中国とインドの国産空母

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http://military.china.com/important/11132797/20160120/21230486.html


軍の専門家:中国、カタパルト発進型空母を開発へ トン数は大きく火力は強い

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:中国初の空母遼寧艦」)

18日、日本の「外交学者」誌ウェブサイトは「中国の空母に関する雄大な志」と題しある特定テーマの文章を掲載し、中国空母発展の近況を詳細に詳解し、かつ中国空母の未来の方向性に対し予測を行った。軍事専門家の尹卓は中央テレビ「今日のアジア」のインタビューを受けた時、中国は世界のその他の空母を持つ国同様、実戦型空母を開発しつつある、とした。将来、中国はトン数がより大きな空母を開発する能力を有し、艦載機はカタパルト発進方式を採用する。中国の空母は徐々に対艦、対地、対空攻撃能力がより強い全能型戦闘群として発展するだろう。

中国、実戦型空母を開発中

日本メディアの文章は、外界はいつも注意力を空母に向けるが、ある事実は非常に重要で、それは空母というこのカギとなる重要な作戦プラットフォームは独立して行動することはできず、1つの完備された空母戦闘群の形式をもって行動するということだ、とする。空母戦闘群は航路護衛艦艇、有機的航空兵力量、移動する後方勤務保障の支えを含むだろう。文章は、中国海軍はすでにワンセットのシステムとしての空母戦闘群戦略の実施を開始しており、ずっと前に空母戦闘群とコンビネーションする作戦能力の発展を開始していた、と考える。例えば、中国は新型の水上作戦艦艇を急速に建造中で、これには052C、052D中華イージス艦、054A護衛艦が含まれる。こうした艦艇は空母打撃群の防空と対潜に非常に適する。また、この文は、外界はさらに中国の大型補給艦建造プロジェクトを軽視している、と考える。過去何年か、すでに多くの903型補給艦が中国海軍に加入しており、性能がより先進的な901型補給艦(排水量は4〜4.5万トンに達することになるだろう)も現在建造中である。

尹卓は、世界に単体の空母に頼って作戦を行う国は1つもない。とする。中国空母が実戦能力を形成しようとすれば、空母艦隊あるいは空母戦闘群を発展させることが必須で、アメリカ、イギリス、フランスなど空母を持つ国は、いずれもすでに空母戦闘群を形成しており、中国も例外ではない。中国空母戦闘群は052C、052Dといったような区域防空駆逐艦を必要とし、これは一定の対艦能力を持ち、海上目標に対し打撃を実施できる必要がある。同時に比較的強い対潜能力をも持つべきである。空母戦闘群は一般にさらに1〜2隻の攻撃型原潜および補給艦を持つ必要があり、これは空母戦闘群発展の基本条件である。外国メディアの評論は、中国が世界のその他の空母を持つ国と同様、実戦型空母を発展させつつあることを説明している。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは1ページ目と同じです。)

将来は攻撃性がより強いカタパルト発進空母を開発してもよい

いわゆる空母戦闘群とは、空母を核心とする基本作戦編成である。現在全世界で空母の数が最多、運用経験が最も豊富なアメリカ海軍を例にすると、空母戦闘群の概念は1920年代までさかのぼることができる。2004年から、米軍空母の基本作戦編成は正式に空母打撃群と改名され、この打撃群模式はまさにアメリカがグローバルな範囲に向け軍事力を投入する最も主要な形式である。現在アメリカ海軍は全部で10隻の現役空母を持つが、1隻の空母は大修理中のため、完全に使用することはできず、このため実際上は9つの空母打撃群がある。それぞれの空母打撃群は通常7〜9隻の艦艇を含み、このうち原子力空母が当然全空母戦闘群の核心で、それぞれの空母は1個艦載機連隊を配備し、艦載戦闘機、早期警戒機、輸送機など各機種を装備する。空母戦闘群は一般に1〜2隻のミサイル巡洋艦を伴い、艦上に装備される「トマホーク」巡航ミサイルによって遠距離打撃任務が担われる。また、空母戦闘群はさらに2〜3隻の「イージス」ミサイル駆逐艦を含み、全打撃群の防空と対潜の任務を担当する。

後方勤務補給はずっと各国部隊の遠距離行動の基礎である。米軍の空母打撃群の中にも1隻の総合補給船があることが必須で、弾薬や燃料などの物資の補給を担当する。水中では、一般にさらに2隻の攻撃型原潜が手配されて空母と共に出動し、主に敵サイドの潜水艦を追跡および打撃し、敵サイドの空母に対する脅威を消し去ることを担当する。注意に値するのは、水上の巡洋艦や駆逐艦も、水中の潜水艦も、全て巡航ミサイルを発射する能力を持つことである。米軍の空母打撃群は、攻防兼備の独立した作戦力量を形成していると言うことができる。

