日本、西南諸島を「不沈空母」化? その2

http://military.china.com/important/11132797/20170520/30547738_all.html#page_2


「エコノミスト」の文章はある算法を与えている。

航空自衛隊のF-2戦闘機は4発のASM-3型超音速ミサイルを搭載できる。もし那覇飛行場に2個飛行隊40機のF-2戦闘機を緊急配備したら、160発のASM-3型超音速対艦ミサイルが使用できる。

陸上自衛隊の12式地対艦ミサイルを装備する一個連隊は全部で192発のミサイルを持ち、1〜2個連隊を緊急配備すれば、最多で384発の12式地対艦ミサイルが発射できる。

航空自衛隊のP-1対潜機は8発のミサイルを搭載し、P-3C対潜機は4発の対艦ミサイルを搭載する。10機のP-1対潜機、20機のP-3Cを動員すれば、中国空母に対し160発のミサイルが発射できる。

このように加えると、戦時の「理想状態」下で、自衛隊はこの方向で短時間内に700発あまりのミサイルが発射でき、したがって中国に対し重大な脅威を構成する。

「三軍連動」実現のため、自衛隊はさらに戦術データシステムを用いて航空自衛隊、陸上自衛隊、海上自衛隊の対艦ミサイル部隊を連結し、中国空母の位置や行動などの情報を秘密に捜索収集し、共有し、もって最大の程度の「集中火力」を実現することになる。

「不沈空母」は果たして真に有効か?

700発あまりのミサイルは、聞けば恐ろしげである。だが実際の状況はどうか?

日本人はまた第二次世界大戦中にかつて犯したことのある錯誤を再演しようとしているようだ。先入観を持って機械的に対比し、自らに有利な結論を得る。もし結果が自らに対し不利なら、計算過程を改修し、より「見た目のいい」結果を出すのである。

周知のように、現代の戦争は体系間の対抗であって、範囲は海、空、宇宙、電磁空間、ネット空間にあまねく及ぶ。もしある日戦争が発生したら、いかなる国家の空母も孤立して大海上を航行し、相手方に優勢な兵力、兵器を集中させ、相手方の構想した作戦方式に照らして「あなた攻撃わたし守り」にはさせないだろう。

もし粗く軍事に通じた素人でも想像できる。もし中国空母戦闘群が戦時に行動したら、その背後は必然的に完備され、立体的な総合打撃体系であり、必然的に多層の火力の「障害クリーンナップ」がある。まず弾道ミサイル、巡航ミサイルが相手方の飛行場、レーダー基地、対空ミサイル陣地を攻撃し、その次は航空兵が前に出て追い打ちをかけ、持続的に制圧し、相手方の防空対艦火力を麻痺させ、続いてやっと空母が多くの艦艇の航路護衛の下で出て行くのである。

この時、日本の空中発射対艦ミサイルは、一体どのくらいが実戦機と共に飛べるのだろうか? 日本の地対艦ミサイルは、一体どれくらいがまだ火力打撃の下で幸いにも生存し得ているのだろうか? また日本の計算の中の700発あまりのミサイルは、どれくらい残り得ているのだろうか?

増してや言う必要もないが、こうしたミサイルに目標指示を提供するための、データ共有のレーダー、通信基地、指揮施設、この時まだ正常に機能できるのか否か?

「孫子の兵法」は言う。「夫未戦而廟算勝者,得算多也」(頑住吉注:開戦前に周到に有利不利の計算をする者は往々にして勝ち、しない者は負ける、といった意味らしいです) 中国人と日本人はいずれも「孫子の兵法」を研究するが、通常中国人はおそらく「料敵従寛」(頑住吉注:敵の分析は様々な角度から行い万全を期す)の道理を皆知っており、誰も戦争に勝利する希望を相手の愚かさや錯誤の上に託さないだろう。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国国産空母進水」)

日本人に関しては、まず彼らにこのように計算させよう。(頑住吉注:意味わかんないです)

中国への対抗に全く前途はない

さらに一言言っておく必要があるのは、日本の西南諸島要塞化には、実はまだ解決できないパラドックスが存在する、ということである。すなわち、軍を駐留させなければ安心できず、軍を駐留させれば同様に安心し難い。

日本国内にはこのような心配を提出する人がいる。中国の弾道ミサイルなど遠距離打撃能力の増強と共に、沖縄の米日駐留軍は戦時決して安全ではなくなる。もし自衛隊がどんどん多くの部隊を沖縄およびさらに西部の隣国に近い先島諸島に前線配備すれば、戦時非常に大きな作用を発揮するのは見られず、逆にいわれのない損失を招く可能性がある。もし日本が沖縄周辺の戦時制空権および制海権を確保できなかったら、沖縄駐留部隊は必ずや「孤軍」となる。第二次世界大戦の期間、日本軍は沖縄ですでにこの種の運命に遭遇している。

当然、この種のパラドックスの根源は日本の決策者のより大きなパラドックスである。世界構造は激烈に変化し、中日の力量の対比にはすでに実質的な逆転が発生している状況下で、日本はそれにもかかわらず明治維新後の「小をもって大に勝つ」の賭博に夢中になり、かたくなに中国を戦略的ゲームのライバル、軍備建設の仮想敵とし、再度過去の「輝かしい歴史」を再演することを企図している。

もしこの国家戦略の根本的誤りを改変しなければ、一部の日本の決策者は続いてどんどん多くのパラドックスを発見し、どんどん多くの困った状況に陥り、どんどん多くの面倒事に遭遇するだけだろう。

彼らがよく眠れますように。


 このままいけば少なくとも近い将来日本だけの軍事力だけでは中国に対抗しがたい時代が来ることは間違いないでしょうが、我々としてはできることをできる限りやるしかないでしょう。





















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