中国、無人攻撃機を開発中

 中国の無人機関連のページです。

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海空の精霊 中国海軍艦載無人機の発展を見る

無人操縦機、略称「無人機」は無線遠隔操作設備と自分で持つプログラムによるコントロール装置を利用して操縦する、人間を乗せない飛行機である。機上には操縦スペースはないが、自動操縦装置、プログラムによるコントロール装置などの設備が装備される。地上、艦艇上あるいは母機の遠隔操作場所の人員がレーダー等の設備を通じて無人機に対し追跡、位置確定、遠隔操作、遠隔測定やデジタル転送を行う。艦載無人機はコストが低い、体積が小さい、作戦使用に柔軟性がある、対費用効果が高い、人員の死傷を避けることができるなどのメリットから、世界各国海軍の広範な賛同を得ている。現代無人機が初めて艦に装備されたのは1984年だった。当時アメリカ海軍は「ガダルカナル」強襲揚陸艦(頑住吉注:原文では「『関島』号両棲攻撃艦」。訳すの結構苦労します)に、複数のイスラエル飛行機有限会社によって製造された「猛犬」軽無人偵察機を装備した(頑住吉注:検索したところ「マスティフ」でした。意訳し過ぎだっての)。さらに1987年からアメリカ戦闘艦上に「先鋒」無人偵察機(これもイスラエル製)が装備され始めた(頑住吉注:「パイオニア」。分かんないって)。1991年の湾岸戦争では、「ウィスコンシン」号と「ミズーリ」号戦艦(頑住吉注:戦艦「大和」、「武蔵」と対決する可能性があったアイオワ型で、湾岸戦争は戦艦が実戦投入された最後のケースでした)が、その「パイオニア」無人機の傑出した性能に頼って、406mm巨砲の火力を充分に発揮し、イラク軍に非常に大きな損失を与えた。

艦載無人機の長所

長期にわたり、艦載無人機はずっと標的機として使用されていた。最も有名な標的機としてはノースロップ・グラマン社(頑住吉注:「諾・格公司」。日本の場合「ノ・グ社」なんて書いたら専門誌でも不親切だって言われますよね)が製造したBQM-74標的機を挙げる必要があるかもしれない。この機はすでに10カ国余りに向け1万機近くが供給された。国内の当局メディアの報道の中には、かつて何度も「艦載標的機」の姿が現れた。実際のところ、艦載無人機も同様に近距離、中距離範囲内の海上、地上監視任務および目標捜索任務が執行できる。しかも地上、宇宙設備(偵察衛星)、水上艦艇自体の偵察能力を補うことができる。この他、艦載無人機はさらに戦闘による損害の評価や通信の中継にも使え、火力支援さえ提供できる。艦載無人機は全世界に向け海戦に用いることに関する大きな将来性を見せている。無人機は未来の艦載兵器システムの中でかけがえのない重要な組成部分になると予想することができる。全体的に言って、艦載無人機は以下の長所を持っている。

1、無人機システムは操作、使用が便利である 無人機システムは配置が比較的完備され、自立したシステムであり、その他の保障条件を必要とせず、操作、使用が非常に便利である。

2、配備、機動に柔軟性があり、良好な随伴性を持つ 艦載無人機システムは戦闘艦船に随伴して海に出て任務を執行でき、艦船自身の航行能力と結合し、海上作戦の範囲が拡大する。

3、多任務構成が可能なシステムで、協同作戦能力が強い 無人機システムの下に異なる任務設備を配置し、戦場偵察、監視、目標の位置確定、偵察較射、電子対抗など多項目の任務が完成できる。完備された作戦システムを持つ国に関して言えば、無人機を便利にシステムに融合し、作戦ネットワークシステムの1つのピースとすることができる(頑住吉注:「較射」の意味は不明です。試しに撃ってみることでしょうか)。

