中国、アンチマテリアルライフルを装備へ

※内容に大きな誤りがありました。こちらも参照してください。


 中国軍が、

http://www.gun-world.net/china/sr/m99/m99.htm

 このM99をすでに装備しているとする情報も一部ありますが、試験的な使用かもしれず、少なくともごく少数にとどまっているようです。最近、新型の09式が間もなく部隊に装備される、という「好消息」(良いニュース)がネット上で話題になっています。

http://blog.sina.com.cn/s/blog_58ef0cfa01017sgu.html


国産新型QBU09式半自動12.7mm大口径スナイパーライフル

良いニュース。国産新型QBU09式半自動12.7mm大口径スナイパーライフルは間もなく部隊に装備される

QBU09式スナイパーライフル系統は、スナイパーライフル、狙撃用弾薬、多機能弾薬、昼間スコープ、赤外線熱像スコープおよび携行装具等からなり、主に国産の新型12.7mm狙撃用弾薬(初速825m/s)と多機能弾薬を発射し、必要な時は89式12.7mm穿燃曳弾(頑住吉注:徹甲トレーサー?)、穿爆燃弾(頑住吉注:徹甲 榴弾?)、および54式12.7mm穿燃弾(頑住吉注:徹甲焼夷弾?)等多種の弾薬が使用できる(頑住吉注:サボ付き徹甲弾が使用できるのか否か明記されていないのが残念ですが、マズルブレーキの出口が小さいようなので、できないのではないでしょうか)。09式半自動スナイパーライフルは全体重量13.3lg、全長1,380mm、銃身長780mm、マガジン給弾、装弾数5発以上、全銃寿命3,000発以上(頑住吉注:こりゃまた短いですな)、総合故障率0.2%以下である。国産QBU09式スナイパーライフル系統は構造が隙なくきちんとしている、信頼性が高い、射程が長い、命中精度が比較的良好、終点効果が良好、メンテナンスが容易である等の突出した特徴を備えている。

命中精度が比較的良好であり、威力が大であることは試験によって明らかになっている、使用するのは国産の12.7mm専用狙撃弾薬であり、昼間スコープが装備され、プローンでの射撃時、距離200mにおける3発の弾丸の最小散布円は直径13mm、距離1,000mにおける3発の弾丸の最小散布円は直径は約70mmである(頑住吉注:ここの記述によれば中国製のM99の命中精度は距離900mで32cmだったそうなので、相当に改善されてきているようです。ただ「最小散布円」というのがまぐれ的な数値ではないのかとちょっと気になります)。国産12.7mm多機能弾薬使用時は、同じ射撃条件下で、3発の弾丸の距離200mおよび1,500mにおける最小散布円の直径がそれぞれ約18mmおよび(頑住吉注:文字化けのようになって読めません)mmである。貫徹力の試験中、国産の12.7mm専用狙撃弾薬を使用し、距離1,500mにおいて厚さ5mmの均質鋼板を射撃したが、貫通率は80%以上だった(頑住吉注:稀な偶然により本当にギリギリ貫通できるかできないかの条件になった可能性もありますが、普通に考えれば8割貫通という結果は弾丸の初速や飛行の安定性に問題があるのではないかと思えます)。距離100mにおける10mm均質鋼板貫通後の93号ガソリンに対する引火率は80%以上である。

照準具の機能は完全で、全天候作戦に適応して銃に伝統的な機械式サイトが装備されている他、一体化構造形式の昼間スコープと夜間専用の赤外線スコープが装備され、全天候作戦が実施できる(頑住吉注:「一体化構造形式」が何を意味しているのか不明です。AUGのように銃とスコープが一体化してはいないですし、昼間、夜間のスコープが一体化しているわけでもないようです)。昼間スコープは兵器に常用される照準方式であり、光学系統、レーザー距離測定、弾道計算、スコープと銃の連結機構と電池からなっている。その中で光学系統にはケプラー式が採用され、スポット高解像度ディスプレイ機能があり、倍率は公称値6から9倍である。カーソル表示が実現されている。レーザー距離測定にはOPOレーザー距離測定技術が採用され、人の目に安全なレーザー距離測定が実現され、単兵目標に対しては最大1,000mの距離測定ができる。車輛目標の場合は2,000mである。弾道計算はレーザー距離測定、温度と角度のデータ採集を経て弾道計算コンピュータが計算し、多弾種の高精度自動表示が実現されている。

国産の09式スナイパーライフルは主に各種作戦様式下での狙撃と対狙撃、対機材、対テロ等の任務実行に用いられる。1,000m以内の指揮官、狙撃手、視察員等の重要生体目標を正確に殺傷し、1,500m以内の指揮情報系統、駐機中の航空機、ランチャー上の誘導ミサイル、レーダー、石油タンク、弾薬庫、小型車両、船舶等の重要目標に損傷を与える。各種爆発物処理にも使える。

試験では次のことが明らかになった。同じく我が軍が現在装備している85式7.62mmスナイパーライフルと88式5.8mmスナイパーライフルと比べ、QBU09式スナイパーライフルの有効射程は2倍近く伸長し、目標に対する貫通能力は4倍余り向上し、遠距離の戦場目標を正確に損傷を与える能力が増加した。この他、新たに加えられた国産の12.7mm多機能弾薬は装甲貫徹、炸裂、焼夷機能も備え、目標に対し損傷を与える方法と殺傷能力が非常に大きく増強された。

国産のQBU09式スナイパーライフルは世界の先進レベルの実力を持つ国産大口径スナイパーライフルであり、QBU09(QBUはそれぞれ軽火器、小銃、狙撃の意)式12.7mm大口径スナイパーライフルと命名された。この銃は我が軍のQBU88式スナイパーライフルの後継となる制式大口径スナイパーライフルであり、部隊への装備後はただちに我が軍の火力配置を増強することになる。


 耐久性が明らかに低いなど問題点も残っているようですし、命中精度等の公称値を本当に信用してもいいのかやや疑問ですが、必要性が指摘されていた高精度狙撃専用弾薬やハイテク照準器の開発を実現するなど、中国の銃器技術は急速に進歩してきているようです。日本はアンチマテリアルライフルの装備をしなくていいんでしょうか。

 なおこの銃はドラグノフのコピーである79式を改良した85式とは別クラスの銃であり、後継ということはないでしょう。しかし5.8mm強装弾薬を使用する88式をメインに、それでは対応できない遠距離、防御力の強い目標には09式で対応することとし、7.62mmクラスのスナイパーライフルが廃止される、という可能性はあるでしょう。










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