北朝鮮関連2題

 いずれもヨーロッパの国との関係に関連する内容です。

http://news.china.com/international/1000/20140908/18768682.html


北朝鮮の高官、稀に見るヨーロッパ4か国訪問 あるいは国際的孤立の打破を欲してか

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「9月6日、平壌の飛行場で姜錫柱が出発前ドイツの駐北朝鮮大使と握手 新華社/ AP」)

北朝鮮メディアは6日、朝鮮労働党中央委員会国際事務担当書記で政治局委員の姜錫柱が同日代表団を率いてドイツ、スイスなどヨーロッパ4か国およびモンゴル訪問に出発した、と報道した。

韓国および日本の外交関係の消息筋の人物は、この北朝鮮外交のヘビー級の人物の稀に見るヨーロッパ訪問は、北朝鮮がまさに国際的孤立の打破を探求し、外交攻勢を発起しつつあることをはっきり示している、と語った。

ベテラン外交官、ヨーロッパ・アジア5カ国訪問の前に北京への立ち寄りを経る

今週(頑住吉注:先週)のやや早い時期、韓国政府当局者は、姜錫柱は最も早ければ週末にドイツ、ベルギー、スイス、イタリアといったヨーロッパの国の訪問に出発する、と明らかにした。韓国連合通信社は、6日午前、北朝鮮駐中国大使池在竜が北京首都国際空港2号航空ステーションビルに出現し、そこで北朝鮮の首都平壌から飛来する姜錫柱を出迎える可能性がある、と報道した。

メディア記者の質問に対し、池在竜は一言も発しなかった。だが、韓国連合通信社、日本の共同通信社はいずれも外交界の情報源を引用し、姜錫柱は当日出発し、北京への立ち寄りを経た、と報道した。その夜、朝鮮中央通信社の報道は、姜錫柱一行が同日ヨーロッパ・アジア5カ国訪問に出発した、と事実確認した。

朝鮮労働党の「外連部長」として、これは姜錫柱が今年4月に就任して以来初めての訪問である。一部の分析者は、姜錫柱が今回ヨーロッパを訪問する主旨は、「政党外交」を展開し、外交的孤立から脱することにある、と語る。ある韓国政府当局者は、姜錫柱の北朝鮮外交領域における核心的地位にかんがみれば、今回の訪問にはきっとその他の目的がある、とする。

姜錫柱は現在75歳で、1986年北朝鮮外務省第一副大臣に就任し、ずっと対米関係を担当し、韓国メディアはかつて彼を北朝鮮外交界の「対米政策総指揮者」と称し前北朝鮮最高指導者金正日の深い信任を得、その核心的参謀の1人だった。姜錫柱は2010年に内閣副総理に昇進した。

1990年代以来、アメリカの上層部の人物が訪朝するたび、姜錫柱はほとんどいつも会談に出席している。アメリカの元大統領ジミー カーターの1994年6月の訪問の時、姜錫柱は北朝鮮国家主席金正日とカーターの会談に出席し、かつ両国の同年のやや遅い時期におけるスイスのジュネーブで行われた核に関する談判に参加した。2000年10月、姜錫柱は金正日の特使で、当時国防委員会第一副委員長の任にあった趙明録に同行して訪米し、かつその主旨が北朝鮮・アメリカ関係改善にある工作、接触を主導した。

姜錫柱は北朝鮮の対日外交の中でも同様に重要な役割を演じている。日本の元首相小泉純一郎が2002年および2004年に2回北朝鮮を訪問した時、姜錫柱はいずれも金正日に同行して北朝鮮・日本首脳会談に参加した。日本の参議院議員アントニオ猪木が今年8月末から9月初めに訪朝した期間、姜錫柱は連続2日彼と会談した。

北朝鮮外務大臣、国連大会参加が有望

共同通信社は、姜錫柱のヨーロッパ・アジア5カ国訪問は、まさに北朝鮮が外交攻勢を発動するタイミングである、と評論する。

まさに進行中の北朝鮮・日本政府間談判の他に、北朝鮮は外務大臣リージューヨンを派遣して今月のやや遅い時期にアメリカのニューヨークでの国連本部開幕の国連大会に参加しようとしている。もしこれが行われれば、これは北朝鮮外務大臣の15年来初のアメリカ訪問となる。

韓国の消息筋の人物の言い方に照らせば、姜錫柱は訪問終了後、北京に短時間留まることになる。

アメリカおよび日本の政府はいずれもその当局者が姜錫柱の訪欧の期間に彼と会談する可能性を排除している。

だが韓国連合通信社は、姜錫柱は10日からスイスのジュネーブに対する訪問を行うと定められ、期間は3日である、と報道している。日本が先に発表した行程に照らせば、日本の元国家公安委員会の委員長兼「拉致問題」担当大臣古屋圭司は同一の時間にジュネーブを訪問し、かつ「拉致問題」をテーマとする会議を主催する。古屋は3日日本の内閣改造の中で退任し、彼の後任である山谷えり子が計画通りジュネーブを訪問するか否かははっきりしていない。

