中国空母関連3題

 まず国産空母関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20151231/21055431.html


国防部:中国第2隻目の空母、大連で建造中 排水量は5万トン

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「国産空母の分段らしきもの」)

原題:国防部:中国、第2隻目の空母の設計と建造を自主的に展開中

記者:メディアは中国が第2隻目の空母を建造中であると報道しています。事実確認し、いくつかの状況を紹介してください。

楊宇軍:中国は終始平和的発展の道を行くことを堅持し、断固として独立自主の平和外交政策と防御性の国防政策を遂行しています。我々には非常に長い海岸線と広大な管轄海域があり、国家の海上方向の安全を防衛し、領海の主権と海洋権益を維持保護することは、中国の武装力量の神聖な職責です。皆全て知っていますが、中国が持つ第1隻目の空母は「遼寧艦」です。関連部門は各方面の要素を総合的に考慮した後、第2隻目の空母の研究開発作業を始動し、設計と建造を自主的に展開しているところです。

記者:第2隻目の空母の状況についてちょっと紹介していただけますか、例えばどこで建造しているのですか? その基本的な技術や戦術性能はどうなのですか? セットされる装備の状況も含めて?

楊宇軍:私の知るところによれば、この空母は完全に我が国によって自主的に設計が展開され、大連で建造が行われており、排水量は5万トン級で、通常動力装置を採用しています。国産殲ー15機とその他の艦載機を搭載し、固定翼機はスキージャンプ発進方式を採用します。艦上には任務の需要を満足させる各種設備が配備されます。第2隻目の空母の設計と建造は「遼寧艦」科研試験と訓練の有益な経験を吸収し、多くの方面に新たな改良と向上があるものになります。今後この空母の建設関連の発展状況に関し、我々は続々と発表することになります。

このことは中国が間もなく第1隻目の自ら建造した空母を持つことになるということを示している。その宣言は中国が対外的に初の空母を持つと宣言してから4年あまり隔たり、時間が過ぎ去っている。2011年7月の国防部の定例記者会見で、当時国防部ニューススポークスマンの任にあった耿雁生は、「現在我々は1隻の廃棄された古い空母に対し改造を行っているところであり、科研試験と訓練に用いる。」と宣言した。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「資料画像:中国初の空母『遼寧艦』です。)

また「グローバル時報」が空母に関する専門の著作が多数ある軍事専門家である李傑にインタビューして語ったところによれば、この種の進度は非常に正常で、大中型空母の発展の紀律や工程技術プロセスに符合し、時間はその他の大国の空母建造時間と大差ない。李傑は外界の中国空母建造の工期を急いでいるということに関する説に反駁し、「客観的紀律に照らせば、工程技術の要求、工場の条件などを根拠にすると、大中型空母は一般に4〜5年の建造期間である。一段と急いで建造するという状況は戦時条件の下でのみ発生するだろう。」と語った。

中国初の国産空母に関する情報が騒がれてすでに久しい。2014年遼寧省の両会の期間、遼寧省の関連の指導者が分組討論に参加した時、中国国産空母は大連造船工場で建造に着工され、期間は6年と見られる、と明らかにした。2015年1月、常州市人民政府ニュース事務室公式ブログは情報を発表し、同市某電気ケーブル企業はすでに「また第2隻目の空母の入札に勝利した」とした。別の方面では、軍事マニアの中に「空母、8月に船台に上る」との情報が流れ伝わっており、いくつかの画像や公開された衛星画像を根拠にすると、大連造船工場内に何万トン級の大型艦艇建造の兆しが出現していた。アメリカの月刊「国防」2016年1月号(事前出版)発表の文章は、中国が製造する初の空母は最も早ければ2016年に進水する可能性がある、と予測した。

ある姓名を明かされたがらない人物は、「進水が指すのは新たな船がドックから出てきて、埠頭に入って停泊することであり、新生児の誕生に似ている。」と描写した。世界各国の大型艦艇の進水ではいつも盛大にして厳かな進水式が行われ、中国の艦艇の進水にも儀式があり、一般にテープカット、シャンパンを開ける、指導者の挨拶などだが、この前に対外的に公開されることは少ない。

李傑は「グローバル時報」に対し、進水後は一般的な紀律に照らせば、さらに艤装、設備の取り付け、各種の鑑定、試験航海、検査の上での受領などを必要とし、正式な部隊への引き渡しにはまだ1〜2年の時間を必要とする、と分析した。

