外国スパイが中国の若者に空母などの秘密を探らせる?

 どこまで本当なんだか分かりませんが、かなり生々しい話です。その分当然娯楽作品の中のスパイに比べ地味ですが。

http://military.china.com/news/568/20150310/19365073.html


スパイ涙を流す:ある人があなたに軍事基地を撮影させようとする時はきっと冷静でいる必要がある

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像は事件に使われた道具」)

大連は東北地域の核心的都市の1つで、東北アジア地域の重要な水上輸送の枢軸で、我が国の軍事戦略の要地でもある(頑住吉注:「遼寧艦」は大連で改装され、また国産空母が大連ですでに建造中という説もあります)。アメリカがアジア太平洋地域に回帰する大きな背景の下で、東海、南海の衝突が激化し、海軍は建設、発展の歴史的チャンスを迎えており、大連地域の国防科研単位が海軍装備の生産、実験任務に関わること空前の忙しさである。国外のスパイ情報機関は大連地域の国防軍事工業領域を重要な目標とし、多くのルートで出撃し、明に暗に包囲網を狭めている。潜伏し、探りを入れ‥‥国外スパイ情報機関の軍事、軍事工業目標をめぐっての浸透活動は異常に活発で、広範にコネある人を作り出し、リアルタイムで情報を収集する。一部の利欲に目がくらんだ人は金銭、物質の誘惑の下に国家の利益を売り渡すことを惜しまない。こうした非常に多くの人を映画の中だけにしかないと思わせるいきさつは、本当に我々の身辺で発生しているのである。

記者はインタビューの中で、最近大連市国家安全保障局が、国外のために国家の秘密を窃取し、不法に提供した2つの事件で犯人を検挙したことを知った。2名の若者は携帯電話、コンピュータ、ネットに頼って、千枚を超える某重要軍事工業プロジェクト、軍事目標の画像を国外に提供した。今、犯罪容疑者韓某、張某は国外スパイ情報機関のために我が軍事秘密を窃取し、不法に提供することに関わった嫌疑により、すでに大連市国家安全保障局によって法により審査され、、検察機関はすでに2人の逮捕を批准している。

ならば、2人の見たところごく普通の出稼ぎ労働者が、またいかにして一歩一歩国外人員によって利益誘導され、我が軍事秘密を窃取し、かつインターネットによって不法提供するスパイとなったのだろうか?

事件を回顧する:兼職は嘘、本当はスパイ

1985年生まれの韓某は瓦房店(頑住吉注:瓦を売っている店かな、と思いましたが地名でした)の人で、かつて某大型企業に勤めたことがある。失職後、彼はインターネット上で求職情報を発表した。去年3月のある日、ある知らない微信(頑住吉注:中国版フェイスブックみたいなもんらしいです)ユーザーが進んで彼と連絡を取り、ここから彼の生活の軌跡が変わった。

この微信の「良き友」は自称記者で、ニュース報道の材料を必要とし、韓某を某軍事目標付近に行って就業させた。相手方は同時に、韓某が軍事目標の画像を提供できさえすれば相応の報酬が獲得できる、とした。「誠意」を示すため、この「記者」はさらに非常に気持ちよく韓某にまず1.16万人民元の手付け金を提供した。

ここから、韓某はこの「兼職」を引き受けた。この国外人員の指揮下で、彼はまず相手方の要求通り某単位入りして働き、その後何度も仕事の便利な条件を利用して、規則に違反してデリケートな区域に進入し、携帯電話を用いて多くの某重大軍事工業プロジェクトの画像を撮影し、かつインターネットを通じて画像を国外に送った(頑住吉注:もし国産空母のことだったらスパイとしては大成功ですね)。去年7月、韓某はまた国外の「記者」の指揮下で、まず北京に行って国防技術プロジェクト推薦紹介会現場に対し同時進行の録音と撮影を行い、またわざわざ葫芦島に行ってもう1つの重要軍事目標の画像を撮影した(頑住吉注:衛星写真で新型の戦略ミサイル原潜が確認されたとされるところです)。ごく短い何ヶ月かで、韓某のこの「兼職」の、「基本給」および「奨励金」はすでに累計で9万人民元を超えていた。

