中国の「アムール」潜水艦導入の内実が明らかに?

 スホーイー35、S-400と並ぶロシア最新兵器輸入ですが‥‥。

http://military.china.com/important/11132797/20130802/17977782.html


中ロが共同研究開発する次世代先進通常潜水艦の細目が明らかに

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシアの『ラダ』級潜水艦」)

【グローバルネット総合報道】 カナダの「漢和安全保障業務評論」8月号(事前出版)の報道によれば、ロシアのルビン設計局の高級役員はアムール/ラダ級潜水艦中国輸出の若干の細目を明らかにした。

中ロ、合同で次世代先進通常潜水艦を研究開発

文章は、まず中ロは現在初歩的な意向という性質の協議を成立させているに過ぎず、ロシア造船工業会の権威ある人物は、ロシアはアムール/ラダ級潜水艦を基礎に中国の若干種の技術を採用し(これにはAIP技術が含まれる)、新たに中国版の次世代通常動力潜水艦を研究開発し、それとラダ級との差異は非常に大きなものになる、とする。現在ひとまずのところ中国版ラダにどんなサブシステムを使用するかは決して確定しておらず、AIPの他、ロシアサイドがラダ級潜水艦に装備する計画なのは燃料電池であり、一方中国人が研究開発したのはスターリングエンジンである。

このため、文章はいわゆる「ラダが中国に輸出される」といった言い方は全てあまり正確ではない、と考える。中ロが共同研究開発する次世代先進通常潜水艦(ANGSS)はすでにラダ級と重大な差異があるのである。

次に、文章は上述の情報ソースを引用し、「先端的ソナー、電子作戦システム、データリンク技術を含む非常に多くの技術はロシア軍の最高機密であり、当然中国に輸出されることはなく、このため真の契約がもし締結されるとしても、段階的に完成されることになる」とする。つまり、ロシア軍高級当局者は、ラダ級に使用する高性能ソナーは中国に輸出する範囲にはない、ということに初めて言及したのである。

ルビン設計局の高級役員は、彼らは現在まだ中国と、中国版ラダの具体的技術的細目につき話し合ったことはない、とする。文章はこのことから、中ロが合同で次世代先進潜水艦を研究開発する計画は、初歩段階を出たにすぎない、と考える。

文章は、現在真に一定の進展を取得し始めている談判は、インド、アルジェリア海軍とのもので、両者はいずれもラダ級に対し興味を持っている、とする。次の一歩の改良時、ラダの6つの魚雷発射管がいずれも「クラブ-S」系列ミサイルを同時発射できるよう要求する。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「『ラダ』級潜水艦の模型」です。)

何故中国はラダの輸入を必要とするのか?

文章は、中国造船業界の消息筋の情報ソースは、中国が現在輸出するS20型潜水艦はAIPシステムを配備しないが、当然もしユーザーが必要とすれば相談できるとしている、とする。衛星画像によって判断すると、中国版の元級(039B)および輸出型S20潜水艦の寸法には差異があり、S20はAIPキャビンをなくした元級潜水艦のようである。

文章は、中国造船工業界の消息筋の人物はラダ級潜水艦に言及した時、主に東海、北海の水深が浅いという要素を考慮すると、中、小型の潜水艦が必要であると言っている、とする。次に今回の協力研究開発計画において、中国の設備が一体どのくらい多くの比率を占めるのかはまだ協議中で、それぞれ50%を占めるという説がある、という。

だが文章はこの見方に不同意である。理由はラダ級と中国が現在国外向けに販売しているS20級潜水艦の排水量が基本的に同じだからで、もしS20の技術性能が充分良好だったら、何のためさらににラダを必要とするのだろうか?

文章はさらにロシアの国防工業関係者の話を引用し、中国の元級通常潜水艦は、キロ636型潜水艦の焼き直しで、ロシアはこれに対し不満を持っている可能性があり、このため妥協として、キロ636の部品を継続して提供するという条件で、中国はあるいはやむを得ずラダ級潜水艦を購入するのかもしれない、とする。

文章は最後に、ロシア工業会の消息筋の人物は、中国が生産する潜水艦の潜水深度はまだ不十分で、300mの普遍的な基準に達していない、とする。(原稿チェック:劉昆)

(頑住吉注:3ページ目)「ラダ」級潜水艦の輸出型は「アムール」級潜水艦と呼ばれる。

(頑住吉注:4ページ目)中国の「元」級潜水艦。

(頑住吉注:5ページ目)中国の「元」級潜水艦の模型。

(頑住吉注:6ページ目)中国の「元」級潜水艦を4方向から見た図。

(頑住吉注:7ページ目)文章はロシア国防工業関係者の話を引用し、中国の元級通常潜水艦はキロ636型潜水艦の焼き直しであるとする。

(頑住吉注:8ページ目)将来中ロは潜水艦技術協力を行うかもしれない。


 スホーイー35やS-400でも中国の技術が劣っているから導入するわけではないと力説されることが多いですが、どう考えてもその主張には無理があります。一方この潜水艦に関しては中国の技術が盛り込まれるらしいため、さらに進んで「対等の協力」、「もはや師弟ではない」とまで言われますが、内実はどうも異なるようですね。


















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