中国は韓国が「戦闘機のお手本は中国だ」と言っている、と言ってますけど‥‥

 再び韓国の新戦闘機と殲-20その他を比較して論じたページの内容の紹介です。

http://military.china.com/jxx/news/11079356/20120613/17255174.html


韓国、多角度から分析し殲-20は第5世代機の手本であるとする

(頑住吉注:原ページのここにある1枚目の画像のキャプションです。「資料画像:韓国のKFX戦闘機の模型」 続いて2枚目。「2機目の殲-20の空中における雄姿」)

【グローバルネット総合報道】 韓国の軍事ウェブサイト「新羅空軍フォーラム」2012年6月11日発表の文章は、韓国の最新の発表によるナンバーKFX200、独自研究開発の第5世代戦闘機の性能と発展の見通しに対し分析を行っている。文章は次のように考えている。韓国に関して言えば、小型で通常スタイルのKFX200計画が基本的に本国の必要に符合している。日本の「心神」戦闘機計画の経験を参照すれば、アメリカは第5世代戦闘機の成熟度と技術保護の考慮から、短期的には同盟国に向けアメリカモデルの第5世代戦闘機の核心的技術を輸出しない。これに比べると中国の第5世代戦闘機がアジアの使用環境により適している。これにかんがみ、韓国は中国の経験を参照し、既存の技術に立脚し、有効なグレードアップと合わせることにより、機動性をメインとし、部分的にステルス性能を放棄した第5世代戦闘機を研究開発すべきである。

韓国メディアは言う。まず、小型で通常レイアウトのステルス戦闘機は韓国の装備の必要に符合する(頑住吉注:この場合の通常スタイルとはエンテ型ではないことを意味しています。前に紹介したページにあったように、KFXには通常型とエンテ型、2つの方案があります)。アジアの新型国家として、韓国の空軍軍備に対する重視度はこの地域のいかなる国にも劣らない。2010年、初めてアメリカ製F-15K戦闘爆撃機を獲得し、これにより東北アジア地域最強の遠距離空対地打撃能力を獲得した後、最近ではさらにシステムグレードアップを経たKFX200第5世代戦闘機計画を世に問うた。中国、アメリカ、ロシアとは異なり、一方日本と同じなのは、韓国の第5世代戦闘機計画は最初から小型戦闘機開発に立脚し、大型第5世代戦闘機に関しては限られた研究が行われただけで、その成果は技術的蓄えとして小型戦闘機の研究開発に役立てられた、ということである。技術的角度から言うと、韓国のこの選択は正しい。日本の「心神」戦闘機研究開発の経緯から見て、アメリカの確固たる同盟国であったとしても、成熟した先進的アメリカ製第5世代戦闘機技術が獲得できないだけでなく、同時に軍備競争の相手を取り除くという考慮からも、研究開発過程でアメリカの深刻な圧力さえ受けた(頑住吉注:まじですか)。これにかんがみ、韓国の相対的に限られた航空技術能力に着眼し、独自研究開発の第5世代戦闘機を小型戦闘機に決めたのである。一方においては外来技術の支援獲得が比較的少ない状況下で完成が保証でき、他方では既存の性能がまだ良好な第4世代戦闘機と戦力的バランスを取ることもでき、国防資源の最有効利用が保証される。だがこの前に、韓国は1つの最も厄介な問題を解決することが必須である。それは本国の技術的力量に完全に頼ることができない中で第5世代戦闘機の研究開発を完成させるという状況下で、目下世界にすでにある第5世代戦闘機の方案の中で、どの機種が韓国のためにより多くの参考を提供できるか、という問題に他ならない。答えは中国である。

(頑住吉注:これより2ページ目。最初にある画像のキャプションです。「KFXとF-35の寸法を比較」)

