北朝鮮の核実験は予想通り?

 相手は「この状況でやれば明らかに不利に働くからやらないはずだ」といった理屈での予測が通じない相手ですからね。

http://military.china.com/jszmt/02/11173748/20160909/23512142.html


北朝鮮、今日核実験! 弾頭小型化の完成を宣言する可能性はある?

今日(9月9日)は北朝鮮建国の日で、平壌は当日建国68周年を迎えた。外界が北朝鮮はどんな種類の活動をもってこの祝日を記念するのかにつき関心を注いでいた時、突如やってきた震源深度ゼロの人工地震が世界の各大ウェブサイトおよびメディアのトップ項目を占拠した。北朝鮮が第5回核実験を行ったのである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「第5回核実験地点の衛星写真」)

北朝鮮の今回の核爆発は決して意外ではない

韓国連合通信社9月9日の報道によれば、北朝鮮時間当日午前9時、北朝鮮の豊渓裏付近でマグニチュード5.0クラスの地震が発生した。ヨーロッパ地中海地震センターはマグニチュード5.0クラスと測定し、アメリカ地質調査局はマグニチュード5.3クラスと測定し、中国地震台ネットセンターはマグニチュード5.0クラスと測定した。今回の地震の中心は北朝鮮の清津西南部78kmのところに位置し、まさに北朝鮮伝統の豊渓裏核実験場付近にある。アメリカ地質調査局は震源の深度は0kmと測定し、このため人工地震であると確認できる(頑住吉注:以前の記事では初期微動のようなものが全くないことからも自然の地震とは区別できるとされてました)。

韓国の消息筋の人物は、まさに北朝鮮が当日建国68周年を迎えていたがゆえに、当日核実験の実施を強行した可能性が高い、と考える。地震発生地点と強度から見て、今回の地震は核実験がもたらした可能性が高い。

北朝鮮が前回核実験を実施したのは今年1月6日で、情報部門の人物などの説明によれば、過去の例は北朝鮮に観測機器が地下トンネルに搬入されたことを示す兆しがあった後、2、3週間内に核実験が実施されることをはっきり示している。日本の共同通信社は2日前の9月7日、多くの情報部門の人物は、北朝鮮東北部の豊渓裏に位置する核実験場は今月から、再度観測機器の設置など核実験を準備する兆しらしきものをはっきり示していると明らかにしている、と報道した。米日韓は、北朝鮮が第5回核実験の実施を強行する可能性があると考えて警戒を保持し、継続して北朝鮮の動向に対し監視を行っていた。果たして9日、北朝鮮は新たな核実験を行ったのである。

北朝鮮は7月にも同様の兆しをはっきり示していた。だが核実験を実施することは決してなかった。ある分析は、あるいは当時、北朝鮮はアメリカの偵察衛星などが北朝鮮に対する監視を実施しつつあるのを予測したのではないかと考えるが、国際社会を試しに探り、惑わせたという可能性も排除できない。

だが、北朝鮮方面の態度表明から見て、第5回核実験は時間の問題だった。2月初めから、北朝鮮が国際的に新たな緊張を引き起こしていた時、米韓は北朝鮮の一挙一動に対し注視して目を離さず、水も漏らさぬとばかりに北朝鮮の種々の挙動に対応してさえいた。アメリカが韓国にTHAADミサイル防衛システムを配備することを欲した一件がまだ国際的に小さからぬセンセーションを引き起こしており、しかも米韓両国の合同演習はさらに北朝鮮に「脅威」の情報を発し、これに対し北朝鮮は連続してミサイルを発射して武力の示威を行う他、さらに何度も強硬な言論を発して威嚇を行った。北朝鮮当局は4月12日、「現在の半島は対話のムードを持たず、『核対核』の対峙の局面しか残されていない」とした。この後、韓国メディアは北朝鮮が制裁の困った状況の突破を探求するため、また1回の核実験を通じて外界に向けその核の実力を証明することを欲していると明らかにし、かつそれぞれ今年5月および7月に北朝鮮が新たな核実験を行うと予測した。

このため、今回の北朝鮮のこの核実験は決して意外ではなく、時間が早いか遅いかの問題でしかなかったと言うことができる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「豊渓裏試験場の位置を示す図」)

何故また豊渓裏なのか?

これまでに北朝鮮が行った4回の核実験は全て豊渓裏付近の核実験基地においてである。北朝鮮が核実験を行うのはいつも「豊渓裏」というこの地点と関係づけられることが見て取れる。ならば、「豊渓裏」とは一体どんな場所なのだろうか?

豊渓裏核実験場は北朝鮮東北部の咸鏡北道吉州郡に位置する。アメリカの「外交政策」はこの前、豊渓裏は荒れて生活する人のいない山岳地域に位置すると報道した。北朝鮮は2006年、2009年、2013年および2016年1月6日、豊渓裏核実験場で4回の地下核実験を行っている。

韓国連合通信社は、豊渓裏核実験場は全部で3本のトンネルを有し、それぞれ2006年の第1回核実験に使用した東側トンネル、2009年および2013年の核実験に使用した西側トンネル、および2009年に建設が開始された南側トンネルである、と報道した。

韓国国防省直属部隊「国軍化学生物防御司令部」2016年1月3日発表の報告は、北朝鮮が豊渓裏試験場内に新たなトンネルを建設し、水爆実験のために準備をしている可能性があることをはっきり示していた。今回新たに建設されたトンネルは核実験場内主要設備の西北側に位置する。3日後、北朝鮮は果たしていわゆる水爆実験を行った。

