「核のボタン」の秘密

 いきなりペイリンちゃん登場で胡散臭くなってますがごく真面目な記事です。ちなみにこれ対立陣営の作ったコラですかね。

http://tuku.military.china.com/military/html/2013-09-03/218828_2393733.htm


中米ロ国家元首がいかにして核ミサイルを発射するかの秘密を明らかに

アメリカ大統領がどこに行こうとも、常に1人の黒服の将校が黒色のトランクを手に提げてぴったりとついて行く。この箱はよく知られている「核のボタン」である。一般の人は「核のボタン」は呼び鈴のような赤いボタンで、大統領が軽く押しさえすれば核ミサイルがすぐ発射されると思っているが、実は決してそうではない。「核のボタン」は、核攻撃命令を発することができる特殊な通信設備に過ぎないのである。

(頑住吉注:2ページ目)オバマ大統領の身辺の将校が携帯する「トランク」

(頑住吉注:3ページ目)皆も「核トランク」という言葉を聞いたことがあるかもしれないが、これは誰が発明したのか? ソ連の外国駐在記者(彼らは英語に精通していた)は偶然アメリカメディア上で、1枚のアメリカ大統領と身辺に立って革製のトランクを提げた将校の写真を見た。記者は写真の下に1行の英文の説明があることに注意を向けた。記者たちが翻訳時に「核トランク」という言葉の使用を決定したことは簡単に理解できる。政治上適切で、技術上も理屈が通っている。

(頑住吉注:4ページ目)ロシア大統領が戦略核ミサイルを使用して攻撃あるいは反撃を行うことを確定した時、大統領に影のようについて離れない将校が身につけて携帯する「核のボタン」トランクを大統領に渡す。

(頑住吉注:5ページ目)ロシアの「核のボタン」トランクの厚さは10cm、重量は10kg、防震動と抗妨害の機能があり、かつ自動保護装置が設けられ、もし起動時に何度も間違った暗号が入力されると、「核のボタン」はすぐに機能を失う。画像はソ連の最初の核トランクである。

(頑住吉注:6ページ目)アメリカの核トランクは国家レベルの機密である。その外表面は黒色のトランクに過ぎず、Zero Halliburton社によってチタン合金で製造され、重量は18kg、暗号チェーンが設けられている。大統領の当番の特別補佐官が箱のチェーンを自分の腕につなぎ、箱を体から離さない。全部で5人の専門の補佐官が順番で当番に当たる。

(頑住吉注:7ページ目)核兵器の操作箱

(頑住吉注:8ページ目)新大統領就任宣誓当日の昼、権力引き継ぎの時に核トランクが彼に渡されるべきことになっている。かつそれぞれの新任大統領に向け、いかにして核トランクの中の装置を使用するかのレクチャーが行われる。ある大統領は、制服を着て箱を提げた人がいつも影のように彼の後ろについてくるのに慣れ、たまに彼の存在を完全に忘れる。

(頑住吉注:9ページ目)核トランクの中には最も先進的な衛星通信設備と各種ファイルがあり、アメリカ大統領はこれらのファイルを根拠に核兵器使用の決定をする。この中には30ページの「黒皮書」があり、これは核打撃計画である。冷戦の最も緊張した時期、この計画にはソ連国内の1.25万の目標が含まれていた。(頑住吉注:ちなみに「白皮書」は白書のことです。)

(頑住吉注:10ページ目)ロシアの「核トランク」は全部で3つあり、それぞれ大統領、国防大臣、参謀総長によって掌握、管理される。発射プロセスには「二重核ボタン制度」が採用され、すなわちそれぞれの1段階に全て2組の暗号があり、2組の暗号が正確に誤りなくつながり、段階を追うごとに命令が伝達されて初めて、核ミサイルがやっと最終的に発射されるのである。映画の中にあるような、大統領の核トランクを盗んで使えばすぐ核ミサイルが発射される、という状況は絶対に出現することはない。

(頑住吉注:11ページ目)アメリカ大統領は特殊な「ゴールド」暗号カードによって本人であることを証明することが必須である。カードには数字とアルファベットで組成された大統領の個人的暗号があり、これは発射サイロや潜水艦上でミサイル発射ボタン始動に責任を負う人にとっては命令である。クリントンはかつて国家の安全に最も重要な暗号カードを紛失した。

(頑住吉注:12ページ目)大統領と国防長官は各自の「核のボタン」トランクの中の暗号を取り出した後、同時に総参謀作戦部に発送する。この部の特殊通信センターは直ちにそれらを混ぜて1組の新たな暗号に編成する。

(頑住吉注:13ページ目)その後特殊な通信周波数を通じて戦略核兵器を持つ諸兵種部隊中央指揮所に伝達され、続いて戦略当番任務を担当する部隊に伝達され、最後にそれぞれの発射台に伝達される。これにはミサイル基地、原潜、戦略爆撃機などが含まれる。

(頑住吉注:14ページ目)それぞれのクラスの指揮官は核ミサイル発射の暗号指令を受け取ると、直ちに自分で保管している暗号と照らし合わせを行う。それぞれの指揮官およびその助手はそれぞれ暗号の半分を持ち、組み合わせた後さらに最高統帥部から発せられた暗号と対照し、誤りがないことを事実確認した後、それぞれ2人の体にしまわれているキーを取り出し、発射装置を始動する。

(頑住吉注:15ページ目)最後の場面はそれぞれの核ミサイルの発射である。

(頑住吉注:16ページ目)これはアメリカの核ミサイル発射サイロとされている。コントロール盤上の安全鍵穴は、カギ開けの名手でありさえすれば針金を挿して探って入っていける(頑住吉注:ピッキングは充分可能、ということですかね)。

(頑住吉注:17ページ目)発射プロセスを語り終えたので核ミサイルのプラットフォームを見てみよう。一般にアメリカの発射サイロは全て見た目がぱっとしない小さな農場である。ロスケは発射サイロを直接密林の中に隠蔽している。

(頑住吉注:18ページ目)アメリカの発射サイロの断面図

(頑住吉注:19ページ目)あなたは想像できるだろうか、この小さな農場の中にアメリカのミサイル発射基地が隠されていると?

(頑住吉注:20ページ目)一般にアメリカのミサイル発射サイロの当番人員は1班3人である。1名は発射手、1名は通信員、1名は指揮官であり、8時間常に命令を待つ。大統領の命令を待って1日また1日が過ぎるのである。

(頑住吉注:21ページ目)胡錦濤主席がG20分会に出席した時の写真。後ろの護衛が持つのは中国の核トランクかもしれない。


 確かに厳重なミス、なりすまし防止措置が取られているんですが、やりようによっては突破できなくもなさそうに感じます。昔、発射ボタンは離れた位置にいる2人が同時に押さないと作動しないようになっており、かつ相方が精神に異常をきたしてボタンを押そうとする場合に備えて拳銃を携帯している、というような記述を読んだ記憶がありますが、あれは事実ではなかったんでしょうかね。ともあれ、冷戦終結後、いつ核戦争が起こるかもしれないという強い不安からとりあえず解放された世界ですが、これからは再び危険が高まりそうな気配です。











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