日本の「外交学者」誌の文章は、現在中国は米軍に似た空母戦闘群を作り出すことを希望している可能性があるが、実現したければまだ非常に長い時間を必要とする、と考える。短期的に見ると、中国の未来の空母戦闘群はロシア海軍の模式により近いかもしれない。この文章は最後に、大国としてのイメージの他、空母計画は中国海軍が遠洋海軍に向かう過程の中での不可欠な一部分である、とする。将来中国の遠洋海軍は中国の国家の地位とマッチし、中国の全世界の安全保障業務の中でより積極的な作用を果たす願望をも反映し得る。どのような挑戦に直面しようとも、中国は必ず頑張って継続してゆき、多くの空母を持つことを現実に変えるだろう。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「『トルーマン』空母」です。)

尹卓は、空母戦闘群の編成は異なる作戦能力と目標を根拠に異なる任務が賦与され、編成も完全に同じではない、とする。空母戦闘群は自らを防御する必要があるだけでなく、さらに敵を殲滅する必要がある。アメリカが持つ10万トン以上のスーパー空母は、現在まで世界に追いつくことを企図できる他の国はない。ロシアとイギリスの空母は、艦載機スキージャンプ発進方式の制限ゆえに、より多くの燃料や弾薬が搭載できず、このためその艦載機は制空権の獲得、空母艦隊の空中の安全の保護がメインである。アメリカの攻撃型全能空母に比べ、艦載機スキージャンプ発進方式を採用する空母戦闘群の作戦能力は相対的に弱い。現在、中国海軍空母もスキージャンプ発進方式を採用しており、防空をメインとする。だが我々はずっとこのようなレベルに停留することはないだろう。将来はトン数がより大きな空母を開発できる能力を有し、艦載機はカタパルト発進方式を採用する。中国の空母は徐々に対艦、対地、対空攻撃能力がより強い、全能型戦闘群に発展するだろう。


http://war.163.com/16/0124/09/BE36T01B00014OVF.html


インド第2隻目の国産空母は6.5万トン 電磁カタパルトを用いるかも

中新ネット1月22日電 中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、インドは今年の年末に第2隻目の国産空母の設計を完成させると見られ、これはインド海軍史上最大の艦船となる。

インド海軍の消息筋の人物は、インドの第2隻目の国産空母の排水量は約65,000トンで、50機あまりの飛行機が搭載できる、とする。比較するとインド海軍の現役の「ヴィラート」号空母の排水量は28,500トン、「ヴィックラマディヤ」号は45,400トンで、しかもこの2隻の空母はいずれもインド国産ではない。また、インド第1隻目の国産空母「ヴィクラント」号空母の排水量は約4万トンで、現在コーチン造船工場で建造中である。

あるインド海軍高級当局者は1月20日、第2隻目の国産空母に対する実行可能性の研究はすでに開始されており、8〜10カ月の時間持続することになり、具体的には最終的に選択する設計方案によって決まる、とした。これがインド国内で初めて建造されるこのように大きな艦船であること、その中では多項目の新技術の研究開発に関わることを考慮し、このためインドはああいった空母の設計や建造方面で専業知識を持つ外国の会社に諮問を行うことになる。

この当局者は、5カ国がインドの需要を満足させる、とした。アメリカ、ロシア、フランス、イギリス、イタリアである。

インド海軍は2015年7月に書面で指示し、ある国有造船工場を第2隻目の国産空母の建造商として指定することを要求した。その後、空母プロジェクト総監補佐スーリンデ アフヤ少将によって率いられる作業チームが適したインドの造船工場の探索を開始し、かつ建造戦略を確定した。インド海軍の目標は、この空母の国産化率を80%に到達させることである。

空母建造の最も重要なカギとなるいくつかの要素には、艦載機の数、発進方式、推進装置が含まれる。こうした配置は逆に空母のサイズや排水量をも決定する。インド海軍は、「発進と回収の現代技術も考慮されるだろう」とする。外界は、このことはアメリカの電磁カタパルトシステム導入のためにあらかじめ空間を留保している、と考える。

このインド海軍当局者はさらに、「ヴィクラント」号空母はすでに建造の後期にあり、計画は2017年9月に航海試験を行い、2018年12月に引き渡し、もって試験飛行の展開に便とする、というものだと明らかにした。(東東)


 排水量6.5万トンなら中国初の国産空母よりやや大きくなるんでしょうか。排水量の基準にはいろいろあるので同等という可能性もありますが。中国空母のカタパルトは将来的な可能性という性質で、一方インドのはアメリカから導入すればOKという現実的な選択肢です。アメリカも最新技術をインドに提供することに対し抵抗があるでしょうが、中国への対抗という必要性がより高いと判断することは充分にあり得るはずです。どうでもいいですけどイタリアって現時点で空母関連の師匠の資格あるんすかね。日本とそう大差ないのでは。



















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