中国第5世代機関連4題

 相互に直接関係ない記事を4つまとめて紹介します。

http://military.people.com.cn/n/2013/1008/c1011-23120169.html


外国メディア:ロシアが中国に販売するスホーイー35にはAL-41Fを装備してよいが機密技術を売ることはない

(頑住吉注:原ページのここに「原題」がありますが、「外国メディア」が「カナダの刊行物」になっているだけです。)

カナダの月刊「漢和安全保障業務評論」10月号の報道によれば、スホーイー35の中国への輸出ほどロシア軍事工業界でこのように大きな論争を引き起こしたものはこれまで全くなかった! 初歩的協議がすでに成立した後、および今日に至るまで、依然そうである。

文章は、あるロシア航空工業界の上層の役員が次のように明らかにした、とする。「私は個人的にこの協議に反対だ。たった24機のスホーイー35だけであり、我々は中国の真の考え方を知ることはできない。」 「そうだ、輸出権を獲得したスホーイー35のあらゆるエンジン、武器システムは中国に輸出できる。だが私が指しているのは『輸出権を獲得した』システムであって、これには量産型のAL-41Fエンジンが含まれる。だが、ここで説明しておくことが必須なのは、我々はロシア軍が使用する軍事機密に関わるスホーイー35のソフトウェア、システムおよびその他の技術を輸出することはない、ということだ。」

文章は上述の権威ある情報ソースを引用して次のように書いている。「甚だしきに至っては価格すらまだ中国に提示していない。双方には協議上の価格、つまりおおよその価格が存在するだけだ。今年6月、非常に大規模な中国軍事代表団がロシアを訪問し、彼らはスホーイー35の全生産過程、必要とされる時間、および我々が使用する機械設備を理解した。訪問は相当に開放的で、我々は彼らに作業場所、工場を視察させた。」

文章は、正式な談判は7月以後密集して行われている、とする。これは相当に大きな談判で、多くのサブシステムに関わる。スホーイ飛行機グループ社はスホーイー35機自体に対してのみ価格提示を行っている。武器システムに関してはロシア国防製品輸出社と談判を行う必要がある。この会社の副総裁で航空武器輸出に責任を負うアレキサンダー ミケイェフは次のように言う。「そうだ。我々と中国は政府の初歩的協議を達成させた(今年1月)。現在は各項目の細目を談判中であり、具体的契約はまだできていないが、我々は2014年に正式に締結するよう極力努める。」

契約は大体いつ締結できるのかに関しミケイェフは、現在はっきりしていない、何故なら契約の規模が非常に大きく、なす必要のある業務が非常に多いからだ、とした。

今回いかにしてスホーイー35の知的財産権を確保し、中国人に再度剽窃させないのかの問題に関しミケイェフは、自分たちは中国と知的財産権保護に関する協議を成立させており、中国はこの協議が我々のこの方面の心配を減少させられるはずだと考えている、と語った。当然、彼らは間違いなくロシアの知的財産権の問題に非常に関心を持っており、彼らはこのためにさらに政府のその他の部門と協調を行っている。

文中では、2008年末にロシアと中国はすでに知的財産権方面の協議を成立させているにもかかわらず、彼らがより多くの殲ー15などの飛行機の出現を見ることになり、ロシア政府内部のある人はこのため中国と第2の知的財産権保護協議を成立させる必要があると考えている、ということに言及されている。正式なスホーイー35契約締結前に、中国と第2の類似した知的財産権保護協議を成立させる必要があるのか否か? これに対しミケイェフは、現在このようなつもりはなく、重要なのはいかにして知的財産権協議を実行し、かつ協議を遵守させるかであり、もし協議が実行され得れば、自分たちは心配する必要はないのだ、とする。

またスホーイー35を中国に輸出した後、さらにその他の市場があるのか否かの問題に関し回答した時ミケイェフは、自分たちはスホーイー35が優秀な機動性と作戦能力を持っていると考えており、次世代戦闘機に匹敵するに足り、甚だしきに至っては超越するところもあり、このため彼らの評価では200機の発注を獲得できると考えており、このうち少なくとも100機が輸出に用いられる、とした。


