中国の機載赤外線探査システム

 世界トップレベルというのはどこまで本当なんですかね。

http://military.china.com/important/11132797/20160202/21400304.html


米軍のF-35を超越:殲ー20の赤外線探知計測設備、世界最先端水準に到達

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「分布式光学開口を採用した殲ー20」)

鷹の目:殲ー20の赤外線探知計測はすでに世界最先端水準に到達

殲ー20の航空電子システムの最も人の注目を引く部分は分布式光学開口システム(頑住吉注:英語では「Distributed Aperture System」と言うようです)を配備していることで、このことは国産機載赤外線探知計測システムがすでに世界最先端水準に到達していることを示す。

国産機載赤外線探知計測システムは初期の簡単な点光源式赤外線システムから歩みを始め、相次いで線アレイ、面アレイの難関を攻略して現在の分布式光学開口システムに至るまで連続していくつかの大きな歩みを進め、成果は卓越、顕著と言うべきである。

周知のように、レーダーは作戦機の最も主要な探知計測システムで、それは探知計測距離を長くでき、天候の妨害を受けることが小さく、同時に方位と距離のデータを獲得することができる。だがレーダーにはそれなりの欠点もあり、それは電波の輻射を必要とし、容易に相手方によって探知計測、早期警戒されることに他ならず、このため電子戦が激烈な現代の戦場では(また機載レーダーの出力がどんどん大きくなり、飛行機のエネルギー源供給に対する圧力が比較的大きく)、作戦機が機載レーダーをONにすることを要求される時間は短ければ短いほど良い。このようにして作戦機が空の状況をキャッチする手段としてもう1種類の探知計測システムが必要になり、レーダーと複合探知計測システムを形成し、あるいはレーダーが故障した、あるいは電子戦激烈な状況下で依然として目標の情報に対する掌握ができる。これこそ機載赤外線探知計測システムである。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「ラファールが装備する光電子システム(コックピット前のふくらみ)」です。)

現在の各国の作戦機の発展から見て、どんどん多くの作戦機が機載赤外線探知計測システムを配備し、あるいは中期グレードアップの時にこの設備を追加装備している。技術水準も本来の点光源から線アレイ、面アレイ、現在最も先進的な機載光電子システムに数えられるF-35の分布式光学開口システムに至っている。これは大面積赤外線装置アレイを採用し、また6つの分布式光学開口を採用して空域に対する全方向カバーを実現し、空中目標に対する沈黙の探知計測をも実現しているし、また赤外線ユニットを外部に露出させて飛行機のステルスシステムに対し影響することも避けており、比較するとロシアのT-50は依然として伝統的な外部に露出した光電子ユニットを採用し、このような設計は明らかに作戦機のビーム制御に影響し、飛行機のステルス性能に対し不利な影響をもたらすだろう。ロシアのこの領域におけるアメリカとの比較的大きな隔たりをはっきり現している。

(頑住吉注:これより3ページ目。1枚目の画像のキャプションは「分布式光学開口システムを採用したF-35」 続いて2枚目。「依然として伝統的な隆起式光電子システムを採用したT-50」)

中国の関係機関は1960年代から機載光電子システムの開発に着手した。当時は迎撃機の夜間迎撃能力を向上させるため、機載赤外線捜索システムの開発を開始した。当時は赤外線視察装置と称し、例えば航2甲赤外線視察装置で、これは赤外線受信機、電子増幅器、光学モニター、サーボ増幅器、電源、連結ケーブルといった6つの部分からなり、総重量は8kg、点光源ユニットを採用し、1970年に研究開発が開始され、1972年に部隊試用に少数が引き渡されたが、当時の条件の制限を受け、航2甲などの赤外線視察装置の探知計測性能、抗妨害能力、信頼性などの性能は比較的低く、このため広範に装備されることはなかった。だが未来のより先進的な国産システムの研究開発のために経験を累積し、基礎を固めた。

(頑住吉注:これより4ページ目。画像のキャプションは「初期の国産作戦機の夜戦能力を向上させるため、関連機関はかつて赤外線視察装置を研究開発したが、広範に装備されることはなかった」です。)

国外の発展の趨勢を根拠に、サーモグラフィーシステムに対する追跡研究が行われ、かつ1970年代にはサーモグラフィー性能測定評価試験室が建立され、赤外線システムの作動周波数帯に対するふるい分けが行われ、重点的な研究が行われ、システム原理、全体設計、部品類および材料などの方面で突破が取得され、特にカギとなる重要材料であるテルル化カドミウム水銀の研究開発が完成し、これを基礎に多くの機種のサンプル機が作られて性能試験が行われた。1980年代に入ると国内の関連領域は突破性の進展を取得し、256x4線アレイユニットの研究開発を完成させ、模擬試験を経て、国産ユニットの主要な指標は西欧諸国の同類ユニットの水準に到達あるいは接近していた。これを基礎に国内でまたより先進的な面アレイの研究開発が展開された。軍用電子ユニットハンドブックによれば、国内ではすでに異なる規格の赤外線ユニット面アレイが研究開発でき、すでに国産赤外線成像制御誘導空対空ミサイルや空対地ミサイルに用いられ、同時に国産赤外線成像型機載赤外線探知計測システムのためにも物質的基礎を提供した。1998年の珠海航空展では、国内関連機関が初めて国産赤外線成像型機載赤外線探知計測システム(当時は機載サーモグラフィー装置と称した)を展示した。航空展の資料によれば、それは戦闘機といったような典型的空中目標に対し40km前後の後方からの探知計測距離が提供でき、前方からの探知計測距離は15kmに達し得る。

(頑住吉注:これより5ページ目。画像のキャプションは「国産の赤外線ナビゲーションユニット」です。)

1990年代、中ロの安全保障業務協力が深化し始め、双方は機載赤外線領域でも関連の技術協力を行った。当時中国空軍はすでにスホーイー27SK戦闘機を採用し、この機のOEPS-27光電子探知計測システムに接触するに至っていた。関連機関の分析によれば、OEPS-27は10元線列ユニットアレイを採用し、この技術水準は実際上アメリカが1970年代にF-14に搭載したAWG-9の赤外線サブシステムに相当し(これは8元線列ユニットアレイを採用していた)、このため中国は決してOEPS-27光電子探知計測システムを導入せず、国産赤外線ユニットアレイを採用して自らの機載光電子システムを研究開発し、殲ー10/11系列作戦機への装備に用いた。

(頑住吉注:これより6ページ目。画像のキャプションは「新世代国産機載光電子ユニットを配備した殲ー10C戦闘機」です。)

これと同時に中国の関連機関はさらに第4世代ステルス機の装備要求に向き合い、伝統的な外部露出式光電子システムが飛行機のステルス性能に影響する欠点に基づき、総合光電子システムの技術研究を展開した。苦しい努力に基づき、ついに関連の技術の難関を攻略し、分布式光学開口技術を掌握し、成功裏に殲ー20に配備し、T-50が継続して採用する伝統的構造タイプの光電子システムがステルス性能に影響する問題を避けたのである。

(ソース:小飛猪)


 この手の文はいつもそうなんですが世代が同じなら技術的に同等で性能も同等みたいな書き方なんですけど、言うまでもなくそうとは限りませんよね。タイトルは「F-35を超越」となってますが本文にはT-50を超えたという内容しかありませんし。日本のこの方面の技術はどの程度の水準にあるんすかね。












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