中国の対艦ミサイルはアメリカの空母に命中できるか

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http://military.china.com/jszmt/02/11173748/20160714/23053472.html?noadaptive


南海仲裁で米軍、非常に猛り狂う! 東風ミサイルが空母を打撃するのは実行可能か否か?

アメリカの大軍が目前に迫り、空母、巡洋艦、駆逐艦がことごとく登場し、南海のきな臭さはどんどん濃くなっている。中国の南海軍事演習が派手に行われ、「4人の上将が3大艦隊に自ら赴き、100隻以上の軍艦が出動」、「轟ー6K、鷹撃-12を搭載し初お目見え」、「中国海軍演習、戦役級の規模に達す」。これこそ中国の仲裁結果が「1枚の反故紙に過ぎない」ことに対する最も有力な回答である。

ここ何年か以来、我が国のメディア上では、しばしば東風ミサイルを使用して空母を打撃することに言及されるが、以下我々は中国の東風系列ミサイルと米軍の防空体系につき簡単に分析する!

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の東風-21D対艦弾道ミサイル」)

東風対艦弾道ミサイルの作動プロセス

現在すでに知られている中国の対艦弾道ミサイルには目下2種があり、それぞれ東風-21Dと東風-26で、前者は射程1,500km、後者は射程3,000km〜4,000kmの間である。この2種のミサイルの射程は異なり、操作方法も異なるが、全体的に言って技術的原理は似ている。普通の対艦ミサイルとは異なり、対艦弾道ミサイル偵察力量によってリアルタイムに偵察情報を提供して対艦弾道ミサイルのためにナビゲーションし、かつ目標に命中させることが必須である。このような技術的難度は、ああいった普通の弾道ミサイルをはるかに超える!

もし東風-21Dや東風-26を使用して敵サイドの空母を攻撃する必要があれば、そのステップと技術は非常に複雑なため、私は簡単に要領よく概括することしかできない。まず、偵察力量を使用して敵サイドの目標を発見かつ確認する。これには無人機、有人偵察機、衛星などが含まれる。敵サイドの目標に対しリアルタイムの追跡監視を行い、目標のリアルタイムな方位情報などを提供する。

我が国の現在の軍事的実力をもって見れば、利剣無人機、殲ー20などの無人および有人ステルス実戦機はなお未就役なので、完璧に艦隊の防御圏を突破し、リアルタイムな目標に対する追跡監視を達成し、目標のリアルタイムな方位情報を提供する目的を達成することはできない。一方海上基地あるいは陸上基地探知計測レーダーを用いてさらに目標に対し位置決定することは、別の問題に遭遇するだろう。それは米軍はレーダーの探知計測範囲外で我が軍の目標を攻撃することに他ならない。地球は丸いので、地面は曲面であり、海上基地探知計測レーダーも陸上基地探知計測レーダーも最も良い状況下で450km離れた目標しか探知計測できず、これはまだ天候や海面の問題を考慮していない!

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の東風-26対艦弾道ミサイル」)

このため、衛星が目標を監視、追跡する唯一の方式となる。偵察衛星には2種が含まれ、合成開口レーダー衛星と光学偵察衛星である。前者は海上の比較的大きな範囲のスキャンと全天候偵察を提供し、後者は光学的手段を使用して小範囲の偵察と目標確認を行う。この2種の衛星の主要な任務は海上の空母艦隊の画像資料を獲得することである。

だが、この2種の偵察衛星に頼り切ったのでは不充分であり、さらに電子偵察衛星を加入させる必要がある。電子偵察衛星の作用は2点ある。

第1に、電子偵察手段を使用して敵サイドの空母と艦隊の艦艇の所在する位置を偵察し、偵察結果を利用して合成開口レーダー衛星、光学偵察衛星の情報と相互に確認し、発見確率を高める。

第2に、空母戦闘群の艦隊内のそれぞれの艦艇のレーダー、通信頻度などに対し分析や評価を行う。結果的に対艦弾道ミサイルに防御突破ができる飛行弾道を制定させ、敵サイドの空母戦闘群の艦隊防御の重点区域を避け、防御突破効率と命中率を向上させる。

また、さらに地図作製衛星が敵サイドの目標区域の正確な地理的座標、地球、海の状況などを提供する必要がある。こうした情報はいずれも対艦ミサイルが目標に命中するか否かを決定する基本条件である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「THAADシステムの発射車と探知計測/火力コントロールレーダー」)

東風ミサイルはいかにして米軍のミサイル防衛体系を突破するのか?

アメリカのアーレイ・バーク級やタイコンデロガ級巡洋艦上に配備されているイージスシステム、および空母上に配備される末端プロセス防御システムは対空中段防御と末端段階防御を担う主要な武器システムである。空母自体の末端プロセス防御システムは自ら火力コントロールレーダーを持つが、アメリカ人はとっくにそれらとイージスシステムを相互に連結しており、このため情報データの共有ができ、防空能力は増強される。現在、イージスシステムはすでに9バージョンにまでグレードアップされており、防空能力には比較的大きな向上があり、2002年から2015年までの間のイージスシステムを利用して弾道ミサイルに対し行った試験では、30回行われた試験の中で3回しか失敗がなく、成功率が非常に高いことが見て取れる。

また、イージスシステムはさらに我が軍の弾道ミサイルの発射状況の早期警戒に用いることができる。例えば、もしミサイルが東北アジアから発射されたら、AN/SPY-1レーダーを装備したアーレイ・バーク級は日本海と朝鮮半島付近に2隻配備する必要がある。だがもし最新のアーレイ・バークIII駆逐艦を使用するなら、1隻しか必要とせずもう弾道ミサイルの早期警戒が完成できる。もし採用されるのが米軍最新のSF戦闘艦「ズムウォルト」級なら、1隻しか必要とせずもう全中国沿海、甚だしきに至っては陜西付近までカバーできる! このことは中国の弾道ミサイルの発射状況を公開で透明なものに変えさせる!