4、優れた対費用効果を持つ 無人機システムは構造が簡単で、重量が軽く、コストが低く、人員の生命の危険がない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「国内の当局メディアの報道の中に、かつて何度も「艦載標的機」の姿が現れている。」 下にある黒い筒はロケットブースターでしょうかね)

艦載無人機の分類

現在世界の30余りの国々が全部で数百機種の無人機を装備しているが、艦載無人機を単独で発展させて装備している国は約10カ国だけである。もし構造設計と翼型によって区分するなら、艦載無人機は回転翼無人機と固定翼無人機の2つの種類に大きく分けられる。

1.艦載固定翼無人機

固定翼無人機は海軍を含め各国の軍隊の中で絶対多数を占める。固定翼無人機は構造が簡単、加工や維持修理が便利、安全性が良好、機動性が高いなどの特徴を持つ。数十年の作戦使用と改良を経て、現在技術はすでに充分成熟した段階に発展している。以前の艦載無人機と比べ、用途が多い、滞空時間が長い、積載重量が大きいなどの特徴を持つ。艦載固定翼無人機の主要な欠点はその離着陸にある。現在大多数の艦載固定翼無人機の離陸にはカタパルト離陸方式が取られている。この離陸方式は一定の空間を占める必要があり、一定の設備を使用する。しかも海軍に関して言えば、固定翼無人機の最大の問題はその回収過程が非常に複雑で、離陸時と比べより多くの面倒がもたらされることにある。現在各国が普遍的に採用している回収方式は、ネットに衝突させての回収、着水させてすくい上げる回収、機械アームを使用しての空中回収などである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の早い時期の艦上無人機は、基本的に臨時にそのまま使われた陸上基地用無人機だった。」)

2.艦載回転翼無人機

艦載回転翼無人機、特に共通軸ダブルローター(頑住吉注:二重反転ローター)無人機の主要な長所は体積が小さい、重量が軽い、離着陸が便利、操作やメンテナンスが簡単である等である。この他、共通軸ダブルローター無人機は尾部ローターがなく、普通のヘリコプターのような長い尾部ブームも必要ない。したがって空間が限られた艦船の上での離着陸や駐機に便利である。加えてこの種の無人機の機体部品はコンパクトにヘリの重心のある所に配置でき、このため飛行安定性が良好で、操作が便利で、操縦効率もシングルローターで尾部ローターが付属する無人機に比べ高い。この他、滑走やカタパルト射出の必要がないのも回転翼無人機の優越するところである。回転翼無人機は甲板上から垂直上昇、垂直降下でき、空中でホバリングさえできる。同時にカタパルト設備もなくなる。さらに重要なのは、回転翼無人機は着艦、回収が困難であるというカギとなる重要問題を徹底して解決することだ。当然、共通軸ダブルローター無人機にも少なからぬ弱点がある。すなわち、構造が複雑である、積載荷重が比較的大きい時自身は比較的弱くなる。この他、一部の専門家は飛行中に発生する振動が機載光学電子システムに不利な影響を生じさせることを心配している。

