小火器関連2題

 まずスナイパーライフル関連です。記事のタイトルは「解放軍の」となっていますが少なくともまだ制式採用はされていないと思われるものも含まれてます。

http://military.china.com/important/11132797/20150222/19317441.html


香港メディア、解放軍の8大狙撃銃を総ざらい:1機種は特殊兵の使用にのみ供される

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:雪の降った場所に隠れる解放軍の狙撃手」)

香港の「大公報」は一連の文章を掲載して中国解放軍狙撃手の神のごとき勇敢さを解読している。文章は、狙撃手の訓練は偽装技術をもって自らを隠し、敵軍を追跡および視察できることが是非とも要求され、さらに正確な銃の技法が必ず必要で、彼らは最少でも毎週数千回の射撃練習が要求され、目標物には静止および移動の2種が含まれる、と形容している。「1発ずつの弾丸で1人の敵を殲滅する」は狙撃手に対する生き生きとした描写である。この成果を取得するには、精良な狙撃銃が必要不可欠である。現役の国産狙撃銃には主に8つの機種がある。将来の発展は精度がより高く、射程がより長く、種類がより多くなることになるだろう。

米粒に穴を開け眼力を練習

内地メディアの最近の報道によれば、2月3日、黒竜江省軍区の某国境警備連隊機動歩兵中隊の将校ゴンユーシュエは零下20度の厳寒の低温を冒し、連隊狙撃手を組織して狙撃訓練を行った。訓練中、ゴンユーシュエと「新たな狙撃手」たちは共に氷を這い雪を踏み、身をもって「実戦条件下での快速移動」方法の要領の模範を示した。

年初、吉林の国境警備総隊機動支隊は狙撃手集中訓練を組織し、易から難に至る、簡から繁に至る、順序だてて徐々に進む方式を採用し、隊員の測、定、拠、〜、撃、呼、修、控8項目(頑住吉注:日本語にない漢字が含まれていますが、測定、位置決定、射撃姿勢、照準、射撃、呼吸法、修練、コントロールといったところでしょうか)の基本技能の養成訓練に重点を置き、かつ米粒に穴を開ける、薬莢を積み上げる、針の穴に糸を通すなどの方法を採用して狙撃手の眼力、忍耐力、コントロール能力および心理的質を高めた。

分析は、狙撃手の訓練は一般の歩兵の射撃訓練に比べてより厳格で、より多くの射撃の技巧を学習し、小はトリガーを引く方式や技巧から、射撃姿勢の種類や応用、および射撃時に必要とされる注意事項までである、と指摘する。例えば正確な照準線の建立、トリガーを引き発射する時の生理的協調性で、これには筋肉の張力のコントロールが含まれる。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「QBU88式狙撃銃」です。)

トリガーを引くことから言うと、狙撃手が使用する部位は、歩兵に比べ人差し指の指先の接触するトリガー下端に集中する。普通のトリガーを引く方法は人差し指の第1関節の腹部を用いてトリガーの中央部分を引くというものである。両者の差異は、狙撃手は最も軽く最も巧みな方式をもって「徐々に引いて」狙撃銃を撃発し、一方普通のやり方は簡略な方式をもって完成させる、というところにある。

分析は、環境と一体に融合することが偽装の主要な原則である、とする。狙撃手は一般に環境のその場における取材あるいは専用の偽装網の利用に基づいて偽装を行い、自らを周囲の環境と一体に融合させる。このため、狙撃手は発砲しさえしなければ、彼らの存在を発見することは非常に難しいのである。

目標を射撃する時、狙撃手は正確に目標の距離を見積もり、しかる後に発砲することが必須である。もし計算が不正確なら、弾丸の弾道が高すぎあるいは低すぎ、攻撃の効果が失われる結果がもたらされる可能性がある。

射撃訓練の上では、呼吸が射撃の精度に影響することにも注意するだろう。呼気と吐気は胸腔の変化にさえ影響し、さらには射撃姿勢への妨害要素をもたらすだろうからである。このため狙撃手が採用する方式は、予定の発射に入る時、まず大きく空気を吸い、しかる後に量を考えて吐き、さらに量を考えて吸入し、この呼吸のテンポと方式を維持し、呼吸が安定するのを待って、トリガーを引いて敵を倒す、というものである。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「JS7.62mm狙撃銃」です。)

「8つの国産銃」、百歩離れて柳の葉を射抜く (頑住吉注:これは腕のいい射手を形容する慣用的表現です)

「1発ずつの弾丸で1人の敵を殲滅する」は狙撃手に対する生き生きとした描写である。この成果を取得するには、精良な狙撃銃が必要不可欠である。現役の国産狙撃銃には主に8つの機種がある。将来の発展は精度がより高く、射程がより長く、種類がより多くなることになるだろう。