中国初の空母遼寧艦を改装した大連造船工場はワリヤーグに対する維持修理、改造の中で非常に多くの経験をし、一定の累積がある。「空母建造の上で、中国は過去全くの白紙で、参考にできると認可される経験がなく、完全に自らに頼って模索し、徐々に経験を累積した。」と李傑は語る。もしこのようなら、国産空母の設計、建造は非常に多くの挑戦にも遭遇するだろう。「改造、模倣と自ら設計を行うことの間にはやはり非常に大きな隔たりがあり、改めて学習し、自らのものに変える過程を必要とする。」

初の国産空母の建造に言及して李傑は次のように分析した。輪郭と基本的構造の上ではあまり大きな変化はないだろうが、いくつかのシステム、部分には建造過程の中で新たな設計、新たな理念、新たな技術があるだろう。この中には動力システム、レーダー探知計測システム、武器システム、船室の改造が含まれ、甚だしきに至っては人員配置さえ遼寧艦とは異なるだろう。「こうしたシステムは全て我が国が自主設計、研究開発するもので、創新があり、突破もある。」

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは2ページ目と同じです。)

公開の資料は、遼寧艦の排水量は5.5〜6.5万トンの間であることをはっきり示している。この前のいくつかの報道は、初の国産空母の排水量は6.5〜7万トンの間だとしていた。李傑は、差異はあまり大きくなく、外形は遼寧艦と大差ないが、内部構造は同じではなく、これらをプラスすると重量が異なる、と分析する。

外界は中国が製造する新たな空母はカタパルト技術や原子力動力を採用することになると推測する。これに対し李傑は、可能性は高くないと考える。「どんな種類の技術を採用するかは一種の総合的要素である。結局のところまず歩きさらに走り、第1回目はあまり大きな回り道には至らないことを確保し、万に一つの誤りもなく、成功の自信があることを達成する必要がある。」

このことは国産空母が継続して蒸気タービン動力システム、スキージャンプ甲板を採用し、艦載機は依然殲ー15戦闘機で、戦闘力は遼寧艦と大差ないことをも意味している。

同時に李傑は、将来中国空母はこの2つの方面で大きな突破があるだろう、とした。例えば蒸気カタパルト、電磁カタパルトで、「カタパルト方式への変化は空母の作戦効能に対し大幅な向上がある。」 動力システムも原子力動力システムを考慮する必要があり、「原子力動力はすでに潜水艦に応用され得ているが、いかにして艦に搭載するかは簡単な問題ではない。(頑住吉注:ちなみに中国語では潜水艦はどんなに大型でも「潜水艇」と呼びます)」 李傑は、未来の中国空母の突破がさらに艦載機の創新発展を含み、戦闘攻撃機、艦に搭載できる早期警戒はあるかないか等々である、とも考える。

李傑は、将来中国海軍が3隻以上の空母を持つことは初級作戦能力を形成する基礎的な保障である、と考える。1隻は作戦、1隻は訓練、1隻は維持保護、このようにすればひとたび有事になっても、最少で1隻の空母が出現すべき地域に出現できることが保証できる。

空母は依然世界の海上の覇者で、依然各国海軍、特に大国海軍の重要な利器である。第二次世界大戦後期から今まで、アメリカは終始空母の「世界のボス」であり、アメリカ海軍は現在10隻の原子力空母を持っている。李傑は、空母は依然世界の海上の覇者であり、依然各国海軍、特に大国海軍の重要な利器であると考える。中国は道理が通っているがゆえに意気盛んに空母を発展させ、遅れず外界の疑問に回答し、「中国脅威論」に国際社会の中で市場を探し出すことを難しくさせるべきである。


 南シナ海での強引な開発などと合わせれば中国の国際社会に対する脅威度が高まっていることは間違いないわけですが、少なくとも第1隻目の国産空母は遼寧艦からの飛躍は大きくなく、実戦配備までは相当長い時間がかかり、また一部にあった同時に2隻建造という説は誤りだったようですね。次は「遼寧艦」関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20151231/21050572.html


6機の殲ー15が空母に搭載され弾薬を搭載して配備される 遼寧艦、次の一歩で新たな動きあり

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「興奮:遼寧艦甲板に少なくとも6機の殲ー15艦載機が同時に出現」)

中央テレビの報道によれば、12月24日、海軍遼寧艦は渤海某海域で艦・機融合訓練を行い、6機の殲ー15が弾薬を搭載して試験飛行を行った。軍事専門家の王明志は中央テレビ「今日の関心」のインタビューを受けた時、このことは遼寧艦の総合能力に非常に大きな向上があったことを示す、とした。