世界各国の艦載無人機の発展

世界各国の中で、固定翼艦載無人機の典型的な機種にはアメリカの「AMBER」、イスラエルの「Pioneer」、「Scout」およびアメリカとイスラエルが協力して研究開発した「狩猟者」がある(頑住吉注:何故かこれだけ英語名がありません。「リーパー」ではないかと思われます)。これらの艦載無人機は主に目標の偵察と監視に用いられる。同時に戦場のコントロール、目標識別、海岸のコントロールや損傷の評価などの任務執行にも用いることができる。各タイプの海軍無人機の中で、最も将来性があるのは艦載の共通軸ダブルローター無人ヘリコプターである。たとえばドイツの「西莫斯」(頑住吉注:お手上げ。ちなみに発音は「シモスー」といった感じです)多用途共通軸ダブルローターヘリコプターは主に海域偵察や監視、目標補足や指示、中継管制誘導、戦闘による損傷評価および電子戦に用いられる。C3I中継基地として使用できるカナダのCL227、CL327、CL427多用途共通軸ダブルローターヘリコプターもあり(現在すでにアメリカ、カナダ、スウェーデンなど多数の国で使用されている)、ソナー投下、潜水艇探索、敵のレーダーや通信の妨害、遠距離通信などに用いることができる。イギリスが研究開発した「小精霊」小型ヘリコプター(頑住吉注:「リリパット」かなと思いましたがそれらしい機は検索でも出てきません)は監視、偵察、パトロール、目標指示、電子戦などの任務執行に用いることができ、現在これもアメリカやNATO加盟国などの国に購入されている。ロシアの「Ka-137」も共通軸ダブルローター無人ヘリコプターに属し、その外形は球のようである。ローターの直径は5.3mで、合金材料での製造を採用し、球の上部にピストンエンジン動力装置、コントロールシステム、機載設備が装備され、下部には用途により専用設備が選択装備できる。Ka-137は空中打撃、通信中継、電子妨害、捜索救援、機雷探査、排除などが行える。あまり知られていないのはアメリカ海軍が800機余りのQH50系列多用途共通軸ダブルローター無人ヘリコプターを装備していることである。これには多くのタイプがあり、対潜任務が担当できるほか、偵察監視、兵器試験、貨物輸送などにも用いることができる。ドイツも「海蚊」(頑住吉注:これも不明です)共通軸ダブルローター無人ヘリコプターを持ち、これはアメリカのQH50を基礎に研究開発されてできたものである。

しかし、あらゆる国が全て無人機の重要性を意識するに至ったわけではない。2004年、フランスのタレス社に属するタレス(イギリス)集団、ボーイング社、QinetiQ社の協力により、イギリス海軍「連合無人機試験計画」(JUEP)が始動した。試験の中で、ボーイング社が提供した「スキャンイーグル」はイギリス海軍のある23型ミサイル護衛艦「サザーランド」号によって発射、回収された。飛行の画像は「ネプチューン」Mk7ヘリコプターによってリアルタイムで監視された。2007年、イギリス国防部は艦載無人機の緊急作戦要求を提出した。ペルシャ湾に配備されるイギリス軍に持続的戦場情報による支持を提供するためだった。だが、この提案は資金による支持を獲得できず、長期にわたって放置された。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカのRQ-8A「火力偵察兵」無人ヘリコプター」 「ファイアスカウト」です)

艦載無人機発展の趨勢

1.機体の超小型化

艦艇の作戦上の必要を満足させるため、艦艇上には複数の無人機を配備して早期警戒、偵察、中継、攻撃などの任務を執行することが要求される。だが艦艇上の空間は狭小であり、武器装備を収納する空間には限りがあり、大、中型の無人機を駐機、離着陸させることは難しい。同時に、小型、超小型無人機は構造がさらに簡単、製造コストがさらに低廉、対費用効果がさらに高いため、より歓迎される。特に高分子技術を採用し、新型合成材料で製造した超小型偵察無人機の発展はより速い。この種の無人機は建築物あるいは艦艇内部に進入して偵察を行うことができ、あるいは施設上に留まって音や映像を集める監視所に充当し、衛星や普通型偵察機が偵察できない死角の偵察に用いることができる。

2.機体のステルス化

ステルス化は無人機の生存能力を高める重要な措置であり、また無人機の作戦応用範囲を拡大し、作戦能力を増強する重要な措置の1つでもある。海戦においてまず運用され、また主要に運用される艦載偵察、早期警戒装備や攻撃武器としての無人機には、最も先進的なステルス技術が採用されると予想できる。例えば、複合ステルス材料の採用は無人機のレーダーおよび赤外線に対する輻射特性を下げる。プラズマ技術を採用したステルスは、無人機表面の外皮に24ボルトの電気を帯びさせると、レーダーおよび目視による偵察両方に抗する機能を持つというもので、探知計測距離を40%から50%短縮できる。低騒音エンジンは音センサーによる無人機探知計測距離を短縮する、等々である。

