殲ー10C艦載戦闘機が登場?

 単発機は艦載機に向かないという意見もありますが。

http://www.fxingw.com/wuqi/2014-06-06/66764.html


ロシア:中国、殲ー10C艦載機を研究開発 4項目の改良を行うことに

ロシアの「外国軍事評論」誌2014年第1期はロシア軍上佐R.シェーバコフの文章を発表した。「アジア太平洋地域諸国の先進戦闘機」である。この文は中国の現在の先進戦闘機およびその動力装置、機載システムの研究開発の現状、性能の評価、技術水準、存在する問題を紹介している。文章を以下のように編集翻訳する。

中国の軍事・政治指導層は航空工業の作戦機研究開発能力および生産能力の強化を非常に重視している。、国外メディアは、現在中国航空工業は本地域の主要な航空技術装備生産国に比べると、技術上まだ一定の隔たりが存在し、いくつかの主要な部品はまだ輸入に依存する必要がある、と指摘している。

中国は1990年代末から、その主旨が先進作戦機の研究開発にある作業を開始した。アメリカ空軍が第5世代戦闘機を装備したこと、およびロシア、インド、日本、韓国がこの種の戦闘機を研究開発していることが、非常に大きな程度上、中国がこの領域の業務を積極的に展開することを押し動かした。

推進されつつある目標が明確、かつバランスの取れた軍事技術政策のおかげで、北京は近い時期に国外の全機能装備(武器)システムの輸入あるいはコピー生産に対する依存から完全に脱することになるかもしれない。

現有の計画は中国空軍に、実戦機の数を削減するのと同時に、質の上で作戦能力を高めることを要求している。例えば、1990〜2010年だけで、中国空軍戦闘機の総数は2/3近く減少し、4,500機から1,400機まで削減されたが、後者のうち40%近くが第4世代機である。

西側メディアの報道によれば、2012年3月から4月、殲ー16戦闘機が工場による試験を開始した。修理整備中の殲ー15艦載戦闘機は、これによりすでに発見された不足を消し去り、戦術技術性能を改善している。2015年には殲ー15の大量生産開始が計画されている。殲ー15機は、中国海軍が2012年9月に装備した「遼寧」号空母に搭載されると見られる。

殲ー15戦闘機研究開発の過程で、中国の技術者はイスラエルの設計者が「ラビ」式戦闘機の研究開発時に練習したことのある技術方案、および外国が研究開発したいくつかの部品とシステムを広範に運用した。

この飛行機の動力装置はAL-31FNアフターバーナー付きダブルルートターボジェットエンジンである(アフターバーナー使用時の最大推力は132.6キロニュートン)。主要な機載電子設備には次のものがある。国産1493型レーダー(対空探知計測距離150km、同時に18の目標を追跡し、このうち8つを同時に攻撃できる)を含むレーダー照準総合システム、操縦・ナビゲーション総合システム、ヘルメット目標指示システム、ロシアとイスラエルの専門家の援助の下で研究開発された連合通信システム、電子戦装備。補充の照準・ナビゲーションおよび偵察設備は吊り下げポッド内に配置することができる。

この戦闘機の武器には次のものが含まれる。内蔵された23mm機関砲1門、7つの搭載架に搭載できる空対空ミサイル、空対地ミサイル、対艦ミサイル、対レーダーミサイル、制御誘導および非制御誘導爆弾。

この機の作戦機能を向上させる作業の展開が計画されている。このうち、戦術技術性能、機動性、加速性を高めるため、この機に全方向推力ベクトルコントロールシステムを装備したAL-31FN-M1エンジン(アフターバーナー使用時の最大推力144.4キロニュートン)が装備されることになる。

機載電子設備をさらに一歩完備したものにする方向は、地上および水上目標の捜索、探知計測、識別、分類能力、複雑な妨害環境や気象条件の下での空対地ミサイルを誘導しての攻撃能力、および空中偵察、電子戦任務の執行能力の向上である。このためにこの機に新型多機能レーダーを装備する計画である。

すでに殲ー10Bと殲ー10S複座型機の研究開発が成功している。前者は国産のWS-10アフターバーナー付きダブルルートターボジェットエンジンと独特の空気取り入れルートの形状を採用しているが、レイアウトの改変は大きくない。