いわゆる「拉致問題」とは1970年代末に北朝鮮スパイが多くの日本人を北朝鮮まで拉致したという残された問題を指す。日本サイドは正式に17名の日本人が拉致されたと認定し、北朝鮮は13人を拉致し、そのうち8人は死亡したと認めている。小泉の北朝鮮初訪問後、北朝鮮サイドは2002年10月に5名の拉致被害者を送り返した。北朝鮮サイドはその後問題はすでに解決したとし、日本サイドはその他の12人の行方を継続して調査するよう要求し、同時にさらに多くの失踪した日本人が拉致されたと疑っている。

日本と北朝鮮は今年3月末、1年4か月中断していた政府間談判を回復した。数回の談判を経て、北朝鮮は特別調査委員会を設立し、「拉致問題」を改めて調査することに同意した。回答として、日本政府は7月初めに北朝鮮に対する独自制裁を緩和することを決定した。だが、日本は経済、金融領域の対北朝鮮制裁措置は決して解除していない。

関連

北朝鮮の駐日「大使」、8年ぶりに初めて帰国

在日朝鮮人総連合会(朝鮮総連)主席許宗万一行は6日北朝鮮の首都平壌に到着し、北朝鮮建国66周年慶祝活動に参加した。これは北朝鮮駐日本大使に相当する許宗万の8年来初の帰国で、今回は北朝鮮最高指導者金正恩の接見を受けることが有望である。

北朝鮮と日本は国交を樹立していない。朝鮮総連は決して北朝鮮政府の外部駐在機構ではないが、朝鮮総連の機関誌「朝鮮新報」は北朝鮮の海外における「伝声管」に充当されている。

許宗万および数名の朝鮮総連高級幹部は5日に日本の首都東京の羽田空港から出発し、北京を経由し、平壌に飛んだ。これは金正恩就任後2年余り以来、朝鮮総連主席の初めての北朝鮮訪問である。

数十万の朝鮮人が現在日本に居住しており、多数は1910年から1945年までの日本が朝鮮半島を植民地統治していた時期に移民あるいは日本への移住を迫られた。信じられているところによれば、在日朝鮮人の中でおよそ10%は朝鮮総連と関係がある。いくつかの経営機構の他、朝鮮総連は日本にさらに数十か所の日本政府に認められた朝鮮人学校を設けている。

許宗万が今回北朝鮮を訪問できたのは、日本政府の対北朝鮮制裁緩和のおかげである。新華社による。


 孤立を脱するには北朝鮮が国の体制を大きく変える必要があり、それなしにはいくら大物が他国を訪問したり国際会議に出席しても大した成果は出ないでしょう。

http://news.china.com/international/1000/20140907/18768408.html


北朝鮮、スウェーデンから自動車を購入し40年支払いをせず 利息3億ユーロに達する

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ボルボ144型自動車」)

参考情報ネットの報道によれば、スペインの「ABC」9月4日の報道は、もし主役が北朝鮮でなかったら、この歴史的事実は聞くと人に常軌を逸しており想像もできないと感じさせるかもしれない、とした。1970年代、北朝鮮はかつてスウェーデンから1,000両のボルボ144型自動車を購入した。だが40年過ぎ去って、自動車は走っているが、金は依然として支払われていない。

当時スウェーデン左派の仲介の下に、スウェーデンと北朝鮮は一連の協議を達成し、その中には北朝鮮に向けた1,000両のボルボ144型自動車の販売が含まれていた。しかし自動車を受け取った後、北朝鮮はそれにも関わらずずっと商品代金の支払いを拒絶している。

1974財務年度以来、スウェーデン貿易投資委員会は財務年度ごとに必ず北朝鮮に向け勘定書を送っている。月日の積み重ねを経て、利息だけでもうすでに3億ユーロに達している。数字が巨大なため、この未収金はスウェーデン政府の特別の関心さえ引き起こしている。

これは決して例外ではなく、さらにその他のスウェーデン企業も北朝鮮の「発注の落とし穴」にはまっている。例えば、北朝鮮はさらにスウェーデンから2,000個のローレックスの腕時計を購入したが、当然これも支払われていない。

今かの1,000両のボルボ144型セダンの中で、まだ一部はタクシーとして平壌の街道上を疾駆している。北朝鮮は充分にこうしたセダンを利用したのだが、依然金を返す意志はないようだ。


 何だかよく分かんないニュースですね。北朝鮮が何故支払いを拒否しているのかの理由が書かれてませんし、こんな長い時間があればスウェーデン国内の北朝鮮の資産を差し押さえて強制的に回収することもできそうなものですが。しかし遠いスペインの人にも、「もし主役が北朝鮮でなかったら、この歴史的事実は聞くと人に常軌を逸しており想像もできないと感じさせるかもしれない」、つまり「ああ、北朝鮮ならしょうがないな」と思われているわけでしょうね。



















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