F-3戦闘機を語る

 私も正直あんまり明るい展望がある気がしないんですが。

http://military.china.com/important/11132797/20180323/32217827_all.html#page_2


F-3の仮想敵は殲ー20? 日本の次世代戦闘機がいかに発展するかを見よう

「朝日新聞」3月5日の報道によれば、日本の防衛省は、2030年までは現役のF-2に取って代わる次世代戦闘機の自主研究開発をもはや考慮せず、国際協力を基礎に合同研究開発し、F-35Aの継続しての導入も排除しない、とすでに決定した。

だが日本の防衛大臣は3月6日、「次世代戦闘機を国産で開発するのをすでに放棄したとの説は事実ではない。」と語り、さらに日本は3月すでにアメリカとイギリスの関連の軍事工業企業に向け第三版「情報聴取書」を発し、このコードネームF-3の次世代戦闘機の設計方案を探求している、とした。

さらにある日本の内情を了解する人物は、日本はF-3の具体的設計方案が現有の飛行機をベースとすることを希望し、これにはF-35、F/A-18E/F、「タイフーン」などが含まれる可能性がある、と明らかにした。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:日本の『心神』戦闘機」)

日本はいったいどのような次世代戦闘機F-3を必要としているのか? このためにまず日本が誰を仮想敵とし、F-3が誰を作戦対象とするのかを見なければならない。

日本周辺を縦覧すると、日本がずっと中国を仮想敵の1つと見、中国の最も先進的な戦闘機をF-3の作戦対象の1つと見ていると言うことは問題にならないはずである。日本は長期にわたりずっと「中国脅威論」を誇大宣伝し、ずっとアメリカによる軍事上の中国封じ込めにおいて足軽に充当され、ずっと強大な軍事力を求めており、ずっと中国を日本が戦後秩序に挑戦し、「正常な国家」を回復することの重要な障害ともしている。

中国の最も先進的な戦闘機は殲ー20で、殲ー20は日本の次世代戦闘機F-3の作戦対象の1つに違いない。日本の次世代戦闘機に対する仮想はきっと殲ー20に比べ劣らないというもので、ステルス、大型、双発、遠距離、先進的な機載武器が搭載できるなどの特徴が、日本の次世代戦闘機に対する基本的要求のはずである。

日本は元々「心神」技術検証機を基礎に、次世代戦闘機F-3を研究開発する計画だったが、「心神」は腑抜けで、2016年の初飛行後、1年あまりで32回試験飛行しただけで、もうそそくさと終わり、これは非常に味わい深い。

「心神」の遭遇は、日本にとって殲ー20の発展がこのように迅速なことが予想外だったことを説明し、歩み始めの時間は大差なかったが、「心神」が初飛行したばかりで、殲ー20はもうすでに部隊装備され、さらに「心神」を基礎にF-3を開発するのは「遠くの水は近くの渇きを解決できない」でもあるし、「装備して即立ち後れ」もし、意味はない。

同時に、日本の自衛隊は「心神」に対し不満足な部分が多すぎることも説明し、これには開発理念、ステルス性能、エンジン、スマート外皮などが含まれ、想像との隔たりがあまりにも大きく、さらに試験し続けることは空しく金を浪費するのに等しく、いっそ遅れず損するのを止め経費を節約し、もってより先進的な戦闘機を開発する方がいい。

次世代戦闘機はいったいどのようなものか、中国など日進月歩の装備発展の形勢に直面し、日本は間違いなくやや方向性がはっきりせず、さもなければ日本も再三にわたり世界のトップクラスの戦闘機メーカーに向け「情報聴取書」を発しないだろう。

日本は次世代戦闘機は殲ー20に戦勝できるべきだということだけ分かっているが、どんな理念をもって、どのような技術的ルートによればこのような戦闘機がやっと研究開発できるのか、日本の考え方の筋道はまだあまりはっきりしない。実はこうしたメーカーにも分からないかもしれず、さもなければ日本が前の2つの「情報聴取書」を発した後、どうしてちょっとの情報さえないのだろうか?

ごく明らかに、ボーイング社のF/A-18E/Fやヨーロッパの「タイフーン」を基礎に改良発展させるのではきっとダメで、何故ならF/A-18E/Fや「タイフーン」は第4世代および「第4世代半」戦闘機に属し、「古い瓶に新しい酒を入れる」では高性能の第5世代戦闘機に改造することはできないからである。

F-35A戦闘機の継続導入は日本にとって可能性が比較的高いと言え、何故なら早くからある噂は日本がF-35Aの導入を拡大しようとしているとしていたからだが、これは日本の次世代戦闘機F-3の開発方案ではなく、日本の現役のF-4J/DJ退役の不足を補うもののはずで、さらに言えばF-35Aはより対地攻撃に長じ、その制空能力の不足を補うのは難しい。

ロッキード・マーティン社のF-22を直接購入するのはきっとダメである。何故ならアメリカ議会は1998年には早くももう立法してF-22の対外販売を禁止しているからである。さらに言えば、アメリカにもF-22の生産ラインを再始動する計画はない。もしアメリカが今日F-22を日本に売ることができても、日本がF-22を用いて殲ー20に戦勝し得ることを確保するのは難しい。

