与那国島は「スパイ島」?

 3月7日のコラムでも関連記事を紹介しましたが、与那国島への自衛隊配備関連です。

http://military.china.com/news2/569/20150305/19352443.html


日本軍機の対中国偵察がどんどん難しく あてにならぬ「スパイ島」の使用を開始

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「日本、与那国島にレーダーを配備し、中国大陸および台湾の軍事的動きを監視することを計画」)

日本の「スパイ島」中国を照準

飛行機を派遣しての接近偵察がどんどん難しくなり、与那国島で安穏と情報を手に入れることを企図

本紙記者/魏東旭

東海、特に釣魚島方向の監視支配と情報収集能力を強化するため、日本の陸上自衛隊は沖縄県与那国島を「スパイ島」に作り上げることを計画している。2月26日、与那国島上の通信監視基地用地として画定された地域の施工が正式に開始された。日本メディアの報道は、基地完成後は監視レーダーとモニタリング施設が配備され、150名の自衛隊員から組成される「沿岸監視隊」が入って駐屯し、主に東海と付近海域、空域を経て太平洋に進出する中国海軍および空軍部隊を監視することになる、とする。また、「沿岸監視隊」はさらに中国沿海地域の通信の状況をモニタリングすることになる。

「沿岸監視隊」、軍事情報を探る

日本の最西端に位置する沖縄県与那国島は釣魚島との距離が150kmしかなく、島には現在1,500人の住民がいる。いわゆる「釣魚島」の「防御」の「強化」と「中国サイドの動向の監視コントロール」の重要な一部分として、日本政府は与那国島上に強大な通信監視基地を建設する計画である。2月22日、島の民衆は投票を行い、多数の島民が自衛隊がここに基地を建てることに賛成し、このことは自分たちが日本政府の提供する大きな額の財政支援を獲得する助けになり、かつ島内経済を活発化できると考えた。2月26日、土地を平らに整備する初期工程がすでに与那国島上で展開された。ロイター社は文章を発表して、「この挙は中国を激怒させる可能性がある」とした。

日本の防衛省の日程表に照らせば、2015年から2018年、自衛隊は段階に分けて沖縄と釣魚島の間の宮古島と石垣島に陸上自衛隊に所属する「国境警備部隊」を配備し、かつ与那国島に陸上自衛隊の「沿岸監視隊」を配備し、もって東海において「活動が日増しに活発になる」中国軍に対応しようとしている。

最近、中国海軍、空軍が日増しに強大になり、また「第一列島線」を突っ切って西太平洋に赴いて訓練する回数がどんどん多くなるのにつれ、日本の自衛隊はさらに急いで中国に対し軍事力の探索を実施している。しかし、中国が東海防空識別圏を画定して以後、偵察機を派遣しての中国に対する接近偵察実施はどんどん難しくなり、そこで自衛隊は自らの地盤の上で安穏と情報を収集することを探求する方向に転じたのである。釣魚島と列島線上の海峡の重要ルートに近い与那国島はこのため自衛隊が情報を手に入れる理想の地点となった。

理解されているところによれば、与那国島上の「沿岸監視部隊」は、北海道稚内市に駐留して守る約100人の「第301沿岸監視隊」(レーダーなどの設備で水上艦艇を監視コントロールする)の任務模式を参考にすることになる。安全保障業務分析者は、自衛隊が与那国島上に配備するモニタリング設備やレーダーは主に中国海軍艦艇のレーダー信号や海軍、空軍部隊の間の通信情報などを収集するのに用いられることになる、と指摘する。だがもし自衛隊が周辺で活動する中国軍機に対しより興味を感じたら、与那国島にFPS-5あるいはFPS-7型レーダーを配備する可能性も排除されない。

