殲ー20の諸元を「公式発表」?

 まあ発表したところでその内容が本当かどうか分からないわけですが。

http://military.china.com/important/11132797/20170804/31034724_all.html#page_2


軍メディアが殲ー20の多項目の詳細パラメータを「官泄」の疑い? 専門家はこのように説明 (頑住吉注:「官泄」は官製秘密漏洩みたいな感じですかね。)

【グローバル軍事8月4日の報道 グローバル時報特約記者 李強 グローバル時報記者 劉揚】 朱日和大閲兵の後、多くの解放軍の先進的な装備が外界の関心を注ぐ焦点となったが、その中で中国初の第4世代機である殲ー20は最も関心を注がれるものに属する。

先日、軍報の下に属するあるマイクロブログ公衆号が初めて殲ー20の幾何学的寸法、最高速度、最大航続距離など詳細な性能パラメータを報道した。このことは非常に多くの人に、当局が初めて殲ー20の詳細パラメータを発表したものと見なされている。

だが、「殲ー20のパラメータ発表」は外界の誤読かもしれないと考える軍事専門家もいる。米ロはいずれもF-22、F-35およびT-50の詳細なパラメータを隠すこと非常に厳重で、解放軍当局が殲ー20の核心的パラメータを公開することはあまりありそうにないというのである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲ー20(資料画像)」)

殲ー20の詳細なパラメータが公開された?

この「戦闘機梯隊長機飛行員:超音速に進入すればまさに殲ー20の天下」と題する文章はまず殲ー20梯隊長機飛行員である張昊がインタビューを受けた時の談話を報道し、かつ殲ー20は「現在の中国空軍の最高傑作なだけでなく、必ずや未来の中国空軍の中核たる主力戦闘機にもなる」と称した。すぐに続けて、文章はもう殲ー20の具体的パラメータと性能を詳細に紹介した。この報道は、殲ー20戦闘機は全幅12.88m、全高4.45m、空虚重量17,000kg、エンジンは渦扇-15、最大離陸重量37,000kg、最大飛行速度3062.7km/h、最大航続距離6,000kmだとする。報道はさらに、殲ー20は2017年〜2019年の間に使用に投入され、2020年以後徐々に戦闘力を形成する見込みだとする。

この文章の「構造の特徴」という一節の中で報道は、機体は濃い緑色をもって塗装され、遠目で見ると黒色に近いとする。側面の弾薬コンパートメントは創新構造を採用し、ミサイル発射架を事前に外側に封鎖でき、同時に国内で最も先進的な新型格闘ミサイルを配備する。「使用状況」の一節では、さらにこの機が殲ー10、殲ー11など第3世代空中優勢/多用途戦闘機との交換に用いる未来の大型戦闘機の機種であり、この機は我が軍の未来の対空、対艦の主権維持保護任務を担うことになる、と紹介して語られた。文章はさらに、2011号殲ー20はすでに成都を離れてその他の地域に行ってより多くの試験を行っており、「言われているところによれば空戦演習中すでに驚異的な戦闘力を見せ、殲ー10といったような第3世代機に対し圧倒的優勢を持ち、10:0の成績を取得した。」

当局が能動的に発表?

「グローバル時報」記者は、この公衆号のアカウントの主体が解放軍報社某分社であり、アカウントの機能紹介の中で明確に、「権威ある情報を発表し、第一線の動態を見せ、全方位で中国人民解放軍装備の科学技術的発展を見せる。」と語られていることに気付いた。このためこの情報は当局が初めて殲ー20の情報を発表した、あるいは当局の意を受けて発表したものと広範に解読されている。