去年8月、大連市国家安全保障局は法により韓某に対し強制措置を採った。調査を経て、韓某はすでに国外人員に向け不法に重要軍事目標の画像を数百枚を提供していることが分かった。

韓某と似た高報酬の「兼職」をしていた者にはさらに23歳の張某がいる。今年(頑住吉注:去年でしょう)4月、彼は携帯電話を用いておしゃべりしている時、ある知らない人の交友申請に接した。相手方は自称国外雑誌社の編集者で、張某の個人情報に引きつけられ、軍事艦船特別コラム報道の需要から、彼をネット上の兼職人員として招聘し、軍艦の画像を提供させることを望んだ。張某は「兼職」の待遇の良い条件に引きつけられ、すぐあらゆる手を尽くして「条件を創造」し撮影を行うことにした。

相手方が自分に与える撮影経費を受け取った後、張某はすぐ相手方の要求通りプロ用のカメラ、通信設備を購入し、定期的に「遼寧艦」に対し観察、撮影を行い、まるで国外「編集者」の「視察哨」に充当されたかのようだった。去年6月、より高い報酬を獲得するため、張某はもはや「兼職」に満足しなくなり、彼は相手方の要求通り本来の仕事を辞め、方法を講じて某軍事工業企業入りし、これをもって自らの業務の「質」を上げ、より高い報酬を獲得した。同年7月、張某は相手方の要求通り北京にやってきて某航空展で大量の資料を捜索収集した。去年8月に強制措置が採られた時までに、張某はすでに相手方に向け「遼寧艦」など軍事目標の画像500枚余り、その他のデリケートな画像200枚余りを提供していた。そしてこの期間、張某は相手方の経費4万人民元余りを受け取ってもいた。

(頑住吉注:これより2ページ目。)

関係者は記者に、上述の2つの事件は国家安全保障機関が検挙した一連のスパイ事件の中で比較的典型的な例だ、と教えた。実は、隠蔽された戦線上の敵情はすでに、近年来国外スパイ情報機関はすでにインターネットを裏切り扇動の陣地とし、一部の若いネットユーザーが裏切り扇動の目標となっていることをはっきり示している。敵の手法は非常に狡猾であるが、実は完全に防備を行うことができるものでもある。

大連市国家安全保障局の関連の責任者は次のように解説する。接触の初期、スパイ人員の多くはメディアの原稿依頼、兼職の招聘、ネットワーク交友などの身分で出現し、もって目標たる人員の警戒心を低下させ、同時に金銭と美色を餌とし、目標が引っかかるように誘う。そしてひとたび罠に落ちたら、ここから身を引くことは非常に難しい。裏切り扇動されて運用される人員の身分から見ると、秘密に関わる程度が高い研究設計人員もいれば、軽視されやすい普通の労働者もいる。核心的部位にいる直接秘密に接する人員もいれば、重要目標付近に足を踏み入れることのできる外周人員もいる。特別注意に値するのは、国外スパイ情報機関は在職人員の裏切り扇動に重点を置くだけでなく、さらには一定の技能を持つ失業人員を指揮して関連の軍事工業建設請負機関の招聘に応じてそこに入らせ、迂回して秘密に接する条件を獲得させることもある、ということである。また、我々の生活はすでにネットと切り離せず、ネットワークセキュリティに注意することも最も重要なことである。皆はネット上の経済行為の安全に要注意であるだけでなく、さらにはネット上の個人情報の秘密保持を強化し、もって別の下心ある者の関心と利用を免れる必要がある。特に軍事工業、科研院所など秘密に関わる機関の就業人員は、さらに秘密保持意識を増強する必要がある。

