遼寧艦の詳細

 どこまで信じていいのか分かりませんが、比較的詳しい遼寧艦のスペック等に触れているページです。

http://mil.eastday.com/m/20120927/u1a6889961.html


中国初の空母の多くの細目を発表 グローバルな関心、視線を引き付ける

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「9月25日、我が国初の空母『遼寧艦』がすでに計画通り建造、試験、試験航海作業を完了した。これは中国海軍空母が港内で停泊している画像である。新華社発(李唐撮影)」)

総合報道 計画通り建造、試験、試験航海作業を完了した後、中国初の空母「遼寧艦」は25日午前正式に海軍に引き渡された。メディアの集中的な報道につれ、「遼寧艦」の多くの細目が徐々に発表された。これと同時に中国が空母「ゼロ」の突破を実現したことは、各方面の高度な関心をも引き付けた。

「遼寧艦」6大細目の秘密を解明

基本的技術パラメータ

「遼寧艦」は全長300m余り、全幅70m余り、竜骨からマストまでの高さは60m余りに達し、主甲板以下は10層あり、主甲板以上の島式上層建築は9階建てである。「遼寧艦」の正常排水量は5万トン余りである。

「遼寧艦」は通常動力空母であり、4台の蒸気タービンと4台の蒸気ボイラーが動力で、4軸4スクリュー、ダブル舵による推進である。艦首にはスキージャンプ甲板が採用され、艦首の飛行甲板は10〜15度の傾斜度を呈する。艦の中央部には4本の制動ケーブルと1つの応急阻止ネットが設けられている。艦橋の島式建築は飛行甲板の右側に位置し、前後にそれぞれ甲板/機格納庫リフト1台がある。設計によれば「遼寧艦」は固定翼機とヘリが搭載でき、固定翼艦載機が採用するのはスキージャンプ発艦方式である。

「遼寧艦」は古い空母プラットフォームを改造してできたもので、中国の自主的に新しいものを作り出す、自主研究開発の結果である。「遼寧艦」の艦載機も自主研究開発されたもので、関連の作業は計画通り推進中である。

編成等級および艦員の構成

「遼寧艦」の編成等級は正師級で、編成の定員は1,000人余りである。「遼寧艦」の艦員には選抜時、年齢、経歴、在任期間、実績などの方面における厳格な規定があった。大部分の持ち場は基本的に倍率2倍、いくつかの特殊で重要な持ち場は倍率3倍、4倍ですらあった。人員には選抜後、院校で特に基礎理論の訓練育成が行われ、関係の研究開発生産部門において専業技術の訓練育成を経て、最後に工場で技術の訓練育成が行われた。この3つのステップを経て、理論と実践が相結合した問題を有効に解決でき、やっと合格点の出せる空母艦員となり得るのである。

「遼寧艦」の艦員の中で、士官(頑住吉注:中国では志願兵をこう呼ぶようです)が全体の約2/3を占め、その他の1/3は基本的に軍官(頑住吉注:尉官以上とされており、これが日本で言う将校、士官ですね)と義務兵がそれぞれ半分を占める。「遼寧艦」の98%以上の将校は4年制大学卒業およびそれ以上の学歴を持ち、このうち修士研究生およびそれ以上の学歴の者が50人余りいる。兵士は基本的に皆高校以上の学歴で、このうち約30%に大学の学歴がある。全体の艦員中60%前後が党員である(頑住吉注:自分が党員でない場合の1つ階級が下の党員に対する接し方とかややこしくないんですかね)。

「遼寧艦」の命名の由来

各国の空母の命名には異なる規則がある。アメリカは空母に大統領の名をつけて敬意を表す。例えば「アイゼンハワー」号、「レーガン」号、「ルーズベルト」号、「ブッシュ」号である。フランス、ロシアは通常軍、政府の有名人をもって命名する。例えばフランスの「ドゴール」号やロシアの「クズネツォフ元帥」号である(頑住吉注:アメリカ空母の中には大統領の名前以外がつけられたものもあります。また言うまでもなくドゴールは大統領でもありました)。

