アメリカのステルス艦載機を語る

 まあ現在そもそもアメリカにしかないわけですけど。

http://mil.chinaiiss.com/html/20175/26/a8bebc.html


世界初の大型ステルス艦載機が中国で誕生へ!

かつてある人がこのような問題を問うたことがある。なぜF-22は艦に搭載できないのか。時雨はこれは2つに分けて語る必要があると考える。

まず制動着艦システムについて言えば、飛行機が飛行甲板上で制動着艦しようとするには、一般に着艦速度を最大着陸速度までにする(その原因は主に尾部フックが制動ケーブルに引っかからなかった時、馬力を上げて復航し、着艦航行ラインに改めて進入できることである)。したがって何百ノットの速度から瞬間的に静止状態に変わり、ここには制動ケーブルと制動機構の問題が存在し、制動ケーブルは瞬時に飛行機が着陸する時の高速による運動エネルギーを打ち消すことができる。そしてこれには空母に信頼性の高い制動ケーブルがあることを必要とし、一方飛行機には堅固な尾部フックと陸上飛行機に比べより堅固な機体構造が要求され、これはつまり地上強度試験をする時、陸上基地飛行機ではもしその強度破壊試験の時に受け入れる最高破壊力が80%だとしたら、艦載固定翼機は100%の破壊力を受け入れる必要があるということである。このことは必然的に飛行機の構造部品に対しより高い要求を提出する。脚に対しても過酷な条件を提出し、もしこの比率に照らして計算するなら、艦載機の構造重量は必然的に陸上基地飛行機より大きくなる。これは当初スホーイー27を艦載機に改良する時、単独で艦載機のプロジェクトを立ち上げ、わざわざ研究開発を行う必要があった原因の在処でもある。同様に中国がスホーイー27の国産能力を持った後、艦載戦闘機である殲ー15研究開発のプロジェクトを単独で立ち上げた原因の在処である。

次に、スキージャンプ発進の空母を除き、現在世界で最も普遍的で流行するのはカタパルト発進模式である。現在アメリカのフォード級空母を除き、その他のカタパルト空母はいずれも蒸気カタパルトをメインとする。1回の射出に消耗することを必要とする蒸気の量は空母の蒸気ボイラーの蒸気の量の半分以上で、大型空母の蒸気タービンの総出力は200,000馬力を超えるだろう。このことから蒸気カタパルトの射出時のスリットが開けられたシリンダーの中に装備される突起のあるブロックの速度の速さが見て取れ、現在の蒸気カタパルトの能力から見て、アメリカで現役のC13-2蒸気カタパルトを見れば、それは瞬間的に静止状態の32トンの固定翼艦載戦闘機を200ノット以上にまで加速することができ、このことは同様に蒸気カタパルトの飛行機牽引バーや飛行機の脚の強度および飛行機の脚の強度および飛行機の構造に対しより高い要求を提出する。

この2点を分析した後、我々はさらにF-22戦闘機を見よう。この戦闘機はアメリカ第4世代戦闘機の高級版に属し、それは設計当初にもう高い推力:重量比、双発大型をもってメインとし、一方アメリカの第4世代艦載戦闘機には別にJFS連合戦闘機という代替物があり、これはつまり後でやってくるF-35ライトニングII戦闘機である。一方F-22には本来艦載機の用途は考慮されておらず、もし別に艦への搭載を考慮する必要があれば、その機体構造を設計し直し、必要な構造部品に対し強化を行う必要があり、脚に対してもより高い要求が提出されるが、F-22の現状について見れば、アメリカは200機近いF-22を生産した後、もう生産を停止し、かつ生産ラインを閉鎖し、F-22艦載版に着手しようとすれば、必ずや構造および脚を設計し直す必要があり、このことは今世紀初めの2つの戦争および2007年の金融危機を経たアメリカにとっては能力が及ばないと言える。しかも本来の構想とも千里の差があり、このためこの点について言えば、F-22が艦に搭載される夢はあまり実現しそうにない。

アメリカの第4世代戦闘機の艦への搭載から中国の第4世代艦載戦闘機に戻るが、現在二大陣営がある。一方は中型第4世代戦闘機のFC-31をメインとし、もう一方は殲ー20の艦への搭載をメインとする。どの種の見方であろうと、もし艦に搭載しようとすれば、この第4世代機は必ずや機体構造の設計し直しを必要とし、それでやっと第4世代艦載機の需要を満足させることができる。これは現在普遍的な専門家の見方でもある! その後単発珠峰(頑住吉注:意味不明)エンジンを採用した短距離垂直離着陸戦闘機を艦に搭載する問題に関しては、これはすでに後の話となり、現在見たところまだあまり現実的ではない。だがもしあったならば、それは必ずや中国のワスプ級強襲揚陸艦、075艦の上にも配備できる。このことは疑いなく非常に大きく中国の実際の航空機搭載艦の数と実力を増強する! これは中国航空人と艦船人、そして中国人民海軍の共通の願いである!