さらに1点注意を必要とする。我々の対艦弾道ミサイルがもしアメリカの空母を攻撃する必要があれば、それが直面するのは単なるこの艦隊の対空防御だけではなく、全アメリカ弾道ミサイル防御システム自身だということである。例えば、日本の沖縄に位置するJ/FPS-5対ミサイルレーダー、台湾に位置する「PAVE PAWS」レーダーなどである。前者の探知計測範囲は1,000km、一方後者の探知計測距離は4,000km以上に達し、我が国の大部分の区域をカバーできる。アメリカにはさらに6つの弾道ミサイル早期警戒衛星がある。「国防支援計画」システム衛星で、この6つというのは総数で、4つは運用状態、2つは予備の状態である。


一方日本や未来の韓国はさらにはX周波数帯の「THAAD」システムを配備する。X周波数帯レーダーはその他の探知計測レーダーに比べ作用距離が小さいが、分担して目標のために直接火力コントロールデータを提供することができ、特に前寄りに配備されたX周波数帯レーダーは、ミサイルが放出した弾頭とデコイの速度差を根拠に、デコイと真の弾頭を区別することができる。このことから、韓国の「THAAD」システム配備は絶対に中国のロケット軍に対し脅威を構成しないということが見て取れる! (頑住吉注:この部分何言ってるのか分かんないです)

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の対艦弾道ミサイルの模擬標的射撃の効果」)

このため、東風系列対艦弾道ミサイルの防御突破確率を増加させたければ、早期警戒探知計測システムに対し打撃を行うことが必須である。だが直接韓国、台湾、日本に対し発砲することは中国の発言権を喪失させるだろう。だが我々はソフト殺傷武器を使用することができる。例えば電子戦機や艦艇を使用して敵サイドの探知計測レーダーや火力コントロールレーダーを妨害し、レーザー武器を使用して敵サイドの早期警戒衛星を致盲させるなどである(頑住吉注:アメリカの空母を撃沈することはOKなのに日本などのレーダー基地を破壊することがためらわれる状況というのが想像できないんですが)。

そして東風系列対艦弾道ミサイルは大量のデコイを搭載し、結果的に米軍のイージス艦が真・偽の目標を識別できなくさせる必要もある。さらにトップアタック戦術を使用し、空母攻撃時の仰角を増加させる必要がある。たとえ撃沈できなくても、やはりその飛行甲板を充分に破壊し、発着能力を喪失させる必要がある! 対艦弾道ミサイルはさらに末端段階で軌道変更や機動を使用し、もって真の弾頭が目標に命中できるようデコイ目標に保護させる必要がある。また、その他の兵種は、さらに最大化された米軍艦艇に対する電子妨害を行い、かつ米軍艦艇に対し飽和攻撃を実施し、米軍の防空システムを徹底して対艦弾道ミサイルにかまうのに「手が離せなく」させる必要がある!

注意、東風系列対艦弾道ミサイル体系には1つ非常に大きな弱点がある。それは現在衛星を使用して偵察を行うことが必須だが、偵察時こうした衛星は固定されている、ということに他ならない。いかなる国も、ちょっと文化的な人なら皆公開の資料を利用してこうした衛星の軌道を調べることができる。もしアメリカが発射した新しい衛星でも、調べられ得る。衛星にはまだ自衛能力や防御能力はなく、もし単にそれらに頼って敵サイドの空母を探知計測していたら、貴重で価値の高い偵察設備を敵サイドの対衛星武器に晒すことになるだろう。アメリカのイージス艦のスタンダード-3ミサイル、THAADシステムはいずれもこうした目標を攻撃するこの種の能力がある。このことは短時間内に、中国の衛星偵察体系に損失をもたらすだろう。

しかも東風系列対艦弾道ミサイルの問題はまだこの点に止まらない。内部に置かれた慣性制御誘導システムの打撃精度は悪すぎるため、北斗システムを使用して修正を行う必要がある。だが現在北斗システムはまだ不完全である。また、米軍艦艇も電子妨害設備を装備しており、東風系列対艦ミサイル内のコンピュータが受動的状況下で正確に目標を照準できるか否か? 対艦弾道ミサイルは軍事、航空宇宙体系に対する依存が大きすぎる。どの一部分に問題が出ても、全て打撃精度に影響するだろう。

以上を総合し、我々は中米が東風系列対艦弾道ミサイルだろうとミサイル防衛システムだろうといずれも問題にする必要がある、ということを見て取ることができる。もし真に戦いになったら、一体どちらが勝つことができるのか? ミスの少ない、組織がより厳密、および運の向いた方としか見られない!


 「米軍艦艇も電子妨害設備を装備しており」っておそらく電子妨害能力なら米軍の方が数段上でしょう。運は分かりませんが実戦を行うにあたってミスがより少なく、組織がより厳密なのも米軍の方でしょうね。












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