ロシア次世代戦車「アーマタ」、5月9日の閲兵式に登場

 最近この戦車に対する記事が増えてます。

http://military.china.com/news2/569/20150206/19284590.html


ロシアメディア、ロシア軍の最新メインバトルタンクが5月9日の赤の広場の閲兵に参加する、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

ロシア軍事工業総合体ニュースネット2月4日の報道によれば、ロシアの軍事装備専門研究メディアは2月2日に神秘の装甲車両の画像を公開した。画像は情報源を明らかにしておらず、簡単に「戦車」の二字を冠してあるだけだが(頑住吉注:どうでもいいですけどロシア語で戦車は絶対二字じゃないと思います)、装甲車両に対し興味を感じるあらゆる人は一目で、これこそロシア軍の新世代メインバトルタンクであるT-14「アーマタ」だと見抜いた。現在この戦車の関連の情報はしばらくのところまだ厳密に秘密保持されている。

ロシア戦略・技術分析センターのブログ、ウェブサイト上には直ちに大量の判断や評論が湧くように現れ、その中の相当部分の人は意外そうに失望を示し、この未来戦車の寸法は大きく、凹凸が多く、走行部分は古いT-80に似ている、と考えた。結局のところ皆が首を長くして待っていたのは矮小で背が低くがっしりした、高度に流線型の、「スターウォーズ」の風格を持つ夢や幻のような強大で恐るべき戦車だったのである。だが、画像の新たな戦車が「アーマタ」ではなく、1990年代末にはもう研究開発されてできていた「195工程」重戦車である可能性も排除されない。しかし、現在製造されているコードネームT-14の戦車は実際には「195工程」実験サンプル品の簡略化版であり、実質的には同一の戦車であると言え、これはとっくに何の秘密でもない。

ネット仲間の失望は理解できる。何故なら少し前メディア上でイラスト化されたロシア軍将来戦車はまだ扁平な流線型の砲塔を使用し、車体や車輪は全て強力な反応式装甲でカバーされていたからである。一方新たな画像の戦車の車輪はほとんど暴露し、無人砲塔を使用しているだけでなく、画像から見てその寸法はT-90戦車の有人砲塔に比べてもさらに大きい。

画像からは、この戦車が標的場から帰ってきたばかりで、全身泥濘であることが見て取れる。このことは、ロシアのウラル車両工場がついに研究開発に成功し、21世紀の真に革命的な戦車を生産し、しかも試験を開始したことを説明している。現在世界にはまだそれと近い類似の戦車さえないのである。世間の人はもうすぐその目で真の新世代戦車を見られる見込みである。現在T-14「アーマタ」戦車はモスクワ郊外のアラビノ訓練場に行く準備をしている。3月初めから閲兵訓練を開始し、その後今年5月9日の赤の広場の閲兵に参加する計画である。新世代装甲車両の他、そのときロシア軍はさらにその他の新型軍事技術装備を展示することになる。

現在「アーマタ」戦車に関する情報はまだ秘密保持されている。画像から見て、砲塔も火砲も、全て偽装材料で遮蔽されている。ついでに一言いうと、祖国防衛戦争勝利70周年の赤の広場の閲兵式においても、この戦車の多くの重要部品は補助的な遮蔽板を使用してカバーされることが完全にあり得る。結局のところこの戦車はまだ部隊試験や試用が行われていないのであって、砲塔の外形はまだ最終的に定型に至っておらず、走行部分のスカートも交換される可能性が高い。

ロシアメディアの推測によれば、ロシア軍のT-14「アーマタ」は戦後初の第3世代戦車に属し、戦術技術性能は非常に先進的である。主要なパラメータは以下のようなものであると見られる。主砲は2A82型125mmスムーズボア砲で、行進中の発砲ができ、砲弾の基数は45発、自動装填装置に32発装弾され、戦闘発射速度は毎分10〜12発である。砲塔にはさらに1挺の7.62mm遠隔操作機関銃がある。目標探知計測距離は5,000mを超え、目標殺傷距離は7,000〜8,000mである(頑住吉注:ん、「探知計測」範囲外の相手をどうやって「殺傷」するの?)。4ストローク12気筒X型ガスタービン増圧エンジンを使用し、出力は1,200〜2,000馬力で、エンジン交換時間は0.5時間で、補助動力装置を配備している。戦車の最大重量は48トンで、最大速度は時速80〜90km、最大航続距離は500kmを超える。装甲厚は900mmを超え、乗員は3人である。T-14戦車は車長全景照準装置、3つの高解像度ビデオカメラ、サーモグラフィー装置、照準・火力コントロールシステム、作戦指揮・ナビゲーションシステムを配備する。全身に反応式装甲があまねく分布する他、さらにアクティブ地雷防御設備がある。