アメリカのロッキード・マーティン社あるいはボーイング社と直接第6世代戦闘機を合同開発することに、現在望みはない。何故ならアメリカの第6世代戦闘機は依然概念研究の中にあり、その目標たる画像は依然焦点が定まらず、なおはっきりしないからである。2030年までに第6世代戦闘機の出現はあまりありそうにない。さらに言えば、アメリカは第6世代戦闘機の研究開発に対しF-22の研究開発同様、他国がタッチするのを許さない可能性が高い。

日本が先進的な戦闘機F-3を開発する心情は切迫している。何故なら日本は中国と領土争いがあるだけでなく、ロシアや韓国との間にも島嶼の争いがあり、しかもロシアは軍事的実力が世界第2位だからである。韓国の軍事装備の発展も非常に迅速で、一段と力を入れて戦備しなくてはダメで、強大な軍事的実力の支えなくして強気には出られない。日本はすでにアメリカの第5世代戦闘機であるF-35の購入を開始しているが、対地攻撃をメインとするF-35はその天空を支配する要求を満足させ難い。

日本が再三再四世界の戦闘機研究開発能力最強の軍事工業企業に向け「情報聴取書」を発することは、日本が頑固にも決してまだ次世代戦闘機F-3の自主研究開発を放棄していないことを説明する。何故なら自主研究開発能力を建立しないと、進攻型装備がアメリカの制限を受ける局面から離脱し難く、日本の航空工業を再興させ難いからである。実は、日本は元々あった防衛省経理装備局、装備施設本部、技術研究本部、陸海空自衛隊などの関連部門を整合し、正式に「防衛装備庁」を設置し、もうすでに武器装備自主研究開発のために体制上の準備を整え済みなのである。

日本は前に向け大きな一歩を踏み出し、より先進的な戦闘機を自主研究開発したがっているが、「心神」技術検証機開発の実践はすでに日本に、自らに頼り切ったのではすでにこのような戦闘機は研究開発されないと認識させるに至っている。日本は科学技術強国で、一定の軍用機研究開発の経験と技術の基礎もあるが、第5世代戦闘機研究開発のボトルネックもはっきりしている。

経験不足がその1である。第二次世界大戦後、日本はずっと独立して戦闘機を研究開発したことがない。不断にアメリカに学んでいるが、学ぶことはその身をもっての実践に取って代わることはできず、常に隔靴掻痒である。

工業基礎発展のアンバランスがその2である。ごく小さな戦闘機は、一国の機械工業、航空工業、電子工業、宇宙工業など各種工業の基礎が支えることを必要とする。牽引による発展が必要であり、日本は長期にわたりアメリカの支配の下にあるため、戦闘機を完全自主研究開発したことがなく、日本に需要のない状況下で一連のセットになる設備、例えば大中小型、高中低速の各種風洞などを建立させるのは非常に難しい。

核心技術の自主掌握がないことがその3である。例えばバイパス比の低い、推力の高い、推力:重量比の高い航空エンジンなどである。

日本が再三再四世界の戦闘機研究開発能力最強の軍事工業企業に向け「情報聴取書」を発することは、日本がF-3を完全自主研究開発することに望みがない状況下で、自らをメインとして協力して研究開発する道を行きたがっていることをも説明する。ヨーロッパのドイツ、フランスが第5世代戦闘機を研究開発ような技術路線を採用し、現在比較的流行する「システムのシステム」「システム族」などの理念をもって牽引し、世界の先進技術を融合させ、「第5世代半」戦闘機を研究開発することを考えているのかもしれない。

日本とイギリスには協力の基礎がある。政治上、日英はいずれも西側G7メンバーに属し、協力の中に警戒は少なく、技術上日英は相互補完でき、イギリスは老舗の航空製造大国で、需要の上で両国にはいずれも次世代戦闘機を開発する需要があり、同時に基数不足ゆえにもたらされるコストが高すぎる問題を補うこともできる。だが問題は、イギリスにも第5世代、第6世代戦闘機を開発した経験がないことで、協力は成功し難い。

アメリカは当然日本がより先進的な戦闘機を開発するのを助けることができる。だが日米協力で、アメリカは単なる日本の小助手に身を落とすことに甘んじないだろう。もし名目上日本をメインとしても、実際上はアメリカが設計の上で、主要補機製造の上で全部を一手に引き受けるかもしれない。ちょうど当時F-2戦闘機を研究開発したようにである。このようだと、日本の自主研究開発の夢はまたおじゃんになるのに等しく、日本はどうするのだろうか?


 現在ではあまりにも金がかかりすぎて超大国でなくては一流の戦闘機が作れない時代になりつつあり、この傾向は今後も強まることはあっても弱まることはないと考えられます。それを打破する可能性があるとすれば無人機でしょうが、日本はこの分野で問題にならないほど遅れていますからね。




















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