(頑住吉注:これより2ページ目)

アメリカの巨大強襲揚陸艦、最も先進的な艦載機を搭載して出撃! (頑住吉注:以後は本来別の記事だと思います)

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「F-35Bが上陸艦上で試験」)

最近、アメリカ海軍はF-35Bステルス戦闘機の新型火力コントロールネットワークの互換性に対し試験を行った。試験の中で、F-35Bは来襲する目標を発見した後、データリンクを通じて情報をイージス戦闘艦に伝達し、軍艦は「スタンダード」-6型対空ミサイルを発射して来襲する目標を撃墜した。試験の結果は、F-35に非常に強大な情報整合、分析そして伝達の能力があることを示し、この過程の中でこの機が発揮した作用は早期警戒機に相当する。

捜索距離の上ではF-35とE-2Dには非常に大きな隔たりがあるが、戦闘機としてF-35はより速い飛行速度と超越的に強いステルス能力を持ち、これは固定翼早期警戒機が持たない優勢である。つまり、将来F-35は非常に大きな程度上早期警戒機に代わって艦隊の遠距離偵察を行うことになる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「E-2D早期警戒機には平素から『スーパーホークアイ』の呼び名があり、性能には以前のタイプに比べ顕著な向上がある」)

アメリカのスーパー空母上には一般に4機の早期警戒機が装備され、基本的に周囲数百kmの範囲内の空域の偵察が保証できる。だが、現在対艦巡行ミサイルの射程はややもすれば数百km、あるものは甚だしきに至っては千km以上で、飛行速度の遅い早期警戒機はより遠い距離からそれらを発見することを達成するのが非常に難しい。だがひとたびF-35が非常に強力な目標捜索能力を具備すれば、この種の飛行目標を発見する確率は非常に高くなるだろう。

現在非常に手を焼く問題がもたらされている。F-35は将来アメリカ海軍の空母および強襲揚陸艦上に大量装備されるだろう。ならば上陸艦上に装備されるということはこの種の艦艇が早期警戒機の搭載を全く必要とせず、空母の大部分の機能を完全に行使できることを意味している。周知のように、空母と強襲揚陸艦との差異は航空管制、実戦機の出動率、艦載機の発着方式等々である。だが「アメリカ」級のような5万トンの強襲揚陸艦は20機余りのF-35を搭載して海に出て作戦行動することが完全にできる。つまりこうした飛行機は「偵察・打撃一体化」の機能を持ち、中等の烈度の衝突に対して、空母を出動させて応戦する必要は全くない。現在アメリカ海軍には10あまりの水陸両用打撃群があり、このようになればそれぞれの強襲揚陸艦が全て中型空母として使用でき、最もすごい部分はさらにこの中型空母が多くの「早期警戒機」を搭載する必要がないことにある。つまり、この艦艇の制海作戦能力は急速な進歩を取得するだろう。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカの強襲揚陸艦の総合作戦能力は絶対多数の中型空母より強い」)

だが、F-35のこの独自の絶技は実際上決して「万能薬」ではない。高性能レーダーを配備した後は探知計測距離がより遠く、精度がより高くなるにはなるが、捜索範囲が早期警戒機のように大きくなることは決してあり得ない。さもないと、E-2D「スーパーホークアイ」は今もう退役できることになる。F-35は目標を探知計測した後、まずデータ計算をする必要があり、しかる後さらに戦術データリンクを通じてその他の作戦プラットフォーム上に伝達する。最終的に打撃を完成させるのはさらにイージス艦上の遠距離対空ミサイルでなければならず、F-35の作用は艦載レーダーの届かない区域以遠で事前に艦隊に対し戦術早期警戒を行うことに過ぎない。もしミサイル攻撃の速度が充分に早ければ、もし事前に発見しても迎撃確率を高めるだけで、100%来襲するミサイルを撃墜することは不可能である。また、現在極超音速武器がすでに徐々に実戦化配備を考え邁進している。もし米軍のイージス最新の9.0型でもこのような飛行物の撃墜を保証することは不可能である。ひとたびこの種のミサイルが攻撃の末端に進入すれば、迎撃の難度はさらに一歩増加するだろう。F-35が存在する価値は「死亡」の事前予知と言えなくもない。


 2つ目の記事の方が興味深かったです。日本が将来ヘリ母艦を空母として運用する可能性や、固定翼艦載早期警戒機が今のところない中国が同様の手法を使う可能性など想像が広がりますね。










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