QBU88式狙撃銃は、50mでの精度が1元硬貨サイズの目標への命中が保証でき、神のごとき射手なら爪楊枝さえ撃って切断できる。100mでは敵の目に命中させることができ、200mの距離ではターゲットを支える棒を節ごとに撃って切断でき、600m以内では敵の頭部への初弾命中が確保できる。

JS7.62mm狙撃銃は現在内地で外観が最も良い狙撃銃である。銃全体の構造はコンパクトである。バイポッドはアーム式ハンドガード(頑住吉注:バレルがフローティングであることを言っているのだと思います)の前端に固定され、後ろ向けに折り畳むことができる。レシーバー左側上方には可動式エジェクターが装備され、グリップ上方にあるのは発射機のセーフティで、3〜9倍の可変倍率昼間スコープが配備される。

97式狙撃銃は88式狙撃銃の輸出型で、口径は5.56mmに改められている。5.56mmx45の銅薬莢に適応するため(頑住吉注:当然実際には真鍮、ちなみに中国製弾薬の多くは鉄薬莢)、バレル、自動機構の寸法がやや異なる他、さらに排莢システムの力の減少が行われ、ファイアリングピンの重量が調整され、ファイアリングピン先端部の直径と突出量などが改良されている。

W03型12.7mm狙撃銃はブルパップ構造の小銃で、ボルトヘッド回転式閉鎖、ボルトアクションが採用されている。バレルには1,002mmのロングバレルと737mmのショートバレルの2種がある。この銃の効果の高い制退、消炎器の効率は極めて良い。この銃のもう1つの特徴はバレルが素早く交換できることで、キャリングハンドルとバレル固定栓は一体化されている。

(頑住吉注:これより4ページ目。画像のキャプションは「W03型12.7mm狙撃銃」です。しかしこりゃちゃいますな。どう見てもボルトアクションでもブルパップでもないですし。本物はこっちです。 http://www.firearmsworld.net/china/sr/w03/w03.htm  でこの画像は実際にはM99です。)

AMR-2大口径大型狙撃銃は口径が12.7mmに達し、12.7mmx108重機関銃弾薬を発射し、貫通力が強く、殺傷力が大きく、有効射程は1.5kmに達する。主に敵サイドの生体戦力の殲滅に用いるのが原則で、同時に敵サイドの軽装甲設備、レーダーなどの目標に対応する任務の需要に併せ配慮されている。

JS05式12.7mm狙撃銃は液圧駐退式ボルトアクション戦術狙撃銃で、最も特色を持つのはその液圧駐退システムで、国産大口径アンチマテリアル小銃の中で唯一サブキャリバーサボ付き徹甲弾が発射できる機種である。現在軍隊の特殊兵の使用にのみ供されている。

M99式半自動狙撃銃は性能が先進的で、用途が広く、精度が高く、射程が長く、重量が軽い。特殊なライフリングを採用しているため、徹甲、焼夷、爆破、高精度弾など多種の12.7mm弾薬が発射できる。徹甲焼夷弾を使用すると、500mの距離で15mmの鋼板が撃ち抜ける。

85式狙撃銃は旧ソ連のドラグノフSVD式狙撃銃をコピー生産したもので、この銃は主に国境警備歩哨所や歩兵の狙撃手が使用する兵個人武器として用いられ、中、遠距離の単体重要目標を殺傷する。(方炎)


 たいした内容じゃないですけどサボ付き徹甲弾が撃てるのはJS05式だけであるなど細かいながら興味深い記述もありました。自衛隊の狙撃手の訓練と比べてどうなんでしょうね。意味あんのかと思う内容も含まれてましたが。

 次は警察用銃器関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150227/19325105.html


中国の第一線の都市の特別警察、コーナー銃を装備 多くの国の警察が購入を希望

(頑住吉注:この記事のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

原題:国際的潮流にぴったりついていく国産対テロ装備

今、全国各地の警察は公共の場所の安全当番に入れる力の度合いを強化し、さらに一連の対暴動演習を行い、多くの珍しい国産対暴動装備もメディア時代のネットワーク空間内から続々と「晒されて」いる。今日我々は3種のすでにお目見えしているスーパークールな対暴動装備を紹介する。

「サーベルタイガー」対暴動装甲車:AK74、M16小銃の攻撃が防御できる (頑住吉注:原文は「剣歯虎」とそのまんまです)

「サーベルタイガー」はフォードF-550強化型4x4オフロード軍用シャーシをベースに改装されてできた特殊車両で、全長6.7m、全幅2.36m、全高3m、満載6.8トンで、V10エンジンを採用し、出力は非常に大きい。後輪ダブルタイヤ設計、高速四輪駆動を採用し、各種の路面の状況に適用される。この車の最高速度は時速130kmで、タイヤ内にはタイヤパンク時の走行継続装置が配置され、パンク後継続して80km走行できる。

