THAAD韓国配備関連2題

 相変わらず公式には制裁云々の話は出ていないようですが。

http://military.china.com/critical3/27/20160930/23688629.html


THAAD、間もなく韓国入り:中国軍はいかにして「説話算数」? (頑住吉注:言ったことを果たす、みたいな意味らしいです)

昨日、国防部ニュース局局長で、国防部ニューススポークスマンの楊宇軍大佐は、米韓が「THAAD」配備を決定した一件につき記者の質問に「中国サイドはすでに何度も米韓が『THAAD』ミサイル防衛システム配備を決定することにつき反対の立場を表明している。我々は密接に関連の動向に関心を注ぎ、かつ必要な措置を取り、国家戦略の安全と地域の戦略バランスを維持保護することを考慮することになる。強調を必要とするのは、中国人は言ったことは果たす、ということだ。」と回答した。国防部ニュース局副局長で、国防部ニューススポークスマンの呉謙大佐は次のように言った。アメリカが韓国に「THAAD」ミサイル防衛システム配備することは、戦役戦術問題であるだけでなく、さらには戦略の問題である。この種のやり方は地域の戦略バランスを打破し、中国の戦略的利益に損害を与え、中米、中韓の間の戦略的相互信頼を破壊した。例えて言えば、「THAAD」システムの配備はまるで当地域において「パンドラの箱」を開いたようで、それが引き起こす悪い結果は 見くびることを許さない。

この中には3つのキーワードがある。一つ目は「地域の戦略バランスを打破した」、二つ目は「必要な措置を取る」、三つ目は「中国人は言ったことは果たす」である。つまり、中国は必要な措置を取ろうとしているのであって冗談を言っているのではない。THAAD韓国入りの日は中国が「必要な措置を取る」時に他ならない。ならば中国軍はどのような必要な措置を取るのだろうか? これこそが外界の関心を持つ問題となる。

THAADの韓国入りを地域の戦略バランスを打破する挙だと見ているため、ならば中国の対抗は必然的に以下のようないくつかの方面を含む。一つ目はアメリカに対する対抗である。二つ目は韓国に対する対抗である。三つ目は朝鮮半島政策の改変である。四つ目は東北アジア政策の改変とアジア戦略の調整である。

一、アメリカに対する対抗

アメリカのこの挙はアジア戦略バランスを打破し、中国の利益に深刻に損害を与えた。つまり(頑住吉注:スラングのようなものが使われ意味不明。しかし「つまり」の後なんですから「中国の利益に深刻に損害を与えた」を砕けた表現にしたものでしょう)。つまり「中米戦略の勝負」のエスカレートであり、中米関係は必然的に深刻な影響を受けるだろう。中国は公然とアメリカのアジア回帰を阻止する可能性があり、中米両軍の交流と意思疎通は中断あるいは弱くなる。中国軍はアメリカの艦・機のアジアにおける活動との対抗性、甚だしきに至っては対峙を増強するだろう。中国はロシアの中東における軍事行動に対する物の支持に入れる力の度合いを増強し、かつ中東における参与に入れる力の度合いを増強し、もってアメリカを牽制する可能性がある。中国軍は釣魚島および台湾海方向の軍事行動をも増強するだろう。海空軍はより頻繁に第一列島線を出入りするだろう。一言でいえば、公然とアメリカの覇権に挑戦する。

二、韓国に対する対抗

中国の艦・機はおそらく頻繁に韓国海空域付近を出入りして示威し、韓国が配備する高性能レーダー、THAADレーダー信号に対し妨害を行うだろう。ロケット軍はきっと韓国方向に照準を合わせ軍事配備を増強し、中国のミサイルはTHAADを照準する可能性がある。中韓の論争ある島礁問題は突出するだろう。

三、朝鮮半島政策の改変

半島非核化の立場は不変だが、対北朝鮮制裁問題、対北朝鮮援助問題の上では某種の改変が出現するだろう。中朝国境の軍事配備を増強し、もって北朝鮮に対する軍事的支持を表明し、その意図は米韓の北朝鮮に対する軍事的圧力の削減にある。北朝鮮のいくつかの通常の性質の挑発行動に対しては見て見ぬふりをし、甚だしきに至っては支持を表明する可能性がある。

四、東北アジア政策の改変とアジア戦略の調整

朝鮮半島に対する軍事配備の増強と改変自体が一種の改変に他ならない。中米関係の改変は、必然的にアジア戦略の某種の改変をももたらす。軍は南海における軍事的プレゼンスを増強する可能性がある。この機を借りて黄岩島建設を行う可能性もなくはない。もし黄岩島を建設しなくても、南海のその他の島礁で公然と軍事化を実現するだろう。南海に対する軍事的威嚇と支配の増強は恐らく必然の選択だろう。

中国軍の言うところの対抗措置は以上の何点かに他ならないが、重点はおそらくやはり韓国に対して行う対抗だろう。中米の勝負は大国間に必然的に出現する競争と対抗の趨勢であり、これは元々中米両国間のことである。韓国のTHAAD導入は韓国が公然と中国に敵対しようとしていることを示している。柿は必ずまず柔らかいものからもぐ必要がある。韓国を叩くことはアメリカの実力に対する削減にほかならない。韓国がアメリカの足軽を喜んでする以上、それを弾除けの犠牲にさせるしかない。

