安倍晋三の戦略は失敗する運命にある‥‥?

 「軍情視界」の記事です。

http://military.china.com/zh_cn/jqsj/053/


安倍晋三の合従連衡術は失敗が運命づけられている

中日関係はすでにこれによって平和と戦争の臨界点まで達している

イントロダクション:日本の安倍内閣に関して言えば、この新年はことのほか忙しいことが目立った。安倍首相は生みの親に死なれたかのように(頑住吉注:非常に悲痛、あわてる、というような意味の慣用句でけなすニュアンスが含まれているということです)靖国神社から出てきた後、またあわてて映画館に入り、かのファッショの亡霊を讃える「永遠の0」を「鑑賞」した。そうかと思えば、また日本とインドが合同軍事演習を行うとの情報が伝えられ、さらにこの前の安倍の日本・ASEANサミットで見せたものと関連付けられた‥‥あらゆるこのような措置はいずれもまったく覆い隠すことなく中国に向けられた目的を持っている!

安倍、反中国「統一戦線」建設を欲する

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「日本、インドを引き込んでの『反中国万里の長城』建設を考える」)

安倍、合従連衡戦術を大いに使う

「中華文明圏」の一員として、安倍を含む日本人は明らかに中国の歴史上のかの「合従連衡」の故事に対し相当に熟知しており、かつそれを今日の外交の舞台に持ち込むことを企図している。新年早々、日本の防衛大臣小野寺五典は満面の笑みをたたえてニューデリーに駆けつけてインドサイドと一連の安全保障業務協力協議を達成させ、これには合同作戦演習の挙行、軍事交流の展開ないし対海賊、海上安全保障、対テロ協力の強化などが含まれた。これに対し、かつてあるインドメディアは「インドと日本、軍事関係を用いて反中国万里の長城を構築」との題で総括を行った。しかし、中国に対処する目的で日本人に目を付けられているのはインド一国に留まらない! 少し前日本で行われた日本・ASEANサミットで、安倍は大量の紙幣をばらまいてASEAN各国首脳を丸め込もうとするのと同時に、その耳元で「中国脅威論」という言葉を口にするのも忘れなかった。さらにもう少し前、安倍はかつて来訪したオーストラリアの外務大臣ビショップに対しても極力好意を示し、双方の安保、防衛などの方面における協力を不断に強化し、もって協同で太平洋地域の秩序の維持保護を主導し得ることを希望した‥‥

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「安倍晋三の『菱形』戦略構想」)

安倍の「菱形」戦略

安倍晋三の口の中からは、中国との対話を希望するといった種類の調子のいい言葉も出るが、その内心の深い所では逆に、アジア太平洋地域において日本が主導する反中国同盟を作り出すことを企図しているのである。去年の年初、首相に選出されてほどない安倍は「世界報道シンディ」(頑住吉注:原語が書いてないんで本当の名は不明。少なくとも中国語で検索してもほとんどヒットしません)に発表した文章を通じ、「日本は中国の侵犯を抑止し得る『民主安全保障の菱形』の組成部分となることが必須である」と語った。安倍は、「私は1つの戦略を構想している。オーストラリア、インド、日本、アメリカのハワイによって菱形を組成し、もってインド洋地域から西太平洋地域までの公海を防衛するのである。私はすでにこの安全保障の菱形に対し最大限に日本の力量を貢献させる準備を整えている。東シナ海と南シナ海上で依然継続中の争いは、日本の外交政策の最高の当務の急は、本国の戦略の範囲の拡大が必須だということを意味している。」 安倍のこの話は、その中国封じ込めの態度がすでに表面化し、日本はアジアの次男になることに甘んじず、アジアの覇者の地位を改めて奪取することを企図している、ということを表している。この目的達成のためには、中国との仲違いもいとわないのである。

安倍の強硬な反中国のよりどころ

安倍晋三はすでに中国とアジアの主導権を争奪しようとしていることをあからさまにしていると言える。少なくとも、彼は自らがすでに充分な強硬さの元手を集めたと考えている。まず、「アベノミクス」とファッショの亡霊を呼び出すというこの主たるカードを切り、安倍は成功裏に政権を強固なものにした。さらに、インドもASEANの一部メンバー国、甚だしきに至ってはオーストラリアも、あるいは中国と領土あるいは領海方面における論争があり、あるいは中国の勃興に対する危惧が存在する。こうした安倍によって充分利用できる考えられる基点である。第3に、安倍はアメリカ人からの大いに力を尽くしての支持を得ていると自認している(頑住吉注:この3つが強硬さを支える「元手」、「よりどころ」だというわけですね)。種々の兆しは、アメリカ人が中日両国の釣魚島をめぐって展開する新たな危機を作り出した張本人だということを示している。安倍は当然これをよく分かっている。彼は、これはあるいはチャンスだと考えている。何故なら、アジア回帰を急ぐアメリカは日本の助けを必要とするからである‥‥