韓国メディアは言う。次に、中国の第5世代戦闘機はアジアの使用環境に符合しており、比較的技術性能が単純である。使用環境に適応できるか否かこそが、ある装備が成功するか否かを推し量る最も基本的な基準である。第5世代戦闘機に関して言えば、現在すでにある研究開発計画の中では中国の殲-20が疑いなくアジアの世紀の使用環境に最も適した戦闘機である。指摘が必要なのは、ここでのいわゆる使用環境は、より伝統的な「技術環境」寄りであって、「作戦環境」寄りではない、ということだ。周知のように、戦闘機の作戦環境だけを言えば、アジアと世界のその他の地域にはっきりした区別はない。だが技術環境は全く異なる。中国の殲-20戦闘機研究開発成功につれ、東北アジアは北米、東欧に次ぎ世界で3つ目の第5世代戦闘機研究開発計画の存在する地域となった。だが指摘が必要なのは、東北アジア地域の技術環境は全体的に北米、東欧より遅れており、このためこの地域においては、いかなる衝突の中でも、先進的すぎる戦闘機は攻防双方の手中でいずれも有効な応用を獲得することが難しい、ということだ。殲-20の成功は、その技術性能と研究開発過程が完全に東北アジアの客観的使用環境を参照して行われていることにある。殲-20は全体的に一定のF-22の技術特性を持っているが、アメリカが確立した「5S」標準に対し、新たな並べ替えを行い、かつ適当な取捨選択を行い、このため殲-20戦闘機の研究開発実現性と先進性が同時に保証された。韓国に関して言えば、中国の経験の最も貴重なところはここにある。第5世代戦闘機の予見できる時期内での真実の価値を客観的に解読し、盲目的に流行を追いかけず、本国およびアジアの使用環境に符合した第5世代戦闘機を研究開発すべきである。これにかんがみ、中国の経験を参照し、機動性をメインとしステルス性をサブとした第5世代戦闘機を研究開発することが最も韓国に適した発展の道である。

(頑住吉注:これより3ページ目。最初にある画像のキャプションです。「KFXと現在主流の先進的戦闘機との寸法を対比」 大雑把には上段が大型戦闘機、下段が小型戦闘機ということでしょうか。個人的には殲-20はややシャープさを欠くデザインのように感じるんですが)

韓国メディアは言う。第3に、韓国は中国の経験を参考にして機動性をメイン、ステルスをサブとした第5世代戦闘機を開発することができる。目下韓国が公表しているKFX2000戦闘機の想像図から見て、これはまるで縮小版殲-20戦闘機のようである。最もはっきりしたそのしるしは、空気取り入れ口の上に装備された一対のエンテ翼である。周知のように、エンテ翼の戦闘機の機動性向上に対する作用は疑いの余地がない。その研究開発のルーツは第二次世界大戦末期におけるナチスのいくつかの「末日戦闘機」にさえ遡ることができる(頑住吉注:ライトフライヤーもエンテ型と見ることができますし、名前の由来ともなったフォッケウルフF19エンテは1920年代の飛行機です)。だがアメリカの視点によれば、エンテ翼はステルス性能に対し大きなマイナスの作用があり、巨大なレーダー反射源となる。だが問題は、アメリカのF-22とF-35がいずれもエンテ翼を採用していないのに、そのステルス性能が基準に達していないだけでなく、ステルス性能に対する過度の追求が戦闘機の全体性能にすでに影響していることである。これにかんがみ、中国は初めて第5世代戦闘機にエンテ翼を採用した。実質上殲-20戦闘機のために機動性をメインとし、ステルス性能をサブとした技術的基準を確立したのである。これに比べ、韓国のKFX200計画は明らかに中国の設計思想を参考にしている。だがこの時韓国は1つのカギとなる重要な技術的ディテールに注意を向けることが必須である。すなわち中国とアメリカは第5世代戦闘機の研究開発中、ステルス性能に関し異なる見方があったものの、いずれも戦闘機が超機動性と超音速巡航能力を同時に具備すべきと考えたことだ。エンテ翼レイアウトは戦闘機の機動性能向上の助けになるが、もし超音速巡航能力を保証したければ、より大きな動力の獲得が必須である。だがこれはエンジンの水準がいずれも相対的に限られている中韓両国に関して言えば、疑いなく巨大なチャレンジである。このため、韓国は中国のようにまだ充分な動力装置の獲得が保証され得ない状況下では、慎重に中国の第5世代戦闘機開発経験に向き合うべきである。

(頑住吉注:これより4ページ目ですが、これ以後は画像とキャプションだけです。

4ページ目。「殲-20の2機目の原型機」

5ページ目。「殲-20の2機目の原型機」

6ページ目。「殲-20のCG」

7ページ目。「熱心が軍事マニアが作成した殲-20の模型」)


 いろいろな戦闘機のサイズ比較、殲-20はひたすら最高性能を求めたものではなく、またエンテ翼はステルス性を低下させるがそれを承知で機動性を優先させて採用している、という点など興味深かったです。ただ、

「韓国の相対的に限られた航空技術能力に着眼し」、「韓国のKFX200計画は明らかに中国の設計思想を参考にしている」、「エンジンの水準がいずれも相対的に限られている中韓両国に関して言えば、疑いなく巨大なチャレンジである。このため、韓国は中国のようにまだ充分な動力装置の獲得が保証され得ない状況下では、慎重に中国の第5世代戦闘機開発経験に向き合うべきである。」


 イメージ的にいかにも韓国人が言わなそうな内容なんすけど。本当にメディアがこんなこと言ってるのか、また言ってたとして主流をなす主張なのか、ちょっと疑問も感じます。









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