「サーベルタイガー」は典型的な軍用防弾設計を採用し、車体両側中間の突起部分は2つの傾斜した平面をなし、角度を持つフロントガラスおよびエンジンルームが加わって多くの斜面を形成し、このようにすると非常に大きく弾丸の貫通力を低下させることができ、かつ容易に跳弾現象が生じる。また「サーベルタイガー」の防御クラスはCクラスで、これは20mの距離で95式小銃が発射した87式5.8mm普通弾の貫通を有効に防止できることを指し、「トップクラスの製品」に属する。「サーベルタイガー」はさらに実戦の需要を根拠に12.7mm高射・平射機関銃、14.5mm機関銃、オートマチックグレネードランチャーおよび自動武器ステーションなどの武器システムを装備することができる。

提示しておくに値するのは、「サーベルタイガー」装甲車の防御クラスはさらにAK-74、M-16小銃の攻撃を防御でき、ヨーロッパのB6防弾クラスの要求に符合することで、このため「サーベルタイガー」装甲車は将来さらに国の門を出て、国際的な平和維持あるいは対テロ任務を執行することができる。

中国のコーナー銃:すでに多くの国の警察の購入希望あり

今、北京、上海、広州、シンセンなどの内地の第一線の都市の特別警察はいずれも類似したコーナー銃射撃武器を装備済みで、このうち一組の上海虹口区特別警察の訓練を示す画像の中には、「ハリウッドよりクール」なコーナー銃の照準シーンが出現し、さらには広大な軍事マニアに喜びの叫びを上げさせている。その学術的名称は「コーナー視察操作プラットフォームシステム」と言い、2つの部分からなる。前半部分の拳銃とビデオカメラを挟んで保持するのに用いる照準射撃プラットフォームは折り畳むことができ、後半部分は安定して銃を保持できる。

この銃の照準部分は昼間照準器の他、さらに可視光線、夜視装置ビデオリアルタイム表示システムやレーザー照準器が搭載でき、ストック上には視察接眼レンズがあり、データケーブルによって前部プラットフォーム上で得られたビデオ画像が獲得される。このプラットフォームは92式9mm拳銃、5.8mm拳銃が装備でき、かつユーザーの要求を根拠にオーダーメイドできる。このシステムの探知計測距離は200mを超え、識別距離は100mを超える。2時間連続して作動でき、さらに無線電信システムによって画像を1,000m離れた監視機に送ることができ、国内コーナー銃の先進レベルを代表する。コーナー銃は決して中国の発明ではないが、中国がもし「後発の優勢」をうまく発揮し、本国の創造性の元素を加えたら、かえって後からきて上に位置するかもしれない。しかも実際、すでに多くの国の警察が中国のコーナー銃声品の購入を希望しているのである。

05式リボルバー:携帯に便利で威力が適度

中国の警察用拳銃というと、人々が脳内に思い浮かべるのは基本的に54、64、92のたぐいの自動拳銃であり、しかも全て軍隊との共用機種で、殺傷力が大きめで、誤って人を傷つけることを避けるため、警察官は大部分の状況下で発砲に極めて慎重になり、任務執行時に少なからぬ制限を受ける。だが今では携帯に便利で、威力が適度な05式リボルバーが誕生し、しかも極めて大きくこの需要を満足させている。05式拳銃の性能は信頼でき、ジャムしにくく、「1つの銃で2つの弾薬」の機能もある。しかも弾丸が貫通することによって群衆を誤って傷つけることはないだろう。殺傷力は適度で、犯罪を有効に抑止するのに充分で、都市警察の使用に適する。

この銃は2005年末に設計定型に至り、2006年に装備が開始された。銃身長76.2mm、照準長108mm、全体重量840gである。装弾数は6発で、使用寿命は3,000発を超える。初速はおよそ300m/sで、有効射程は50mである。その重心の位置は後ろ寄りで、コントロールが容易であり、射撃時の後座力が比較的小さい。外表面には突出がなく、銃を抜いてから照準し射撃するまでの時間を相当に迅速にさせている。

また、グリップにはプラスチックと木製の2種があり、表面加工が細緻で、外形は中国人の手の形に適合し、グリッピングは快適で、射撃時の振動が小さい。この銃は固定式フロントサイトを採用し、やはり「国際的潮流」にぴったりついて行って蛍光照準ポイントも増設され、さらに需要によってはレーザー照準器を追加し、もって射撃精度を向上させることができる。


 ちなみに「サーベルタイガー」は

http://slide.news.sina.com.cn/c/slide_1_2841_81497.html#p=1

 こんなのです。機関銃などは上部のオープントップの砲塔みたいな部分に搭載するんでしょう。

 中国のコーナー銃は航空装備における無人機を思わせるような特別な力の入れ方です。日本警察にはないでしょうが、まあ必要なさげですね。リボルバーに関しては過去何度も紹介したように強く批判する意見もあります。













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