新たな殲ー20の改良点

 コラムでも取り上げましたがより詳しい記事です。なおいつも通りですけど不明の専門用語は簡体字を日本の漢字に直すだけにします。

http://military.china.com/important/11132797/20140121/18302893.html


殲ー20の三大改良、ハイライトとなる 黄色い物体が人を不思議がらせる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「メディアが作図した2011号殲ー20の主な改良」)

現在の国産武器の中のトップの「大衆の恋人」として、殲ー20戦闘機のそれぞれのわずかな変化も全て軍事マニアの中に大騒ぎを引き起こし得る。

1月18日、コードナンバー2011の全く新しい殲ー20がネット上に明るみに出た。初飛行から3年の時を隔て、2001と2002から直接2011に跳んだことは、あるいは殲ー20の研究開発が新たな段階に入ったことを意味しているのかもしれない。

何枚かのあまり鮮明でない画像は、2011号機が「黒いリボン」の黒に近い緑色の塗装を一変させ、アメリカのF-22に似た灰色のステルス塗装を採用していることをはっきり示している。

世間の多くの分析者の意見を総合すると、2011号機は外観上、少なくとも10カ所殲ー20の前の2機の検証機と異なる所がある。このうち最も人の注目を引くものには3点がある。1つは一体式キャノピー内に強化枠が追加装備されたこと。2つ目は機首下方に黄色いEOTSセンサー(事前に留保された位置かもしれない)が装備されたこと。3つ目は空気取り入れ口の構造に顕著な変化が出現したこと。

銭報軍情記者は著名な航空専門家宋心之、およびスーパー大本営軍事ウェブサイト編集長李小健を招待し、ネットユーザーによって「011」と叫ばれる2011号機が交換した「新たなアクセサリー」に対し、1つ1つ解読を行ってもらった。

専門家たちは、2011号機のこうした改良は殲ー20にとって、少数は前の2機の検証機の成熟していなかった設計に対する調整だが、全体的に言えばステルス性、機動性、エンジン効率、航空電子システムいずれにも異なる程度の最適化が獲得された、と考える。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは1ページ目と同じです。)

キャノピーの枠追加はこれまでのやり方の復活?

キャノピーを貫いての射出、ステルス、重量軽減の3つは間違いない

3年前2001号殲ー20が突然登場した時、その機のあのSFチックな一体化キャノピーはF-22のキャノピーと非常によく似ており、広範な賞賛を引き起こした。

だが、2011号機のキャノピーにはまた強化枠が1つ出現している。この挙は「後退」のようであり、少なからぬ人がこれを「これまでのやり方の復活」と理解し、かつ失望の感情を表明した。

「実は、あなたが仔細にアメリカのF-35戦闘機のキャノピーを見さえすれば、2011号機とそっくりなことに気づくだろう。」 宋心之にヒントをもらい、記者は仔細に2011とF-35のキャノピーの画像を観察し、両者の強化枠がいずれもキャノピーのガラス内側内に埋め込まれ、しかもそれらのキャノピーのガラスが、実はF-22や2001同様に、いずれもワンピースであることに気付いた。

2011が採用したのは、実はキャノピーを貫いて射出する、全体の厚さが変化するキャノピーであり、これは実は現在最も先進的な戦闘機キャノピーなのである。

「この一体式キャノピーは、前面の風防部分が厚く、一方キャノピー部分は薄くされ、両者の厚さは異なる。」 宋心之は記者に教えた。このようにするのは、重量軽減の他、主にキャノピーを貫いての射出を実現するためである。

伝統的なキャノピーを放出しての射出と異なり、キャノピーを貫いての射出は座席の頂端の尖った部分が直接キャノピーを貫き、飛行員を脱出させる(頑住吉注:私、いくら薄くしてあってもヘルメットでキャノピーをぶち破ったら痛そうだな、とか思ってました)。キャノピーを貫いての射出の最大のメリットは「速」の一字で、低空の複雑な姿勢の下で、キャノピーを貫いての射出は飛行員の射出バー始動から落下傘がいっぱいに開くまでの時間が3秒以内とされる。「飛行機上から脱出するのは極めて差し迫った事態で、0.1秒ごとだろうが非常に貴重なのだ。」と宋心之は語る。

「強化枠のない一体式キャノピーは厚すぎて貫くことができない。だからこそF-22はキャノピーを放出しての射出を用いている。しかもその重量は大きすぎ、殲ー20はこの代価は払えない。」 宋心之はさらに付け加え、「しかも枠のない一体式キャノピーの寿命は短すぎ、F-22は18ヶ月ごとにもうキャノピーを交換するとされ、全くメンテナンスし難い。」とした。

記者は2011号機はF-22同様キャノピー表面に層状に黄金色の膜がコーティングされ、レーダー波がキャノピーを貫き難いことに注意を向けた。こうすれば、かの強化枠がステルス性能に影響することはない。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションはやはり1ページ目と同じです。)

「顎」のところに何故黄色い物体を吊しているのか?

