中国国産空母、2016年までに軍に引き渡し?

 諸説ある中国国産空母に関する情報です。

http://military.china.com/important/11132797/20130312/17724545.html


中国初の国産空母すでに全面着工 2016年までに引き渡し!

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国が一隻の空母を持つだけということはない」)

中国初の空母の就役後、外界は中国が今後何隻の空母を建造しようとしているのか、まず通常動力空母を建造するのか、それとも直接原子力空母を建造するのか、少なからぬ推測をした。「ロシアの声」ウェブサイトの最近の報道によれば、既存の資料を根拠にすると中国はさらに1隻の通常動力空母の建造を計画している。中国が2隻の空母を持てば、徐々にそれらの使用に必要な経験を累積し、中国海軍の近海攻撃のポテンシャルを高めることができる。それらの主要な武器は試験がすでに終わりに近い殲ー15である。それらが中国の第1世代空母を構成し、一方原子力空母は第2世代に属することになる。中国に第2の空母が出現する前に、中国が去年試験飛行を開始した前途の見通し良好な第5世代(すなわち中国のいわゆる第4世代)戦闘機殲ー31がすでに大量生産できる可能性も排除されない。中国にとって最も楽観的な見積もりは、アメリカのFー35「ライトニングII」に啓発されて製造された殲ー31が、さらに10年過ぎてもうアメリカの最も先進的な艦載機と公海上で遭遇し、かつこれに対抗する能力を持ち得る、というものである。

以上はロシアメディアの中国空母に対する最新の分析であり、基本的に最も信頼できる分析でもある。何故ならこれまで非常に多くの国内外メディアが次々に、中国は直接原子力空母に着手すると推測していたからである。だが中国は何日か前に艦用の核反応炉のプロジェクト立ち上げと研究開発を開始したばかりであり、明らかにもし今着工したら中国には使用に適した核反応炉はない(頑住吉注:使用に適さず問題を抱えているとされる原潜用を無理矢理使う、ということがなければですね)。このため、中国の最も穏当で、最も現実的な選択としては、まず一定数の通常動力空母を建造し、空母の実際の建造経験を完全に掌握した後に、ちょうどよく空母用の核反応炉技術もすでに成熟の域に達し、この時原子力空母に着手するというのがまさに「水到渠成」である(頑住吉注:時機が熟せば物事は自然に成就する、という慣用句だそうです)。

正常な見方をすれば、中国の空母建造計画は「遼寧」号の構造に照らしてまず1〜2隻の通常動力空母を建造し、もって旧ソ連の「ワリヤーグ」号のいくつかの技術と経験を参考にし、したがって中国に現代の空母建造の全過程および持つべき技術を掌握させる、というものであるべきだ。だが、その空母は結局のところすでに中国が自ら建造した国産空母であり、このためトン数およびレイアウト上、「遼寧」号と非常に類似したものになる可能性があり、しかもきっとスキージャンプ式発進方式を採用することになる。何故ならこれは中国が自ら開発する初代艦載機と関係がある。すでに掌握されている情報によれば、「遼寧」号就役前後、中国自ら建造する国産空母の作業はすでに全面的に展開されていた可能性がある。建造期間は全部で36ヶ月である可能性があり、その後は試験航海12ヶ月で、およそ2016年までには第1号艦が引き渡されることになり、その後第2号艦も12ヶ月以内に引き渡される。つまり、およそ2017年までに中国は3つの通常動力空母艦隊を建設する可能性がある。この時、「遼寧」号と88号艦と組み合わされて訓練ができた数千名の合格した艦員および百名以上の成熟した艦載機飛行員が、この3隻の空母および艦載機を熟練して操作コントロールし、したがって中国海軍に初歩的な遠洋制空作戦能力を持たせる。

大体この頃(あるいはやや早い時期)、中国の艦用核反応炉の設計、製造が完成し、そこで原子力空母が施工段階に入ることになる。第1隻目の国産原子力空母の排水量はきっと第1隻目の通常動力空母より大きいと思われ、かつフラットな甲板と電磁カタパルトを使用することになる。この艦の標準的主力艦載機は量産化された殲ー31しかあり得ず、この他さらに運ー7艦載早期警戒機がある。核反応炉が提供する充分な電力供給があり、大容量のエネルギー貯蔵装置が提供する充分なエネルギーがあれば、両者の完璧な結合は国産先進的電磁カタパルトシステムに強力な瞬間電量を提供し、したがって中国の初代原子力空母にいかなる艦載機も電磁発射する能力を持たせる。中国海軍専門家の提案あるいは国際的な海軍の空母使用の慣例に照らして見れば、中国の初代原子力空母の建造数は3隻より少なくはならない(頑住吉注:慣例ったって原子力空母を作ってる国はごく少なく、アメリカは多数、フランスは1隻だけで慣例とは言えないのでは)。当然、具体的建造数はこの空母の使用中に発見された問題の多寡、および中国海軍の遠洋に向かう歩みが速いか遅いかを根拠に決定する必要がある。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「ある専門家は、中国の国産空母は構造、設計上『遼寧』号とは比較的大きな差異が存在するものになる、と指摘する。」です。キャプションが本文に反論するパターンですね。)