 これは直接第5世代機の記事ではないんですが、中国が新世代エンジンを手に入れれば、これを殲ー20に搭載してテストすることになると見られています。しかしこんなんで本当にパクリを防げるんでしょうかね。まあパクるには時間がかかり、その時になればさらに先進的な技術を開発しているからいいんだという考えもあるようですが。

http://military.people.com.cn/n/2013/1008/c1011-23121953.html


中国実戦機「ステルス三剣客」の秘密を明らかに あるいは有人・無人機連合行動か

(頑住吉注:原ページのここには殲ー20、殲ー31、「利剣」の画像があります。)

人民ネット北京10月8日電(記者 黄子娟)最近、あるメディアは中国の殲ー20戦闘機、殲ー31戦闘機および「利剣」無人機を「ステルス三剣客」と称したが、軍事専門家杜文竜はメディアのインタビューを受けた時、この3種の実戦機の分業について解析した。

「ステルス三剣客」の中で、誰が次世代の主力戦闘機になるのかに言及した時に杜文竜は、「ステルス三剣客」には異なる分業があり、例えば大型の殲ー20は実際には敵を攻撃する主力に充当され、そのサイズは最大であり、また総合能力も最強で、このためきっと核心である、とした。殲ー20と組み合わせるため、コストがより低い殲ー31を選択することができ、そのサイズはやや小さく、投入するコスト、資源はより少なく、もし大量装備したら、限りある資源の中で、我々の航空戦力の規模拡大に対し非常に助けになる。

杜文竜は次のように語る。また、現在では無人化空戦も重要な選択肢であり、相手方の非常に多くの目標には密集した防御が設けられ、この種の条件下でもし有人機を攻撃に行かせると、冒すリスクが大きすぎる。もし無人機を使用すれば、その巡航時間が長い、作戦半径が大きい、目標に対する攻撃精度が高い、スマート化されているなどの優勢が発揮され、有人機と無人機の連合行動を行い、双方の優勢を一つに集め、共同作戦が行える。


 「ステルス三剣客」というフレーズがキャッチーなだけであんまり中身ないですね。

http://military.people.com.cn/n/2013/1008/c1011-23119686.html


外国メディア疑問を提示:中国空軍さえ殲ー31を必要としないのに他国が何故買うだろうか

(頑住吉注:原ページのここに「原題」がありますが同一です。)

ロシア軍事評論ネット10月5日の報道によれば、アメリカのフォックスニュースネットは10月初め、中国最新型の殲ー31戦闘機が招く批判の声はどんどん多くなり、専門家たちの賞賛、感嘆の声を超えた、とした。少し前中国空軍は、この機は輸出にのみ用いられることになる、とした。

殲ー31の研究開発時の位置付けは中国空母が使用する次世代戦闘機であり、アメリカのF-35「ライトニングII」機に匹敵すべきものかもしれない。だが現在中国にはしばらくのところ1隻の空母しかないようで、このため途上国の空軍向けにこの機をセールスすることになる。例えばブラジル、パキスタン、そして中東諸国である。

アメリカのジョージ ブッシュ大学教授スティーブン ビードルはフォックスニュースネットのインタビューを受けた時、殲ー31は研究開発の最初期には輸出用ではなかったかもしれないが、現在見たところではこの製品は充分良いものではないようだ、とした。

イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」アジア太平洋地域部編集者のジェームス ハーディは、殲ー31の極度の機密ぶりにかんがみれば、現在殲ー31とその他の戦闘機を比較するチャンスは全くない、と考える。現在いくつかの殲ー31のデータがあるが、依然これがF-35より優れている、あるいは劣っていると言うことはできない。この機の機載レーダー、サブシステム、航空電子設備および使用する材料に関して言うならこれは全く知られておらず、これでは機に対する有効な評価を行うことはできない。殲ー31は機体の形状上第5世代機に似ているが、この機がどんな材料で造られているのか分からず、しかも機の有効拡散面積も知られていないため、ステルス性能に関しても評価できない。関連の情報の欠乏、および中国空軍を飛び越して輸出製品になるという事実は、殲ー31の世界市場における販売を阻害する可能性がある。問題の重要なカギは、中国空軍が何故殲ー31を装備しようとしていないのか、である。もしこの機が中国にとって明らかに充分良いものではないならば、他国がどうしてこれを買おうとするだろうか?


