最新ニュース2題

 もう相互にほとんど何の関連もありませんが4月8日付の記事を2つまとめて紹介します。まず遼寧艦関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20140408/18436305.html


アメリカ国防長官中国空母視察の詳細:重要施設の視察を全て許す

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカ国防長官ヘーゲル、4月7日昼に青島に到達」)

アメリカ国防省が発表したニュース原稿によれば、国防長官ヘーゲルが初めて中国に対する正式訪問を行った期間、中国人民解放軍は彼に、中国人民解放軍初の空母、整然と秩序ある「遼寧艦」を初めて視察した外国の視察者となることを許した。アメリカサイドは1月、ヘーゲルに遼寧艦を視察させる請求を提出していた。遼寧艦の前身はロシアの空母であり、その後修復が行われた。

中国はヘーゲルの行程の第3の場所で、彼はその前にハワイと日本で数日の会議を行った。今回の行程は彼が国防長官となって以来第4回目のアジア太平洋地域訪問である。ヘーゲルは明日中国で1日会議を行うことになる。彼はその後モンゴルに行き、モンゴルの政府と軍の指導者と会見し、この後4月10日に帰国する。

「遼寧艦」は中国東部の山東省青島小口子海軍基地母港に停泊している。ペンタゴンニュース事務官のジョン キルビー少将は声明の中で、「ヘーゲル長官は自分が遼寧艦に上がれたことを非常に喜んでいる。ヘーゲルは中国人民解放軍が彼の遼寧艦視察を許可した重大な意義を理解している。艦上の将兵と艦員の職業精神(頑住吉注:プロ意識ですかね)はヘーゲルに深い印象を残した。彼は今日の視察が中米両軍の対話と透明度その他を改善するチャンスの先駆となることを希望している。」とした。

ヘーゲルに随伴して視察したある安全保障業務担当官は、ヘーゲル一行の遼寧艦視察は2時間近く続いた、とする。ある海軍中将クラスの空母打撃群戦闘群指揮官と遼寧艦艦長張崢は、視察がまさに始まった時にヘーゲル一行に向け遼寧艦の基本的状況、実力、行動時間表を説明した。この当局者は、簡単な報告は非常に良好に行われ、彼らはヘーゲル一行に問題を提出するよう促し、かつ遠慮なく質問するよう言った、とする。ヘーゲル、アメリカ駐中国大使Baucus、訪問団のその他のメンバーがいずれも問題を提出した。この安全保障業務担当官は、「簡単な報告は30分近く続き、我々はその後艦上の医療施設、いくつかの生活区、飛行をコントロールする飛行管制室、飛行員の部屋、操縦室がある艦橋を視察した。ヘーゲルと他の随伴人員はさらに飛行甲板上を歩き、飛行機の発進およびヘリの着艦場所、制動ケーブルを視察し、飛行機の誘導員(アメリカ海軍は着陸信号官と称する)がいかにして飛行機の飛行甲板上への着艦を誘導するかを説明する簡単な報告を聴取した。遼寧艦は非常にクリーンで、艦員は非常に優秀で、ヘーゲルに向け多くの状況を説明した。ヘーゲルが訪問したあらゆる戦闘位置のそれぞれの水兵は全て自らの業務が何か、自分たちの仕事の重要性、いかにして適切に長官に向け説明を行うかを知っていた。ヘーゲルは視察の期間艦員と多くの交流を行い、まるで米軍の将兵を視察しているかのように遼寧艦の将兵と話し合った。訪問の最後は将校の食堂で終わり、ヘーゲルはそこで下級将校たちと座談し、いくつかの食物を食べ、彼らと話し合う機会を持った。我々はいつものこのようにしているが、私と2名の下級女性将校は同じテーブルにつき、あらゆる人が同じことをした。」と語る。

この当局者は視察し、遼寧艦の艦員は人々に深い印象を残し、彼らは非常に職業を敬っている、と語る。彼は、「これは彼らが発展させることを企図する新たな能力であり、私は彼らは全てこのことの中国人民解放軍に対する重要性を意識しており、この種の実力を発展させる難度をも意識するに至っている」、と考える。我々と一緒にいた中国サイドの将校は一回に留まらず率直に我々に対し、自分たちは自らには海軍航空兵領域において非常に長い行かねばならぬ道があることを知っている、と語った。彼らは、「業務改善について言えば、自分たちには依然多くの我々から学習できる部分がある、と考えている。」と語った。遼寧艦には3つのジェット戦闘機の発進位置があり、4組の制動ケーブルがあり、1,500名の艦員がおり、このうち1/6が将校で、艦には90名の女性艦員がおり、これには女性将校と水兵が含まれる。遼寧艦はすでに20回近い航海試験を行っているが、将校たちは自分たちには依然多くのなす必要あのあることがある、と知っている。アメリカ空母に比べ、遼寧艦はそんなに大きくも速くもなく、アメリカ空母のように多種の類型の飛行機を搭載してもいないが、それは真の空母であり、ジェット式作戦機を発進させ、また回収することができる。この当局者は、「我々は彼らに、彼らがいつ艦上で作戦能力を具備した海軍航空連隊を建設するのかを聞いたが、艦長は現在まだこの方面のタイムスケジュールはない、と言った。彼らはまだ某種の作戦準備の程度を具備していると宣言する状態には到達していない。」と語る。

この安全保障業務担当官は、ヘーゲルと彼の随伴人員が遼寧艦視察の機会を持ったことは、中国が開放および透明化を企図する重要な一歩である、とする。彼は、「私は、国防長官について言えば今日の行程はより多くの開放性と透明性の発展を企図する非常に良い第一歩だった。」と語る。(編集翻訳:厳偉江)

