中国製特殊麻酔銃

 今回は中国で特殊な発達をした軍、警察用の麻酔銃に関するページを紹介します。

http://www.fyjs.cn/bbs/htm_data/26/0906/190530.html


国産BBQ-901麻酔銃およびBMQナイフ麻酔銃

いわゆる麻酔銃という語が指すのは、発射式注射あるいは気動式注射等の方式を用い、麻酔剤や麻酔薬を含有する針管あるいは麻酔弾を人体内部に射入し、暫時麻酔させ、反抗能力を失わせる武器である。それらが使用する麻酔剤には多くの種類があり、例えば塩酸ケタミン、(頑住吉注:次の薬剤名称は不明ですがトルエンとチアゾールを含むもの?)、および医用麻酔薬(頑住吉注:これも不明ですが硫黄とバルビタールを含むもの?)の臭素塩あるいはナトリウム塩等である。一般的な状況下では、麻酔銃は射撃時に麻酔剤を人体に注入するだけであり、約2〜3分ですぐに人を麻酔状態で眠らせることができる。90〜120分後にやっと覚醒することができ、直接人を傷つけたり生命にかかわったりする可能性はない。明らかに麻酔銃は普通の銃器とは比べることのできない独自性を持っており、建国後わが国は相次いでBBQ-901型麻酔銃とBMQ型ナイフ麻酔銃を定型、生産した。それらは2輪の美しい小花のように国産特殊武器ファミリーの中で揺れ動いている。

(頑住吉注:原ページにはここにBBQ-901の画像があります)

BBQ-901型麻酔銃の研究開発作業は前世紀80年代に開始された。208研究所と関係する工場の科研人員による3年の努力を経て、1988年に完成し定型に至った。この型の銃は一種の非殺傷性単発スムースボア特殊武器で、麻酔効果を持ち、国産第1世代麻酔銃に属する。

構造分析

構造、構成から見て、国産BBQ-901型麻酔銃には3つの大きく突出した特徴がある。

1つは動力室構造、弾射式発射原理を利用し、「三微」(微声、微炎、微煙)効果を実現していることである。BBQ-901型麻酔銃が発射するのは尾翼を持つ針剤注射弾なので、もし通常の消音銃の設計原理によれば、火薬ガスが直接弾頭運動を推進することになる。これでは弾頭が多数の消音カップを通過する際に、きっと尾翼や弾頭が破壊してしまい、「三微」効果の実現はできないことになる。この問題を解決するため、我が国の銃器工作者は3年にわたるたゆまぬ努力と苦しみを経て重要問題に取り組み、全く新しい構造形式である動力室構造を独創した。このためこの銃に良好な「三微」性能を持たせることができた。その中で動力室ユニットは比較的複雑で、発射薬筒、動力室体、動力室底、ピストンプッシュロッド等から構成されている。

2つめに分装の構造、配置を採用し、弾頭の飛行を安定させていることである。分装構造の弾頭ユニットは針頭、針管と弾尾から構成されている。針管内には0.8ミリリットルの薬嚢が収納され、弾尾には12本のプラスチック製尾翼があり、飛行時に方向安定の作用を引き起こすことができる。

3つ目は勤務性能が良好で、携帯に便利なことである。武器系統の弾頭内には特製の円柱形薄膜薬嚢が収納されている。薬液の定量は正確で、射手がその場で注ぐ必要はない。これは野戦条件下での使用に非常に適している。しかもプラスチック製の弾ケース内には2発の弾が収納され、きっちりと密封され、比較的良好な防湿性を持ち、携帯や保存に便利である。同時に、この銃は通常の消音銃のようなかさばる、また重いバレル消音筒を採用していないので銃全体の構造が簡単となり、操作、使用が便利であり、隠密な射撃に有利である。

