中国の次世代艦載機は殲ー20か殲ー31か

 いずれにせよはるか先の話ですけど。

http://tuku.military.china.com/military/html/2014-05-19/224031_2494516.htm#pic


海の第4世代機の争い:殲ー20と殲ー31のどちらが中国の未来の艦載機か

ずっと殲ー15の後の中国海軍艦載機に関する討論が止んだことはないが、一般的に言って、専用に第4世代艦載機を開発する可能性は高くなく、中国が現在研究開発中の2種の第4世代機である殲ー20と殲ー31は疑いなく未来の艦載機の重要な選択肢である。ならば、単純に技術的角度から見ると、どちらがより中国の未来の国産空母に搭載されるのに適しているのだろうか?

(頑住吉注:2ページ目)ある説は、中型戦闘機は体積がより小さいので、空母上により多くの数が配備でき、空母にとって最も良い選択と言えるのだ、と考える。例証となるのはアメリカのF/A-18「ホーネット」系列、フランスの「ラファール」-Mなどである。この種の視点の国内の支持者は、中国の未来の戦略目標は第一列島線内部の確保であり、このため中型戦闘機殲ー31の作戦航続距離は完全に適合し、しかも戦闘機開発は伝承を重んじ、殲ー15を研究開発した沈陽飛行機は経験と技術の上でもより優勢があるだろう、と考える。見ろ、より多く、より良く、まさか殲ー31が艦に搭載されることが理の当然でないとでも?

(頑住吉注:3ページ目)だが実際にはこの種の考え方自体、空母の発展の歴史に対する無理解がもたらしたものなのである。空母艦載機の発展は、不断に大型化の方向に向かう発展なのである。アメリカ海軍のそれぞれの世代の主力戦闘機は全てカタパルトの最大射出能力と制動ケーブルの最大制動能力を根拠に開発された。それぞれの世代の戦闘機は、実際には全て不断に大型化する過程の中にいるのである。

(頑住吉注:4ページ目)アメリカ海軍はまさしく例証である。F-35Cの空虚重量は15,700kgに達し、最大離陸重量は32,700kgに達する。このことはアメリカ海軍艦載戦闘機の重量が不断に増加する過程を反映している。F-14Aは特殊な手段(頑住吉注:可変後退翼のことですかね)を使用して繰り上げて艦載機の大型化を実現した。より小さいF-18E/FがF-14Aに取って代わったのは、決して中型戦闘機が大型戦闘機に取って代わったのではなく、通常の手段で大型化を実現するルート上に回帰したに過ぎない。

(頑住吉注:5ページ目)「ラファール」-Mはアメリカの基準に照らせば中型戦闘機に属するが、「ドゴール」号の比較的小さい排水量との比較では、すでに空前クラスの大型戦闘機である。「ラファール」というこの個別クラスの艦載機は、伝統的設計に照らせば、「ドゴール」号のような中型空母上で使用することは非常に困難である。ダッソー社は使用上の需要を満足させるため、さらに特別に着艦の仰角を大きくし、機首を持ち上げられる脚などの方案を採用して、やっとかろうじてその使用上の需要を満足させた。このことからも、フランスサイドのより大きく、より重い艦載機を獲得し得ることを希望する需要がずっと相当に強烈だったことが分かる。

(頑住吉注:6ページ目)艦載機に関して言えば、中型戦闘機が大型戦闘機に対して一定の数の優勢があることは間違っていない。だが数の優勢は直ちに戦闘力の優勢を意味するのだろうか? 答えはノーである。

(頑住吉注:7ページ目)第二次大戦時の空母はややもすれば100機以上の戦闘機を搭載した。一方排水量が当時の空母の数倍あるアメリカのニミッツ級空母は最多でも80機の戦闘機しか搭載しないわけだが、まさかニミッツの戦闘力が第二次大戦時の空母に及ばないとでも? これは明らかにあり得ないことだ。もし第二次大戦と現代を比較するのが極端で話にならないと言うのなら、我々は同じくスーパー空母時代のアメリカの「フォレスタル」級と「ニミッツ」級を比較しよう。前者の艦載機は100機を超え、後者は80機に過ぎないが、まさか「ニミッツ」級の航空能力が「フォレスタル」級に及ばないと考えられるだろうか?

(頑住吉注:8ページ目)「フォレスタル」時代の艦載機の主要な数はA4、A-1、F-8Uなどの小型攻撃/戦闘機から来ており、一方1980年代の「ニミッツ」級空母上の最も小さい艦載作戦機はすでに空虚重量がA4の倍近いF/A-18に変わっており、実際このことからも艦載機が不断に重量を拡大させ数を減少させる趨勢が見て取れる。

(頑住吉注:9ページ目)

単一の機の戦闘力が強くなるほど空母の負担は小さくなる

艦載機は陸上基地飛行機とは異なり、空母自体の出動および回収能力が限られ、大きな数量的規模を支持するには不足である。単一の機の着艦回収時間は訓練の素質のあるアメリカ空母に関して言っても必要な時間が1分以上に到達し、もし某機が着艦に失敗して飛行に戻ったら、必要な時間もさらに一歩延長されるだろう。

(頑住吉注:10ページ目)回収時間の問題だけではない。より深刻な問題は飛行機の整備時間の制限にある。空母甲板上では人力を採用して弾薬の運搬、搭載を行うことが必須で、作業速度は相当に緩慢で、しかも機格納庫内ではエンジン試運転を行うことはできず、甲板上で尾部方向が空虚で広い位置を選んで並べ、試運転作業を行うことが必須である。このような状況下で、空母が支援できる艦載機の出動能力は相当に限られる。この種の状況下では、できる限り艦載機の単一の機の作戦能力を高めることが、単純に機数を増加させることに比べより良い選択なのである。

