新型「海監8002」船の詳細

 新型海監船の装備などを詳しく紹介しているページです。

http://military.china.com/important/11132797/20130315/17730335.html


新型の海監8002船の秘密を探る:「音波武器」の射程3kmに達す

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「新たに就役した『中国海監8002船』」)

中国海監福建省総隊を取材、「中国海監8002船」の秘密を解く

中国海監山東省総隊竜口支隊 高宏文

31年前、当時全国人民代表大会常任委員会委員長の任にあった彭真は自ら中国海洋環境監視測定船隊の名称を示す文字を書いた。‥‥「中国海監」と。今日、中国海監は長年の発展を経て、すでに海上法執行の主導的な力量となり、隊伍の規模は不断に拡大し、法執行装備にも比較的大きな発展があった。3月5日、記者は幸いにも我が国が新たに建造した初の1,000トン級省クラス権利維持法執行専用海監船、「中国海監8002」に乗船し、この目で船上の最新装備と技術施設を目撃し、大いに誇りに感じ、大いに勇気付けられた。

識別距離は15kmに達し得る

「中国海監8002」船に入ると、広々と明るい操縦室内には各種の電子機器がいっぱいに装備されているのが見られた。「中国海監8002」船の政治委員朱亨傑は、専用の海洋権利維持法執行船として、「中国海監8002」船の科学技術含有量は非常に高く、衛星動力位置コントロール設備、衛星通信ナビゲーション設備、先進的な海洋巡航、調査、証拠取得設備などがある、と説明した。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「新たに進水した『中国海監8002』船」です。)

操縦室では、「中国海監8002」船の電気機械要員李健向がこの船に配備される光電子証拠取得システムを記者に対し重点的に説明した。「このシステムは15kmのかなたにある船舶を識別でき、さらにこれに対し固定しての監視、追跡、動画撮影を行うことができ、しかも重力感応機能を持ち、船の動揺によってもたらされる画面のぶれを有効に防止できます。」

李健一は記者に向け操作システムを模範操作して見せながら語った。「光電子証拠取得システムは艦尾部分に1つ死角があって監視できないのを除けば、基本的にその他のあらゆる区域を監視することができます。」 船上の最も重要な証拠取得設備として、このシステムはさらに赤外線装置を装備している。「霧の出ている日、夜間など視認性の比較的劣る状況下では、赤外線によって証拠取得を行い、充分に海上権利維持法執行の各種の要求を満足させることができます。」

権利維持法執行は実況中継を行うことができる

階段に沿って、記者は「中国海監8002」船の最上層の甲板にやって来た。直径2m近い白色の球はまるで巨大な鶏卵のようで、甲板中央にしっかりと安置されていた。朱亨傑は記者に、この「中国海監8002」船の衛星アンテナがこんなに大きいのは、主に船上の信号をより強くより安定させることを保証するためで、同時に海上の非常に大きな風や波の妨害に抵抗することもできる、と話した。衛星アンテナと船室内の高解像度ビデオカメラは共同で「中国海監8002」船の先進的ビデオ会議システムを組成する。このシステムは海監隊員が直接地上指揮センターと連絡することを可能にし、甚だしきに至ってはリアルタイムでビデオ会議を行い、また船上の法執行状況を陸上に「生中継」し、海上の現場での法執行に対する陸上の即時の指揮を実現する。

また、「中国海監8002」船にはさらに無線画像受信システムが装備されている。「海監機がひとたび船体に接近すれば、我々は画像を受信し、その後衛星によって適時に地上の指揮センターに転送できます。」 朱亨傑は記者に、このシステムは現在海監船上の最も先進的な装備である、と教えた。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「『中国海監8002』船の設計はより合理的」です。)

高圧放水砲は有効に相手方の船舶を震撼させる

「中国海監8002」船の両舷に、記者は2つの赤い高圧放水砲を見た。「中国海監8002」の船上機械要員呉忠毅は記者に、この2つの高圧放水砲は中国海監隊員の権利維持法執行専用に配備されたもので、射程は100m、砲身は360度旋回でき、船員は操縦室内で遠隔操作できる、と説明した。現在、高圧放水砲は海上法執行の比較的有効な装備であり、規則違反、違法な行為を行う船舶を有効に震撼させることができる。

音声での呼びかけは権利維持法執行過程で最も常用される相手を震撼させる手段である。「中国海監8002」船はこのため専用に1セットの新式拡声設備を装備し、音声を153デシベルまで拡大でき、半径3km以内ならどこでもはっきり聞こえる。拡声設備は5種の警告音を持ち、海監隊員は異なる場面に基づいて違法船舶に対し音波を発射し、もって有効に震撼させる効果を達成できる。

