第8隻目の052D型駆逐艦進水

 イージス艦と同等と見なせば、すでに日本よりも数が多くなっているわけですが。

http://military.china.com/important/11132797/20151229/21035876.html


中国の第8隻目の052D型イージス艦が進水 艦首に大きな赤い花がかけられる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「国産第8隻目の052D級防空駆逐艦らしきもの」)

最近、某地の軍事工業造船工場が1隻の052D級駆逐艦に赤い花をかけて進水させ、ネット仲間の分析によればこのクラス第8隻目の艦である。現在、海軍はすでに3隻のこのクラスの戦闘艦を受領している。

ニュースの延伸:中国海軍が間もなく18隻の052Dを持つことを深く解読

先日アメリカ海軍ルーズベルト号空母打撃大隊がシンガポールの港に到着して小幅な修正をし、目標は中国南海をまっすぐに指している。空母艦隊はさらにアーレイ・バーク級イージス駆逐艦DDG-81「ウィンストン チャーチル」号、DDG-98「フォレスト シャーマン」号、DDG-99「デビッド グラスゴー ファラガット」号およびタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦CG-60ノルマンディー号を含む。これら何隻かの航路護衛イージス艦は、南海の島礁12海里を遊弋する主役となる可能性が高い。

アメリカ海軍が4隻の排水量がいずれも9,000トンを超えるイージス艦を派遣して南海に赴かせ挑発するのは、此興師動衆的陣仗(頑住吉注:古典由来の言葉らしく大勢を動員して戦争させるみたいな意味らしいです)のようなもので、主要な原因はやはり中国海軍にここ15年近く以内に発生した根底から覆す性質の進歩である。現在中国海軍はすでに8隻の052C/D大型フェイズドアレイ防空駆逐艦を持ち、またすでに進水および航海試験中のイージス艦が4隻あり、船台上で建造中のイージス艦は6隻あり、ある外国メディアは、2020年までに中国海軍は18隻の大型フェイズドアレイ駆逐艦を持つことになり、このうち6隻は052C型ミサイル駆逐艦で、12隻は052D型ミサイル駆逐艦だと予測する。

フェイズドアレイ区域防空駆逐艦はアメリカ海軍が1980年代、ソ連空軍の飽和ミサイル攻撃戦術に対抗するために研究開発したもので、多目標接近戦能力を持つフェイズドアレイレーダーと垂直発射艦対空ミサイルシステムを配備した防空巡洋艦あるいは駆逐艦である。そのフェイズドアレイレーダーは「イージス」レーダーと命名され、香港台湾はこの種の軍艦を「神盾艦」と翻訳し、国内某いくつかのメディアは中国のイージス艦を「中華イージス艦」と命名している。

大型フェイズドアレイミサイル駆逐艦の開発は中国海軍の空母や原潜以外最も重要な武器システム工程である。2003年、中国海軍第1隻目の四面アクティブフェイズドアレイレーダーを装備し、また対空ミサイル垂直発射システムを採用した戦闘艦、052C型170蘭州艦が正式に中国海軍入りして就役した。これはアメリカと日本に次ぐ、世界第3のフェイズドアレイレーダーと垂直発射システムを配備した駆逐艦を持つ国家になったことでもあり、特により貴重なのは、中国のフェイズドアレイレーダーが完全自主研究開発だということである。同年第2隻目の052C型171海口艦も正式に就役した。2003年の中国海軍には2隻のイージス艦しかなく、一方この時日本海上自衛隊の第1隻目のイージス艦であるこんごう号はすでに就役して10年だった。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「052D艦が風に乗り波を蹴る カッコよさはアメリカのアーレイ・バーク艦に負けない」です。)