 これはひょっとして、あまり情報を出さないと不利だぞ、として出させようとしているんでしょうか。それはともかく、輸出専用の安価なFC-1でも買い手はあるわけですし、仮に中国自身が採用しなくても途上国にはある程度売れるでしょう。それに中国が採用しないと決まったわけでは全くないはずです。

http://military.people.com.cn/n/2013/1008/c1011-23118267.html


パキスタンの専門家:パキスタン、あるいは殲ー10の購入を遅らせるか 殲ー20をより歓迎

(頑住吉注:この記事にも「原題」がありますが同一です。面倒っちいので今後重要な差異がない場合は省略しますね。)

中国の現役トップクラスの国産戦闘機として、殲ー10はいつでも国際市場に登場でき、ずっと全世界の関心を集めている。中国航空技術輸出入総会社の副総裁馬志平は先日、すでにアジア、アフリカ、ラテンアメリカの多くの国が殲ー10の価格を問い合わせてきている、と明らかにした。だがアメリカの「安全保障業務ニュース」7日の報道は、殲ー10を購入する可能性が最もあるパキスタンは経済的要素と技術の成熟度の影響を受けて、この購入計画を遅延させる可能性が高い、とした。

「安全保障業務ニュース」の報道は、この前ある情報は、中国・パキスタンが2009年には早くも価格14億アメリカドルで36機の殲ー10を購入するとの協議を成立させていたことをはっきり示した、とした。だがパキスタンの軍事分析家カイザー トゥフェイルは、現在の経済条件下では、パキスタンには少なくとも今後2、3年は新たな武器システムを購入する計画はあまりありそうにない、と考える。9月末、中国軍事代表団がパキスタンを訪問したが、殲ー10の協議が含まれたかどうかははっきりしない。IMFの融資条件によれば、パキスタン政府は各項目の支出を縮減することが必須で、これには軍事費が含まれる。もし友好的な湾岸諸国が資金援助にやぶさかでなくとも、パキスタンにとって熟知したアメリカ製F-16を選択することが、相対的によく知らない殲ー10に比べより適している、とトゥフェイルはあくまで考える。

文章は、パキスタンが導入を考慮する可能性がある殲ー10のタイプは最新改良型の殲ー10Bであると考える。これは2009年に初めて明るみに出、中国自ら研究開発したWS-10Aターボファンエンジンを用いてロシア製AL-31FNエンジンに取って代わらせて主要な動力としている。アジア太平洋地域の軍事分析家リチャード フィッシャーは、殲ー10Bには全く新しい設計の機首があり、赤外線捜索装置とS字型空気取り入れルートが新たに加わり、同時にコックピットと電子設備もグレードアップされている、と語る。トゥフェイルは、先進技術を追求してもパキスタンが殲ー10を放棄する結果がもたらされ、より神秘的な殲ー20ステルス戦闘機の選択に改めるという可能性がある、と推測する。だが彼は、殲ー20は未来の戦闘機であり、まだテスト段階にあり、多くの性能がまだはっきりせず、現在これを語るのは時期尚早だと認めている。

中国航空技術輸出入総会社副総裁馬志平は9月25日「グローバル時報」記者のインタビューを受けた時、「殲ー10がパキスタンに輸出されることはないと責任をもって言える。ある軍用機の輸出にはまず国の輸出許可証を得ることが必要だが、現在まで殲ー10は決して関連の輸出許可証を得ていない。」と明確に表明した。馬志平は説明し、すでに非常に多くのクライアントが殲ー10系列戦闘機に対し価格問い合わせなどの接触を行っており、これらのクライアントにはアジア、アフリカ、ラテンアメリカの多くの国が含まれ、中国軍用機の伝統的ユーザーも含まれるし、これまで旧ソ連系列の戦闘機を使用していた国やフランス式戦闘機を使用する国も含まれる、と語った。


 殲ー20に不確定要素があるだけでなく、そもそも中国が最大の友好国とはいえパキスタンに殲ー20を売るかどうかの問題もあり、また殲ー10導入の資金にも事欠くパキスタンに買える値段になるのかという問題もあります。しかしインドがT-50を装備する以上ぜひ欲しい機ではあるでしょうね。

















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