第1隻目の国産原子力空母が上述の設備と艦載機を採用すれば、アメリカの現役原子力空母と海上で矛を交える能力を備えると予測される。中国の初代艦載機殲ー15が、「艦載機があるかないか」の問題の解決に着眼し、主に通常動力空母への装備に用いられ、かつスキージャンプ式発進方式を使用するとするならば、殲ー31は中国の艦載機のレベルを世界の先進レベルに追いつかせるものである。アメリカのFー35とほとんど同時に装備される可能性が高く、中国が通常動力空母の後に発展させる後続の原子力空母の主力艦載機ともなる。初の国産原子力空母に装備されるのは殲ー31だということはすでにとっくに予測されており、設計の始めからもう空母艦載機としての使用が考慮された。だから機体のサイズ、機体の構造、カタパルト発射使用の便などの方面はいずれも真剣な考慮を経ており、ゆえに中国第2の主力艦載機となることに何の疑問もないはずである。

最近の両会期間におけるインタビューの、殲ー15/31総設計師孫聡の発言から見て(頑住吉注:コラム3月13日分、「沈陽飛行機総設計師インタビュー」参照)、中国の初代艦載機殲ー15はスイング、浮沈し、狭小で、運動する甲板上で発着する能力を備えている。大気の乱流の妨害がある環境下で、毎秒60m前後の相対速度をもって、固定した姿勢で正確に飛行甲板上に降着しなければならない。現在殲ー15が採用するのはWS-10であり、待望の成熟した国産エンジンである。この機は弾薬搭載量の差によるが、作戦半径は1,000km前後に到達可能で、火力コントロールレーダー、制御誘導ミサイルなどの方面でも比較的大きな進歩を成し遂げ、各項目の指標はすでに世界の第3世代艦載機のレベルに達している。だが、この機は最多で3隻の国産通常動力空母上にしか装備できず、このため製造数は非常に多くはならず、損失の補充などの要素を考慮すると、総生産数はおよそ100機前後で、このためコストは比較的高くなる。

インタビューの後続の説明の中で、中国の次世代艦載機殲ー31があるいは2020年までに登場することが暗示され、この時期も中国の初代原子力空母の就役時期と近い。中国の原子力空母艦載機の数は比較的多く、また相対的に体積が小さいため、その搭載数は通常動力空母より多くなる可能性があり、さらに加えてこの機は単に艦載機に使用されるだけではなく、さらに陸上基地型と空軍型が必要になる可能性があり、このため殲ー31の製造数は非常に多くなるかもしれない。こうすれば製造コストは比較的低くなる。また、殲ー31はより先進的なエンジンを採用し、もってこの機のために高い機動能力を提供する可能性がある。疑いないのはこの機がフェイズドアレイレーダーと機体内部に置かれた先進的国産遠距離空対空ミサイルを装備し、したがって現在のいかなる先進的戦闘機にも対抗する能力を持つことである!

また中国初の空母の試験航海総指揮者張永義は、現在すでに停泊地に進駐した「遼寧」艦は、今年遠海試験を行う可能性があり、空母の遠海試験は必ず経なければならない過程だ、と説明する。いかなる空母も真に定型に至り、作戦能力を実現するには遠海試験を行うことが必須である。このことから、中国初の空母の特別混成艦隊はすでに編成が終わり、一定の時期に一定数(少なくとも5機の殲ー15と一定数の艦載ヘリ)の艦載機を搭載して第一列島を出て遠海訓練任務を執行すると判断できる。これと同時に、中国の空母艦員と艦載機飛行員の訓練も鳴り物入りで急速に進行している。中国海軍は現在また続々と数グループの飛行員を選抜し、ほどなく新たに入隊する艦載機飛行員が艦載機訓練に投入されるという。新年度の訓練の重点は、さらに一歩艦載機の着艦技術の訓練を行うことで、さらに未来の作戦と訓練の必要性に適応する各種の設定の訓練を行う必要がある。こうした訓練は24ヶ月内に全部完成するはずだと見られ、「遼寧艦と艦載機がこの2項目の試験を完成しさえすれば、我が遼寧艦はいかなる海域でも訓練、甚だしきに至っては作戦任務を完成させることができる。」

分析は、およそ2022年前後に中国は6つ以上の空母艦隊を建設することになる、と指摘する。中国が2017年前後に3つの通常動力空母艦隊を持てば、基本的に第2列島内外から南太平洋付近まで、さらにはインド洋北部の制圧能力を具備する。ならば2022年前後に中国海軍が3つの原子力空母を持てば、東太平洋から南太平洋全体、さらにはインド洋全体や大西洋に至るまでの作戦能力を持つことになり、こうなれば中国海軍は真に遠海海軍に仲間入りすることになるのである!


(頑住吉注:以後のページは画像とキャプションだけです。3ページ目は「未来の中国国産空母は艦載機の作戦機能を顕著に向上させることができるカタパルトを配備することになる(構造が複雑な電磁カタパルトを使用する可能性も排除されない)。」、4ページ目は「カタパルトの非常に大きなエネルギー消耗を考慮すれば、中国はその将来建造する空母に原子力動力システムを組み込むかもしれない。」、5ページ目は「多数の空母を持てば中国海軍の作戦能力と作戦範囲は非常に大きく向上する」、6ページ目は「中国国産空母が小型化路線に向かうことはない。未来の空母も必ずや大型空母である。」、7ページ目は「現在第1列島はすでに中国海軍を閉じこめておくことはできない」、8ページ目は「多くの空母戦闘群があれば、中国海軍は西太平洋でアメリカ軍に対抗することが完全にできる」、です。)


 いきなり原子力空母には行かない、という点では抑制的な見方をしているんですが、それ以外の殲-15量産、殲-31実戦化、空母用原子力動力の開発などで一切大きな問題、遅延が起きないという設定で予想しており、この通りにいくとは限りませんが、我々としてはこうなった場合どうするのかという想定をしておくべきでしょう。












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