(頑住吉注:これより2ページ目)

「アーマタ」戦車の車両クルーは3人から組成され、車体前部の装甲コンパートメント内に位置するとされる。専門家は、戦車の正面投影部分は多層の複合装甲で防御され、現在の世界のいかなる現役の砲弾をも受け入れられる、と考える。これにはサブキャリバー砲弾や成形炸薬砲弾の直接命中式攻撃が含まれる。また、前半球は反応式装甲によってカバーされ、いかなる類型の対戦車砲弾をも防御でき、これにはサブキャリバー砲弾が含まれる。これは以前には全く完成不可能な任務と考えられていた。

「アーマタ」戦車の反応式装甲は特別に言及するに値する。事実、この戦車の単一車両での対ミサイル、対砲弾防御手段は、戦車が打撃に遭うのを免れるよう保護することができ、これには空中打撃が含まれる。甚だしきに至っては最も近代的な「アパッチ」ヘリさえミサイルを使用してT-14戦車を殲滅する100%の自信はない。異なるレベルのアクティブ防護装甲が砲塔周辺にあまねく分布し、戦車の最重要部品の厳密な保護を確保している。弾薬は中央部の隔離コンパートメント内に位置し、同様に厳密に保護され、地下室に隠れたロケットランチャー手さえ恐れない。何故なら砲塔下側半球は対ミサイル防御装甲で防御されているからである。エンジンとエンジン・伝動装置コンパートメントは車体尾部に位置し、構造が尋常でない国産ディーゼルエンジンを使用し、出力は1,500馬力以上である。車体は延長され、7対の転輪があり、この戦車が比較的大きく、約50トンである可能性があることを説明している。

戦車の作戦情報指揮システムは近代的なデジタル技術と国産固体部品を基礎とし、初弾の目標への命中率は100%に近い。新たなシステムは戦車の極めて重要な部品の機能状態を持続的に監視計測し、出現可能な故障を事前に予測でき、したがってこの複雑な装甲車両の信頼性と修繕適性を大幅に向上させる。

車体には多くのビデオカメラが装備され、車両クルーが戦車周囲の状況を視察するのに便利である。もし必要なら、焦点を変えて個別の目標を詳細に視察できる。またさらに熱および赤外線視察装置があり、いかなる気候条件下でも日夜使用できる。

T-14「アーマタ」はロシア戦車メーカーが設計と技術の上で実現した真の突破と言うことができる。結局のところ真に全く新しい戦車を設計、製造することは、新型機を研究開発することに比べずっと複雑なのである。現在世界に第5世代戦闘機はすでに非常に多くあるが、全世界の範囲内の現役戦車は全てまだ第二次世界大戦後の第2世代製品であり、「アーマタ」だけが率先して初の第3世代戦車となるのである。待ちきれないとばかりにそれを第5世代戦車に列する人もいるが。問題は数字にはなく、この装甲車両は外形は簡単だが、実際にはそれにもかかわらず最も複雑な戦車だというところにある。

1970年代中期から、世界各国はかつてこぞって全く新しい戦車を研究開発することを企図した。ソ連は当時レニングラード、ニジニ・タギル、ハリコフに位置する3つの設計局に「ハンマー」という名の新世代戦車研究開発プロジェクトを行うことを要求した。戦車製造専門家は、ウクライナのハリコフが研究開発した戦車サンプル品が最も不成功で、レニングラードで研究開発された製品も非常に良くなく、ニジニ・タギル市のウラル車両工場のプロジェクトだけがかろうじて貫徹され、それが研究開発した「195工程」重戦車は現在すでにロシアの新たな軍事学説の要求に符合しないが、それでもそれは「アーマタ」戦車研究開発の良好な基礎となった、と考える。要するに、ウラル車両工場はアメリカも、ドイツも、そして中国も達成できなかったことを達成し、新世代戦車を成功裏に研究開発し、しかもいかなる輸入モジュールも使用せず、全部に国産設備を採用したのである。

あまり長く待つ必要はなく、もうすぐT-14「アーマタ」戦車の初の正式お目見えを目撃できるわけだが、現時点においてもう、ロシア軍戦車兵は間もなく真に強大で人を恐れさせる新世代メインバトルタンクを得ることになる、と言うことができる。(編集翻訳:林海)


 「装甲厚は900mmを超え」というのは均質装甲に換算すると、という意味でしょうかね。戦車は機動性などとの兼ね合いで無制限にどこもかしこも装甲を厚くすることはできませんが、砲塔が無人になって乗員が全て隔離コンパートメント内に収まっても、やはり砲塔前面が最も防御の重点になるんですかね。「アクティブ地雷防御設備」というのも気になります。















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