韓国版「THAAD」を独自に作る?

 ならTHAADはいらんのではと思いますが。

http://military.china.com/important/11132797/20170416/30425789_all.html#page_2


北朝鮮のミサイル試射失敗後 韓国、自ら韓国版「THAAD」を作ると宣言

【視察者ネット総合 文/王U】 韓国連合通信社は4月16日、韓国はすでにM-SAM中距離地対空ミサイルの開発作業を完成させ、このミサイルは北朝鮮の弾道ミサイルを迎撃できる、と報道した。

韓国国防省は今日午前、韓国版弾道ミサイル防御計画(KAMD)の「核心武器」であるM-SAM地対空ミサイルは「実際上」すでに開発が完成している、とした。このプロジェクトの責任者は、M-SAM地対空ミサイルの開発作業はすでに最終段階に入った、とする。このプロジェクトのあらゆる試評(頑住吉注:検索しても意味を説明したページが見つからない語)は全部終わり、かつ今年5月には実戦テストおよび評価に入ることになる。M-SAM地対空ミサイルの開発作業は一部の行政プロセスを残すのみであると言える。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「2015年7月、韓国は初めてM-SAM地対空ミサイルを試射した。M-SAMとはすなわち「中距離対空ミサイル」で、このミサイルは体に濃厚なロシアの血統を有している」)

一連の評価の中で、M-SAMミサイルの各項目の作戦性能要求(ROC)はいずれも設計指標に到達済みで、特にその近距離弾道ミサイルに対する低空迎撃効果は「すこぶる優秀」であるとされる。韓国国防省の言によれば、M-SAMは20kmの高度で直接衝突殺傷方式をもって「北方あるいはその他の方向から来襲する」弾道ミサイルに対し迎撃を行うことができる。しかし、韓国国防科学院(ADD M-SAMの理論上の研究開発者)が2015年に公開した展示パネルの上では、「弾道ミサイル迎撃」の紹介は全く見られない。

去年の年初、M-SAM地対空ミサイルシステムは初めてミサイル迎撃試験に成功し、その後また何度も成功を取得し、M-SAMシステムは成功裏に10発の標的弾を迎撃した。韓国軍は来月M-SAMの開発プロセスを完成させかつ正式に定型とし、今年前半少量生産への投入を勝ち取る計画である。韓国は2018年から2019年の間にM-SAMシステムの装備を開始する計画であり、かつ現有のMIM-104D/F「パトリオット2/3」型対空/ミサイル防衛システムと結合し、KMADシステムの実行可能性を初歩的に試験する計画である。

(頑住吉注:次の2段落は長いですがキャプションです。)

2015年公開のM-KAMシステムの模型およびミサイルのサンプル弾。このミサイルは実質上韓国が技術を導入して生産するロシアの9M96対空ミサイルの初期型で、最大飛行速度はマッハ2前後、最大射程40km、最大射撃高度30kmである。戦術弾道ミサイルの末端速度が普遍的にマッハ8前後に到達することを考慮すると、M-SAMのいわゆる「対ミサイル試験成功」はこのため実に人を不可解にさせる。(頑住吉注:まあでも理論的にはこちらに向かってくる弾道を正確に予測すればそれよりずっと遅い飛行体をそれに衝突させることは一応可能なのでは。)

M-SAMシステムの組成図。韓国は元々2016年までに20個中隊のM-SAMシステムを装備し、1個中隊が1つの火力ユニットで、レーダー車1、火力指揮車1、8連装発射車6および保障車からなるという計画だった。

M-SAMのレーダーのルーツはロシアの50M6A型多機能パッシブフェイズドアレイレーダーで、捜索距離は150km、同時に6つの飛行機のたぐいの目標を誘導しかつ攻撃できる。将来KAMDシステムの対ミサイル能力を増強するため、韓国はさらにイスラエルの「ターコイズ」アクティブフェイズドアレイレーダーを購入することを計画しており、このレーダーは基本的に「THAAD」システムとセットになるAN/TPY-2レーダーを基礎にランクを落としてできたものである。その主要な差異はL周波数帯を使用するよう改め、遠距離探知計測能力と目標識別能力を制限し、かつアンテナモジュールもTPY-2レーダーの30,000個あまりから2,000個前後まで減らされていることである。

だがこのレーダーは、それにもかかわらずソウル付近の対ミサイル任務に対しては完全に使用に充分である。だが韓国がいかにしてロシア式中距離対空ミサイルとアメリカ式ミサイル防衛システムを一体に整合しようとしているかは分からず、まさかインドから学ぶのか?

