「航空ダーツ」競技とは

 「戦車両項目」と違い今まであまり詳しい内容の説明は読んだことなかったですが。

http://news.xinhuanet.com/mil/2017-08/05/c_129673472.htm


「航空ダーツ-2017」標的場審判グループ長インタビュー

新華社長春8月5日電 題:客観公正で、あらゆる競技参加選手を信服させる 「航空ダーツ-2017」標的場審判グループ長インタビュー

新華社記者 王作葵、黎雲

標的場のタワー下方に位置する審判評価室に入り、戚建民は身につけて携帯する軍用時計と標準時間を合わせた。国際軍事競技「航空ダーツ-2017」種目の審判として、これは彼が毎日仕事の開始前しっかり行うことが必須の準備である。

精鋭飛行員が審判団を組成

ロシア国防省によって発起された国際軍事競技は、軍事訓練領域のオリンピックと讃えられる。今年、「航空ダーツ」と「航空降下小隊」の2種目は初めて中国空軍によって行われ、それぞれ吉林省と湖北省で行われる。

第1段階の身体能力競技を経て、「航空ダーツ」イベントはまもなく飛行技能と対地作戦武器運用など飛行段階の勝負に入ることになる。吉林省松原市に位置する空軍大平川標的場は、イベントの関心が注がれるポイントとなり、戚建民は大平川標的場の審判グループ長を担当する。

今年49歳の戚建民は中国空軍の特級飛行員で、3,600時間の飛行経験を持ち、熟練して7つの機種を操縦でき、全軍の優秀な指揮将校および空軍の空戦名手と評価され、かつて光栄にも二等功2回、三等功7回を立てた。

戚建民は説明する。今回「航空ダーツ」の中国サイドの審判は全部空軍の精鋭飛行員からなり、「審判の任職資格には明確な規定があり、現役飛行員であることが必須で、飛行大隊長以上の職務を担当していることが必須で、豊富な指揮組織経験を持つことが必須である。

高い質で審判の仕事をうまく行おうとするには、まず全イベントの流れを理解し、競技ルールを正確に理解する必要がある。何ヶ月か以来、中国空軍は審判団に対し何度もの養成訓練を行い、50ページあまりの審判プロセス、ルールと方法を作り、戚建民は心に刻まれるほどに熟知していると言える。だが、彼はそれでも1回1回反復整理し、いかなるミスの出現も防止しようとする。

空中偵察が検証するのは、飛行員が目視によって地上目標を捜索発見する能力である。周囲35kmの偵察区域内に、黒、白、赤の3種の色と「T」、「V」、「+」の3種の符号のコンビネーションによって形成される偵察目標がある。飛行機の離陸後、やっと中ロ両国の審判によって共同で封印された任務方案が開かれ、かつ方案の要求に照らして相応の標的を配置する。

国際大会、正確さはm、秒に至る

対抗演習とは異なり、「航空ダーツ」軍事競技は飛行員が航行ライン通り飛行、目視偵察すること、操縦技巧、地上目標に対する打撃(空中投下)などの方面の戦闘技能の検証に重点を置いている。

このうち、爆撃機と戦闘爆撃機は航空爆弾を使用して目標区域に対し攻撃を行い、区域の真ん中の赤旗に命中すれば満点が獲得でき、1mそれるごとに1点差し引かれる。使用するのは通常爆弾だが、m単位まで正確に1発命中させようとすれば、その難度は推して知るべしである。

現代の空軍作戦は、正確な命中を要求されるだけでなく、任務実施時間に対し同様に厳格な要求がある。今回の「航空ダーツ」競技は、競技参加機チームが設定時間通り「攻撃を発起」することを要求し、「誤差ゼロ」で満点か獲得でき、爆撃時間が1秒早いあるいは遅いごとに1点差し引かれる。

戚建民は語る。今回のイベントの審判評価作業は、巻き尺、ストップウォッチなどの伝統的な測量時間計測ツールを使用するだけでなく、さらに衛星位置決定、レーザー距離測定などの先進技術手段を導入した。1つの競技成績に対し必ず異なる設備、異なる方法によって同時並行で計測計算し、正確で誤りなきことを確保しようとする。「毎日の競技開始前、四平、双遼2つの飛行場と大平川標的場の審判員、指揮員、飛行員は全て時間合わせを行い、皆同一の正確な時間で作業を展開することを確保する必要がある。」

正確なドッキング、公平公正を確保

今回の「航空ダーツ」競技では、中国空軍とロシア航空宇宙軍はそれぞれ39機の飛行機を派遣して競技に参加する。

「ロシアサイドの競技参加人員の到着後、双方は何度も討論協議を行い、競技過程の中の1つの部分、1つのディテールそれぞれに対し全て分解を行い、具体的にそれぞれ1つのデータの裁定方法まで、競技ルールのそれぞれの1つの改修まで、全て双方が会談紀要の方式をもって共同で認定し、かつそれぞれの競技参加人員に通知する必要がある。」 戚建民は、大平川標的場の審判評価作業は10の小グループに分かれて行われることになり、それぞれのカギとなる重要ポイント全てロシアサイド審判の参与があり、あらゆる関連のデータは全て双方によって共同で測量され、現場で署名認定される、と語る。

戚建民は記者に教えた。「航空ダーツ-2017」は審判データの採集プロセスに対しても厳格な規定がある。飛行機の正確な到着を審査する時、飛行機と時間を計測するストップウォッチが同一ビデオ画面の中に出現すし、かつ文書に記録されることが必須である。しかも弾着ポイントと空中投下ポイントの測量は、全過程ビデオ撮影される。

「審判評価小グループにとって、客観、公平、公正、ルール尊重、競技参加選手の尊重、客観的事実の尊重は我々の仕事の原則で、双方の競技参加隊員を信服させることは我々の追求する目標である。」と戚建民は語る。


 今では制御誘導爆弾やミサイルが実戦ではより重要でしょうがそれでは腕比べになりませんからね。偵察競技の方法、1m、1秒の誤差で1点ずつ減点などの詳細も興味深かったです。ただルールを工夫しないと低速の旧型機の方が有利になったりするのでは。

















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