報道は、現在多くの殲ー15艦載戦闘機飛行員が成功裏に艦上での発着を完成させ、かつ空母資質認証をパスしており、艦載戦闘機艦上発着技術は探索研究から部隊応用に向けてのカギとなる重要な性質の突破を取得した、とする。

今年以来、早期に戦闘力と保障力を形成するというこの目標をめぐって、空母部隊は難題と欠点を照準して試験訓練を誠実に実施し、艦載機の駐機数、1日あたりののべ飛行機数、発進と回収の効率などいずれにもさらに一歩の向上があり、戦闘力建設は顕著な進歩を取得した。

訓練当日、6機の殲ー15が同時に空母甲板に姿を現した。これに対し軍事専門家の王志明は、このことは空母の全体的な運用水準に非常に大きな向上があったことを体現している、とする。何故なら空母自体は1つの基地であって、各部分の操作は非常に複雑だからである。空母艦載機ができる限り短時間で出動しまた素早く回収されることは、空母の戦闘力に対し特に重要と言える。今回の訓練では、6機の艦載機の発進と遅れず回収することが達成され、空母の総合能力に非常に大きな向上があったことを示すが、目標到達にはまだまだである。

遼寧艦がいつ作戦能力を形成できるかに言及して軍事専門家の杜文竜は次のように言った。これは一歩一歩完成させる必要がある。まずは艦載機の作戦能力の形成で、次は艦載機と空母の協同作戦能力で、さらに次は空母と艦隊の作戦能力である。現在我々まさに第一歩に向けて近づきつつある。今回訓練に参加した殲ー15は弾薬を搭載しての試験飛行を行い、これには2種の弾薬が含まれる。すなわち、格闘ミサイルと中距離迎撃ミサイルである。艦載機の作戦能力の上では、俗に「3本の刀」と言い、つまり制空、制海、対地能力である。現在見たところ、制空能力は形成されつつあり、この2種のミサイルは制空作戦の標準装備であって、中距離迎撃射撃もあれば、近距離格闘もある。艦載機が弾薬を搭載し戦術訓練の方向に向け発展する、これは非常に喜ばしいことである。

新たな殲ー15艦載機飛行員たちが機を操縦してタッチアンドゴー、制動着艦など多くの課目の訓練を完成させたことに対し杜文竜は次のように言った。このことは訓練の強度と訓練内容が向上しつつあることを説明している。次の一歩の空母と艦載機の協同訓練の中では、目標に対する防御、攻撃訓練が行われることになり、これは重要な戦術課目である。最後に空母と艦隊内の艦艇がさらに一歩水中、水上および空中の立体作戦能力を形成することになる。


http://military.china.com/news/568/20151231/21054207.html


少将、遼寧艦の航海訓練を解読:殲ー15飛行員の認証はどれだけ重要か

中央テレビの報道によれば、12月24日、海軍遼寧艦は渤海某海域で艦・機融合訓練を行い、新たな殲ー15艦載戦闘機飛行員たちが機を操縦しタッチアンドゴー、制動着艦など多くの課目の訓練を完成させた。2015年以来、多くの殲ー15艦載戦闘機飛行員たちが成功裏に艦上発着を完成させ、かつ空母資質認証にパスした。海軍情報化専門家委員会主任の尹卓は、飛行員の資質認証は今後の合格した艦載機飛行員の数、昼夜間出動比率などいずれに対しても非常に重要で、これは空母艦載機毎回の出動の強度および作戦能力に関わる、とした。

遼寧艦が艦・機融合訓練を行った情報がひとたび発表を経るや、迅速に関心を集め、人々はニュースの中で次のようないくつかの情報が明らかにされたことに注意した。今回の訓練で重点的に行われたのは艦・機融合で、多くの殲ー15艦載機飛行員が空母資質認証にパスした。尹卓は、艦・機訓練が指すのは艦載機連隊と艦上の航空施設操作人員ないし全艦指揮人員が合同演習を行うことで、このことは全艦艇が総合訓練、体系訓練段階に入ったことを示し、遼寧艦は完全装備作戦能力を形成し、また大きな一歩を踏み出した、とする。

尹卓は、飛行員の資質認証は非常に重要で、今後の合格した艦載機飛行員の数、昼夜間出動比率などいずれに対しても非常に重要で、これは空母艦載機毎回の出動の強度および作戦能力に関わる、と指摘した。


 科研試験と訓練に使用するだけ、という建前はもう捨て、実戦能力を持つ方向に進んでいることは明らかですが、まだ6機を運用したことが「非常に大きな向上」というんですから文中にもある通り目標実現はまだまだといったところでしょう。














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