「中国、スホーイ-35導入」関連記事2つ

 「中国、スホーイ35導入」関連の比較的短い記事を2つまとめて紹介します。

http://military.china.com/important/64/20121122/17542913.html


中国の専門家:スホーイ-35を購入してアメリカのステルス戦闘機に対抗するのは賢明なこと

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「スホーイ-35はいくつかの方面においてやはり中国の必要を満足させることができる。」)

アメリカ軍のF-22に対抗可能、「戦力の橋渡し」の役割が果たせる

ロシアは中国が24機のスホーイ-35を獲得することになるとしている。

ロシアメディアは、ロシアと中国が24機の最も先進的なスホーイ-35戦闘機販売に関するひとまずの協議を成立させたとの情報は21日にも関心を集め続けている、とする。ロシアメディアは、スホーイ-35の優良な設計はこの機を、いくつかの特定の場合においてアメリカのF-22ステルス戦闘機に挑戦する能力を具備させ、ロシアと中国が購入に関する協議を達成させたことは、ロシアと中国の軍事技術協力がすでに全面的回復に至ったことを示しており、しかも中国の日増しに深刻になる外部からの挑戦に対応する能力を大幅に向上させることになる、とする。

ロシアのリンクニュースネットは21日、ロシア国防製品輸出社はすでに中国と、中国向けに24機のスホーイ-35戦闘機を販売することに関するひとまずの協議を達成させ、具体的な商品引き渡し条件はロシア国防大臣ショイグの訪中期間に協議して決め、正式な契約はこれからの1〜2年以内に署名されることになる、とした。21日、中国国家主席胡錦濤、中央軍事委員会副手席許其亮、国防大臣梁光烈はショイグと会見した。報道は、以前中国はすでに明確な購入の意向を表明していたが、両国はまだ具体的販売数で一致を達成できておらず、ロシアサイドは48機との主張を堅持し、一方中国サイドは少数機しか購入を望まなかった、とする。ロシア軍用機部品生産企業の担当責任者は、24機のスホーイ-35戦闘機の供給契約は、ロシアと中国を以前の契約での不愉快から脱させることができる、とする。報道は、機は2015年に引き渡しが開始され、契約の金額は15億アメリカドルを超える、と推測する。これはロシアと中国の軍事技術協力がすでに全面的回復を達成し、双方の新たな協力の高潮が間もなくやってくることを意味している。

ロシアメディアは、「第4世代++」レベルを備えたスホーイ-35戦闘機は中国空軍の目に抗し難い魅力を持ち、今回の珠海航空展で多くの中国の軍官僚がロシアサイドの展示団が持ってきたスホーイ-35機の模型(コードナンバーは「901」)を細緻に視察して手がかりを見いだすことができた、とする。ロシアサイドが航空展の期間に提供した資料は、この戦闘機はこれからの10年内、ロシア空軍の主力となり、第1ロット6機は今年ロシア空軍に加入、就役することになる、と言明している。この機は名声高いスホーイ-27戦闘機の特性を継承しているだけでなく、さらに最大限ロシア第5世代戦闘機T-50の新技術を吸収している。ロシアの「航空艦隊」誌は、スホーイ-35の以前のタイプに比べての最も突出した改良は、推力ベクトルコントロールシステムを採用した117S型エンジンを持つことで、F-22のエンジンよりさらに先進的であると明らかにする。この他この機が装備する「雪豹E」フェイズドアレイレーダーはF-22のAN/APG-77レーダーの性能に相当し、しかも強大な抗妨害および武器吊り下げ搭載能力は、この機を電磁妨害の特殊環境においてF-22よりさらに優勢にする。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは1ページ目と同じです。)

