「THAAD」韓国配備関連2題

 配備位置はこれで最終決定なんでしょうか。

http://military.china.com/news2/569/20160930/23685812.html


韓国メディア:「THAAD」ミサイル防衛システム駐留地、星州のゴルフ場に改められる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「7月31日、米韓当局が発表した『THAAD』ミサイル防衛システム配備地である韓国慶尚北道星州郡現地のデモ活動はすでに第20日目に入った。毎日必ず千名を超える「『THAAD』反対」の文字が入った頭巾をかぶり、「『THAAD』はいらない、平和が欲しい」、「米軍は韓国から出て行け」などのスローガンを高く掲げた抗議者が郡政府前でたいまつに点火してデモし、平和を祈願している。中新社記者 呉旭撮影」)

韓国メディア30日の報道によれば、韓国政府は「THAAD」ミサイル防衛システム駐屯地を星州ゴルフ場に改めると宣言した。

韓国メディアのこの前の報道によれば、韓国政府は当初韓米は「THAAD」を慶尚北道星州郡星山砲台に配備することを決定したと宣言したが、後に星州郡方面の要求に応じ、韓米合同作業チームは8月、星山砲台を除く星州郡内のもう3カ所の配備選択候補地を選出して実地調査を行い、これはそれぞれ星州ゴルフ場、厭俗山、喜鵲山である。

韓米合同作業チームは、星州ゴルフ場が最も適した配備地だと考えている、とされる。

報道は、星州ゴルフ場は星州郡政府ビルからの距離が18km、海抜680mで、当初発表された配備地である星山砲台(383m)に比べより高く、かつ付近に民家が少なく、電磁波の輻射の危害性が相対的に少なく、出入り口などの基礎施設が比較的完備され、面積も星山砲台に比べてより広く、配備に有利である、とする。だがここに「THAAD」を配備すれば、レーダーは金泉市に向くことになる。このため、金泉市住民の態度が配備地決定の変数となる。

配備地発表後、韓国国防省は星州ゴルフ場のオーナーである楽天グループと、土地購入につき協議を展開することになる。


 レーダーの位置が高くなれば中国の反発はますます強まる可能性もありそうです。次はその中国の反応です。

http://military.china.com/news2/569/20160930/23686956.html


新華社速評:「THAAD」韓国入り歩歩是坑 (頑住吉注:例によって検索すると無数にヒットするのに意味を説明したページは全く見つからない慣用句です。「落とし穴だらけ」でしょうか。)

新華社記者 白羽

韓国国防省は30日午前、星州郡の星州ゴルフ場を「THAAD」ミサイル防衛システム配備の新地点として確定する、と宣言した。アメリカの東アジア業務を担当する国務次官補のラッセルは27日、アメリカは加速して韓国に「THAAD」ミサイル防衛システムを配備する計画である、とした。

周辺の関係国と韓国国内世論が「THAAD」配備に反対する強烈な声の波の中で、韓国当局は依然独断専行で、不断に「THAAD」配備を推進し、国内の広大な民意に背き、周辺の隣国の戦略的安全の利益に損害を与え、すでに充分に緊張している朝鮮半島情勢の火に油を注いでいる。

韓国への「THAAD」配備加速はアメリカサイドが韓国に対し圧力をかけた結果である。だが孤掌鳴り難しで、もし韓国サイドのコンビネーションがなかったら、「THAAD」韓国入りはアメリカの願い通りにはなり難い。韓国当局は、ひとたび「THAAD」を韓国に引き込んだら、前途の一歩一歩は全てアメリカが掘り整えた落とし穴だとはっきり見ることが必須である。

「THAAD」の韓国入りは、狼を部屋に引き入れる、引火焼身と同じである。「THAAD」配備の名目は韓国の安全の保護だが、実は保護するのは駐韓米軍の安全である。「THAAD」配備によって北朝鮮から来る核、ミサイルの脅威に対応する幻想は、掩耳盗鈴(頑住吉注:鐘を盗もうとした人が、大きな音がしたので自分の耳をふさぎ、これで皆にも音は聞こえないだろうと思った、という故事)式の自らを欺き人を欺くことに過ぎず、心理上自らを慰めることを除き、韓国が真の安全保障を獲得することはできない。

現在半島情勢は極度に脆弱で、米韓と北朝鮮は互いに弱みを見せず、いずれも「先んずれば人を制す」を提示し、半島情勢を非常に危険な状態に陥れている。「THAAD」配備はさらに一歩北朝鮮と韓国の軍事対抗を激化させ、半島情勢をより動揺し不安定にさせるだけだろう。

中国人民大学国際関係学院準教授の呉日強は、ひとたびアメリカが韓国に「THAAD」を配備すれば、地域の戦略バランスを破壊し、周辺国が対抗措置を取るのを刺激し、中韓など周辺の関係も深刻な後退に直面することになる、と指摘する。

首都圏さえ保護できないミサイル防衛システムのために引火焼身し、国土、国民の安全という非常に高価な代償を支払えば、この間違った決定をなした韓国当局が受け入れることのできないものとなる。

「THAADの韓国入りは、韓国をアメリカの戦車の上に縛り付け、韓国を「足軽」に充当し、アメリカが「アジア太平洋地域再バランス」という私利と地域の覇権を手に入れる道具に充当することと同じである。

目明らかな人は皆、韓国への「THAAD」配備はアメリカが力を尽くして作り出す「アジア版NATO」の重要なカギたる一歩であり、アメリカが西太平洋地域で対ミサイルシステムを構築する重要な配備であって、終点ではないと見て取ることができる。今後、アメリカが日本やその他の国に「THAAD」など対ミサイル武器を配備する可能性が排除されない。韓国の平和主義者は警告し、「THAAD」配備は韓国をアメリカの「軍事植民地」に身を落とさせることになる、と語る。

「THAAD」韓国入りは、深刻に韓国社会を引き裂く。星州郡を含む韓国の多くの地域の民衆が持続的に抗議デモ活動を行い、与党新国家党内部の疑問の声が絶えず、野党の共同民主党、国民の党は断固反対し、「THAAD」配備は韓国に対しいかなるメリットもないとしている。

韓国は2017年に大統領選挙を行うが、「THAAD」問題は来年の大統領選挙の中のホットな議題になるだろう。だが真に配備されるまでにはまだ十分な考え直しの時間がある。韓国当局は慎重にメリット・デメリットを勘案し、真に本国国民の安否を首位に置き、もはやアメリカによって道具として利用されないべきである。

「THAAD」韓国入りの前途は地獄の火の燃えた穴だらけで、韓国自身の安全と地域の平和と安定に対し百害あって一利なしである。韓国当局が瀬戸際で踏みとどまっても遅くはなく、穴の前で引き返せば依然岸だと忠告申し上げる。


 まるで韓国国民の大部分が反対しているような書き方ですが実際は過半数が賛成しており、中国のような一党独裁の非民主的な国と違って国民は大統領選挙などを通じてその意志を国の方針に反映させられるわけですからね。



















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