殲ー20、殲ー31関連をまとめて

 短い記事を3つまとめて紹介します。

http://www.junshi.com/waimeipingshuo/106523/


ジェーン:中国の当局者、殲ー31のデータを明らかにする あるいは新プロジェクト発表か

イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」ウェブサイトは9月2日、「中国メディア、第5世代機殲ー31はF-35に匹敵しうると賞賛」との表題の文章を発表した。主要な内容は以下のようなものである。

ある政府に統制される中国メディアは(頑住吉注:そもそも中国に政府の統制を受けないメディアはありませんが)、沈陽飛行機工業(集団)有限会社によって研究開発された第5世代戦闘機の性能に対し凄いと自慢を行った。このメディアはこの機を殲ー31と称し、かつ今後この機はロッキード・マーティン社が研究開発するアメリカ式のF-35連合攻撃戦闘機の市場における競争相手になる、と断言した。

この報道は、沈陽集団が研究開発した新型第5世代機(中国人は第4世代機と称する)の「ずば抜けた性能」は、この機をF-35の「有力なライバル」とすることになる、とする。この報道によれば、この結論を出した根拠はこの戦闘機が「8月以来すでに3回以上の試験飛行を行い、試験飛行の頻度が顕著に増加している」ことに過ぎない(頑住吉注:性能の良し悪しと全然関係ありませんね)。この機種は去年10月31日に初めて試験飛行し、当時当局のメディアは決してこの件を報道せず、政府による半統制状態にある中国のインターネットによって伝播され、これはかつて殲ー20の初の試験飛行の情報が明らかにされた方式と似ている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:殲ー31が第2回目の試験飛行を行う」)

この報道はさらに殲ー31に関し、これまでいかなる航空関係あるいは政府の当局者もこの名称を使ったことはない、とする。ある当局者は、現在この戦闘機は中国航空工業集団社によって資金援助されており、中国軍によってではない、と強調する。報道はさらに、殲ー31の性能はF-35に匹敵し得るもので、弾薬搭載量方面では殲ー31はF-35に比べ優位を占めることになる、と指摘する。

報道は匿名の専門家の話を引用し、「殲ー31は将来必ずや国際市場に向かうことになり、これは疑いなくF-35と対決する状態に向かう。中国の第4世代機はすでにいくつかのまだF-35購入を決定していない国の新たな選択肢になっており、しかもああしたアメリカの武器輸出リストから排除されている国にとって、中国の第4世代機は疑いなく非常に魅力的である、と言える。」とする。

あらゆるところに及ぶ政府の秘密保持規定ゆえに、中国のインターネットには中国の軍事力に対する各種の推測が氾濫しており、このためある政府によって統制される主要なメディアが機密武器プロジェクトの新たなディテールを明らかにすることには関心を注ぐ価値がある。

去年11月の珠海航空展で、中国の当局者は間違いなく殲ー31の基本性能データを提供したとされる。だがそのエンジン、電子、武器あるいはステルスシステムに関連するいかなる情報も決して明らかにされてはいない。また今年6月のパリ航空展で、ある中国の当局者はジェーン情報グループに対し、中国サイドは次のドバイ航空展である新たな軍事プロジェクトを発表する、とした。だがこの当局者は細目の提供を拒絶した。


 ちなみに今年のドバイ航空展は11月17〜21日だそうです。

http://military.china.com/important/11132797/20130905/18033658.html


殲ー20、致命的な技術上の欠陥が存在と指摘される

(頑住吉注:このページの画像のキャプションは全て本文の一部を切り取ったものなので省略します。」)

アメリカの「週刊航空」、ロシアの「新聞報」などのメディアの報道を総合すると、ペンタゴンはすでに新世代戦闘機研究開発プロジェクトを始動させており、アメリカはこの戦闘機プロジェクトを新世代爆撃機プロジェクトと合併し、結果的に中国の殲ー20に対し「世代差のある優勢」を形成し得る戦闘爆撃機を開発する可能性がある。

殲ー20に対し「世代差のある優勢」を形成することを強く求める

アメリカの「週刊航空」の報道によれば、中国の殲ー20戦闘機の初飛行成功後ほどなく、当時アメリカ国防長官の任にあったゲイツはもう新型爆撃機プロジェクト再始動を言明した。アメリカの空軍および海軍は今年2月に新世代戦闘機の技術性能につき研究討論を開始し、もってペンタゴンに向け要求を提出した。報道は、中国のステルス戦闘機の「ハードル」越えは空戦の優勢の確保を企図するアメリカに圧力を感じさせ、このためアメリカは新世代戦闘機の研究開発計画を繰り上げて始動させるのだ、とする。

