地および陸上基地の垂直発射試験を完成させており、かつ装備を完成させている。インドとロシアは「ブラームス」2型極超音速ミサイルの研究開発を準備しているところであり、その最大飛行速度はマッハ5〜7に達することになる。(中国船舶情報センター 白旭尭)


 この分野でも中国に引き離されている感はありますが、ロシアの協力を得てどれだけ差を詰められるかが注目されます。しかし‥‥。

http://military.china.com/news2/569/20140209/18331307.html


インド国防予算逼迫 フランスのラファール戦闘機の購入が遅延

インド国防省は先日、国防予算逼迫のため、現在すでに展開されている主要な調達プロジェクトはいずれも遅延させられ、これには金額が百億アメリカドル以上にも達する、インドがフランスから購入する「ラファール」戦闘機が含まれる、とした。

インド国防大臣アンソニーは「第8回インド陸海軍装備・安全保障業務展」に参加した時にメディアに向け、本財政年度の国防予算出費がすでに9割を超えているため、国防省が現在すでに展開している主要な軍備調達プロジェクトは、今年4〜5月のインド総選挙後まで遅延させられた後、継続して進行することになる、とした。インドの元々の、200億アメリカドル近くを費やしてフランスから126機の「ラファール」戦闘機を買い入れる計画もこのため棚上げされる。理解されているところによれば、インドとフランスは2012年には早くもすでに購入の意向を確定していたが、双方が引き渡しの時期と方式の上で一致が達成し難いため、機の購入に関する協議はずっと最終決定できずにいる。

「ラファール」戦闘機の計画の他に、アンソニーはさらに賄賂スキャンダルに関わるヘリ調達案件に対する調査業務はすでに最終段階に入っている、と明らかにした。彼は、国防省はいかなる兵器購入の過程で出現した汚職や腐敗問題も決して寛大に取り扱うことはない、とした。6,800万アメリカドルものリベートに関わった嫌疑により、インド政府は今年初め、2010年にイタリアのアグスタ・ウェストランド社と締結した金額7.6億アメリカドルのヘリ購入契約を取り消すと宣言した。近年来、不断に腐敗スキャンダルの影響を受け、さらに加えてルピー安が国防予算の購入に関する実力を弱めていることにより、インドの軍備調達速度は以前のようでは全くない。ここ何日かニューデリーで行われている安全保障業務展から見て、多くの国際的に有名な兵器大ブランドはいずれもインドに対し積極的な興味を示しているが、現在まだ「大規模注文」の出現はない。


 何をするにしてもまず金で、財政をなんとかしないと中国に対抗することもできません。まあそれは日本にも言えることですが。














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