麻酔原理

BBQ-901型麻酔銃のトリガーを引いて撃発した時、ハンマーはファイアリングピンを打撃し、薬筒のプライマーに点火する。動力室内で形成された高温高圧のガスはピストンロッドを推し動かし、これと一緒に弾頭を前方に動かす。ピストンロッドの運動が一定の距離に達した時、直径の大きいピストンヘッドが動力室前部の壁が形成する段差部に喰い止められ、ピストンロッドは運動を停止する。同時に動力室内の火薬ガスは密封され、「三微」発射原理が形成される。弾頭は初速を獲得した後、慣性の作用下でマズルを飛び出す。

弾頭が目標に命中した時、針は目標体に差し込まれ、同時に弾体は運動を阻まれて停止させられる。弾体後部にある発火管の中のファイアリングピンが撃発を行い、起爆薬と注射火薬に点火する。弾体後部の空洞に高圧の気体が形成され、注射器のピストンに当たるものを推し動かし、圧迫された薬嚢の針穴が破裂し、0.8ミリリットルの麻酔薬は瞬間的に針穴から目標の体内に高速で注入される。およそ0.01〜0.02秒内で注射は完了する。薬液が目標の体内に注入されると、麻酔剤の効果および生物体の薬に対する反応によって、非常に短い時間内で制動の効果を発揮することができる。もし国産のA型麻酔剤を使用すると、弾が目標に命中するときわめて短い時間内(数十秒)で麻酔により制動が行われ、規定の時間内(約3分間)で救急措置を行えば目標は迅速に覚醒する(頑住吉注:もし放置されたらどうなると思います? 後で出てきます)。もし国産B型麻酔剤を使用すると、弾が目標に命中すると2〜3分以内に制動が行われ、その後睡眠と同じように熟睡して90〜120分後に自然に覚醒する。

全体評価

麻酔銃の体積、長さ、および麻酔弾薬による制約を受けるので、「三微」効果を達成するためには、発射過程における弾薬の火薬ガスを排出しないことの保証が必須となる。このためBBQ-901型麻酔銃は初めて動力室構造設計、弾射式発射原理を採用し、こうして「三微」効能を実現した。動力室構造設計、弾射式発射原理は我が国の銃器工作者による麻酔銃の領域での初の試みと言える。この種の構造を採用して発射される弾頭は、初速を獲得する、そしてマズルを出る段階において、どちらにおいても火薬ガスが弾底をかき乱す作用がなく、武器の射撃精度が高く、消音効果が良好である。今に至るもBBQ-901型麻酔銃のこの種の構造設計は世界の同類武器系統中依然として先進的な位置にある。この他、この武器系統はその上造形美を備え、麻酔による制動が速く、信頼性が高いなどの長所を備えている。

(頑住吉注:原ページにはここに2挺のナイフ麻酔銃の画像があります)

BMQ型ナイフ麻酔銃

特殊任務の需要をさらに良好に満足させるため、208研究所と国内の某工場が、BBQ-901型麻酔銃と91式ナイフ銃を基礎に、1993年に新型のBMQナイフ麻酔銃を開発した(頑住吉注:ベースになったのはどう見ても91式ではなく82-2式でしょう)。これはナイフとして使用し、格闘を行うこともできるし、麻酔弾を発射することもできるものである。不意を突いて犯罪分子を麻酔すれば、その者は「酔った」状態にならざるを得ない。BMQナイフ麻酔銃は一種の非致命性スムースボア針剤注射式特殊武器である。これの最大の特徴はナイフと麻酔銃の2つを1つに合わせたことであり、不意を突いて麻酔弾を発射でき、犯罪分子を麻酔してその戦闘力を奪うことができる。この型の銃は国産第2世代麻酔銃に属し、主に輸出に用いられている。

構造分析

構造、構成から見て、国産BMQナイフ麻酔銃は主にナイフ銃体、トリガー連結棒、ハンマー、バレル、グリップ、護手(頑住吉注:刀で言うつばのことでしょう)等からなっている。全体的に言うとBMQナイフ麻酔銃は比較的多くの特色を持っている。具体的に見ると、主に以下の3つの方面に表れている。