アメリカ国防省ウェブサイトの評論の文章は、殲ー20は実際に先進的な戦闘機であり、この機のために成熟したエンジンとレーダーシステムを配備し、さらに空中給油機で補佐しさえすれば、すぐ敵機の迎撃および敵サイドの基地を奇襲する任務が執行できる、とする。

ロシアの軍事工業ニュースネットは、中国の殲ー20戦闘機を制圧するため、米軍は構想を暖めてすでに久しい新世代戦闘機の設計方案に対し重大な調整を行い、これを新世代爆撃機プロジェクトと合併することになる、と指摘する。つまり、米軍はその初の新世代戦闘機に全能の爆撃機でもあることを要求し、このようであってこそ中国の殲ー20に対し「世代差のある優勢」を形成できるのである。

(頑住吉注:これより2ページ目)

殲ー20は超音速巡航能力を具備しない

ロシアの「新聞報」の報道によれば、アメリカの新世代戦闘機にはもう1つ重大な調整がある。すなわち、機動能力がその関心を注ぐ主要な方面になり、その次がやっとステルス能力と攻撃力なのである。報道は、米軍は中国の殲ー20にはいくつかの技術性能上の比較的大きな突破があり、この機はステルス能力を備えているだけでなく、その弾薬搭載量もF-22より大きく、火力がより猛烈であると考えている、と指摘する。だが、殲ー20は決して超音速巡航能力を備えていない。このことはこの機にF-22のように高速飛行中の空戦を行うことを不可能にさせる。殲ー20はアメリカの旧式なF-111ステルスに似ており、飛行速度が充分早くないため空戦能力は限られ、主に対地爆撃任務に用いられる、と考える視点さえある。このため、米軍は目的制をもって新世代戦闘機の高速巡航能力を強化し、もって殲ー20を制するのである。

アメリカの「国際安全保障業務科学技術」誌は、戦闘機であり、また爆撃機でもある以上殲ー20には技術的欠陥が存在する、と考える。その弾薬搭載量と燃料搭載量はいずれも比較的多いが、その超音速巡航性能および機動性能はF-22に及ばず、その空戦能力は制限を受ける。アメリカがこの点をしっかり掴んで新世代戦闘機を開発しさえすれば、その超強力な機動能力は高速空戦の中で殲ー20を圧倒することができる。

(頑住吉注:これより3ページ目)

全能戦闘機」は「眼高手低」になる可能性が高い (頑住吉注:理想は高いが実力が追い付かない、というような意味らしいです)

アメリカメディアはアメリカの新世代戦闘機プロジェクトの調整に対し懐疑的態度を持つ

「週刊航空」は次のように指摘する。ペンタゴンの原計画が開発するはずだった新世代爆撃機は有人操縦の亜音速機である。この機はステルス能力を具備し、その作戦半径は約3,200km、最大武器搭載荷は12.7トンに達する。このことはこの機に核兵器および米軍が開発中の5トン級大型地面貫通爆弾を搭載し、遠距離の目標に対する攻撃を行うことを可能にさせる。だが、この方案に基づいて開発される爆撃機の機動能力は良くなく、戦闘機の要求には到達できない。

アメリカの「Wired」誌は次のように指摘する。米軍の新世代戦闘機は探知計測能力がより強い大型レーダーを追加装備することになる。だが大型機載レーダーを追加装備した戦闘機が高速機動性能を確保するには、あまり多くの弾薬は搭載できない。このことは、米軍の新世代戦闘機と爆撃機を一体に結合する方案自体に矛盾が存在することを説明する。

ロシアの「視点報」は、米軍が新世代戦闘機と爆撃機プロジェクトを合併することは、もしも開発に成功できても、この種の「全能型爆撃機」が何の特色もない製品になり、米軍が空戦の優勢を保持するのを助けることを確保できない可能性が高い、と考える。(ジャイユエロン 劉城/文)


 戦争中の日本の航空界でも、「何でもできる飛行機を作ろうとすると何をやってもたいしたことのない飛行機ができがちだ」なんてことが言われたそうです。モスキートとかJu88とか結果的にマルチな活躍を見せた機もありますが、最初から狙ってうまくいったケースは非常に稀でしょう。しかしここで指摘されている程度のことがアメリカの最先端の飛行機を作ろうとする人間に分からないとは思えず、何らかの技術的飛躍によって従来なら無理だったことが充分実現できるという見込みがついたからでは、とも思えるのですが。中国に関しては制空と対艦・対地攻撃を両立させようとすればアメリカの制空のみに目的を絞った戦闘機に勝てるものにならない可能性は確かに高いでしょう。

http://military.china.com/important/11132797/20130907/18037214.html


アメリカメディア:殲ー20が量産されることはない あるいは殲ー31によって取って代わられるか

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲ー20は重戦闘機であり、その他の機種によって取って代わられることはできない」)