(頑住吉注:11ページ目)

中国空母艦載機の展望

中国空母艦載機に関して言えば、数の優勢と作戦能力の優勢の区別は同様に顕著である。我が国初の空母遼寧艦を例にすると、この艦のソ連時代の搭載方案は24機のスホーイー33あるいは36機のミグー29Kであり、中型のミグー29Kは大型のスホーイー33に比べ50%に満たない数の優勢しか持たない。これを我が国が自ら使用する空母に当てはめても同様で、ミグー29に比べより大きい殲ー31と、スホーイー33より小さい殲ー20であり、その数の優勢はさらに一歩縮小することになり、しかも性能上の劣勢はさらに一歩拡大することになるのである。

画像は殲ー31艦載機の想像図(画像のソース:高山)

(頑住吉注:12ページ目)陸上基地戦闘機を艦に搭載すると一般的に言って寸法がある程度拡大し、体型が殲ー31に似たF-35は艦載機F=35Cに発展する過程で、空虚重量が15,700kgまで増大し、翼面積は42.7平方mから20平方m近く拡大されて62.1平方mに到達した。F-35が改良モデルチェンジ過程で遭遇した問題は、殲ー31も同様に必然的に遭遇するだろう。艦載機の最も重要な特性は低速状態で充分な揚力を持つことを確保することだが、殲ー31の比較的小さい主翼面積では空母上の発進あるいは着艦の需要を満足させることはできず、F-35C同様主翼面積を拡大することに頼ってのみやっと実現されるが、主翼の拡大による空虚重量の増大はまた必然的により大きな主翼を必要とし、悪循環を形成する。

画像は試験飛行中の2011号殲ー20(飛揚軍事 哭泣的弾頭 画像提供)

(頑住吉注:13ページ目)殲ー20は全く反対で、そのエンテ翼レイアウトと巨大な主翼は天性のものとして艦載機への改造に適し、行うことが必要な改造の幅はずっと小さく、もたらされる必要のある重量増加もより小さい。実際上その設計自体がもう未来の空母での使用の需要を考慮済みであり、このために極めて強壮なメインの脚の支柱がセットされ、かつそれは機体のうち最強の翼の付け根のところに接続され、この設計はF-14と似ていて、艦載機の使用に最も適する脚の装備方式である。

国外の作業室が制作した殲ー20戦闘機の画像

(頑住吉注:14ページ目)上述の分析に照らせば、中国空母艦載機の論争にはすでに決着がつけられるようだ。殲ー20は疑いなくより優勢を持つ。だが殲ー20にも弊害がある。重要なカギは中国の未来の空母の排水量にある。大型艦載機は良いが、もし空母の寸法が追いつかなかったら、具体的な戦闘力の分析はやはり検討するに値する。中国初の空母遼寧艦の前身である「ワリヤーグ」を例にすると、最大発進重量のスホーイー33を満足させるため、スキージャンプ甲板を採用せざるを得ず、しかも一定の弾薬搭載量と航続距離を犠牲にした。殲ー15の寸法、重量はスホーイー33にならったもので、結果は火を見るよりも明らかである。殲ー20がもし艦に搭載されたら、直面する問題は同様に深刻である。

画像は試験飛行中の殲ー31(画像のソース:超大軍事)

(頑住吉注:15ページ目)中国の未来の空母がもし全直通甲板を採用し、大型空母の路線を行ったら、疑いなく殲ー20がより艦への搭載に適する。だが海軍艦艇の研究開発の規律に照らせば、一般的に言って中国の未来の空母が一気に直通甲板とカタパルト発進方式を選択することはなく、遼寧艦の経験を参考にし、1〜2隻のグレードアップ版「遼寧艦」による過渡期があり、その後さらに自身の状況を根拠にして大型直通甲板の空母を開発するだろうと見られる。この期間は10〜15年程度になると見られる。その時になったら、殲ー20を艦に搭載する時機はより成熟すると見られる。

画像はネット仲間が撮影した試験飛行で空中燃料放出を行う2011号殲ー20。(超大軍事 中南海保○ 画像提供) (頑住吉注:○は金へんに「票」という日本語にない漢字)

(頑住吉注:16ページ目)大型艦載ステルス戦闘機の開発は、中国の世界における艦載機技術の優勢ある地位を確立することになる。F-35Cは先天的な技術的欠陥を持つため、殲ー20艦載機の面前ではF-35Cは空戦能力の上で明らかな劣勢に置かれることになり、これはアメリカに1944年以来初めて出現する、相手の艦載戦闘機がアメリカサイドより優れるという状況で、これはアメリカにとって受け入れ難くさせ、米軍が新世代(アメリカは第6世代と称する)艦載戦闘機の研究開発進度を加速させることになる可能性が高い。米軍のNATF計画中止の後、中国の大型艦載戦闘機は人類の歴史上初の大型艦載ステルス戦闘機となり、それは人類の艦載機発展の1つの先例を開き、世界艦載機発展の偉大なマイルストーンとなる。(グローバル時報 劉昆)

(頑住吉注:以後は別の記事からの流用ですでに紹介したことがある内容なので省略します。)


 これもちょっとより高度で強力な殲ー20が艦載機になる方がいい、という結論が先にあって、後から殲ー31を否定する根拠をかき集めたような印象を与える文ですな。そもそも殲ー20が本当に実戦に適した強力な戦闘機になるのかもまだ分からないわけですが。




















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