「航空艦隊」誌は、制空権奪取能力に照らして評価を行い、スホーイ-35はすでにあらゆる第4世代機や第4世代半戦闘機を超越しており、全体性能はF-22に非常に近く、製造コストはずっと低い、と考えている。ロシアの声は21日、中国との契約署名後、ロシアはインド、ベネズエラ、ベトナム、インドネシアなどの国とも類似の協議を達成させる可能性があるとした。ロシアの専門家は、中国はこの前ロシア戦闘機を購入した後、非常に早くコピー生産作業を展開した、と考える。このため、中国がスホーイ-35を大量購入してこそ、やっとロシアを安心させることができるのである、と。ロシアの「国防」誌編集長カロテチェンコは、スホーイ-35の技術は複雑で、中国にとってコピー生産は解決しがたい難題だと考える。ロシア戦略・技術分析センターの専門家コーシンは、この戦闘機の技術は複雑すぎ、ロシアサイドは中国がごく短時間でコピー生産することを必ずしも心配はしていないのだ、と考えている。彼は、現在の中国と隣国の関係悪化を考慮すれば、24機の戦闘機の購入契約は、まだ中国とロシアが署名する最後のスホーイ-35供給契約ではない可能性がある、と考える。現在の日増しに悪化する軍事、政治情勢の下では、中国にとってロシア製武器の大量購入は賢い選択である。これは中国が日増しに深刻化する外部からの挑戦に対応できることを保証することができる。カロテチェンコは、中国とアメリカのアジア太平洋をめぐる競争の不断のエスカレート、および中日関係が緊張している背景の下で、この契約への署名は中国のアジア太平洋地域における優勢な地位を大幅に増強することになる、とする。

ある中国の軍事専門家は、中国がスホーイ-35戦闘機の導入を選択したことは決して国産戦闘機に対する自信喪失ではなく、現役の第4世代戦闘機と研究中の第5世代戦闘機の間の「戦力の橋渡し」の役目を果たさせるのだ、と考える。彼は、アメリカが中国周辺へのF-35拡散を加速し、アメリカが独占するF-22がより頻繁にグアム島や日本の沖縄基地に進出していることは、中国の空の防御に対する圧力を顕著に増大させている、とする。中国が研究開発する殲-20、殲-31などのステルス戦闘機はまだ技術論証段階にあり、実戦までには非常に長い時間があり、このため国際市場で、アメリカのステルス戦闘機に対抗できる可能性が最もあるスホーイ-35を選択することは賢い選択である。オーストラリアの空中戦力研究所は以前世界戦闘機市場のいくつかの「花形選手」を評価したことがあり、14項目のカギとなる重要性能に対する対比と試算を経て(これには超音速巡航、ステルス、超機動性、コントロール可能な推力ベクトル、超音速飛行時に武器を使用する能力などが含まれた)、結論はスホーイ-35の得点がF-35を大きく上回った。このため中国がスホーイ-35の導入を選択したのにも現実的な合理性があるのである。


http://military.china.com/important/64/20121124/17546741.html


専門家、24機のスホーイ-35を中国に販売するだけではコピー生産に遭うリスクを軽減することはできない、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:スホーイ-35BM原型機」)

【ロシアの声テレビ局ウェブサイト11月21日の報道】 メディアは連邦軍事技術協力局の消息筋の人物の話を引用し、ロシアと中国はすでに24機のスホーイ-35型戦闘機供給契約でひとまずの協議を達成させた、と報道した。ある専門家は、これはスホーイ-35が国際市場に参入する道を開くことになるが、中国との協力のリスクも小さくない、とする。

スホーイ-35、正確に言えばスホーイ-35BM型(大規模近代化型の意)は、スホーイ-27の大規模改良型である。スホーイ-27およびスホーイ-30戦闘機は1990〜2000年の間にスホーイ社に世界的名声を勝ち取らせ、ここ20年で最もよく売れた戦闘機となった。

人の注目を引くのは、スホーイ-27が市場に参入するための道を舗装したのは中国だということである。すなわち、初の20機のスホーイ-27SK供給契約は1991年に署名され、第2陣16機の供給契約は1996年に署名された。その後さらにライセンス組立に関する協議に基づき100機近くが販売された。その後中国が購入したのはすでにスホーイ-30MKK戦闘機だった。

だがロシア戦闘機の商業的成功の歴史にはいつも別の一面が存在している。組み立て開始後、中国は徐々にロシア戦闘機のコピー生産に転じ、コードネーム殲-11の戦闘機を生産し始めた。一連の性能および機載設備の能力などの方面において、中国のコピー品は明らかにオリジナルに遜色があったが、コピー生産過程そのものは中国の軍事航空工業の能力を非常に大きく向上させた。当然、これは中国空軍装備の更新を加速する助けにもなった。