EOTSは殲ー20に「赤外線の千里眼」を賦与する

2011号機の機首の「顎」部分を2001および2002号機と比べると、目を引く黄色い物体が出現している。これはすぐに人にF-35の「顎」に吊り下げられている光電子照準システム(EOTS )を連想させる。

李小健は記者に、F-35のEOTSウィンドウは7ブロックの表面がコーティングされたサファイアの結晶片から組成され、360度全方向の視野が提供できる、と教えた。EOTSは前視赤外線捜索および追跡機能を持ち、飛行員の遠距離態勢感知能力を強化することができる。「空中目標の探知計測に用いることができるだけでなく、さらに地上目標を『掴む』ことができる。その地上目標に対する赤外線成像は4倍が可能で、さらにレーザー制御誘導武器を誘導して地上目標を打撃できる。」

李小健の見たところ、殲ー20はEOTSを装備済みであり、あるいはこれはこの機が制空権を争奪できるだけでなく、対地打撃の名手でもあることを意味しているのかもしれない。

「EOTS光学ウィンドウの共形光学ユニットは加工の難度が極めて高く、超精密研磨機を用いる必要があり、現在極めて少数の国だけが加工の問題を完全に解決している。しかも技術は中国に対し厳密に秘密保持されている。」 このため、殲ー20にEOTSの姿が出現したことは、人を不思議がらせることである。

だが「解放軍報」はかつて去年1月、国防科学大学創新チームが自主研究開発した磁流変(頑住吉注:検索すると「MRF(磁気粘弾性流体研磨機)」というのが出てきましたがよく分かりません)およびプラズマ束という2種の超精密研磨装備が、光学部品加工のサブナノメートル精度を創造し、国家の権威ある部門の検査の上での受領をパスした、と報道した。「この成果は我が国を、アメリカ、ドイツに続く第3の高精度光学部品製造加工技術を掌握した国とする。」

サブナノメートル精度の加工技術の助けの下に、殲ー20は「赤外線の千里眼」に秀でることが完全にできる。

(頑住吉注:これより4ページ目。画像のキャプションは「これは以前インターネットに流れ伝わったいわゆる殲ー20最新改良型の外形図である。」です。)

標準装備の渦扇ー15は依然影も形もない?

新たなロシア製心臓に頼って、あるいは限られた超音速巡航が行えるか

国内の多くの軍事フォーラムの中で熱心な軍事マニアが制作した画像の対比図は、2011号機のその他の改良には、主翼動作筒が縮小したこと、垂直尾翼先端が尖った形にカットされたこと、背部のドラツグシュート収納部が改良されたこと、腹鰭が後方に向け延長され、同時にエンジンの尾部ノズルが短縮され、ほとんど完全に腹鰭によって遮られたことが含まれることをはっきり示している。

このうち腹鰭と尾部ノズルの改良は、明らかに機体後部のレーダーおよび赤外線ステルス性能を増強することができる。

空気取り入れルートの改変はさらに突出している。「空気取り入れルートの上唇口内の切角が増大し、前縁が下に傾いている。一方元々あった上下の唇口は平行だった。このことは上唇の口内切がより少ない設計をもたらし、付面層のあふれ出を排除するのに有利で、空気取り入れ効率が増強される。」 李小健は、このような改修は、空気取り入れ効率を向上させることができる、と考える。

何千何万の軍事マニアを気がかりにさせているエンジン方面に関しては、李小健は画像を根拠に推測し、2011号機は殲ー10B同様ロシアのAL-31FN-M1ターボファンエンジンを採用している可能性が高い、と考える。

「殲ー10、殲ー11系列のAL-31Fと比べて、この新型エンジンの低圧圧縮機は以前の4段階に換えて3段階の軸流を採用しており、アフターバーナー使用時の推力は元々の12.7トンから13.5トンクラスにまで向上している。」

もし推測が事実に属せば、現在緊張の中で研究開発されているアフターバーナー使用時の推力の指標が18トンの渦扇ー15に比べて隔たることはなはだ遠いが、分析者はAL-31FN-M1に頼って、殲ー20はやはり限られた超音速巡航能力を獲得し得ると考える傾向にある。

(頑住吉注:5ページ目)インターネット上に明るみに出たいわゆる2011号殲ー20

(頑住吉注:6ページ目)これは2011号殲ー20の尾部の特写とされる

(頑住吉注:7ページ目)これはネット仲間による処理を経た2011号殲ー20の傑作。相当に真に迫っている。

(頑住吉注:8ページ目)これは先に流れ伝わった白黒の色に塗装された殲ー20。


 エンジン以外は順調といった論調ですが、本当にF-22やF-35に似た特徴がそれと同等の性能やグレードを持つかは分かりませんね。
















戻るボタン