法執行作業艇は7級の風に抗することができる

法執行作業艇は大型海監船が必ず装備するものだが、「中国海監8002」船が装備する法執行作業艇はより先進的である。法執行作業艇は全長6.5m、全幅2.46m、重量1.65トン、航行速度は40ノットで、7人の人員を搭載できる(頑住吉注:全長が全幅の3倍もないボートで40ノットも出るもんですかね。いずれかのデータが間違ってるのでは)。この艇は先進的な吸入式スクリューを推進システムとして採用しており、速度がより速く、航行がより安定している。「中国海監8002」船には全部で2隻のこのような法執行作業艇が配備され、使用時はクレーンで海に降ろされる。

「法執行作業艇は材質にFRPを選択しており、ガラスの耐高温、抗腐蝕の性質もあり、また鋼鉄のように堅固で堅く砕けにくい特徴もあります。」呉忠毅は手で作業艇をちょっと叩いて、記者に対し「この艇の体積は小さいですが、風に抗する能力は非常に強く、7級の風に抵抗するのに問題ありません。」と語った。

(頑住吉注:これより4ページ目。画像のキャプションは「海監83船は中国最大の海監船の1つ」です。)

衛星テレビは50のテレビ番組を受信できる

中国の海上法執行の主要な力量として、中国海監隊員は毎年200日余り海上で業務を行い、船上生活条件はことのほか重要である。「中国海監8002」船は船舶の設計上特にこの点を考慮し、内装と天井の高さ方面に最適化設計を行っただけでなく、設備のレイアウト、台座の設計、構造の補強、騒音遮断、減震材料の使用などの方面からも総合的な考慮を行い、非常に大きく振動や騒音の影響を軽減し、基本的に船員の居住快適性の要求を満足させた。

インタビュー中、記者は船上の部屋が主に1人部屋と2人部屋に分かれ、それぞれの部屋は10平方mに満たないが、ソファー、事務机、洋服ダンス、ベッドサイドテーブル、デスクトップパソコン、液晶テレビ、手洗いと全てが揃っていることに気付いた(頑住吉注:スペースの制限があるんだからTV視聴機能のあるノートパソコンの方がよかないですか)。室内の衛星テレビは40〜50のテレビ番組を受信でき、しかも海に出た際に距離が遠い、近いの影響を受けない。

このような条件は、少なからぬ海監隊員にとって、元々想像していたよりずっと良いと言える。部屋はやや小さいが、基本的な生活施設は完備し、全体的にはやはり非常に素晴らしい。

(頑住吉注:これより5ページ目。画像のキャプションは「中国海監はまださらに先進的な艦艇を必要とする」です。ちなみに横断幕には「中国海監は使命を辱めず、断固として海洋権益を維持保護する」と書かれてます。)

東海の権利維持にまた利器が加わる

2月2日、「中国海監8002」船が正式に就役し、これは福建省のトン数が最大、性能が最も良い政府公務船でもある。

現在、我が国の海洋権利維持情勢は日増しに厳しくなり、権利維持任務は非常に困難で、中国海監の海上権利維持法執行力量を速やかに強化しなければならない。現在我が国が建造を計画する36隻の権利維持海監船の中で初めて就役する1,000トンクラスの省レベル海監船として、「中国海監8002」船の就役の意義は特別なものである。「将来この船は主に我が国の東海海域の権利維持法執行に用いられます。」 朱亨傑は記者に語った。「このことは中国海監の東海における権利維持力量がさらに一歩の向上を獲得することを示すものです。」

「我々はすでに権利維持の準備を整えています。いつでも命令を待ち、いつでも出航し、国家の海洋権益を断固として維持保護し抜き、祖国と人民の期待に背きません。」 インタビューの最後に、朱亨傑は自信たっぷりに記者に語った。

船を下りるときはすでに夜が近く、記者が振り返って見ると「中国海監8002」船は雲間から射す光を浴びて堂々と海上にそびえ、まるで完全装備で出発を待つ勇士のようだった。

(頑住吉注:以後のページは画像とキャプションだけです。6ページ目は「中国海監船は大型化へ向けて発展中である」、7ページ目は「中国の新造される海監船のトン数は多くが1,000トン以上である」、8ページ目は「中国海監船の大型化はすでに趨勢である」、です。)


 このクラスの船が今後多数加わり、装備のレベルもおそらく同等のものになるでしょう。しかし「政治委員」を乗り込ませないと規律や士気が保てないことに疑問を感じないもんなんでしょうかね。














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