この機を基礎に艦載型である殲ー10Cを研究開発する試みがなされている。この機は強化された機体、脚、主翼折りたたみ機構、制動フックを採用すると見られる。

総合的に言うと、中国海軍、空軍および輸出のために生産される殲ー10戦闘機およびその改良型の総数は1,200機と見積もられる。

指摘しておくことが必須なのは、第601航空研究所と沈陽飛行機工業社が殲ー11B改良型戦闘機を原型に殲ー15艦載戦闘機を研究開発した、ということである。

2013年秋、5機の殲ー15試験サンプル機が「遼寧」号空母上で試験を行った。国外の専門家は、中国海軍航空隊の色とマークが塗装された飛行機の出現は、すでに機の試験が終わり、すでに海軍航空隊に装備されていることを意味している、と指摘する。

中国航空工業の未来の方向は殲ー20および殲ー31第5世代戦闘機の研究開発と組織的生産である。この2機種はすでにそれぞれ2011年1月11日および2012年10月31日に試験を開始している。2013年2月までに、殲ー20は60回の試験飛行を完成させた。両機種は2020年までに部隊装備される計画である。

(頑住吉注:以後は本来関係ない記事なので省略します。)


 関連の記事です。

http://www.gggjs.com/wuqi/wuqidiebao/2014/0605/43547.html


ロシア:中国、WS-10Gエンジンを研究開発 推力150キロニュートンに到達可能

(頑住吉注:導入部は上の記事と同一なので省略します。)

殲ー20戦闘機は601所、沈陽および成都飛行機工業社が合同で研究開発しており、611所によって総指揮が行われる。機はコントロール可能な水平前翼、全体が動く垂直尾翼、水平尾翼の「エンテ」式レイアウトを採用している。

当初の要求は、作戦機能が西側先進国の先進戦闘機(まずはF-22A)に相当し、かつ複雑な気象条件下、オールタイムで広範な任務を完成させることができる飛行機を研究開発することだった。そのうち最も重要な任務は次のものである。制空権奪取、防空、各種空中目標の殲滅(地上と水上の背景下含む)、各種殺傷兵器を用いて、段階的に配置された防空力量を持つ地上あるいは海上目標(例えば空母打撃艦隊)に対し正確打撃を行う。

このため、機の主要な特徴は次のようなものであるべきものとされる。低い探知計測可能性:武器は内部の武器コンパートメント内に配置される。エンジンはアフターバーナー不使用状態で超音速巡航が行える。高い機動性とより良い発着性能。これにはベクトルコントロールシステムおよび機とエンジンの総合フライバイワイヤシステムの使用によるものが含まれる。戦闘搭載荷(これには空対空、空対地など各種航空制御誘導武器が含まれる)を搭載した時に大きな作戦半径を持つ。未来の戦闘機が多機能の機載電子設備を持つことを確保し得ることは特別に重視される。

競争性の評価過程で、一連の作業期間短縮と経費節約の方案は否定され、アメリカとロシアの試験機種(F-22Aとミグー1.44)の空力レイアウトが取り入れられた。2010年から複数の試験サンプル機の試験飛行が開始された。量産型機の動力装置には推力ベクトルコントロールシステムを持ち、アフターバーナー使用時の最大推力130〜150キロニュートンの国産WS-15あるいはWS-17型エンジンが採用されると見られる。それらは機の設計上の重量が25〜28トン(50%の燃料が内部燃料タンクの中にあり、2発の中距離空対空ミサイル、2発の近距離空対空ミサイルという弾薬基数)で、必要な戦術技術性能と機動性能を持つことを確保することになる。

国外メディアは、中国の国営先進金属・材料試験室はここ何年かでニオブ、チタン、アルミ合金を基礎に新型高強度耐熱材料を研究開発した、と指摘する。その強度はニッケル合金に劣らないが、重量はそのたった半分であり、したがって非常に大きく航空エンジンの重量を軽減できる。この合金は航空宇宙技術装備、艦船の研究開発の新紀元を開くことになり、かつ自動車工業やその他の部門に用いられることになる。