現在日本はすでに4基のFPS-5大型陸上基地フェイズドアレイレーダーの配備作業を完成させている。FPS-5レーダーは高さが30.48mで、ネットワークを組んだ後は日本本土で全朝鮮半島および全東海を監視し、速度マッハ10の弾道ミサイルを探査しかつ追跡できる。一方FPS-7レーダーは多くの小型アンテナと信号発射器から組成され、それらは異なる位置に分散配備されることができ、もってステルス機が各方向に向け反射した微弱なレーダー波を捕捉するのに利する。日本の自衛隊は、FPS-7レーダーはステルス目標および高速の巡航ミサイルに照準を合わせて研究開発され、比較的強い捜索および追跡能力を持つ、とする。与那国島の位置の重要性を考慮すると、自衛隊はここに最も先進的なレーダーを配備し、もって中国海空戦力の活動の規律を研究するのに便とする可能性が高い。軍事専門家は、日本の「スパイ島」に対し、中国海空戦力は強硬策を避けて柔軟に対応し、電子対抗および電子妨害能力の強化、あるいは選択的な無線電信沈黙によって対抗を行い、「沿岸監視隊」をはっきり探れず、はっきり見えなくさせることができる、と考える。

両岸共同の反発を引き起こすことに

日本の自衛隊が与那国島に監視基地を建設する挙に対し、中国国防部スポークスマン楊宇軍はかつて、「我々は密接に日本サイドの関連の軍事的動向に関心を注ぐ」とした。中国軍は継続して関連の区域において戦備巡航や軍事演習などの活動を展開することになる。

中国外交部はこの前、日本が関連の地域で軍事力を増強させる真の意図を真面目に説明するよう要求し、かつ日本サイドが深刻に歴史の教訓を吸収し、平和的に発展する道を行くことを堅持し、地域の隣国の合理的な安全保障への関心を尊重、重視し、隣国との相互信頼を増進し、地域の平和と安定の維持保護に有利なことを多くなすよう希望した。

日本は釣魚島の近くに軍事力を配備し、かつ中国に照準を合わせたものだと真相を明らかにしており、外界は次々に、この種の刺激的な挙動が大陸および台湾方面の共同での強烈な反応を引き起こすことを心配している。

台湾「国防省」スポークスマンの羅紹和はこれにつき、日本が与那国島にレーダーを配備する件に関し、台湾軍はすでに関連の情報を掌握しており、台湾海空軍の周辺区域での演習は影響を受けず、台湾軍も後続の発展に厳密に注意し、かつ情報収集するだろう、とした。台湾の「中国時報」ウェブサイトの報道は、与那国島上の施設は大陸の軍艦の動向の監視コントロールに用いられるが、この島は台湾の宜蘭蘇澳軍港からの距離が110kmしかなく、「台湾の裏庭の軍事的動きも共に全て丸見えに」なり、だからこそ台湾の元「国安会秘書長」蘇起は何度も日本サイドの関連の動きは軽視できないとアピールしている、とする。蘇起は、天気がよい時、与那国島の上では直接台湾島が見え、「この場所にモニタリング基地を設けることは台湾に対し当然影響がある」、と語る。蘇澳のそばは台湾海軍の軍港で、花蓮もまた非常に重要な佳山空軍基地で、台湾海空軍のいかなる動作も全て日本に暴露されるだろう。「中華戦略協会」研究員の張競は、日本が与那国島のレーダーモニタリング基地の建設を整えた後では、台湾の蘇澳軍港および花蓮空軍基地の兵力の管理調整が完全に掌握され、台湾をはっきり見通し、はっきり聞き取ることができることになり、このため台湾軍の通信の規律および電子発射管制をきっとうまくやる必要があり、さもないと軍事情報が偵察され、台湾は運の悪さをあきらめるしかない、とする。

ある分析者は、日本が中国海軍のいわゆる「頻繁」な活動を口実にして、釣魚島付近地域の軍事配備を強化することは、一種極めて非友好的な対抗性の姿勢を見せている、と指摘する。この種の気迫に満ちて人に迫る軍事配備に対し、大陸はあるいは台湾方面とさらに一歩の対応措置を採る可能性が高い。日本サイドの挙動は中日関係の健全な発展に不利であるだけでなく、甚だしきに至っては地域の安定にも影響するだろう。


 日本の動きは別に能動的なものではなく中国が軍事力を極端に増強することに対する最低限のリアクションに過ぎないわけで、説明すれば多くの国は理解するでしょうし、台湾が反日に回るのではないかという中国の期待は恐らく実現しないでしょう。














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