1つ目はナイフの展開と折りたたみが迅速で隠蔽性が高いことである。BMQナイフ麻酔銃の展開と折りたたみ動作は主に、グリップ前部および護手と平行なナイフ回転軸のヘッド部を押し下げることで行われる。展開状態でも折りたたみ状態でもこの銃は撃発可能である。一般的状況下ではナイフの折りたたみ後に特製のホルスターに入れて腰に付け携帯する。非常に良好な隠蔽性を持つ。

2つ目はダブルの撃発方式で、操作が敏速なことである。BMQ型ナイフ麻酔銃には2種類の撃発方式がある。1種類目はトリガーを上に向け、親指でトリガーを引く方式である。この方式のメリットはナイフが手の外側に位置し、ナイフの展開と折りたたみに影響しないことである。2種類目はトリガーを下に向け、人差し指でトリガーを引く方式である。この方式は拳銃を使用する習慣により符合している。説明の価値があるのは、この型の銃は2発の麻酔弾を発射できることであり、撃発後もしも1発目が発火しなかったら、再度トリガーを引いて次の弾を撃発することができる。

3つ目は装弾動作が簡単ですぐできるようになることである。装弾時にはまず親指を使ってバレルロックボタンを前に押す。するとバレルはすぐにグリップから前方に抜ける。その後特別製のプラスチック製弾ケースから麻酔弾を取り出し、バレル後部にセットする。再びバレルを定位置までセットすると、ロックボタンが自動的にバレルをロックする。これで装弾動作全体が完了である。

麻酔原理

BMQナイフ麻酔銃のトリガーを引いて撃発した時、トリガー連結棒は後方に動き、直動式ハンマーを後方に移動させてハンマースプリングを圧縮し、ハンマー上のラチェットがカギ爪を伴って下に回転する。ラチェット上のファイアリングピン2本のうちの1本が穴と正対し、毎回1発の弾薬だけが撃発されることを保証する。同時にトリガー連結棒はその回転軸にそって回転し、一定距離後退した時、連結棒はハンマーを解放し、ハンマーは復帰して撃発、ファイアリングピンを打撃する。ファイアリングピンはプライマーを突き、発射薬に点火する。発射薬の燃焼が形成した高温高圧のガスは弾頭をプラスチック製チャンバーから押し出し、弾頭は慣性の作用下でバレルを飛び出す。

弾頭が目標に命中した時、弾頭内のファイアリングピンが素早く撃発を行い、注射火薬に点火する。弾頭後部で形成された高圧が注射器のピストンに当たるものを推し動かし、圧迫された薬嚢は破裂し、麻酔薬は瞬間的に針穴から高速で目標の体内に注入される。およそ0.01〜0.02秒のうちに注射は完了する。薬液が目標の体内に注入された後、麻酔剤の効果と生物体の薬に対する反応によって、非常に短時間(1〜3分間)以内に制動の効果を引き起こす。一般的情況下では、A型麻酔剤使用時は、弾が目標に命中すると1分間に内に麻酔による制動が行われ、3分間以内に救急注射によって救命しなければならず、これでこそ覚醒できる。さもないと目標は死亡することとなろう。B型麻酔剤使用時は、弾が命中すると3分以内に制動が起こり、睡眠と同様に90〜120分間熟睡し、その後自然に覚醒する。

全体評価

国産BMQナイフ麻酔銃はナイフと麻酔銃の長所を統合したものと見ることができ、使用者はナイフを使用しない状況下でも目標を捕虜にすることができる。この武器系統の主要な戦術技術的指標は、20世紀90年代の同類製品の先端に位置している。特にこの銃が使用する国産BMQ注射式麻酔弾薬は、その弾頭内に特製の円柱形薄膜薬嚢を採用し、薬液の定量が正確で、使用者がその場で注ぐ必要がなく、技術的に先進的で、薬液の貯蔵時間が長く、勤務使用性能が非常に優れている。この他、BMQナイフ麻酔銃には、構造が簡単である、操作が容易である、麻酔制動が速い、信頼性が高い等の長所がある。ただしグリップが比較的太い(グリッピングが快適でない)、トリガープルが過大である(42ニュートンに達するトリガープルは射手の撃発フィーリングに影響する)等、不満足な点もある。