軍事は政治と経済文化のために奉仕するものであって、軍が言ったことを果たすことは、すなわち両国の政治経済関係および文化交流が弱まることを意味している。中韓関係には中日のような政治は冷え経済は熱いという関係は出現しないだろう(現在韓国はまさしくこのような想定および期待している)韓国に対して行う経済制裁、文化交流や人員の往来の減少は必然である。韓国に対しては不出手則已、出手必重(頑住吉注:古典由来の言葉を改変したようで、やる時には徹底的にやるみたいな意味だと思います)である。最近韓国の主要な経済の支柱である三星と現代いずれにも深刻な問題が出現しており、中国がひとたび制裁すれば韓国は泣きっ面に蜂になるだろう。要するに、THAAD韓国入りの日は、韓国の不運の始まりに他ならないのである。


http://military.china.com/critical3/27/20160930/23688562.html


韓国、THAAD配備を確認 中国はいかに反撃するか

韓国連合通信社は9月25日、星州郡の 3カ所の「THAAD」システム配備選択候補地評価作業はすでに完成し、しかも今週中に評価選択結果を発表する可能性が高い、とした。ちょうど占豪(頑住吉注:筆者)の以前の分析のように、朴槿恵政権が「THAAD」を配備することはすでに固く決心されており、中国は最後の時にならなくても努力して説得作業しているが、朴槿恵政権の決心はすでに下され、全く動揺していない。これに対し中国国防部スポークスマンの楊宇軍は9月29日明確に、我々は密接に関連の動向に関心を注ぎ、かつ必要な措置を取ることを考慮し、国家戦略の安全と地域の戦略バランスを維持保護する、とした。強調を必要とするのは、中国人は説話算数だということだ。

そう、中国人は説話算数である。抗米援朝戦争の時アメリカは中国の警告を聞かず、結果として敗戦し大いに馬鹿を見た。60年あまり後の今日、中国はすでに世界で2番目に大きな経済体であり、すでに世界のルール改革のリーダーとなっている。韓国が戦略上中国の利益に損害を与えれば、中国が座視していることはありえない。このため、中国は続いて必ずや対応措置を取り、こうした措置は韓国に身に応える痛さを感じさせるだろう。

ならば、中国はどういった措置を取るのだろうか?

全く疑問なく、経済措置は必然的に取られるだろう。中韓経済貿易関係はきっと影響を受けるだろう。例えば三星の携帯電話には中国においてすでに連続して「爆発」の報道が出現しており、三星社は連続して広告を発し否認しているが、消費者の心の眼の中ではきっと三星社は中国の顧客を外国の顧客と区別して扱っていると考えられているだろう。ならば続いては携帯電話「爆発」に関して、当局によって三星の技術問題に属するのであって、三星の検査結果のように外力や熱源がもたらしたのではないと確認されれば、三星の中国区域における携帯電話リコールはすることが必須の選択となる。この種の持続的発酵は三星ブランドに中国において損失をもたらし、三星に重い傷を与える可能性がある。三星の年間売上高は韓国のGDPの 20パーセントを超え、またモバイル業務は三星の収入の40%を占める。この影響は非常に大きなものになるだろう。また韓国が将来「一帯一路」提唱の中で演じたがっている重要な役割はあまりありそうにないものになり、以前のアジアインフラ投資銀行の副頭取のポジションはすでに「没収」されている。

戦略上、中国は戦略的損害を強制されており、必然的にロシアと対ミサイル方面で連携を行うだろう。同時に中ロはいずれも軍事上韓国に照準を合わせて軍事配備を行うだろう。ミサイルが韓国の星州を照準することはおそらく必然の選択であり、ひとたび中米の矛盾が激化したら真っ先に殲滅されるのはきっとTHAADのような装備である。また中国は必然的に妨害措置を取るが、占豪の見たところ、中国は中韓海上境界線の中国側に大規模なレーダーと妨害設備を装備することが完全にできる。ちょうど中国が東海ガス田に装備するレーダー施設同様にである。中国はさらに海上浮遊プラットホームを建立し、中韓境界線海上の中国側に軍事浮遊基地を建設することができる。もし必要ならば、中国は甚だしきに至っては軍事上北朝鮮とより深入りした協力を行い、38度線付近でいくつかの軍事配備行うことができる。

要するに、韓国が中国抑止の立場に立つ以上、ならば中国は必然的に韓国に対する対抗を展開し、中韓関係は必然的に重傷を負う。中国が韓国に力を加えるだけで、韓国の国家の安全、韓国の経済はいずれも重傷を負うことになるだろう。ならば続いては韓国政府が苦しむのを待つことになる。朴槿恵はアメリカに抱擁されればもう安全だと考えるが、結果は必然的に正反対で、なぜなら過去韓国の主要な防備の対象は北朝鮮だったが、将来直面するのは北朝鮮に比べずっと強大な中国とロシアになるからである。過去、北朝鮮は軍事上韓国に対しいくつかの脅しをしたに過ぎないが、中ロが韓国に与えることができるのは露骨な威嚇で、韓国が全くやり返す力のない戦略的威嚇なのである。

人は皆自らの選択のために結果を得るが、朴槿恵は韓国の選択のために代価を支払うだろう。将来事情の深化展開と共に、こうした歴史的責任は必然的に朴槿恵によって担われ、この結果は非常に深刻なものになる可能性があり、朴槿恵の現在の想像を超えるだろう。

我々は今後数年いかに展開するかを見ようではないか。韓国内での政治に自己修復機能があるか否かを見てみよう。一切が固まったら、中国は今後何年か以内必然的に強気に出る!


 第1の記事にある、「柿は必ずまず柔らかいものからもぐ」というのは弱いものを選んでいじめろという意味だそうで、そもそもこういう慣用句が存在する民族性がどうかと思いますが、中国も日本の立場は確固たるものだが韓国は脅せば立場を変えると見ているわけです。まあこの人は怒りに任せて過激なことを書いてますけど実際はそこまでの事態にはならんと思いますがね。













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