韓国国防省は同時に、韓国自ら製造するL-SAM遠距離高空対空ミサイルシステムはすでに「重大な進展」を取得したと明らかにしている。計画によれば、このミサイルは40〜60kmの高空で弾道ミサイルが迎撃でき、その対ミサイル能力はすでにロシアがなお開発している40M6ミサイルや韓国が最近輸入した「パトリオット-3」ミサイル防衛システムを超えており、韓国版「THAAD」ということができる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシアのS350『勇士』中距離地対空ミサイル発射車。S350の開発はM-SAM地対空ミサイルの啓発を受けており、韓国は1999年にロシアの『ダイヤモンド-安泰』社の技術的指示を得、かつ2007年にM-SAM地対空ミサイルの初歩的設計を完成させた」 啓発を与えた側・受けた側が逆なのではという気がしますが直訳ではこうなるはずです。)

「将来、我々はL-SAM、M-SAM、パトリオット-2、パトリオット-3といった4種の武器を持ち、米軍のTHAADシステムとコンビネーションして、KAMDはアジアで初めて完成されたミサイル防衛システムとなることが有望である。」 M-SAMプロジェクトスポークスマンはこのように言い、彼は決してこの前の韓国が「THAAD」をL-SAMプロジェクトの方案として選択する可能性があることに関する情報を否認しなかった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「韓国がL-SAMシステムのために配備する計画の大型フェイズドアレイレーダー。韓国サイドはこのレーダーの性能指標はAN/TPY-2に『肉薄』するとしている。」)

視察者ネット軍事評論員は次のように言う。M-SAMシステムは18年前に設計された中距離対空ミサイルシステムで、韓国人によって持ち出されミサイル防衛システムに客演することができ、ロシア防空/ミサイル防衛システム上の造詣に感服しないわけにはいかない。このミサイルは直接側力コントロール技術を採用しており、MIM-104F「パトリオット」-3迎撃弾の技術と同歩調である。だがこのミサイルのノズルは非常に少なく、非常に狭い1リングしかなく、最後のランデブー段階のコントロールにしか用いることができず、「パトリオット」-3と同列に論じることはできない。

このミサイル自体の体積規格は小さすぎ、迎撃速度と射程も非常に大きく制限している。このミサイルの当初設計である9M96が配備するのは26kgのハイエクスプローシブ破片殺傷戦闘部で、これも韓国が言明する「直接衝突殺傷」方式とは差がはなはだ遠い。

ちょうど今日朝、北朝鮮はまた1発の弾道ミサイルを発射した。これとタイミングを合わせるためにこそ、韓国国防省は非常にあわただしくM-SAM「開発完成」を宣言した。もし「THAAD」がとっくに韓国の最も重要なソウル都市圏に対し対ミサイルの保護傘を提供できないと実証されていても、韓国は手あたり次第を試みることはできない。

韓国は現在48セットのドイツ由来の中古MIM-104C「パトリオット」-2防空/対ミサイルシステムを装備している。韓国はすでに136発のMIM-104F「パトリオット」-3MSE迎撃弾を発注している。かつ近く「パトリオット」-2をMIM-104D GEM-Tスタンダードにグレードアップする計画である。

韓国は2020年代中期に「韓国型ミサイル防御体系」(KAMD)と「キルチェーンシステム」(探知計測、識別、決策、打撃を一体に集めた攻撃システム)の構築作業を完成させ、もって2025年前後に戦事作戦指揮権を取り戻す能力を確保する計画である。だが現在韓国の計画から見て、この種の「インドのごった煮」スタイルに満ちたKAMD方案は、北朝鮮弾道ミサイルの面前では、どれだけのカタログデータ上の性能を発揮できるのだろうか?

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「韓国海軍の『駐港艦隊』の主力KDX3型。『スタンダード2ER』を搭載して燃料が欠乏し弾薬の少ない北朝鮮の旧式爆撃機を迎撃し、あるいは『スタンダード-6』対空ミサイルにグレードアップしてもっとも初歩的な対ミサイル能力を獲得するより、もうちょっと金を費やして、一足飛びに直接『スタンダード-3』にグレードアップした方がいい。当初出した42億アメリカドルの無駄金も生きると評価される(KDX3の1隻当たりの建造コストは14億アメリカドルにもかかわらず全く腕の振るい場所がなく、合同演習の中で顔に充当されることを除き、長期にわたり港に停泊しているしかない)」)

少なくとも「パトリオット」だろうとM-SAMだろうと、北朝鮮が今日発射した「北極星2」を迎撃しようというのは非常に困難である。あるいは、海軍の3隻のやることのないKDX3型ミサイル駆逐艦の弾道ミサイル防御能力をグレードアップするのが、より現実的選択かもしれない。


 よく分からない部分が多いですが韓国独自の技術で弾道ミサイルを迎撃するのにはまだ困難が多いようで、だからこそ先制攻撃で核、ミサイル施設を叩くことを考える必要があるんでしょうね。
















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