中東の小火器関連2題

 まずイラン関連です。

http://military.china.com/news2/569/20171222/31855636.html


アメリカの刊行物、イランの新式アンチマテリアルライフルの秘密を明かす:あるいはすぐに中東の戦場に姿を現すか

アメリカの隔月刊「国家利益」ウェブサイト12月14日の報道によれば、イランはしばしば過分に自らの軍事技術を誇大化し、某いくつかの状況下では、イランはさらに偽装備を見せびらかして宣伝目的に用いる(頑住吉注:はりぼてみたいなステルス戦闘機とかですか)。イランの軍事工業も同様に様式頻出で、しばしばいくつかの興味深い武器を生み出し、しかもイランはその後それらを真の衝突の中に用いる。

イランは今年4月に口径が12.7mmで半自動の「ハイダール」スナイパーライフルを披露し、もって一年に一度のイラン健軍節を慶祝した。これは新たなハードを展示する舞台である。この外見が奇妙な武器はアンチマテリアルライフル(anti-material rifle)で、主に装備や車両を破壊するのに用いる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:『ハイダール』スナイパーライフル」)

それは決して各種スナイパーライフルの中で最も人を印象深くさせるメンバーではない。イラン国営通信社の報道は、「ハイダール」の有効射程は1600mだと語り、米軍の「バレット」M82やフランスの「へカート」II型スナイパーライフルと比べると200m近く短い。アメリカ陸軍対外軍事研究室はそのニュースブリーフの中で「ハイダール」ライフルに言及し、この武器は「人の好奇心をかきたてる」としている。

人の好奇心をかき立てるのはその射程だけではなく、さらにその重量もある。「ハイダール」は非常に重く、重量は38ポンドを超え(1ポンドは役0.45kg)、「バレット」に比べ8ポンド重い。この種のかさばって重い設計はそれを最も実用的な武器とは呼べなくさせる。だがこの心配は二の次でしかなく、最も重要なのはそれがイランの支持を得る準軍事部隊に対し充分よいと言えるか否かである。

「ハイダール」は各種の要素を混合したライフルで、それはMG-3機関銃を模倣したようなグリップおよびトリガーの構造を持ち、MG-3とはドイツが設計したMG-42機関銃の近代化バージョンである。イランにイスラム革命が1979年に勃発する前、イランはもう本国版のMG-3機関銃を生産していた(頑住吉注:G3を制式小銃にしていましたしドイツとの関係が深かったわけですね)。

「ハイダール」にはさらに側面に置かれたマガジンと後座力の減少に用いる銃口制退器があり、装填する弾薬の威力が強大であることを考慮すれば、後者はほとんど必需品である。

だがこのライフルは見たところ決して快適ではない。イランはある兵士が「ハイダール」を用いて射撃を行うのをはっきり示す動画を発表したが、この兵士は不器用に努力し片側の頬をごく短いストック上に着けているが、この銃の後部には調節可能なアクセサリーはないようである。

どうであろうと、もし「ハイダール」がすぐにイラン国外に出現しても、あまり驚きいぶかしがってはならない。イランはすでにシリア、レバノン、ガザの盟友に向けアンチマテリアルライフルを輸出済みである。銃器業界の発展を追跡する「銃器ブログ」は、イラン自らが実際上「ハイダール」を使用していない、少なくとも現在はしていないことにかんがみれば、イランの心中にはあるいはすでに少なくとも輸出の目標があるのかもしれない、と書いている。


 なかなか興味深い銃で、実際の使用の中で判明した欠点は今後改良されるかもしれません。この銃による自国兵士の被害が増加することはアメリカを刺激しそうですね。次はシリア関連です。

http://www.hao123.com/mid?key=pZwYTjCEQLILIz41Uv9dQhPEUiq9Q1cknHbvPHm1P7tvnj0Yrjn&from=tuijian&pn=1


シリア政府軍、鹵獲した大量の銃器を展示 何と珍しくも第二次世界大戦のドイツ製アサルトライフルが見られる

シリア政府は最近イドリブ県を取り戻した時、「イスラム国」テロ組織の手中から鹵獲した大量の銃器弾薬を展示した。その中には大量のチェコスロヴァキアが生産した小銃が含まれ、SA Vz58アサルトライフル、SA Vz25サブマシンガンがあり、この他さらに非常に珍しいStG-44アサルトライフルがあった。

イドリブ県はシリアの西北部に位置し、トルコと国境を接している。今年9月、シリア政府軍はイドリブ県への全面進攻を開始し、10月中下旬になると、この県は完全にシリア政府軍の支配下に置かれた。画像はシリア政府軍がイドリブ県でイスラム国テロ分子との作戦時に鹵獲した武器。

画像はシリア政府軍が鹵獲した銃器の中にStG-44アサルトライフルが見つかりったもので、これはドイツが第二次世界大戦の期間に研究開発しかつ生産したアサルトライフルで、1944年から1945年のドイツの敗戦まで、ドイツは爆撃を嫌というほど受けまた原料不足という状況下で、StG-44を全部で40万挺あまり生産した。

画像はテロ分子の手中から鹵獲されたStG-44アサルトライフル。この小銃はドイツのMP40サブマシンガン、MG42汎用機関銃に続くまた1つのエポックメイキングな古典作である。StG-44は第二次世界大戦中多大な作用は発揮せず、第二次世界大戦終結後、StG-44は自身の性能の限界およびより先進的な新式アサルトライフルの出現によりすぐに歴史の舞台から退出した。StG-44自体について言えば、決してドイツの降伏と共に消失はせず、いくつかの国の軍隊で中長期的に就役した。

画像はシリア政府軍が鹵獲した31挺のSA Vz25サブマシンガン。Vz25サブマシンガンはVz23の折りたたみ式金属ストックを採用したタイプで、チェコスロヴァキアによって研究開発しかつ生産された。Vz25のストックは左側に折りたたむことができ、ストック底板も金属材料で作られている。Vz23/Vz25サブマシンガンは1949年に大量生産に投入され、同年チェコの軍隊に装備された。1950年代中期になると、その生産数は10万挺を超えた。

画像はシリア政府軍が鹵獲した36挺のSA Vz58アサルトライフル。Vz58アサルトライフルは旧チェコスロヴァキアの小火器設計者ユーリ サイマックによって1956年1月に研究開発が開始され、1958年に定型した。このアサルトライフルは構造がコンパクトで、丈夫で、重量が軽く、精度がよかったが、その信頼性は比較的劣り、特殊条件下では故障率が比較的高く、初速は低めでかつ発射速度は高めだった。

画像はシリア政府軍が鹵獲した銃器弾薬。画像の中からはRPD軽機関銃、チェコのSA Vz25サブマシンガン、ドイツのStG-44アサルトライフルを含むものが見いださせる。

画像はシリア政府軍が鹵獲した銃器弾薬。その数は人に舌を巻かせる。


 StG-44が世界の紛争地域で見つかるのは「非常に珍しい」というほどではないのではとも思いますが、むしろ弾薬の供給が困難なのでは。この他旧ソ連の対戦車手榴弾みたいなものも見えますね。














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