中国に、性能が第5世代戦闘機に近いスホーイ-35に対する興味が生じたのはすでに1年ではきかない。だがスホーイ-27の運命は、人をしてスホーイ-35も同じ轍を踏むことになると自然に思わせた。誰も中国がコピーしないとは保証できず、大量供給によって潜在的損失を一部補填するしかない。何故なら大量購入はコピーの意味を失わせ、生産者の獲得する資金はまたより先進的な戦闘機の研究開発に用いることができるからである。

24機では明らかに不充分であり、10〜15年後の空に再び中国製クローン製品が出現するリスクを解消することはできない。

まだあるリスクを下げる1つの方法は、中国向けに簡略化バージョンのスホーイ-35を供給することである。実際にこの種の方法が採られることは完全に有り得ることだ。24機の戦闘機に15億アメリカドルという金額はあまり大きいと評価することはできず、T-10原型機の先端機種の単価はすでに1億アメリカドルを超えているのである。

コピーには往々にして少なくとも5〜7年を必要としていることにかんがみ、簡略化バージョンを提供することは完全に受け入れ可能だが、必ずしも最も合理的ではない。最も合理的な方法は、中国向けに供給するロシア軍用高度科学技術製品の供給を最大限に減らすことであり、潜在的損失は国内の発注で補填することができる。

(頑住吉注:これより2ページ目。本来以後は別の記事らしいです)

【ロシアの「モスクワ時報」ウェブサイト11月21日の報道】 題:ショイグはカギとなる重要な時期に訪中する

ロシア国防大臣セルゲイ ショイグは21日、間もなくその任を離れる中国国家主席胡錦濤と北京で会談し、双方の協力と有り得る武器販売などの問題を討論する。これはこのアジアの強国が指導層の交代を行った後の、ロシア当局者の初の訪中である。

分析家は中国の指導層が交代したため、ショイグの訪問は特別な意義を持つ、とする。

ドバイのEnegmaシンクタンクのベテラン分析家テオドロス カラシクは、両国は互いの間での協力深化に高い興味を持っている、と話す。

2001年以来、ロシアと中国の間の武器貿易額は160億アメリカドルに達し、このうち大多数は中国によるロシアの武器の購入である。

ロシア国防輸出社の武器輸出責任者アナトリー イサージンは、「職業人報」に対し、近年双方の協力はやや下降しているが、去年再び上昇に転じ始め、武器貿易額は10億アメリカドルを超えた。中国は現在ロシアの武器販売のうち15%近くを占めている、と語る。

国防省社会委員会の責任者イゴール ケロトチェンコは、ロシアと中国の軍事協力の下降は不可避だと語る。何故なら中国の技術がまさにどんどん先進的になっているからである。

ケロトチェンコは指摘する。「我々は一部の市場において中国との真の競争に直面している。」 彼が指摘しているのは中国の、アフリカやラテンアメリカのいくつかの国に対する武器輸出である。


 「中国がスホーイ-35戦闘機の導入を選択したことは決して国産戦闘機に対する自信喪失ではな」い、としながらも、「殲-20、殲-31などのステルス戦闘機はまだ技術論証段階にあり、実戦までには非常に長い時間があ」る、ともしています。コピーされるのが目に見えているのに何故販売するのか、という疑問に関しては、中国の技術では簡単にコピーできないから、の他に、「生産者の獲得する資金はまたより先進的な戦闘機の研究開発に用いることができる」、つまり金が入れば中国がコピー品を作る頃にはもっと高度な戦闘機が作れ、そうしたら中国はまた欲しくなって買わざるを得ない、という理由も挙げられていますね。果たして中国に輸出するスホーイ-35がダウングレードバージョンなのかは日本の安全に直接関わってくるので気になりますが、少なくともスホーイ-27よりはっきり高性能でなければ中国にもっと買いたいと思わせることはできないわけで、日本の現有の戦闘機全ての強敵になることは間違いないでしょう。












戻るボタン