中国警察リボルバー、連射27発でも犯人を倒せず‥‥?

 こんなショッキングな見出しにつられて読んでみたんですが‥‥。

http://13500981.blog.hexun.com/71439045_d.html


公安史上最大の失敗 食わせ物の9mmリボルバーを語る

9mmリボルバーの支給が開始された時、各メディアおよび警察内部のいろいろな人などがこの銃を完璧であり、具体的な長所はジャムしないこと、精度が高いこと、活用範囲が広い等々を含むのだ、と誇大に言ったことを覚えている。

だが実際に使用してみると問題が起きた。ここで皆さんにいくつかの私の身の回りで起きた実際の事例をお話する。

その1、我が局では警察用リボルバーは原則として派出所および巡邏警察にのみ支給されていた。ボスはこれを新しいものと思って局座(頑住吉注:警察署内の何らかの部署、組織等でしょうが正確な意味は不明です)を訪ねて請い、刑事捜査用に4挺を支給させた。私もこれを新鮮に感じ、ボスを訪ねて硬軟両様の手段で働きかけ、1挺分けてもらい、私がずっと使用していた92式拳銃と取り換えた。猫をも殺す好奇心と言うように、長い時間が経たないうちに問題が起きた。某年某月某日某系列の詐欺事件において、捜査を経て1人の容疑者を特定し、その居所を確定した。事前の内偵を通じ、容疑者は常習犯で、強盗の前科があり、体格がよく腕っ節が強いことが分かった。逮捕行動の安全かつスムーズな実行を確保するため、ボスは逮捕にあたる人員全てに銃を支給することを決定した。そこで私は大喜びで警察用リボルバーを携帯して出発した。逮捕目標が居住する貸家に到着した後、2人の同僚がラムでドアを突き破るのを待って全員が固まって突入するとすぐにまずいことになった。事前の情報では、家の中には容疑者と内縁の妻の2人しかおらず、しかも武器はないと明示されていた。しかし家に入ると中には何とその他に7人の巨漢がいることが分かった! 相手は我々が5人だけなのを見ると、ただちに腕力に訴えかけきた。ボスはすぐさま銃を取り出し天井板に向け1発撃った。私も直ちに1発撃った(目的は1つには警告、2つ目には主に9mmリボルバーの癖に慣れるためでもあった)。我々が発砲するのを見て、相手方は意気消沈した。だが弾丸が発射されると、私とボスはすぐに2人ともおかしいと感じた。その火薬の残渣はフケのように私の顔中に降りかかり、私は帰ってから長いこと洗い流さねばならない羽目になった。その後私は断固として我が92式拳銃に回帰した。 

その2。某年某月某日、上述の事例のおよそ3カ月後、特別社会治安回復行動が行われた。麻薬取締、刑事捜査、治安部門が合同である麻薬使用のアジトの掃討に向かった。行動前、刑事捜査担当および治安部門は外周に責任を負い、麻薬取締担当が屋内に入ってクリーンアップを行うことが決められた。対象が麻薬使用者であり、AIDS感染者かもしれないことを考慮し、行動前に全員が防刃ベストと防刃手袋を身に着けた。治安部門の人々はゴム弾を装填した9mmリボルバーを携帯しており、突発的な状況が起これば、相手に傷を負わせずに制圧できるはずだった。行動が正式に開始された後、麻薬取締担当は屋内に入り、「クリーニング」を行った。だが何としたことか、大声がした後で1人の麻薬使用者が屋内から飛び出して来た。手には注射器を持っており、しかも針の先が左手の静脈に刺さったままの状態だった! 我々外周担当は驚いた。これはどうしたことか? 治安部門の1人が大声で「止まれ! 警察だ!」と吠えた。だがそのジャンキーは少しも気にせず、まっすぐに我々の立つ場所めがけ突進してきた。双方の距離はおよそ10mあまりだった。治安担当者らもためらわず直ちに9mmリボルバーでバンバンと発砲し始めた。この時奇妙なことが起こった。ゴム弾頭が雨のようにそのジャンキーの胸、腹、足といたるところに着弾するのが見えたが、よろめくことすらなく、何事もなかったかのように雨のごとき着弾を受けながら突進して来たのだ! この停止効果はやはり本当に「評判にたがわない」ものではないか! 最後にはやはり1人の麻薬取締担当者が後ろから追ってきて取り押さえた。

この事案には2つの要点がある。1つはジャンキーがその時まだ注射に成功していなかったこと、別の言い方をすれば当時彼はまだ麻薬を使っていなかった。麻薬取締人員がアジトに突入した時、この男はまさに注射しようとしていた。その後の混乱の中注射器は割れ、針は手に刺さったままだった(頑住吉注:つまり麻薬によって弾丸を受けることに鈍感になっていたわけではない、ということですね)。2つ目は治安維持人員が全部で27発のゴム弾を発射したことである。

上のような2つの鮮烈なケースがあって、ボスも納得して早々に4挺のリボルバーを返却した。彼は言った。「現場の派出所にいる仲間たちの装備には欠陥がある。やはりまず下層の仲間たちに配慮しような!」


 というわけで、別に警察用リボルバーが悪いわけではなく使う人間が悪かった、という話でしょう。政治的配慮から軍用銃よりもソフトな印象で威力も弱いリボルバーも必要だ、ということで導入され、いわゆる「お巡りさん」にだけ支給されていたリボルバーを、無理に頼んで凶悪犯の捜査担当者に使わせたり、麻薬中毒者が多数いるアジトを制圧する時にゴム弾のみ装填していたりが悪いわけです。まあ火薬の燃えカスが多いのは問題かもしれませんけど。













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