中国航空関連2題

 いずれも「ボトルネックの突破」につながる可能性のある動きです。

http://military.china.com/news/568/20140422/18462227.html


ロシア:中ロ遠距離ワイドボディー旅客機を合同研究開発 方案と生産計画はすでに提出

(頑住吉注:原ページのここにある1枚目の画像のキャプションです。「画像:新型機はイリューシンー96という機種を基礎に生産されることになる」 続いて2枚目。「資料画像:中国商飛が研究開発するC919大型機の模型」)

【グローバル軍事/航空報道】 「ロシア透視」ウェブサイト4月21日の報道によれば、ロシアの沿海州政府の情報は、ロシアと中国の政府首脳の定期会談準備委員会の会議が18日ロシアの極東の都市ウラジオストックのルースキー島で行われ、会議の期間委員会の2人の主席は両国航空工業領域の協力の問題につき協議を行った、とする。

ロシア連邦政府副首相ドミトリー ロゴージンは会の後、両国政府間ではすでに大型航空協力計画を制定しているとし、彼は中国はロシアの主要な戦略パートナーであると強調して語った。

ロシア航空製造業発展の新たな段階

会議の期間、ロゴージンは中国サイドと一連の共同協力プロジェクトの問題につき協議を行った。これには遠距離ワイドボディー飛行機の生産が含まれた。ロゴージンは、このプロジェクトは今日疑いなくロシアにとって戦略的意義がある、と強調した。彼は説明し、設計方案はすでに今日鉛筆による略図を提出した、と語った。方案には多くの種類がある。合同企業の生産計画もすでに提出している。ロゴージンは、この生産ラインの建立はロシアの航空製造水準を新たな高みに到達させる、と考える。彼は、「計画がもし実行されれば、異なる類型の飛行機の製造可能性が全面的に開けることになることを私は全く疑っておらず、これは当然基本模式を基礎にしてのことである。」とした。ロゴージンは、現在すでに肯定的に、両国航空工業はどんどん接近していると言うことができる、とした。

合同生産ラインは市場のシェアを占めることが必須であるため、ロシアと中国のワイドボディー旅客機の商業的な前途の見通しはまだ完全に明朗ではない。現在、ロシア航空製造業はすでにほとんど遠距離ワイドボディー飛行機市場を失っており、80%近い同類技術の機種はエアバスとアメリカのボーイングによって生産され、したがってロシア・中国協力プロジェクトが国際市場への進入を欲するには、必ずや激烈な競争に直面する必要がある。

互利互恵の協力プロジェクト

ロシア・中国軍事技術協力の動向:ロシア、中国に対し最新の対空ミサイルを輸出へ

2012年、ロシア・中国両国政府は新型遠距離飛行機合同研究開発問題につき協議を達成させた。現在、ロシア連合飛行機社は中国商用飛行機有限責任会社と合同航空企業を設立中で、ロシア・中国双方はそれぞれ知的財産権と資金を提供することになり、飛行機は中国で生産され、2023〜2025年に市場に出ると見られる。この合同の計画は互利互恵で、まず双方は新型遠距離飛行機を手に入れる。次に各自の資金と技術上の困難を解決できる。ロシアサイドは資金方面で最適化が得られ、中国航空工業も重要な経験を獲得し、かつ某いくつかの新技術を掌握することになる。

ロシア大統領プーチンは4月17日に行った民衆とのテレビ生中継活動の中で、ロシアと中国の2国間関係はすでにかつてなかった高みに達しているとし、「この関係は政治領域にも表れているし、国際情勢に対して持つ共通の視点および世界の安全保障などの方面にも反映されている。我々は真の隣人であり盟友だ。」とした。特に指摘が必要なのは、何年もの停滞を経て、ロシア・中国軍事技術協力が改めて強化されたことだ。今年4月初め、プーチン大統領は中国に対するS-400対空ミサイルシステムの販売を批准した。契約はまだ締結されていないが、専門家の言によれば締結される可能性は極めて高い。