2015年2月までに、中国はまた150長春/151鄭州/152済南/153西安といった4隻の052C型駆逐艦を建造した。052C型駆逐艦は排水量が6,500トン前後、艦体の基本設計は052型艦を引き継ぎ、艦首部の上層建築はより高く大きくされ、もってフェイズドアレイレーダーを収容し、艦体構造はステルス化設計を採用した。052Cは6連装リング型円筒垂直冷発射を採用した。全部で48ユニットで、前甲板36、後甲板12だった。国産の海紅旗-9(紅旗-9の艦用型)遠距離艦対空ミサイルが発射でき、射程は100km以上に達し得る。艦体中部には8発の鷹撃-62遠距離対艦ミサイルが装備された。その他の武器には100mm艦砲、5本バレル30mm近接防御砲、3連装324mm対潜魚雷、Ka-28対潜ヘリが含まれる。全艦の総合作戦能力は1990年代初期の世界水準に到達した。

充足した財政能力と焦眉の急に迫った戦いに備える需要ゆえに、中国は052C駆逐艦を建造するのと同時に、もうその改良型、052D型駆逐艦の建造を開始した。この艦はドイツのサクソニー級護衛艦、オランダのDe Zeven Provicien級護衛艦、デンマークのイワン ヒューウィットフィールド級護衛艦、日本のあきづき級駆逐艦、ひゅうが級ヘリ搭載駆逐艦に続く、第6の四面アクティブフェイズドアレイレーダーと汎用垂直発射装置を配備した軍艦だった。052D駆逐艦の第1号艦である昆明号は2012年8月28日に進水し、2014年3月21日に正式に中国人民海軍戦闘序列に加入した。その後中国海軍はまた2015年8月17日に第2隻目の052D型173長沙艦を受領し、2015年後半、さらに174合肥艦と175銀川艦が人民海軍序列に加わった。外国メディアの報道によれば、中国は12隻の052D型駆逐艦の建造を計画し、現在すでに7隻進水している。

052D型駆逐艦の満載排水量は約7,000トン、改良型四面アクティブフェイズドアレイレーダーを装備し、052Cの弧型レーダーカバーに相当するものとして052D型のレーダーカバーは平板式に改められ、冷却システムは空冷から効率がより高い水冷に改められた。垂直発射システムは6連装「リボルバー式」からアメリカのMk-41に似た四角型ハッチの垂直発射システムに改められ、全部で64ユニットで、海紅旗-9B艦対空ミサイル、鷹撃-18超音速・亜音速結合対艦ミサイル、巡航ミサイル、対潜ミサイルなど多くのタイプの弾薬を兼用でき、このためこの艦はネット仲間から「チョコレート」の愛称でも呼ばれている。052Dは中国最新型の130mm大口径艦砲、1基の30mm多砲身近接防御砲、1基の紅旗-10近距離対空ミサイルシステムを装備している。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは2ページ目と同じです。)

ここに至り、中国海軍は大型フェイズドアレイ防空駆逐艦領域で、すでにアメリカ海軍と日本海上自衛隊の技術水準に接近した。中国はすでにアメリカ海軍を除くフェイズドアレイ駆逐艦が最多の国家となっている。現在すでに知られている建造進度に照らせば、2020年になれば中国は18隻の中華イージス艦(6隻の052C駆逐艦、12隻の052D駆逐艦)を持ち、その他に11隻の051B/C/052/052B/現代級などの大型多用途駆逐艦と30隻あまりの054A/B遠洋護衛艦を持つことになる。遠洋任務が執行できる主力駆逐艦、護衛艦の数量は60隻あまりに達し得る。

日本の海上自衛隊はアジア諸国の中で最も早くイージス防空艦を応用したが、その造艦計画に照らせば、2020年に至るも、8隻(現有の4隻のこんごう級、2隻のあたご級、新たに建造されるものが2隻)のイージス艦しか持たない。中国海軍のイージス艦の数は日本の10隻を越え、日本の海上自衛隊に対し絶対の数量の優勢を形成していることになる。

二十年前我々が4隻の日本のこんごう級イージス艦に対しうらやましさに涎を垂らした日々はひとたび去れば帰ってはこないのである!


 今のところ就役している数は日本の方が多いとも言えますが、間もなく逆転され、差がどんどん開いていくのはこのままでは決定的でしょう。「中華イージス艦」にイージス艦と同等の能力があるのかにはやや疑問も残りますが、差が2倍3倍に開いても日本の方が優勢ということは考えにくいのでは。














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