3.機載設備モジュール化

機載設備にモジュール化設計を採用すると、無人機は異なる任務により異なる任務モジュールを搭載でき、1機多用が実現され、1隻が搭載する無人機の数が減少し、無人機の使用効率が向上する。同時に、できる限り機載設備の寸法を減らし、その性能を向上させ、もって費用を下げ、戦場偵察能力を高める必要がある。

4.センサーの総合化

ステルス性は現代の水上艦艇の主要な性能パラメーターの1つである。現在世界にある相当部分の艦艇はステルス性能が良好で、レーダー信号特性はステルス性能のない艦艇の数分の一にしか相当せず、十数分の一ということさえある。単一のレーダー偵察情報では現代の海戦の必要を満足させることは難しく、赤外線、レーザーによる偵察情報もまた外界環境の影響を比較的大きく受ける。無人機の全天候偵察能力増強のため、機上には偵察が行える多種類の目標情報総合センサーを装備する必要がある。例えばレーザー距離測定機、Synthetic Aperture レーダー、可視光および中赤外線という2つの周波数で成像できるビデオカメラ、赤外線成像センサー等々の総合的な装備である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ステルスは無人機の生存能力を向上させる重要な措置である。」)

中国の艦載無人機の発展

周知のように中国周辺海域の形勢はどんどん複雑化し、軍事衝突の潜在的可能性は徐々に高まっているところである。中国海軍はすでに配置が比較的完備した、規模が比較的大きい水上艦隊を有しているものの、艦載無人機の応用に関しては充分にはほど遠い。艦載無人機は一体化された戦場条件下における海上戦力の「倍増器」として、中国海軍を含む各国海軍はいずれも過去いかなる時期と比べても艦載無人機の研究開発、試験飛行、量産、装備をより重視すべきである。我々にとって喜ばしいのは、ここ数年の国内外のメディアには中国海軍による無人機使用の報道があり、こうした限られた情報の中から、我々は中国海軍の艦載無人機の発展を少し窺い知ることができる、ということである。

2011年7月、中国当局のメディアは、「中国海軍、初の無人機遠距離通信支援演習を挙行」の題で、初めて解放軍海軍がすでに無人機を運用し戦場の遠距離通信支援演習を行ったことを公開、報道した。報道は、この無人機は演習の中で対電子偵察、空中中継転信、大情報量転送、特殊情報処置など10余りの演習科目を完成させた、とした。無人機は「敵」が海の戦場上空にすっぽりかぶせた「電子煙幕」を刺し貫き、数百kmをカバーする戦場通信ネットワークを構築した。当局が公表した画像から見て、この無人機は皆が比較的熟知しているASN-206/209無人機システムを基礎に研究開発されたものである。この型の無人機は全幅7.5m、巡航速度時速140km、ロケットブースターにより発射されて飛び立ち、しかもひとたび任務を完成させればすぐに落下傘に吊り下げられて降下し、もって着陸、回収を行う。ASN-206/209無人機は航続距離150km、航続時間4〜8時間、飛行最高高度は6000mである(頑住吉注:巡航速度140km/hで航続距離150kmだったら1時間くらいしか飛べないということでは)。この無人機が指定して使用する標準エンジンはHS-700型エンジンである。このエンジンは51馬力、4バルブ空冷式エンジンで、2枚羽の単一のプロペラによって駆動する。この無人機は双尾翼で推進式プロペラのエンジンを持つため、アメリカ海軍の1986年のRQ-2「パイオニア」無人機に極めて似ている。筆者はかつて2010年における珠海航空展でASN-206/209系列無人機の研究開発方と意思疎通したことがあるが、彼らはASN-206/209系列無人機は艦載が実現可能だと明確に表示した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国海軍が挙行した初の無人機遠距離通信支援演習におけるASN-206/209系列の無人機」)

