ミャンマー軍機が中国領内に爆弾を落とし死傷者が出る その2

 どんどん新しい情報が出ているんで紹介が追い付かないですが。

http://military.china.com/important/11132797/20150316/19387959.html


ミャンマー政府、爆弾が中国に落ちたことにつき正式に公報を発表:非常に悲しい

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ミャンマーサイドの作業チームはすでに国境地域に到着し、中国サイドと合同で調査している」 なおこの記事の画像のキャプションは全てこれと同じです。)

ミャンマー軍機が13日に我が国国境内の多くの住民を爆死させ、また負傷させ、中国国内で強烈な反響を引き起こしている。中国国防部、外交部および駐ミャンマー大使館はそれぞれ何度もミャンマーサイドに対し厳正な交渉を提出し、中国国境住民死傷事件を徹底調査し、事件を起こした者を厳しく罰するよう要求している。他の方面では、中国国境の雲南省臨滄市も各種保障業務を行いつつある。これに対し、ミャンマー政府はミャンマー時間3月16日朝9時、「313事件」に対し正式なニュース公報を発表した。

この前ミャンマー大統領執務庁副主任ズオタイは14日にロイター社のインタビューを受けた時、、「ミャンマー軍のあらゆる空襲目標は本国国境内にあり」しかもミャンマー軍と中国軍サイドとは終始情報がスムーズに流れ、ミャンマー軍は「中国サイドに事前告知するとの協定を厳格に執行している」とした。ズオタイは、「(今回の事故は)敵が故意に作り出した襲撃で、我が方と中国サイドとの間の誤解を作り出すことを企図している可能性がある」とした。

ミャンマーのもう1つの主要私営メディア「デイリーヴォイス」はミャンマー軍のある上層の当局者の話を引用して、中国の一般民を爆死させたのは誤爆で、何故ならコーカン同盟軍は中国・ミャンマー国境に「地下道を掘っており」、政府軍機は元々同盟軍武装人員を爆撃したかったのだが、武装人員が地下道に身を隠しているとはそれまで思っておらず、誤爆はこれにより発生したのだ、とした。

以下はミャンマー政府公報の原文の翻訳である

3月13日午後、ミャンマー軍とコーカン同盟軍の戦闘時、中国雲南省臨滄市耿馬県孟定鎮大水桑樹村のサトウキビ畑で作業していた国境地帯住民5名の死亡、8名の負傷がもたらされた、とされる。

この事件に関し、中国はすでにミャンマー外務省および軍と連絡を取っている。ミャンマー軍はこれに対しすでに初歩的な調査を行った。ミャンマー軍は両国の友情、戦争中に他方を侵犯することを避けるため、すでにミャンマー国境に対する管理統治を強化している。

しかし、戦争はやはり中国国境の一部の人員の死傷をもたらし、これに対し我々も非常に悲しい。

できるだけ早く真相を調査により解明するため、3月15日ミャンマー政府代表団、中央の責任者、雲南省の責任者、雲南省外事事務室責任者、ミャンマー駐昆明領事館などの一行がすでに事件が発生した地に到着して詳細な調査を行っている。

この事件がコーカン同盟によって作り出され、その主旨が中国・ミャンマー両国の友情および国境地域の安寧の破壊にあるのか否か、調査終了後に我々はすぐ知ることになる。

ミャンマー政府は両国外務省使節と緊密な協力を行うことを通じ、かつ平和共存五原則に照らし、国境地域の平和と安全を実現する。


http://military.china.com/important/11132797/20150316/19384297.html


ミャンマー大統領執務室:軍用機投弾事件は政府軍のやったことにあらず

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ミャンマー大統領執務室主任の呉卓鉄(資料画像)」)

ミャンマーの国境内コーカン武装勢力打撃の戦火が中国西南の国境まで波及している。13日、ミャンマー軍機の爆弾が雲南省の国境内に落ち、中国サイドの無辜の一般民の死傷をもたらし、中国は多くのルートを通じてミャンマーサイドに向け厳正な交渉を提起している。国外を訪問中のミャンマー大統領はまだこの事件に対し正式な回答をなしておらず、ミャンマー駐中国大使は「中国サイドに説明する」ことを承諾している。だが、ミャンマー大統領執務室副主任は今日、今回中国国境内にまで爆弾を投擲したのは政府軍の飛行機ではなく、軍用機には飛行の記録と地上での資料があり、双方の協力しての調査によって事件の原因が分かるだろうことを信じる、とした。

中央テレビのこの前の報道によれば、13日午後、ミャンマー軍機の爆弾が中国国境内に落ちて雲南省孟定鎮の村民5名の死亡、8名の負傷がもたらされ、中国サイドはミャンマー上層部に向け厳正な交渉を提出している。現在までにミャンマー当局メディアは決して明確な回答をしていない。