アメリカおよび韓国方面は通常、豊渓裏核実験場の人員や車両などの活動状況に密接に関心を注ぐことによって、北朝鮮方面のここでの最新の動向を推測あるいは事前判断する。また外界は通常商業衛星画像によって豊渓裏核実験場の真の姿を見る。アメリカのジョン ホプキンス大学国際問題高級研究学院米韓研究所ウェブサイト「38 North」は、豊渓裏核実験場の核に関する活動は季節性の特徴を有し、通常春に激化する、とする。

今年4月、韓国方面は監視によって、豊渓裏核実験場の関連の活動の頻繁さの程度は3月に比べ2〜3倍に増加していることに気づいた。韓国政府と軍は、北朝鮮は地下トンネルですでに一定程度の小型化を実現した「核弾頭」を用いて爆発試験を行うことになり、情報衛星によって捕捉されないため、北朝鮮は夜間に「小型化された核弾頭」をトンネル内に運び込む可能性が高い、と考えた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「今年3月9日、金正恩が核工場を視察した時に公開された核試験装置」)

北朝鮮の核爆弾小型化はすでに完成か?

今年4月から、韓国はもう北朝鮮の各種活動の密集した追跡監視により、北朝鮮が第5回核実験を行う可能性があると評価していた。韓国連合通信社の分析は、年初に核実験を行いまたミサイルを発射したことによって高い強度の制裁を受けた北朝鮮は、もう1回の核実験によって外界に向けその核の実力を証明し、これをもって困った状況を突破する道を探求することを欲している、とした。

北朝鮮の第5回核実験の主要な内容と目標に対し、外界にはこれまでにもう推測と討論があった。今年4月、韓国国防省スポークスマンの文尚均は、北朝鮮が新たな核実験の中で核弾頭の試験爆発を行うか否かは確認できない、とした。北朝鮮はこの前にかつて核装薬と起爆装置を相次いで試験爆発させているが、核弾頭の試験爆発が指すのは核弾頭と核装薬を装備した起爆装置を連結した後、核弾頭が正常に運行する状況下で行う爆発試験である。この種の試験爆発は全て地下施設で行うことができる。北朝鮮が試験の具体的内容を公開しない限り、外界は北朝鮮がどの種の試験を行ったのか確認することはできない。

米韓の専門家の評価を通じ、北朝鮮の新たな核実験の目的は核弾頭の小型化の可能性があることが見て取れる。韓国方面は、北朝鮮の第5回核実験は高濃縮ウランを使用して強化型原子爆弾の試験を行い、もって核兵器の小型化の達成を求める可能性が高い、とする。韓国統一研究院の院長である崔振旭は韓国連合通信社のインタビューを受けた時、技術的角度から見て、北朝鮮はすでに核弾頭を中距離弾道ミサイルに装填することが達成できる、とした。アメリカはこの前、北朝鮮は2020年までにアメリカのワシントンを打撃できる大陸間弾道ミサイルの開発に成功できる、と考えた。

北朝鮮の過去の4回の核実験を縦覧すると、その間隔はそれぞれ2年7ヶ月、3年9ヶ月、2年11ヶ月である。北朝鮮が今年1月に続き、時8ヶ月を隔てて再度核実験を行ったが、この種の状況は非常に珍しく、側面から国際社会の制裁を受ける北朝鮮がすでに「非常に急ぐ」ことを迫られていることを示している。ある韓国の学者は、北朝鮮は第5回核実験を通じ、国際社会がその「核保有国」の身分を受け入れ、「朝鮮半島非核化」の主張を放棄することを希望し、さらにはアメリカと「核兵器制限」協議を展開することに期待している、と考える。

今年3月4日に北朝鮮最高指導者の金正恩が、核弾頭を随時使用に投入する準備を整え、核抑止能力を断固向上させるよう命令を下した後、ロイター社、BBCなど多くの西側メディアは朝鮮中央通信社9日の情報を引用し、北朝鮮指導者金正恩は北朝鮮はすでに核弾頭を小型化しているとした、とした。当日、北朝鮮は起爆装置のように見える球形の物体を公開し、それには70あまりの炸薬レンズ(頑住吉注:いわゆる「爆縮」に使うものですかね)が搭載されていた。3月15日、朝鮮人民軍最高司令官の金正恩は、できる限り早く核弾頭の爆発試験および核弾頭が搭載できる各種ミサイルロケットの発射試験を行う、とした。金正恩は核兵器研究開発領域の科学者や技術人員と会見した時、北朝鮮は成功裏に核弾頭小型化、標準化、系列化を実現し、弾道ロケットの搭載に便とした、とした。これこそが真の核抑止力である。報道によれば、金正恩は全く新しい北朝鮮の核弾頭技術を高く評価し、かつ北朝鮮の核科学者や技術人員は国防科学技術研究方面で非常に大きな成果を取得した、とした。金正恩はさらに、北朝鮮は不断に核兵器関連技術を開発し、より威力を持ち、より小型軽量な核兵器と運搬手段を制作すべきだと強調した。北朝鮮メディアや軍はこれまで何度もすでに核弾頭をミニ化したとしているが、これは金正恩初の直接の公然たる言及である。朝鮮中央通信社は、金正恩はさらに熱核反応を設計した核弾頭を視察した、とした。去年5月、北朝鮮国防委員会は、核弾頭はすでにミニ化に成功し、各種射程のミサイルの精度は全て最高水準に到達している、と宣言した。

韓国の消息筋の人物は、北朝鮮が第5回核実験を行った後、大陸間弾道ミサイルに搭載できる小型化された核弾頭の爆発試験を成功裏に行ったと発表する可能性がある、と指摘する。


 実際そう言っているようですが、地下トンネル内で爆発したのが本当に小型化された核弾頭であったのかは分からず、嘘やハッタリである可能性も捨てきれないはずです。しかしもちろんそれをあてにして対策を取らないわけにも行かず、少なくとも今回の実験は韓国へのTHAAD配備には有利に働くでしょう。















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