この他の中国艦載無人機に関する情報は日本の防衛省によって発表された。去年および今年、日本の防衛省は関連する海域で中国艦載無人機が艦艇に随伴して訓練を行っているのを発見したと発表した。2回の報道の関係する内容は次のようなものである。

2011年6月8〜9日、ミサイル駆逐艦と護衛艦を含む11隻の中国海軍艦艇による艦隊が東南方向に進み、軍事訓練を行った。東海で1週間の行動を行った後、艦隊は引き返し始め、日本の沖縄と宮古島の間を通過した。6月24日、日本の海上自衛隊のP-3パトロール機が部隊の動向を偵察した。意外にも1機の小型無人機が「江衛II」護衛艦の上空を飛行しているのが見えた。日本のP-3機のクルーは写真撮影した(頑住吉注:ちなみに「東海」というのは中国の東の広い海域を指す語であり、韓国が主張している日本海の別名とは無関係です。中国でも日本海は日本海と呼ぶのが一般的のようです)。

2012年5月14日夜11時前後、日本の海上自衛隊の早期警戒機と護衛艦は、中国海軍の2隻の護衛艦および1隻の情報偵察船が太平洋から東海方向に航行しているのを発見した。この3隻は4月29日に屋久島付近の海域を通過して太平洋に進入したばかりで、沖の鳥礁の東、約700kmの海上で無人機の飛行訓練を行った(頑住吉注:これに関しては明確に「島ではない」という意味を込めているわけです)。

この2回の「目撃報告」に関しては、写真の解像度が限られているせいで関係する報道に詳細な解答は出されていない。外国メディアの報道によれば、2011年に日本の海上自衛隊が発見したこの近距離無人機は全長約15フィート、機首の下には目標確認に用いる光学電子あるいはビデオ機材の球を吊り下げていた。この無人機の離着陸に関する報道はそれぞれ差異があり、ある報道は水上からロケットブースターによって離着陸したとしているが、この描写はASN-206無人機には適合しない。また外国メディアは、日本のP-3の人員が初めて海上において解放軍海軍の無人機の写真を撮影したことは喜びを感ずるに値するが、きっと解放軍の艦隊のレーダーも遠い場所からP-3を探し当てており、しかも機が接近してから故意に無人機を発進させたのだ、ともしている。これは意外なことではない。中国は明らかに故意に日本にこの新技術による無人機を撮影させ、宣伝に使用したらしいのである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「2011年、日本の防衛省が発表した中国海軍の艦載無人機」)

今月における今回の中国海軍艦載無人機の報道に関し、日本の当局が発表した写真により、我々は比較的はっきりとこれが艦載回転翼無人機(ダブルローターの公算が高い)であり、しかも体積が比較的大きいことを見て取ることができる。この2回にわたって「顔を出した」中国海軍の艦載無人機の具体的状況は知り得ないが、関連する報道がいずれも触れている「甲板で着陸」という動作を根拠に判断すれば、この2機種の無人機はこれまで皆が熟知していた「艦載標的機」ではない。国産艦載回転翼無人機に関し、我々はいくつかの公開されている資料からその大体の性能と用途を推測することしかできない。2012年2月に挙行された第3回シンガポール航空展において、中国は機種名X-200垂直離着陸無人機(VTUAV)を展示した。これは中国が初めて公開、展示したVTUAVでもある。この回転翼無人機は共通軸ダブルローターレイアウトを採用し、各種任務積載荷を搭載し、飛行時間は約5時間で、各種の軍事および民間任務を完成させることができる。この無人機は中国のある会社によって製造され、自主研究開発のヘリコプター自動操縦装置(HeliAP)飛行コントロールシステムを採用し、自主ナビゲーションと人による遠隔操作という2種の飛行コントロールモデルがある。自主ナビゲーションモデル下では、自主離陸、自主飛行、自主ホバリング、自主着陸が実現できる。ユーザーの需要に基づき、この無人機は可視光/赤外線レンズ合成開口レーダー、3Dレーザーレーダー、多光スペクトル成像探査レーダーなどの設備が搭載でき、偵察監視、通信中継、電子妨害などの軍事任務が完成できる。