ミャンマーの中国語メディアであるミャンマーオンラインは今日、仰光メディア集団の報道を引用して、ミャンマー大統領執務室当局者は中国の駐ミャンマー使節たちを召集してこの件につき説明を行った、とした。大統領執務室副主任の呉卓鉄(U Zaw Htayあるいは呉梭特、呉佐泰と訳す)は次のように語った。「この事件は政府軍のやったことではない。我々の飛行機には全て記録があり、我々にはこの事件が我々と無関係だと証明する証拠がある。我々は合同して手がかりを探し求めてのみ、やっとこの事件が誰のやったことか知ることができるのだ。」

呉卓鉄は4点の説明をした。

1.中国にいるミャンマーの使節は中国政府と協議中である。現在ミャンマー空軍が中国を襲撃したと疑っている人がいるが、実際には3月13日には決して空襲の計画はなかった。

我々は非常にはっきりとミャンマー空軍はこのことと無関係だと言える。ミャンマー空軍には、例えばレーダー画像やGPSデータなど強力な証拠でこれに対し証明を行うことができる。

2.ミャンマー空軍の飛行機には国境地帯で任務を執行する時、厳格な管理制度がある。我々は毎回必ず中国、ラオス、タイに対し公式な説明を提供し、行き帰りの緯度、経度の座標を告知している。

3.我々政府と中国はできるだけ早く専門家からなる調査委員会を組織し、爆弾が落ちた地点の地面の状況を検査するのがよい。専門家は爆弾の類型を検査し、最近ミャンマー軍実戦機が配備している爆弾と対比を行うことができる。

4.ミャンマー政府は一貫してバングラディシュ、インド、中国、タイ、ラオスなどの隣国との平和と安定を保持することを望んでいる。しかし彭家声に指導される反乱軍と一部の少数民族武装勢力は、我々が中国との関係を処理するために困難をもたらしている。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「ミャンマー大統領スポークスマン兼宣伝部長の呉耶突(資料画像)」です。)

最近の彭家声の軍隊との交戦の中で、我々は大型の火砲を動員して打撃する前、いつもまず中国やラオスに対し警告を行っている。

呉卓鉄は、もし私にオフレコで言わせてもらえるなら、ある時において民族武装勢力は国境の反対側に対し大型火砲を発射し、その意図は中国のミャンマーに対する不満を挑発して引き起こすことにある、とした。

ミャンマー主流メディアは中国メディアの内容を引用し、中国はすでに軍用機を派遣して、中国国境に向け接近して飛行するミャンマー軍機に対し追跡、監視、警告、追い出しを行っている、と報道している。

ミャンマー大統領スポークスマン兼宣伝部長の呉耶突(あるいは呉葉図と訳す)は外国メディアに対し、ミャンマーサイドはミャンマー軍機の飛行記録を検査することになるが、一体ミャンマーサイドの軍用機の爆弾なのか、それともコーカン同盟の砲弾なのか仔細に調査する必要がある、とした。彼はさらに、今回の事件がコーカン同盟軍のやったことだという可能性は排除されない、と語った。だがコーカン同盟軍スポークスマンは、この事件とは無関係だとしている。

この前、ミャンマー大統領執務室の当局者は、ミャンマー政府は人員の死亡事件に対し遺憾の意を表明するが、これは誤解を作り出すことを探求する団体のやったことかもしれないと考えている、とした。彼は今回の事件の上で北京と「全面協力」を展開することも保証した。

中国首相李克強は日曜日にミャンマー問題に解答する時、次のように語った。実はあなたは私の心を痛ませることを問うた。中国・ミャンマー国境地域の中国住民の生命財産が損失を受け、難に遭った者の家族に向け哀悼と心からの慰問を表明する。中国政府外交部と軍はすでにミャンマーに交渉を提出しており、中国サイドは断固として中国人民の生命と財産の安全を保護する。


 てなわけでミャンマーサイドは陰謀論を主張しているわけですが、

http://military.china.com/important/11132797/20150317/19390051.html

 その後のこの記事ではよく見る中国外交部スポークスマンの洪磊が、ミャンマー軍用機のやったことだというのははっきりしている、と反駁したとされています。また、

http://military.china.com/important/11132797/20150317/19390178.html

 この記事ではミャンマーの陸軍歩兵師団長3人が更迭されたが今回の事件との関係は不明、とされてます。陸軍歩兵師団長の件ですから空軍による誤爆とされる事件とは関係ないんじゃないかと思いますけどミャンマー軍内の混乱が間接的に影響している可能性はあるかもしれませんね。
















戻るボタン