中国は1978年11月18日に「海軍艦艇命名規則」を公布し、1986年7月10日に海軍はさらにこの規則に補充と改修を行い、巡洋艦以上の艦艇は国務院によって特別に命名されると規定した。また巡洋艦は行政省(区)あるいは直轄市をもって命名し、駆逐艦は大、中の都市をもって命名し、護衛艦は多くは中小の都市をもって命名し、補給艦は湖をもって命名される。この規定に従えば、空母は国務院によって特別に命名されるべきである。

今回中国初の空母が「遼寧艦」と命名されることは、空母は巡洋艦以上の序列であり、将来の空母も依然行政省(区)あるいは直轄市をもって命名されるに違いないことを意味している。

艦ナンバーは何故「16」?

中国初の空母のナンバーの選定は、中国海軍艦艇ナンバー選定規則を根拠にしている。中国海軍艦艇の艦ナンバーは多くは3ケタのアラビア数字である。現在「鄭和艦」(81艦)、「世昌艦」(82艦)という2隻の海軍大連艦艇学院に隷属する訓練艦、さらに最近デビューした空母保障艦「88艦」のみが2ケタの艦ナンバーを採用している。

空母「遼寧艦」の艦ナンバーは16であり、これは訓練機能がこの空母就役以後の主要な機能であることを説明している。また国防部スポークスマンもとっくに中国初の空母の性質が訓練艦と試験艦に定められることになると発表済みである。

初任艦長と政治委員の履歴

公開されている資料は次のことを明示している。中国初の空母「遼寧艦」の艦長張崢は1969年に浙江省長興に生まれ、海軍大佐の階級で、大学院修士の学歴がある。政治委員梅文は1965年に湖北省黄梅に生まれ、海軍大佐の階級で、4年制大学卒の学歴である。彼らはいずれも叩き上げの優秀な将校で、豊富な艦艇での仕事の経歴がある。この2人の主たる将校はいずれも「60後」(頑住吉注:1960年代生まれ)で、このうち艦長張崢の年齢は43歳でしかない。しかもイギリスの軍事学校への2年の留学の経歴があり、かつて護衛艦、駆逐艦艦長を担当し、豊富な管理と指揮の経験がある。

中国初の空母の人材の中で、この2人の素質の高い主な将校の他にも、艦上の4年制大学卒業以上の学歴の将校は98%以上に達し、博士、修士も50人余りいる。このことから艦上の将兵は弱年齢化、高学歴、実践経験豊富などの特徴を持つことが見て取れる。

空母の女性艦員

他国の空母同様、「遼寧艦」にも女性艦員がいる。彼女たちの持ち場は空母の各部門にあまねく分布している。

「遼寧艦」の政治委員梅文は次のように明らかにする。遼寧艦上には5%近い女性艦員が配置されることになり、ほとんど艦上のあらゆる専業に関わり、もはや過去のように通信、サービス業務のみに従事するのではない。近代化の程度が比較的高い状況下で、体力に対する要求は下がり、知力に対する要求は比較的高くなり、女性艦員はいくつかの持ち場上、男性艦員に比べより多くの優勢を発揮する。女性艦員はいくつかの方面で長所を持ち、例えば女性艦員は細やかで柔軟であり(頑住吉注:西側ならこれがもう偏見だと怒られますけどね)、いくつかの持ち場では男性に比べより担当能力がある可能性がある。

説明によれば、艦の建造時、すでに充分考慮して女性艦員の生活区を設置済みである。プライバシーを考慮し、女性艦員の生活管理はいずれも1つの独立したスペース内にある。


 本当はこの後、空母の就役の意義、就役即戦闘力形成ではないという説明、中国の国防戦略は防衛が目的であって決して他国の脅威ではないという明らかに現実に反したたわごと、世界がどんなにこの艦に注目しているかという自慢が続いていますが、すでにお知らせした情報と重複しているか情報価値のない記述なので省略します。

空母に関する中国とウクライナの密接な関係は今後も継続する?」で紹介した記事には、この艦の動力はウクライナ製ガスタービンだとあり、今回の記述では蒸気タービンであるとされ、実際どうなのかはよく分かりません。








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