だが「グローバル時報」記者は、殲ー20に関するこうしたパラメータは、実際には2016年6月の「殲ー20の燃料タンクの容量はどれだけ大きいか」に関する百度問答の中にもうすでに出現し、かつより詳細だったことに気付いた。2つの文章の中の殲ー20の全長、空虚重量、最大離陸重量、最大飛行速度、最大航続距離などに関するデータも基本的に吻合する。百度問答の中ではさらに詳細に弾薬コンパートメントの長さ、主翼の後退角、レーダー反射断面積などより詳細なデータが列挙されている。一般的に、ネットの問答の中の非常に多くのデータは決して権威あるものではなく、多くはネット仲間あるいは外国メディアの推測や分析であると考えられる。また、この文の記述は、例えば「機体は濃い緑色をもって塗装され、遠目で見ると黒色に近い」、「2011号殲ー20はすでに成都を離れてその他の地域に行ってより多くの試験を行っており」などから見て、この文字が書かれた時間は明らかにすでにずっと前である。

この文の発表形式から見て、主体たる内容は実際には朱日和閲兵の殲ー20梯隊長機飛行員である張昊がインタビューを受けた時の談話で、殲ー20に対する紹介は「関連のリンク」と関連の閲読の文章に似ていて、紙面の編集配置から見て人々に殲ー20に対するさらに一歩の理解を増加させるためのようだ。多くの中国の軍事専門家は3日「グローバル時報」記者のインタビューを受けた時にいずれも、それを「当局から授権されての発表」と見るのは誤読の可能性が高いとした。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「朱日和閲兵の殲ー20梯隊長機飛行員の張昊」)

殲ー20は一体どれだけ強いのか?

ある空軍を熟知する中国の軍事専門家は「グローバル時報」記者に対し、ステルス戦闘機の速度、航続距離などのパラメータは、もしすでにステルス戦闘機を使用して長年になるアメリカでも厳格に秘密保持されている、とした。アメリカ空軍が発表するパラメータの最も多くには幾何学的外形パラメータが含まれ、その具体的性能はずっと核心的機密である。これまでの慣例に照らせば、中国軍が殲ー20の詳細なパラメータを公表することはあまりありそうにない。

殲ー20の飛行員である張昊がインタビューを受けた時、「亜音速下でも素晴らしく、ひとたび超音速に入ればまさにこの機の天下」と言及しているが、これはこの機の設計思想が超音速巡航能力を突出させていることを充分に説明する。専門家は、超音速巡航が行える戦闘機が超音速巡航が行えない戦闘機に対し作戦を行うのは、ちょうど白兵兵器時代の「騎兵が歩兵を打撃」するのになぞらえられる、とする。

空力レイアウトから見て、この機は超音速巡航作戦を行うのに非常に適している。まず、後退角の比較的大きい主翼を使用する必要がある。空気動力学的視点から見て、後退角が大きく(例えば60〜70度)、アスペクト比の小さい主翼の超音速空力効率が最高だが、この種の主翼の亜音速効率は低く、飛行機の亜音速、遷音速機動性に影響する。

新世代戦闘機に対し、主翼設計は多方面の相互に矛盾する需要を総合する必要があり、このことは第4世代機の主翼の後退角が基本的に40〜50度の間に保持されることを決定し、殲ー20も例外ではない。次に、前縁が比較的尖った相対的に厚みの非常に少ない主翼の翼型を採用しており、衝撃波抵抗の軽減に利する。また、機体設計上、超音速巡航の抵抗を減少させるには機体の最大断面積を減少させ、機体の長さ:細さの比を増大する必要がある。

こうしたこと全ては超音速性能を増強する設計である。また、この機はエンテ翼、ストレーキと揚力体の設計を採用しており、亜音速機動性も併せ配慮されている。だが専門家は、超音速巡航に対し最適化を行っており、亜音速巡航効率は必ずしも非常に高くはないかもしれず、最大航続距離がネット上で言われる6,000kmに到達することはあまりありそうにない、と指摘する。


 いくらなんでもステルス戦闘機の「レーダー反射断面積」を正直に発表するわけがなく、とすれば他もあまりまともに受け取らない方がよさそうですね。











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