高温材料はまず、作動環境の極端な高温と高圧の作用を受ける航空エンジンのタービンブレード(圧縮機)の生産に用いられる。近代化されたジェットエンジンの主要な完成度の指標の1つは推力:重量比で、すなわち推力とエンジン重量の比の値である。この先進合金は中国の航空宇宙工業に突破を実現させ、かつこの領域の主要国の技術レベルに到達させる。

機載電子総合システムの主要な設備は次のものである。1475/KLJ5型アクティブフェイズドアレイレーダー、光電子照準システム、ワイドカラー液晶ディスプレイ、ヘルメット目標指示システム。以上の設備の試験サンプル機は研究開発時にイスラエルとフランスの技術を利用し、殲ー10B改良型戦闘機上で試験が行われているところである。

主要な武器は2つのサイドの武器コンパートメントと、1つの中央武器コンパートメント(幅2.2m)内に置かれ、これにはPL-12空対空ミサイル、SD-10空対地ミサイル、対レーダーミサイル、対艦ミサイル、航空爆弾(例えばFTおよびLS系列)、内蔵された30mm機関砲が含まれる。最大の戦闘搭載荷の搭載時は6つもの外部搭載架が使用できる。

外国の専門家は、総合的に言うと殲ー20戦闘機は現在のこの種の戦闘機に対する要求に符合する(例えばアメリカ人は機内燃料はこの機に比較的大きい作戦半径を提供することになり、例えばグアム島がカバーできる、と考える)が、その一部の指標と性能は(機動性、ステルス性、超音速巡航能力など)はアメリカの機に立ち後れていると考える。これはまず中国が、寿命が長く、信頼性が高い大出力の経済的エンジンとアクティブフェイズドアレイレーダー、光電子照準総合システム、情報交換システム、その他の設備の研究開発時に技術的困難に遭遇しているからである。

このため、この機に最も装備するのに適した動力装置はWS-10ダブルルートアフターバーナー付きターボジェットエンジンであるが、このエンジンの推力・経済性の指標は不足で、信頼性が低く、寿命が限られている(120〜200時間を超えない)ため、中国空軍は部隊の試験結果を根拠に改良を行っていないこのエンジンの購入を拒絶している。

2010〜2011年、こうした不足はWS-10Aエンジン(アフターバーナー使用時の最大推力は120キロニュートン、寿命500時間)で一部解消が得られた。だがその試験台での試験中に、いくつかのセットされる設備に瑕疵が存在するため、その作動指標は不安定であることが分かった。2011年、WS-10Aを基礎により推力が大きく、かつ推力ベクトルコントロールシステムを装備したWS-10Bエンジンが研究開発された。現在中国は新たな改良型を研究開発中である。推力が150キロニュートンに達するWS-10Gエンジンで、これは先進的なデジタルコントロールシステムを装備し、出色の単位作動パラメータとより低い探知計測可能性を持つことになる。将来推力が180キロニュートンに達し得るWS-15エンジンの試験開始は2015年より早くはなり得ないかもしれない。

以上の技術的問題が総合的に解決された後、中国空軍は2020年代に新たな戦闘機を装備し、かつその調達価格が外国の同類の飛行機に比べ50%以上低いことが確保できる(1億アメリカドルを超えない)。空軍と海軍航空隊は2017〜2019年に新型機を装備すると見られる(頑住吉注:矛盾してるような気がしますが)。

これと同時に、中国の急速に成長する科学技術と生産のポテンシャルを考慮すると、充分で安定した資金割り当てが保証される状況下で技術的突破の可能性が保持され、したがってあり得るのは殲ー20戦闘機の研究開発期間の大幅短縮と、その戦術技術性能の根本的な向上である。

指摘しておくことが必須なのは、中国は国産航空工業の輸出能力を拡大し、東南アジア、アフリカ、パキスタン、中東、ラテンアメリカの兵器市場に進入し、かつアメリカ、西欧、ロシアの生産した航空技術装備を排除しようとしている、ということである。

このため中国は積極的に本国の空軍を発展させるのと同時に、力を尽くして世界兵器輸出強国になりつつあり、このことは非常に大きな程度上同国の経済および軍事・政治ポテンシャルのさらなる一歩の増強を促進することになる。


 殲ー10C艦載戦闘機、高温合金、エンジン、殲ー20、殲ー31の開発状況などは本当ならば注目すべき内容なんですけど、どうも全体的に信憑性が薄いような印象を受けます。



















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