アメリカの小火器を評する その3

 さらに続きです。

http://military.china.com/news2/569/20170828/31212161_all.html#page_2


また2016年5月の第8回国際警察用装備展示会で、中国はさらに8.6mmx70新中口径弾薬を登場させた。また2015年3月、北方工業社とフィンランドのノキア社は協力して13式8.6mmx70高精度自主制御誘導狙撃弾薬を研究開発した。ある視点は、もし8.6mmx70が中国の新たな中口径弾薬ならば、中国の小火器装備の水準は全く新しい高度に到達することになる、と考える。

威力が大でさらに射撃が正確な必要がある

立っていても寝ていても

トリガーを引けばすぐ命中できる

威力向上の他、米軍はどのように技術を用い消火器の射撃精度を高めるかをも琢磨している。今年5月下旬に米軍が行った「国防省実験室展覧の日」活動の中で、ある米軍「装備研究開発工程センター」から来た研究員のテレンス ライスは、目標を自動照準できる小銃射撃補助システムを展示した。

現在いくつかの先進的なスナイパーライフルにも未来兵個人作戦武器にも、先進的な火力コントロールシステムが装備され、もって射撃の正確性を高めている。だが火力コントロールシステム自身にも問題があり、まずこうしたシステムは非常に高価で、必ず専門のオーダーメイドを必要とし、必ずしも普及していけないし、一般の銃器との互換性もない。次にこうしたシステムは全て着弾点の精度計算を必要とし、射手自身も呼吸や動作を調整し、正確な射撃を実現する必要がある。

だが研究員のテレンス ライスが展示したシステムは異なり、これは米軍現役のM4カービンとコンビネーションする補助装置で、銃本体と一体に連結され、外形は巨大なコンベンショナル小銃のようで、独立した照準装置がある。テレンス ライスは、この補助装置は米軍現役のM4カービン銃に応用できるだけでなく、しかも世界のその他の口径の銃器と互換でき、これには各種5.56mm、7.62mm、12.7mmの銃器が含まれる、とする。

この補助射撃装置を銃器と連結した後、付属のモーターと液圧システムにより、銃の照準、射撃を「操縦」し、銃口を終始正確に目標に向けることができる。テレンス ライスは、このシステムは最大限人員の参与を解放できる、とする。何故なら過去射手は姿勢を調整して照準する必要があったが、現在では射手が立っていようと寝ていようと、あるいは片手で銃を持とうが、トリガーを引くこの動作を完成させるだけでもうOKで、残るは全てコンピュータと機械システムが完成するからである。

このシステムは実用的でなく、何故なら重すぎる、とする人がいる。テレンス ライスは、このシステムは依然原型開発段階にあり、しかも将来は兵個人の射撃に用いる可能性がある他、さらにヘリや戦術機動車両の上に装備する可能性があり、何故ならこうしたプラットフォーム上では、人類が正確な射撃を実現する難度はより高いからである、と明らかにする。テレンス ライスは、自分がこの研究をする本質は、世界に向けて技術の進歩はロボットにより出色の射撃能力を持たせることができるのだと証明することに他ならない、と語る。

「談兵」の視察

米軍小火器が強大な背景

第二次世界大戦後、米軍の小火器は不断に潮流を率い、小口径の使用から理想の兵個人武器の研究開発まで、さらには中等威力口径への回帰および各種先進火力コントロールシステムまで、全て世界に米軍小火器の魅力を思い知らせている。

米軍の小火器が先進的なのは、単純に技術の上だけでなく、アメリカの層の厚い銃器文化と広大な銃器市場に根ざしている。アメリカの銃器合法化は銃器事件を頻発させているが、社会の安全問題は逆にまたその小火器の研究開発を促進する動力ともなっている。

例えば著名な「全米ライフル協会」(NRA)はアメリカの民間組織であるが、典型的圧力団体とも考えられている。NRAはアメリカの憲法修正第二条を支持し、銃を持つことはそれぞれのアメリカ公民が享有すべき権利であると考えている。アメリカの雑誌の調査によれば、大多数の議員と議会業務人員は、NRAはアメリカで最も影響力あるロビイ集団の1つであると考えている。この協会は定期的にアメリカ国内で年会および銃器展示会を組織している。2017年の銃器展示会はジョージア州アトランタの世界会議センターで行われた。今回の展示会の面積は全部で6万平方mもあり、800あまりの銃器メーカーや兵個人装備メーカーが展示に参加し、展示された銃器は数千種にも達し、展示に参加した観衆は8万人を超えた(頑住吉注:コミケ参加者は50万人以上ですから案外大したことないすね)。

指摘を必要とするのは、アメリカには巨大な銃器市場があるが、本土の製造業の不景気のため、アメリカ本土の銃器工業の日増しの萎縮をもたらし、すでに多くの有名企業が破産を宣告していることで、アメリカ警察、特殊警察および民衆はより多くドイツ、ベルギー、イスラエルなどの小火器を使用している。だがこのことは決して米軍が先進的な小火器技術を獲得するのに影響していない。

まず、アメリカは材料、スマート化、電子化技術の保有の上で先んじ、現有の小火器の路線を超越し、創新発展を実現することができる。例えば未来兵個人武器システムである。次に、アメリカの巨大な市場は世界各国の小火器の巨頭を群れを成して殺到させる。さらに加えてアメリカの西側世界における地位があり、アメリカが簡単に世界から既成の高品質な小火器システムを獲得できるようにさせる。

アメリカの小火器の発展変化に直面し、我々は密接に関心を注ぐ必要がある。アメリカの経験から見て、5.56mm弾薬は基本的にすでに需要を満足させられず、何故なら防弾衣がたやすく手に入るからである。また、我が国周辺の環境は複雑で、小火器の使用が直面する環境がより複雑である。例えばいくつかの高原地域では、弾薬の口径をあまり大きくすることは不可能で、さもないと兵士の負担を拡大する。このため米軍のようにまるごと7.62mm小銃弾薬を採用して過渡的措置を行うのは、我が軍は参考にできない。このため、我が国の未来の小火器の設計は科研人員の知恵により試練を与え、理性的選択をより必要とする。


 米軍が本当に7.62mmx51に全面復帰するのかも大いに疑問ですし、全世界で作戦行動する必要がある米軍より中国軍の方が環境面の困難があるというのもどうでしょう。一方過去の総力戦とは異なり、一部の特殊部隊の役割が大きくなっている現代の戦争では全軍に装備できないような特殊、高価なシステムに大きな働きをさせる可能性は高まっているかもしれません。












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