敵は狡猾であるが、「蠅はひび割れのない卵には目をつけない」である。韓某および張某の人となりを調べてみれば、罠に落ちる者には、それ自身にも往々にして深刻な問題が存在することがすぐに分かる。大連市国家安全保障局捜査員は、実は「幸福」がこのように突然に来ており、韓某本人も相手方が本当に「記者」なのか否か疑っていた、と明らかにする。だが、贅沢な生活を追求する韓某にとって、誘惑は実際大きすぎ、彼は自らのすることなすことの結果に配慮することは全くなく、さらには自らの良心に問うたこともなかった。実は、韓某は農村にすでに妻がいたにもかかわらず、家族に背を向けて市内で他人と同居し(頑住吉注:出稼ぎでしょ?)、国外スパイ情報機関が彼に提供した金銭はほとんど全部浪費に用いられた。張某は本来我が市のある企業に安定し楽な仕事があり、月給は4,000人民元近かったが、国外人員の身分が疑わしいとはっきり知っている状況下で、金や財産を図るためにそれでも無謀に走った。全過程の中で、張某が要求を提出しさえすれば相手方はすぐ彼を満足させた。例えば、張某がネットに接続する金がなくなった、家賃がなくなった、食費がなくなったと言えば、彼がどんなものを買うにも相手方は彼に払ってやった。このような方式を通じて、相手方は徐々に張某との間に一種の依存関係を建立した。張某が相手方の身分が疑わしいと意識するに至った時、彼にはすでに自ら抜け出す力はなくなっていた。何故ならこの種の金銭への依存と誘惑が実際大きすぎたからである。

2人の若者はいずれも30歳に満たず、まさに青春の年齢だったにもかかわらず、いずれも自称国外メディア機構の人員によって兼職業務に用いられ、一歩一歩「耳目」に充当される落とし穴に引き込まれた。違法の代償は自由を失うことである。今、自らのなしたことに対し、彼らは最初にそうしなければよかったと後悔している。

留置所の中で記者に直面し、張某は内心不安で、韓某はこらえきれず落涙した。韓某は国家に危害を及ぼすことをしたのを後悔し、彼は、「国家の利益に損失をもたらし、私は非常に深い後悔と自責を感じており、私は自身の経歴が皆に、天下には只の飯はないのだと警告を示し得ることを希望する。」と語った。張某も、「もし皆が類似の状況に遭遇したら、例えばある人があなたに軍事基地に入って撮影させた時、頭をきっと冷静にする必要がある。私のように、金のためには何でもするようになってはならない。」と語った。

2015年1月29日、大連市中級人民法院の一審判決は被告人韓某に、国外のために国家秘密を窃取し、不法に提供した罪を犯したとして、有期徒刑8年、政治的権利の剥奪4年に処し、法によりその違法な所得を強制没収した。

2015年2月12日、大連市中級人民法院の一審判決は被告人張某に、国外のために国家秘密を窃取し、不法に提供した罪を犯したとして、有期徒刑6年、政治的権利の剥奪3年に処し、法によりその違法な所得を強制没収した。

国家の安全を維持保護する責任はそれぞれの人にある

問題に遭遇したら96007に告発の電話をかけよ


隠蔽された戦線の勝負は一時も停止したことはなく、国家の安全意識も一時も緩めることはできない。国家の安全を維持保護する責任はそれぞれの人にある。

現在、習近平同志を総書記とする党中央は国家の安全保障業務を高度に重視し、専門に国家安全保障委員会を成立させ、かつ総体国家安全観を提出した。2014年11月1日、我が国はある新法を発布した。「対スパイ法」で、スパイ行為に対し明確な定義付けを行っている。市の国家安全保障機関もずっと隠蔽された戦線の上で国外からの脅威に関心を注ぎ、多くのスパイ事件を検挙し、国家の安全と軍事的利益を防衛している。

国家の安全保障業務をうまく行うのは絶対に単に専門の機関だけのことではなく、全社会共同の責任である。国家安全保障機関は皆に、国家の安全に危害を及ぼし、社会と政治の安定に影響する疑わしい状況や兆しに気付いたら、直ちに96007に電話し、国家の安全保障機構に通報せよ、と注意を促す。


 社会的制裁はまた別なんでしょうが意外に刑が軽いですね。日本も関連の法整備を行おうとしていますが、国際的には当たり前といってもやはり少し抵抗があります。





















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