意外? 韓国、F-15SEの購入を放棄

 関連の短い記事を2つ紹介します。

http://military.china.com/news2/569/20130925/18063227.html


韓国次世代戦闘機競争入札選択候補機種、1つも入札に成功せず F-15SE否決される

韓国連合通信社の報道によれば、韓国防衛事業庁は24日、当日韓国国防大臣金寛鎮が主催して防衛事業推進委員会の会議が開かれ、アメリカのボーイング社のF-15SEを韓国の次世代戦闘機(F-X)機種に選定するか否かという件に対し審議を行ったが、最終的にF-15SEは否決された。

韓国防衛事業庁は、防衛事業推進委員会は各機種の任務執行能力と費用を根拠に評価した結果、安全状況と作戦環境を審議した後、最終的にF-15SEを否決した、とした。韓国防衛事業庁は関係機構と協議し、できる限り早く改めて新世代戦闘機(F-X)プロジェクトを推進することになる。

新世代戦闘機(F-X)プロジェクトは韓国建国以来最大規模の武器調達プロジェクトで、F-15SE、アメリカのロッキード・マーティン社(F-35A)、ヨーロッパ航空宇宙安全保障業務社(EADS)のユーロファイターなど3機種が競争入札に参加した。

この中でF-15SEが提出した価格だけが総予算要求に符合し、唯一の選択候補機種として防衛事業推進委員会に提出された。F-15SEが選択されなかったため、空軍には避け難く一定の軍事力の空白が出現する。


 http://military.china.com/news2/569/20130925/18063782.html


韓国、F-15SE調達を放棄 その意はF-35にありと指摘される 戦闘機不足に直面

韓国史上最大の兵器調達プロジェクトである新世代戦闘機調達プロジェクトは24日暗礁に乗り上げたことが宣告され、人気の選択候補機種であるアメリカ製F-15SE戦闘機は審査を通過できず、このプロジェクトは改めて機種選定作業を開始することになる。韓国メディアは、韓国国内の強大な反対意見と周辺国のステルス戦闘機競争の潜在的脅威にかんがみて、韓国軍は性能:価格比が最高のF-15SE戦闘機を否決した、と考えている。実際には非常に高価だがより先進的なF-35ステルス戦闘機を購入する必要があると明言していることになる。ある分析は、古い戦闘機が大規模な退役を開始することにかんがみれば、韓国空軍は将来戦闘機不足の問題に直面することになる、と考える。

韓国KBSテレビ局24日の報道によれば、新世代戦闘機調達計画(略称F-Xプロジェクト)に逆転が起き、元々好意的に見られていたアメリカのボーイング社が生産するF-15SE戦闘機が最終審査を通過できず、プロジェクトは暫時停止を迫られた。以前の機種審査過程で、選択候補のリストに上がったものにはアメリカ製のF-35戦闘機、F-15SE戦闘機、ヨーロッパの「タイフーン」戦闘機が含まれた。価格という要素ゆえにF-15SE戦闘機だけが韓国政府の要求に符合し、最終的にF-15SE戦闘機が今回の新世代戦闘機調達プロジェクトの唯一の選択候補機種となった。韓国国防省スポークスマンは、19名の防衛事業推進委員会委員のうち大部分がF-15SEの否決に同意した、とした。彼らは各機種の評価結果、北朝鮮の核など非対称の軍事力、最近の安定した情勢、グローバルな航空技術発展の動向など多種の要素を総合的に考慮し、F-15SEの否決を決定した。彼は、F-Xプロジェクトは暫時停止するだけで、2017年に新戦闘機を実戦配備に投入する計画には変化はない、とした。

韓国連合通信社24日の報道は、今回F-15SEが否決されたことは、非常に大きな程度上韓国歴代空軍参謀長連名の反対と国民世論の反対の結果だとした。この前、韓国の15名の離任した韓国空軍参謀長が連名で文書を発し、ステルス戦闘機(すなわちF-35)の購入を強烈に要求した。これらの人は韓国社会と安保領域で非常に大きな影響力を持つため、韓国上層部は動揺し始めた。また、国防と関係がある非政府組織と民間団体、軍事専門家などもネット上で反対意見を表明し、強大な世論攻勢を形成した。現在韓国政府のF-Xプロジェクトに対する要求は、8.3兆ウォン(約77億アメリカドルに相当)を用いて60機の先進戦闘機を購入し、しかも2017年に引渡しを開始することである。韓国政府の福利支出などの領域の支出が徐々に増加していることにかんがみれば、もし予算が増加しないという状況下で非常に高価なF-35を購入するなら、調達数を40機まで減らすしかない。韓国防衛産業庁がF-15SEを否決したのは実際にはF-35購入のための時間稼ぎで、今後議会に予算20%追加の請求が提出される可能性が高い、と考える分析者もいる。

装備が顕著に立ち後れた北朝鮮空軍と比較して、韓国空軍のF-15KとKF-16戦闘機はすでに空中の優勢を取得できる。このため韓国軍がより先進的なステルス戦闘機を求める意図は朝鮮半島を超越している。韓国紐西斯通信社は24日、韓国の非常に多くの軍事専門家は、日本、中国、ロシアなど周辺国が次々にステルス戦闘機を開発している状況下で、韓国政府が逆に「1世代古い戦闘機」を購入する、この挙は理解できないと批判している、とした。韓国MBCテレビ局は、日本はすでに42機のF-35戦闘機の購入を計画しており、中国は自主的に殲ー20などのステルス戦闘機を研究開発しており、韓国国防省は、将来周辺国の潜在的脅威に対抗するには、韓国もステルス戦闘機を持つことが必須だと考えている、とする。韓国の軍事専門家権英勲は分析し、将来の韓国の作戦の主要な方向は北朝鮮と日本であり、韓国と北朝鮮の間に戦争が勃発しても韓米同盟が基礎としてあるので「心配する必要はない」が、もし韓日が独島をめぐって空戦を発生させたら、韓国のF-35SEに日本のF-35ステルス戦闘機を迎え撃たせることになり、結果は推して知るべしだ、と語る。

韓国の「国民日報」24日の報道は、韓国がF-15SEを否決したのはステルス戦闘機の力を借りて北朝鮮の防空網を突破することを希望し、同時に中日ロとのステルス戦闘機競争の中で落伍しないためだ、とした。だが韓国を心配させるのは、将来240機を超える、就役してすでに30年の長きに渡るF-4およびF-5戦闘機が退役することになり、もし新たな調達計画が遅延し続ければ、韓国空軍の戦力に空白が出現する可能性があることだ。現在韓国空軍が維持することが必須の戦闘機の数は430機だが、今年から古い機種は大規模に退役することになる。もし元々の計画通りなら2017年には新戦闘機が戦力化されるが、それでも古い戦闘機の退役の速度には及ばない。もし調達計画が2年遅延したら、韓国軍戦闘機の不足は100機にも達することになる。またもしF-35を購入しても、アメリカの生産能力に制限され、やはり2017年の戦力化は不可能である。


 私は流れからしてF-15SEでほぼ決まりと考えていました。私は日本がF-35を戦力化するまでの一定の時期、韓国に明らかに日本の戦闘機より強力な戦闘機が出現する可能性が高いことにやや不安を感じていましたが、これでその可能性はなくなったと見ていいでしょう。まあ結果論ですが次期戦闘機選択に関しては日本の方が適切だったということでしょう。いくらなんでもこれから決定する韓国が日本より先にF-35を手に入れ戦力化することは考えられません。あとはF-35がこれ以上遅延せず期待通りの性能を発揮するかどうかですが‥‥。















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