 中国の大型機技術は遅れ、早期警戒機、給油機などの開発の支障ともなっており、この動きは要するにロシアの技術を金で買うことでその問題を解決しようとするものだと言えます。

http://military.china.com/news/568/20140423/18464211.html


北京航空エンジン研究院、正式に成立 力を尽くしてカギとなる重要なボトルネックを解決

中国航空報の情報:航空エンジン自主創新能力を全面的に高め、我が国の航空科学技術発展に影響し制約しているカギとなる重要技術とボトルネックの難題を解決するため、4月18日、北京市人民政府、中航工業、北京航空宇宙大学などの機関が緊密に協力し、国内外の優勢な機関と合同で設立した北京航空エンジン研究院が北京で正式に成立した。中国工程院院長周済院士、副院長干勇院士、中国工程院院士張彦仲、北京市副市長楊暁超、工業・情報化部装備局局長張相木、中航工業副社長耿汝光、北京航空宇宙大学(頑住吉注:以下「北航」と略されてます)校長懐進鵬院士、北航学術委員会主任鐘群鵬院士などの専門家、指導者が設立式に出席した。

航空エンジン研究院は、国家の航空工程科学技術創新、研究開発体系の中核力量、重大基礎施設、先端的人材の集結地となり、基礎研究とカギとなる重要技術の突破を推進し、北京「科学技術創新センター」の都市戦略の位置付けに奉仕する。北京市は研究院の成立を契機に、さらに一歩中航工業と北航の協同、創新を推し動かし、我が国航空エンジンの自主発展実現のために貢献をなすことになる。

耿汝光は次のように言った。北京航空エンジン研究院の建立は、中航工業が「世界航空産業の連なりに溶け込み、区域の発展する経済圏に溶け込む」重要な措置である。研究院は航空エンジン基礎研究の重要なボトルネックを重点的に突破し、航空エンジン自主創新の重要な力量になる。北京市、中航工業、高等教育機関の共同の努力によって、きっと我が国航空エンジンの発展に対し発展の支えおよび前に立って牽引する作用を果たし得ると信じる。

懐進鵬は次のように考える。現在党と国の指導者は航空エンジンの発展を高度に重視しており、社会も切迫して「中国の心臓」を待ち望んでいる。現在はまさに中国航空エンジン発展の歴史的契機である。北京航空エンジン研究院は北航の人の長年の期待であり、中国航空工程科学技術発展戦略研究院の専門家全体の知恵の結晶であり、産業・大学・研究所の協力、国家戦略目標に力を尽くす決心と自信を体現している。

北京航空エンジン研究院院長、北航副校長の陶智は、北京航空エンジン研究院は国家戦略の需要を目標とし、国際的に一流の科学技術創新チームを作り出し、基礎、共通性技術、核心的な重要技術の研究を展開応用し、積極的に国際的戦略協力を推進し、中国の特色ある世界規模の都市の発展戦略に奉仕し、我が国の航空エンジン技術の発展のために技術的なリード、基礎の支え、先端的人材の保障を提供する、とした。

この研究院の下には総体システム、気動熱力、構造強度、自動コントロール、数値シミュレーション、材料技術などの研究室と国際協力センターが設けられる。2年の発展を経て、創新共同センターはすでにワンセットの有効な科研生産協同システムを形成済みで、多くの重大プロジェクトの重大な難点の突破を取得している。このうち提示に値するのは、それぞれのプロジェクトがいずれも「ダブルチーフエンジニア」模式を採用していることで、すなわち1つのプロジェクトの中で、中航工業と北航がそれぞれ1名の「リーダー」を出し、もって理論と実際の「シームレスなドッキング」を確保するのである。このことから見て、この基礎の上に成立する北京航空エンジン研究院はきっと我が国航空エンジン自主創新能力向上の1つの重要な力量となるだろう。ソース:中国航空ニュースネット


 言うまでもなくエンジンは中国航空最大の弱点であり、以前から大きな努力がなされており、これですぐどうこうなるというわけではないと思われますが。





















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