中国の航空機エンジン生産、難関を突破?

 同じようなニュースは過去何度もありましたが‥‥。

http://military.china.com/important/11132797/20121220/17592179.html


アメリカ、中国の高温合金が難関を突破、3年以内に殲ー20用先進エンジンを生産、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「現時点において殲-20の試験飛行はすでにもうすぐ2年になる。だがそれに必要なエンジンの問題に関する各方面の推測は依然定まらない。」)

最近、「中国航空報」はある重大な情報を明らかにした。中国が先進高温合金領域において重大な成果を不断に獲得している、というのである。世界の先進エンジン研究開発の中で、高温合金材料の使用量はすでにエンジンの総重量の40〜60%を占めるに至っているため、高温合金なくして今日の先進的航空エンジンはないと言うことができる。このため、高温合金材料は「先進エンジンの礎」とも讃えられる。

これは孤立した意見ではない。アメリカの軍事専門家アンドルー エリクソンとギルバート コリンズが最近執筆した文章は、現在中国はすでに航空エンジン領域において巨大なマンパワー、マテリアルパワーを投入しており今後3年までに投入する資金は3,000億人民元に達し、しかもこれらの努力はすでにいくつかの重大な成果を獲得している、とする。この2人の軍事専門家は、中国は少なくとも2〜5年の時間内に殲ー20のために提供するに足りる真の第5世代性能の強大なエンジンを登場させ、しかも最終的に大量生産を実現する、と考えている。

もし本当に先進エンジン問題が解決したら、中国航空工業は真の飛躍的発展を迎えることになる。何故なら航空エンジンは中国の近代化戦闘機装備を制約する最大の障害だからである。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「最近中国航空工業は公式なニュースを発表する時、国産航空エンジンが粉末冶金の高圧タービンディスクを使用していると明らかにした。先進的高温合金材料は先進航空エンジンの基本である!」です。)

高温合金は600度以上、および一定の応力条件下で長期的に作動できる金属材料で、ずば抜けた高温における強度、良好な抗酸化および抗熱腐蝕性能、良好な耐疲労性能、断裂靱性などの総合性能を持ち、すでに軍、民間用のガスタービンエンジンの極高温部品のかけがえのない、カギとなる重要材料となっている。

航空エンジンの技術的進歩と高温合金の発展は密接に関係している。高いタービン作動温度は現在の先進航空エンジンの最も顕著な特徴であって、タービンの作動温度を上げることは推力増加、エンジンの推力:重量比を向上させる重要な手段である。しかもエンジンのタービン前温度を決定する主要な要素はタービンブレードとタービンディスクの耐温レベルである。このため、エンジンのタービン部品の設計者はありとあらゆる手段を尽くして耐温能力がより高いタービンディスクとブレードの材料の応用を追求するのである。先進的な高温合金はまさに航空エンジンの材料に対する要求を満足させるために出現したのであり、しかもエンジン技術の進歩と共に急速に発展しているのである。

このうち、ニッケルベースの単一結晶高温合金は、等軸結晶と定向柱状結晶高温合金を基礎に発展した先進エンジンのブレード材料である。その他の高温合金と比べ、ニッケルベースの単一結晶高温合金はよりずば抜けた総合性能を持ち、推力:重量比の高い航空エンジンのカギとなる重要な材料となっている。「中国航空報」の報道によれば、1980年代中期に我が国初の単一結晶中空タービンブレードの研究開発が成功して以来、中航工業航空材料院は多くの機種の先進航空エンジンのために数万件の単一結晶タービンブレードを提供し、いくつかの単一結晶タービンブレードを装備したエンジンはすでに青空を飛び回っている。

この他、粉末高温合金は粉末冶金技術を用いて調合した高温合金で、先進航空エンジンのタービンディスク製造には不可欠のカギとなる重要材料である。1980年代、中航工業航空材料院は粉末高温合金の研究を開始し、20年余りの発展を経て、第2世代粉末高温合金の研究開発に成功し、しかもエンジン用タービンディスクおよび導流ディスクに応用した。その性能レベルは国際的な同類合金のAクラスの基準に到達し、粉末高温合金ディスク部品の高い推力:重量比の航空エンジンへの応用を実現し、国外の先進技術とのこの領域における隔たりを短縮させた。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「航空エンジン技術に関して言えば、我々の進歩は誰もが認めるものだ。太行エンジンの定型の意義は重大である! だが製品の品質管理や標準化などの欠乏、一定の基準への未到達により、エンジン製品の量産および量産後の信頼性問題が新たなボトルネックとなっている。外国の専門家の評価は、中国業界内専門家の同意も得ている。」です。)

一部の国外専門家は指摘する。中国は先進高温合金領域において一連の人を瞠目させる研究成果を創造し、先進航空エンジンの発展のために堅実な基礎を固めた、と。アメリカの軍事専門家ギルバート コリンズは、中国はすでにジェットエンジン技術領域において、過去ずっと中国の現代戦闘機製造方面における1つの弱点だった難関の突破に成功した、とする。「特に中国のWSー15エンジン研究開発計画の存在は、本土で研究開発されたF119(F-22戦闘機が使用)クラスのエンジンの製造能力を掌握し、殲-20戦闘機のために動力を提供することは中国の重大中の重大事であることを表している。」

アメリカ海軍軍事学院準教授アンドルー エリクソンはあるレポートの中で次のように言っている。「各方面の見積もりは、中国は現有の知識に基づき、もし大きな曲折が起きず、しかもたゆまぬ努力を堅持すれば、中国は2〜3年の時間を要して先進エンジンの技術能力を全面掌握する、ということを示している。当然これは中国のジェットエンジン領域における総投資にも見合うものである。」 アンドルー エリクソンは、中国の現在のジェットエンジンの技術レベルはF-15C戦闘機に使用されるプラット&ホイットニー社が生産するF100-PW-100エンジンに近づいていると考えている。

ギルバート コリンズは、中国の飛行機用エンジン工業の1つの大きな弱点はタービンブレードの製造とプロセスの標準化にあると考えている。「彼らは間違いなくPW-100の技術レベルに近づいている。だが面倒なのはいくつかの細目で、もし中国航空工業が軍用規格の品質管理プロセスを完全掌握できなければ、充分多くの高品質エンジンを製造し、これにより中国のロシア製高性能戦術航空機ジェットエンジンに対する依存を真に低下させることはできない。」

(頑住吉注:後のページは画像とキャプションだけです。4ページ目は「国産新型主力戦闘機はすでに生産され、部隊に装備されているが、遺憾なことに使用するエンジンは依然主に輸入に頼っている」、5ページ目は「当時ロシアは中国向けに大量のフルセットに完成された武器装備を輸出した。例えば戦闘機、軍艦などである。だが今では主要な対中国輸出製品は航空エンジンである! これは双方にとってかなり風刺的である」、6ページ目は「噂では中国の大型輸送機はすでに試験飛行に成功しているというが、エンジンはやはりロシアサイドの供給に頼っている」、7ページ目は「アメリカ軍の次世代先進戦闘機研究開発のための新世代エンジンはすでに試験に投入されている。さらに一度技術の先んじた優勢を拡大した!」、8ページ目は「実はアメリカの先進武器装備の成功は、技術研究開発の成功にとどまらず、工程管理、品質管理、標準化工業大規模生産など多レベルのシステムの成功でもある! これは特に我々が学ぶ価値を持つ!」)


 いまひとつ最近に起きた難関突破に関する具体的内容がなく、私は大きな進展があった可能性は低いように感じます。











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