安倍が頼って反中国を行う三大心理的支え

日本社会は日増しに右傾化

古臭い「中国脅威論」

米日同盟は決して一枚岩ではない


安倍の算盤通りにはいかない

「選択候補」の盟友にはそれぞれ打算あり

安倍はいわゆる反中国同盟構築の上で大いに苦心しているが、歴史と現実のダブルの原因ゆえに、この同盟はその一方的な願望の産物に過ぎない。彼に最も見込みがあると見られているインドに関して言えば、かつて中国と国境問題のために一戦交えたことはあるが、このためにニューデリーに中国を怒らせる結果を教えてやりもした。さらに言えば、西太平洋地域はインドの国益の在処ではなく、彼らの注意力はインド洋にある。このため、インド人が日本人の後ろについて中国を封じ込めることはない。一方ASEAN諸国を反中国に引き込むという問題では、安倍は同様に目的を達することはない。1つには、日本は中国と領土をめぐる紛糾があるフィリピン、ベトナムなどの国は引き込めるかもしれないが、これらの国は決してASEANの主流ではない。さらに、ASEAN諸国に関して言えば、日本からの経済援助は確かに重要だが、彼らが中国から来る投資に反対する理由はもっとない。中国と領海の問題がないオーストラリアに至っては、中国市場はその国内経済に対し、一挙手一投足が全局面に影響する存在であり、オーストラリアには日本の利益のために中国に反対する必要はない。

アメリカから来る制約

安倍の見たところ、自らが唱導するこの反中国菱形同盟はアメリカのグローバルな戦略的利益にもとるものではない。だがワシントンから見れば、必ずしもそうではない。確かに、中国抑止というこの問題の上で、日本とアメリカの立場は一致している。だがアメリカ人が希望するのは自らが主導的地位にいる米中日三角関係である。中日が相戦い、自らを「裁決者」の役割に充当することである。今、安倍がやっていることはそうではなく、中国をやっつけたことを明らかに示した後、日本を「正常な国家」に回復させ、さらにはアジアないし世界の主導者とすることである。このようになれば、アメリカ人がもくろむ「漁夫の利」の計が水泡に帰すのはもちろん、それだけでなくワシントンにとっての新たにして強大な相手を樹立する可能性がある。この結果は、どうあってもアンクルサムが見たくないものである。そこで、人々はアメリカが安倍の拝鬼事件を機に日本を叩いた時の「道理が正当な厳しい言辞」も難なく理解できる。少なくとも目下この段階で、日本がアメリカの「諒解」を離れることは、やはりなすことが非常に難しい事業なのである!

各方の声

呉懐中:安倍は手段を選ばず盟友を中国への対抗に引き込む

ASEAN諸国には自らの独立した国益と外交政策がある。(頑住吉注:以後何か「しゃれた言い回し」をしているようで意味がはっきり分かりませんが、たぶん金をばらまくから表面的に迎合しているだけで、金をばらまくことは安倍の焦りの表れだ、といったことだと思います。)

さらに多くの声

香港メディア:中日、世論の肉弾戦を行う

外国メディア:中日は「喧嘩」の準備を整えたようだ

日本メディア:中日の意志の勝負は依然持続

劉江永:日本はまさに徐々にアメリカの実際のコントロール下から離脱しつつある 米日同盟の亀裂は避け難い

米日同盟は卵の殻のようなもので、日本の右翼勢力と軍事力はまるで卵の殻の中で不断に成長する怪鳥のようである。ひとたび温度が適当になれば迅速に膨張し、最終的には殻を破って出てくるかもしれない。

さらに多くの声

香港メディア:中国、策を調整し安倍の「反中国」に対応

外国メディア:日本の朝野を挙げての「中国を仇とする」情緒は日増しに強烈に

外国メディア:中日は十字路にいる

ネット仲間の調査

あなたは安倍が反中国同盟を作り出そうと欲していると思いますか?

その真の目的はやはり国内の必要のため 14.81% 118票

建設は不可能 7.91% 63票

もしできても失敗は時間の問題 12.55% 100票

勃興する中国を封じ込めることはできない 50.57% 403票

アメリカが日本がそれをするのを許さない 8.66% 69票

はっきり言えない5.53% 44票

総票数 797票

安倍晋三、中国を出世の踏み台にして政治的強者になる

安倍に代表される右翼勢力を見ると、中国を目標とし、また戦後体制を離脱して戦略的大国になる、この2つはまさに1つであって2つ、2つであって1つの関係であり、戦略上中国を照準しなければ、いわゆる戦略的大国は的なしに矢を射ることになり、戦後体制離脱には中国を無理矢理引き込むことが必須なのである‥‥

結びの言葉

安倍が自らの合従連衡戦術に対し自信満々であることが見て取れる。しかし、今日の中国は春秋戦国時代の秦国でもなければ、増してやナポレオン時代のフランスでもない。時代と形式はいずれも異なっているのだ! 中国の影響力は間違いなく日増しに増えるが、これは「平和的勃興」である。長年来中国が実行している「隣国と仲良くし、隣国を安定させ、隣国を豊かにする」の政策はASEANやインドを含む各国人民が熟知するところである。このため、安倍の「中国封じ込め」の前提は存在しない。言い換えれば、安倍が苦心して経営するかの対中国包囲圏は破れる網を張る行為だということが運命付けられているのである!


 アメリカが靖国参拝をいさめたのは日本が世界戦略のライバルに成長するのを恐れているからだというのはかなりぶっ飛んだ見方です。「右傾化」等も含め、我々はもちろん非常にずれた見方だなと思うわけですが、留学、仕事等で来ている中国人はもちろん、日本にちょっと旅行しただけの中国人でも日本の実態はどうもこうじゃないぞということには気付くんじゃないですかね。

















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