【グローバルネット総合報道】 アメリカの「ストラテジー ページ」ウェブサイト9月5日の報道は、中国が過去1年内努力して研究開発した第2世代ステルス戦闘機殲ー31「鶻鷹」の外形はアメリカのF-22に似ており、殲ー20よりやや小さい、としている。今殲ー31は一部のF-35の特性を具備し、「これは当時殲ー20がF-22をコピー製造したのとそっくりである。」 去年10月、殲ー31は初めて試験飛行し、かつ2機のサンプル機がデモンストレーションされ、その設計師は殲ー31が艦載機になり得ると考えている。F-35に比べると、殲ー31の優勢は2基のエンジンを持ち、かつこれがより多くの武器を搭載できることを意味する、というところにある。分析は、この機は殲ー20に取って代わることになる、と指摘する。

「ストラテジー ページ」は次のように指摘する。2011年の殲ー20初飛行後、中国は毎年より多くの戦闘機の機種を誕生させている。今少なくとも2機の殲ー20原型機と新たな機が何度もの改良を経て明るみに出、最大重量は36トンと見積もられる。一方殲ー20の外観はアメリカのF-22により似ており、その全体の形状、重量、エンジンの出力はアメリカのF-15Cにより近い。また、殲ー20の主翼面積はおおよそF-15Cと同じで、F-22に比べ22%小さい。さらに殲ー20のエンジンの出力はF-15Cと同じだが、F-22の出力はこれより65%以上大きい。アフターバーナーを始動させた時、殲ー20はF-15Cの性能に比べより強く、F-22と優劣はない。だがアフターバーナーの始動は燃料消耗が比較的大きいため、使用時間は通常数分間を超えない。また、新たな殲ー20サンプル機は超音速巡航でき、F-22、ユーロファイター、「グリペン」に続くまた1つの超音速巡航できる戦闘機となった。

「ストラテジー ページ」は次のように明らかにする。殲ー20は一定のステルス性を持つが、その電子隠蔽性能は主に戦闘機表面の特殊材料から来ており、実際には殲ー20は依然レーダースクリーン上に出現する。このため、殲ー20は過渡的戦闘機でしかあり得ず、新戦闘機のサンプル版でもなければ大量生産されることもないが、この機はそれでもF-22、F-35、ロシアのT-50と共に第5世代ステルス戦闘機と見なされる。また、最近の中国の戦闘機発展計画によれば、殲ー20の生産投入段階までの距離はまだ遠い。ある分析は、もし殲ー20開発の努力が失敗すれば、殲ー31が代替機種になる、と指摘する。

文章は、殲ー20の性能は卓越しているが、この機はF-35およびF-22同様、電子設備(これにはレーダーや防御システムが含まれる)がその効果を発揮する必要がある、と考える。現在まで、中国はまだこの領域でアメリカの現在の戦闘機に追いついていないが、隔たりは徐々に縮小中で、中国人は最終的には成功できると信じられる。

殲ー31の開発はさらに一歩中国軍の自身の高度科学技術装備を向上させる決心を証明した。今中国は先進的軍事技術を開発することを早急に必要としており、かつロシアの過去におけるこの方面でのミスを避けることを企図している。(実習編集翻訳:陳上鑑、原稿チェック:聶魯彬)

(頑住吉注:2ページ目)重戦闘機こそ将来制空権を争奪する切り札である

(頑住吉注:3ページ目)重戦闘機はそれ自体の優勢を持つ

(頑住吉注:4ページ目)重戦闘機が欠けていれば有効に制空権を争奪できなくなる

(頑住吉注:5ページ目)殲ー20の中国空軍に対する意義は重大と言える

(頑住吉注:6ページ目)殲ー31は殲ー20とハイローミックスを形成すべき機種である

(頑住吉注:7ページ目)殲ー31は殲ー20に取って代わることはできない

(頑住吉注:8ページ目は6ページ目と同じです。)


 「実習編集翻訳」つまり見習いのせいだと思うんですが何とも要領を得ない文章ですな。キャプションはいつもにも増して必死で本文に反論してますが、「殲ー20は量産されない」の根拠も不明で、反論する価値もなさそうに思います。



















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