国産BBQ-901型麻酔銃とBMQ型ナイフ麻酔銃の構造、性能の分析を経て、我々は日々ますます栄えて行く国産銃器ファミリーの中で、麻酔銃系統はすでに日一日と成熟し、その独特の効能をもっていちはやく国産特殊武器ファミリー中の重要な成員になっていると見てとることができる。我々は未来の対テロ、対暴力等の特殊任務の中で、国産麻酔銃には必ずや非常に広大な使用のためのフィールドが広がっていると完全に信じることができる。

(頑住吉注:原ページにはここに、ナイフ麻酔銃の画像がさらに2つと、比較用の91式ナイフピストルの画像があります)

国産BBQ-901型麻酔銃およびBMQナイフ麻酔銃主要性能表
BBQ-901型麻酔銃 BMQナイフ麻酔銃
口径(mm) 12.7 12.7
重量(kg) 1.45 0.39
全長(mm) 315(折りたたみ)
570(展開)
177(折りたたみ)
295(展開)
有効射程(m) 40 5
麻酔剤 専用のA型麻酔剤を使用すると、弾が目標に命中すると数十秒ですぐ制動が行われ、3分以内に救急注射による救急が必要。そうすれば迅速な覚醒が可能。専用のB型麻酔剤を使用すると、弾が目標に命中すると2〜3分以内に制動が行われ、90〜120分後に自然に覚醒する。 A型麻酔剤使用時は、弾が目標に命中すると1分間に内に麻酔による制動が行われ、3分間以内に救急注射によって救命しなければならず、これで覚醒できる。さもないと目標は死亡することとなろう。B型麻酔剤使用時は、弾が命中すると3分以内に制動が起こり、睡眠と同様に90〜120分間熟睡し、その後自然に覚醒する。

 BBQ-901型麻酔銃は一見普通の麻酔銃のように見えますが、実はユニークな特徴を持っていました。ただしこの文章では斬新で画期的なもののように書かれていますが、PSS特殊消音ピストル等のカートリッジ内消音システムとほぼ同じものです。違うのは大口径の火砲のように弾頭と薬筒が分離している点で、共通の薬筒で異なるタイプの弾頭を発射することができます。原ページの画像には真鍮色、黒色、白色と、少なくとも3種類の弾頭があることが分かります(訓練弾が含まれている可能性もありますが)。さらにその下にあるのが薬莢の先端から円筒形のロッドがつき出たような薬筒でしょう。後部は通常の弾薬のリム部に似た形状になっています。使用前なのか使用後なのかはよく分かりません。その下にあるのは何なのか不明です。

 この銃の構造については説明がなく、また肝心な部分がたたんだストックでカバーされてしまっているので、中折れ式なのかボルトアクション等なのかよく分かりません。いずれにせよバレル後端を開放し、弾頭、薬筒を順に入れて閉じ、撃発するんでしょう。PSSのバレルは極端に短くなっていますが、これは弾頭がバレルに突入した後は慣性で前進するだけであるのに、ライフリングに噛んで回転させられる際に大きな抵抗が生じるため、バレルを長くすると停弾してしまうからです。一方BBQ-901型麻酔銃はスムースボアで抵抗が小さいため、通常の銃並みの銃身長が確保されています。

 「初速を獲得する、マズルを出る段階において、どちらにおいても火薬ガスが弾底をかき乱す作用がなく、武器の射撃精度が高」いとされているのは、ここの記述にあるような、「弾丸がマズルから出るとき、スパークリングワインのコルクを抜くときと同じようなことが起きる。すなわち、高い圧力下にあるガスは強力に加速されており、マズルから勢いよく吹き出す。これは非常に速いため、今やバレルに誘導されず飛んでいる弾丸を後ろから包んで流れる。弾丸の不安定な回転運動は、この後ろからの「包む流れ」によってさらに悪化させられる。弾丸がその弾道から「吹き飛ばされる」ことすらありうるのである。」というようなことがないから、ということでしょう。しかし多くのトイガンマニアは、エア式とストライカー式(つつき出し式)を比べると後者の方がはるかに命中精度が悪いことを知っているはずで、ちょっと素直に受け入れられません。ちなみに「弾射式発射原理」(一部の字が簡体字である以外そのままの語が原文でも使われています)という見慣れない用語はおそらく「弾いて射撃する」ストライカー式のことでしょう。