(頑住吉注:後のページのキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)


 婉曲にですけど中国人民解放軍に職業意識が全体に欠けていて、この艦の将兵は例外であり(それすらリップサービスではないかという気もしますが)、全体の改善には困難がある、と言っているようにも見えます。あと私これの中の「参謀長の川上操六は自ら中国に行って「実地考察」を行い、直接清国政府の意図と実力を関知し理解した。〜川上操六は清国政府には決して対日作戦の全面的な準備がないことを理解しただけでなく、しかも清国軍の戦闘力および地形、風俗人情いずれに対しても詳細な考察を行い、戦争を発動する自信を強めたのである。〜清国政府はさらに川上操六のために多くの便宜を図り、「慇懃に接待」し、李鴻章は彼を上客と見なし、彼を招待して兵器工場、軍事施設、軍隊の演習を視察させることさえした。」といった記述を思い出しました。

 次に北朝鮮の無人機関連です。

http://military.china.com/news2/569/20140408/18436476.html


北朝鮮の無人機技術は想像を超えている すでに韓国を秘密裏に偵察して6か月?

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「朝鮮中央テレビ局が去年6月に放送した記録フィルムの中で、金正恩(右から2番目)は某部隊にやってきて無人機の模型を視察した。」 無人機の模型というか普通の模型飛行機でしょうこれ。)

参考情報ネット4月8日の報道 外国メディアは、北朝鮮の無人機が去年10月4日に江原道三陟市の青玉山地区のある荒れ山の上で初めて発見されていた、とする。このことは、この機が以前にもう墜落していたことを意味している。3月24日と31日にそれぞれ京畿道坡州と西部海域のバイリン島で無人機が墜落しているのが発見される前、韓国軍は北朝鮮の小型無人機の偵察活動に対し全く知らなかった。つまり、韓国軍の不注意により、北朝鮮は小型無人機を利用して停戦ラインの最も東側から「西海五島」までの韓国全域に対し少なくとも6カ月の偵察を行っていたのである。

韓国の「朝鮮日報」ウェブサイト4月7日の報道によれば、青玉山で発見された無人機の機体には「35」の数字が記され、この無人機がすでに量産されている可能性が高いことを暗示している。具体的数字は公開されていないが、坡州で発見された無人機の機体にもプロダクトナンバーらしき2桁の数字が発見された、とされている。

報道は、三陟市で無人機が発見されたことは、北朝鮮の無人機技術がすでに想像を超えるものになっていることを意味している、と考える。情報当局は元々、坡州で発見された無人機の作戦範囲は80〜90kmと推測していた。だが三陟市で発見された無人機の墜落地点は非武装地帯から南に130km離れた場所に位置する。このことは北朝鮮の無人機は少なくとも130km以上の距離を往復飛行できることを意味している。もし作戦範囲が130kmならば、首都地域、中韓米軍の核心地域である平沢、烏山空軍基地および水原、原州空軍基地など主要な軍事施設が全て偵察範囲内にある。

この小型無人機は探知計測あるいは迎撃が非常に難しい。坡州とバイリン島北部に無人機が墜落しているのが発見された後、韓国国防省は小型無人機を探知計測できる新型レーダーの導入を考慮する必要がある、とした。だが、首都地域、西北部の島嶼、長さが248kmに達する非武装地域全体に新型レーダーを配備するには膨大な予算が必要とされる。特にこのうち中東部地域と東部最前線地域には高い山や険しい峰が非常に多く、もし小型無人機が渓谷の間に飛行して入ったら、もし新型レーダーであったとしても発見するのは非常に難しい。

報道は、金正恩があるいは自ら無人機作戦を指揮しているのではないかとしている。韓国政府のある消息筋の人物は、「私が知っているところによれば、北朝鮮は2005年前後から小型無人機の開発を開始した。こうした無人機は、金正恩が正式に後継者としての教育を受けた2010年以後において韓国地域の偵察に用いられたという可能性が高い。」とする。

また韓国連合通信社4月7日の報道によれば、北朝鮮の無人機らしきものが何度も韓国国内で発見されている件に対し、韓国軍のある関係者は7日、北朝鮮はこれらの無人機のエンジンに対しグレードアップ改良を行い、その飛行距離をさらに一歩延長した可能性が高い、とした。

この人物の説明によれば、こうした無人機の飛行速度(時速100〜120km)と機体構造を根拠に判断すると、その飛行距離は約208kmである。しかし韓国サイドが江原道三陟市で発見した無人機は軍事境界線から距離130kmのところで発見された。推測によれば、この機の総飛行距離は260kmを超える。分析は、北朝鮮はこの無人機ののエンジンに対しグレードアップ改良を行い、その飛行距離をさらに一歩延長した可能性が高い、と考える。

専門家は、無人機は一般に「電熱式エンジン」を採用するが、もしそれが「ガソリンエンジン」に改造されたら、無人機の飛行距離を顕著に向上させることができる、と指摘する。軍のある責任者は、韓国軍は北朝鮮が無人機に対しグレードアップ改良を行った可能性が高いと考え、その搭載するエンジンに対し精密な調査を行っているところである、とする。


 ここに触れられていない1つの問題は墜落の率がどのくらいかで、3機がそれぞれ墜落した1回しか飛んでいない可能性もゼロではありませんし、数十機が繰り返し韓国への侵入、帰投に成功している可能性もありますね。しかしパターンから言うと、私も見た私も見たという信憑性の薄い通報が殺到しそうで、真相を突き止めるのは難しそうです。


















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