(頑住吉注:原ページのここにある1枚目の画像のキャプションです。「2012年、日本の防衛省が発表した中国海軍の艦載無人機」 続いて2枚目。「シンガポール航空展で中国が展示したX-200型無人機」 これじゃ全体像が分からないです。 http://www.yotaisc.com/chinese/wurenjixitong/2012-01-16/47.html 確かに「共通軸ダブルローター」でテイルローターはありませんな)

この型の無人機の資料の中から、中国艦載無人機の将来における発展の趨勢を透視することができる。共通軸技術、垂直離着陸技術、飛行コントロール技術、動力技術等を含め、X-200垂直離着陸無人機登場の後、我々はこうした方面の研究いずれに関しても中国はすでに相当の基礎を持っている可能性があると信じることができる。

しかし、我々は世界の発達した国々がすでに艦載無人機を伝統的な偵察の類の任務執行から、多種の打撃の類の任務執行上に発展させるに至り、無人艦載戦闘機の研究開発さえ開始していることも見る必要がある。この発展の趨勢は、艦載無人機が必ずや高効率の、攻防を兼備した全く新しい概念の武器に発展変化し、必ずや軍隊の作戦思想、作戦モデル、組織編制の一連の変革を引き起こすだろうことを示している。我々は艦載無人機の道で、まだ長く苦しい道のりを歩く必要がある。喜ばしいことに、我々は国産無人機がすでにこの発展の趨勢に追いついたのを見た。2008年の珠海航空展において、沈飛(頑住吉注:沈陽飛行機工業)は「戦鷹」無人機を展示した。当局の資料は、これは主に制圧/破壊、防空、縦深打撃、高脅威区域の戦場偵察、時敏目標の打撃などの任務を執行すると紹介している(頑住吉注:検索しましたが「時敏目標」の意味は不明です)。2011年の中国航空工業杯無人機レースにおいて、沈飛は全翼レイアウトの無人機の模型を展示し、飛行デモンストレーションを行った。国内外のメディアの分析によれば、この時展示された無人機の模型の実機は2012年に初飛行する。「漢和防務評論」は次のように書いている。沈飛のこの無人機の外形はアメリカのX-47B無人機に酷似しており、中国が攻撃型無人機の設計を開始したことを示している。種々の兆しは、中国の無人機が最も複雑な追跡位置確定技術を徐々に解決し始めたことをはっきり示している。多くの中国の無人機は現在依然としてヨーロッパのエンジンを使用しているが、中国が自分で生産したエンジンも出現し始めている。

(頑住吉注:原ページのここにある1、2枚目の画像のキャプションです。「2008年の航空展(左)と2011年の無人機レース(右)において展示された国産無人攻撃機の模型。」 続いて3枚目。「X-47B無人ステルス作戦機。これはアメリカ初の艦載無人攻撃機であり、F-35と共にアメリカ海軍の空中打撃戦力を構成することになる。」)


 ラジコン飛行機に盗撮用カメラを載せれば無人機と言えなくもないものになるわけで、基本的にはさほどの技術を要しないジャンルですが、最近では想像以上の発達を見せているんですね。

 本来飛行機の胴体は飛行自体には必要なく、空気抵抗を生じさせるだけであり、翼だけのいわゆる全翼機にした方が航続距離などで有利になります。それは昔から分かっていたのですが、全翼機は安定が悪くて操縦が難しく、高度の自動操縦装置ができる最近まで実用化されませんでした。中国が開発中の攻撃用無人機はその難しい全翼機にチャレンジしているわけで、自信の表れかもしれません。展示用の模型にはX-47B同様垂直尾翼がなく、飛行デモ用の模型にはあるのがちょっと気になりますが。








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