 私は命中時に急速に減速するとピストンが慣性で前進して薬物を注射する、といった構造を想像していたので、火薬の力で注入するというのは意外でした。明記されていませんが、おそらく注入用の火薬ガスも弾頭内に閉じ込められ、比較的音が小さくて済むようになっているんでしょう。日本では麻酔銃というと動物を撃つものですが、この銃は犯人逮捕どころか「野戦条件下での使用に非常に適している」という記述が示すように戦闘用にも使われるものらしいです。たぶん音もなく敵の歩哨を倒すような目的に使われるんでしょう。時々映画でこうした目的にクロスボウが使われるシーンがありますが、この麻酔銃はクロスボウよりはるかに小型軽量で、しかも限られた致命部位を正確に狙う必要はないと思われるので、ずっと有利でしょう。

 個人的にはこの弾薬にはもっと応用可能性があるように思います。例えば砲弾型のアダプターを使用してアサルトライフルのバレル下に装着したグレネードランチャーから(可能なら同時に複数発)発射できるようにすれば奇襲攻撃用に有用かもしれません。信号拳銃から発射することもできるでしょう。野戦で使用するなら麻酔銃以外の用途がない専用の銃をわざわざ携行するよりもこうした使用の方が合理的ではないかと思われます。

 さて、本題のナイフ麻酔銃です。注釈にも書きましたがベースは明らかに82-2式ナイフ銃で、大筋の構造は同じであるようです。できれば弾薬はBBQ-901型麻酔銃と共通にして消音効果も持たせたかったところでしょうが、非常にコンパクトなこのナイフ麻酔銃には大きすぎ、口径は同一ながら独自の弾薬が使われています。原ページにはこの銃の画像が3枚ありますが、2枚目を見てください。注射器のシリンダー、針に当たる部分はBBQ-901型麻酔銃のそれと非常によく似ていて、あるいは共通なのかもしれません。ただこちらには尾翼はなく、通常の弾薬のように薬莢と一体化しています。薬莢は樹脂のようですし非常に短く、ごく少量の発射薬しか使われないはずです。有効射程はわずか5mであり、尾翼により前を前、後ろを後ろに維持して飛行させる仕組みも不要なんでしょう。82-2式同様装填はカセット式であり(画像3枚目参照)、チャンバーとバレルが一体になったユニットを挿入するだけで発射準備が完了します。そんな必要が生じることは稀でしょうが、クイックローダーを使用したリボルバー程度の速さで再装填し、射撃を続行することもできるはずです。

 こちらは文句なく類例を見ないユニークな武器と評価することができ、スパイ映画などに登場させたい感じです。


2011年6月22日追加

 医学博士の方からご指摘等いただきました。成分や用途等から

次の薬剤名称は不明ですがトルエンとチアゾールを含むもの?」はキシラジン

これも不明ですが硫黄とバルビタールを含むもの?」はチオペンタール

臭素塩あるいはナトリウム塩」は臭化ナトリウム

のことと考えられるそうです。前二者は麻酔薬ですが、臭化ナトリウムは麻酔効果を高めるために添加されているものだと推測され、ごく危険な方法だということです。

 また、私は全く知らなかったんですが、相手を死に至らしめない麻酔薬も(ちなみに催涙ガスも)化学兵器禁止条約に触れるため、戦争用としては使えないことになっているそうです。さらに、命中後、相手が行動不能になるまで数十秒から数分かかるため、仮に条約違反を犯して敵兵を撃っても確実に撃ち返されるので戦闘用に適しているとは考えられないということです。



















戻るボタン