中国の極超音速機関連2題

 全然内容と傾向の違う記事を2つまとめて紹介します。

http://military.china.com/important/11132797/20150923/20451816.html


中国の極超音速飛行機の用途の秘密を明かす:東風-26を誘導し空母が打撃できる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ネット仲間が制作した中国のマッハ5極超音速ウェーブライダー飛行機方案」)

極超音速飛行機:空母の頭上の「火眼金睛」 (頑住吉注:「神秘の目」といったところでしょうか)

我が極超音速飛行機が明るみに出た後、ちまたではもうその解放軍作戦体系の中での用途と価値の熱烈な探求が開始されている。

銭報シンクタンクの著名な軍事評論員である宋忠平は、それはX-51Aのような「1時間で全世界をあまねく打撃する」快速打撃武器に発展し得、さらに地上で発着し、大気圏と宇宙を超越する宇宙飛行機のために技術検証ができる、と考える。

だが有名な軍事視察員である李小健は、むしろ現実的かつ急迫した用途であり、これは東風-21Dや東風-26対艦弾道ミサイルのために目標を指示し、敵空母戦闘群の頭上の潰すこともできず振り切ることもできない「火眼金睛」となるのだ、と提示する。

「東風-26が空母を打撃しようとすれば、空母の正確なリアルタイムの位置と航行方向、航行速度を知る必要がある。空母が監視できる手段は非常に多くあり、最も重要なのは海洋観測衛星で、さらに海上の艦船、空中の飛行機、飛行船などがある。だがこうしたプラットフォームのうち、絶対に防御できないものは1つもない。」 李小健は語る。「戦時、空母戦闘群に接近する伝統的な飛行機、艦船はすぐにやっつけられる可能性がある。我々のプラットフォームのステルス性能が並で、非常に容易に暴露するからなおさらである。」

もし相手方がタフで、犠牲を惜しまず味方サイドの衛星を代価に我が国の軌道上の衛星を攻撃したら、また現有の対衛星技術をもってすれば、東風-26が宇宙基地の情報支持を失うこともあり得ないことではない。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは1ページ目と同じです)

一方地上の超視距離宇宙波や地上波のレーダー、および大陸棚の海底のソナーアレイは容易に破壊されず、作用距離が長いが、結局のところ精度が比較的劣り、大体の位置しか知ることができず、弾道ミサイルを誘導して敵艦を打撃するのに用いるには比較的無理がある。

李小健は、極超音速飛行機はイージス防空システムにとって防御が難しすぎ、航続時間、観測精度はいずれも問題なく、弾道ミサイル対艦システムのために生存力が超越的に強い監視手段を提供することができ、最も重要な弱点を補ったとさえ言える、と考える。

「極超音速飛行機は偵察機であり、防空システムの射程のギリギリをすり抜け、空母艦隊は基本的にてをつかねて無策である。」 李小健は解説し、相手が対空ミサイルを用いて正面から迎撃しようとしたら、こちらはわずかに方向を変えればもう避けることができる。相手が追尾して攻撃しようとしたら、たとえ相手のミサイルがこちらより速くてもいくらも速いことはあり得ず、相手の有効射程はこの世のものとも思えないほど悲惨な状態にまで短縮するだろう、とする。「超高空超音速はそれ自体がもう極めて強い生命力を意味するのだ。」

実際上、アメリカのSR-71偵察機が1970年代に撃墜されずの記録を維持した秘訣もまさにこれだった。最高速度マッハ3.5、高度3万mのSR-71は、当時の絶対多数の戦闘機や対空ミサイルに比べてより高くより速く、敵国領空に出入りすること無人の境のごとしだった。ソ連、中国の「やりぶすま弾の雨」の中でさえいかなる実質的な脅威を受けなかった。イスラエル上空で核施設を偵察した時、イスラエル軍のF-4戦闘機がこの機に向け「サイドワインダー」空対空ミサイルを発射したが、結果的にミサイルは何とSR-71よりも飛ぶのが遅かった!

極超音速偵察機があれば、中国の4,000kmの反介入体系はますます強大で完備されたものになる。このような実力を掌握してこそ、習近平主席が言うところの「太平洋は中米両国を受け入れるのに充分広大」が力強さを持ち、アメリカ人に止むを得ず首肯させるのである。(屠晨マ)


http://military.china.com/important/11132797/20150922/20442169.html


衛星写真、成都飛行機の神秘の飛行機を暴露 あるいは轟ー6に搭載され極超音速飛行か

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「衛星写真、成都飛行機の新型飛行機を暴露」)

最近インターネットに発表された衛星写真は、中国の成都飛行機製造工場の駐機スペースに、外見がユニークな飛行機が出現したことをはっきり示している。この飛行機の傍らに駐機された殲ー10戦闘機、翼竜無人機の外形寸法から見て、この飛行機も明らかに無人機であるが、伝統的な固定翼飛行機と異なるのは、このユニークな飛行機の機体後部に一対の短い翼しかないことで、明らかにこの機は普通の無人機ではない。

先週、中国航空ニュースネットは我が国の試験飛行センターの某新型極超音速検証機が試験飛行に成功したとの情報を報道した。このためある分析は、成都飛行機製造工場の駐機スペース上のこのユニークな飛行機は、試験飛行に成功したばかりの新型極超音速技術検証機の可能性が高いと考える。この機の外形寸法から見て、この機体と主翼の設計はアメリカの1960年代の極超音速技術検証機X-15に非常に似ており、この前のメディアの伝聞の、アメリカのSR-72のような大型戦略極超音速偵察無人機では決してない。

9月21日、空軍装備研究院の高級工程師である張文昌はメディアのインタビューを受けた時、中国航空ニュースネットの報道を根拠に判断すれば、我が国はすでにおおよそ「ブラックバード」に似た、最高飛行速度などの指標が「ブラックバード」を超えた極超音速有人戦略偵察機を成功裏に研究開発しかつ試験飛行したというのはまだ時期尚早だ、とした。だが彼は同時に、もし報道の中の極超音速飛行機が某型飛行機を搭載機とし、我が国が事前研究する某プロジェクトの極超音速飛行機技術を検証したというのなら、まだいささか信じられる、とも考える。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは1ページ目と同じです。)

以上の情報を総合してある分析は、中航工業公式メディアが報道した新型極超音速飛行機は飛行方式の上で、アメリカのスクラムジェットエンジンを採用する極超音速検証機X-51A「ウェーブライダー」に似ている可能性があり、大型爆撃機を母機として採用し、一定の速度と高度を取得した後、さらに自身の動力に頼って極超音速状態まで到達して飛行するのであり、一方中国がこの検証機を試験飛行する母機は轟ー6爆撃機である可能性が高い、と考える。

分析はさらに、世界で極超音速飛行機の研究開発を展開する国は非常に多いが、真に重大な進展を取得し、検証機を製造するのはアメリカだけである、と考える。中国の試験飛行成功がどんな種類の極超音速武器であろうとも、極めて大きく未来の進攻および防御作戦のスタイルを改変することになる。


 報じられた極超音速機とこの画像の機は別物だという可能性もあるでしょうが、もし同一ならサイズから言ってもそんなに長い航続距離や機能があるとは思えず、単に極超音速飛行を実現するだけのものっぽい気がしますが。












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