ソ連、核機関銃弾を開発?

 アメリカには「核迫撃砲」というトンデモ兵器もありましたが。

http://military.china.com/history4/62/20170628/30854766_all.html#page_2


機関銃を用いて核爆弾を発射? ソ連、かつて核銃弾を研究開発 戦車を溶かすことができる

核軍備競争はこの世界に弾道ミサイル、戦略爆撃機、核搭載原潜をプレゼントしただけでなく、ずっと小さい核弾薬およびその搭載ツールをも生じさせた。冷戦の時期、米ソはかつて積極的に砲兵(戦車含む)用核弾薬、甚だしきに至っては極めて尋常ならざる核装薬銃弾を研究開発した。

機関銃を用いて核爆弾を発射

小口径核弾薬の開発は決して新鮮なことではない。1960年代には早くもソ連はカザフスタン域内に位置するセミパラチンスク試験場で、積極的に関連領域の研究開発作業を展開した。当時、ソ連サイドは厳格な秘密保持措置を採り、外界はこれに対しほとんど少しも知らなかった。何年も後になってセミパラチンスク試験場はカザフスタンの管轄に画定され、一部のファイル館に深く隠された資料が秘密解除となり、大衆はやっといくつかの相当に興味深い詳細を知り始めた。

ある簡略な記録は、ソ連がかつて放出するエネルギーたった0.002キロトン(すなわち2トンのTNT炸薬の爆発力)のミニ核爆弾を試験したことをはっきり示している。もう1つの文献の中には小火器、14.3mm(頑住吉注:14.5mmの間違いでしょう)および12.7mm大口径機関銃の銃弾の核弾薬試験に関し言及されているが、最も人を印象深くさせるものには7.62mm小銃の核弾薬試験が属し、これはカラシニコフ機関銃(RPK)への装備に用いるものだった。つまり、RPKはこれにより世界最小の核爆弾発射器となった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:ソ連の地下核ミサイルサイロ」)

核爆弾ミニサイズ化の技術原理は非通常核兵器プルトニウムあるいはウランおよび相当に特異なカリホルニウム超ウラン元素の採用によるもので、確かな言い方をするとその同位元素と原子量は252で、したがって重量の軽減、寸法の縮小、設計の複雑性が実現された。この同位元素が発見された後、物理学者たちは驚きに呆然とさせられた。

カリホルニウムの製造問題を解決すれば、すぐに銃弾の部品に使用できた。カリホルニウムの形状はダンベルあるいはリベットに似ていた。少量のカリホルニウム特殊装薬は相当に整った小球に丸められ、弾丸底部に置かれた。この小球を採用した時、弾丸の口径は7.62mmから8mmに増加した。専用に設計された特殊触発信管を採用したため、核弾丸は超越的に重かった。弾丸の弾道性能を保持しまた機関銃射手の習慣に合わせるため、科学者たちは止むを得ず特殊火薬を研究開発し、もって弾丸の初速向上に便とした(頑住吉注:普通に考えて反動が耐えがたいほど強くなるはずですわな)。

放熱が大問題

いくつかの成果を取得したが、より大きな難題が依然次々に現れては尽きず、特に放熱は解決できなかった。周知のように、いかなる放射性物質も加熱時、必ず非常に大きな熱量を放出する。カリホルニウム弾芯を使用する核弾丸を発射する時は、およそ5ワットの熱量が放出されるだろう。弾丸は熱を受けるとすぐに信管と炸薬の特性を変じ、甚だしきに至っては膨張が原因でバレルあるいはチャンバーに詰まり、従って自爆を引き起こすだろう。

この種の状況を避けるため、弾丸は専用の冷却装置の中に置かれることが必須だった。それは30発の弾薬ミゾが付属した厚く大きな銅板だった(厚さは約15mm)。弾のミゾの間にはパイプ穴が設けられ、加圧により、アンモニアが絶え間なくパイプラインに沿って循環でき、したがって弾薬の温度が摂氏零下15度前後であることを確保した。同時に、このような冷却装置はおよそ200ワットの電力を必要とし、加えてその自重は110kgで、このためさらに専用の冷蔵車が輸送を担当しなければならなかった。

発射前、冷凍された弾丸は事前半時間で取り出すことが必須だった。もしこの時間に装填、陣地を占めること、位置決定と照準そして最終的な発射というこの一連の動作を完成させないと、弾丸はすぐ改めて恒温器の中に入れ直すことが必須となった。もし弾丸が冷却装置外にあることが1時間を超えたら、弾丸はすぐ処理される必要があった。やはり熱量の問題が原因で、射手は最多で3発の核弾薬しか連発することが許されなかった。

核弾丸のもう1つの克服し難い欠点は殺傷効果の不安定だった。保管の時間と条件、弾丸の発射数および弾薬が命中する目標の材質に基づき、毎回の爆発時、弾丸のエネルギー効率は100〜700kgのTNTに相当する区間で波動した。

超小型核装薬と原子爆弾の核装薬は、通常武器の科学炸薬の爆発時とでは、周囲の環境に対する影響の差異が非常に大きい。数トンの化学炸薬の爆発時、数トンの摂氏3,000度にも達する熱い気体を放出するだろう。同様の状況下で、核銃弾はそれにもかかわらず周辺環境に向け核分裂のエネルギーを放出せず、その爆発の衝撃波は相当に弱いが、輻射はそれにもかかわらず非常に恐るべきものである。もし機関銃射手の目標からの距離が充分遠くないと、彼は多くの放射性照射に遭うことになった。

装甲の破壊や壁の取り壊しは朝飯前

当然、長いこと核銃弾に突っ込みを入れたが、実はこの武器は実戦の中でやはり大いに腕の振るい場所がある。例えば現代のメインバトルタンクに対応するのに、核銃弾が命中しさえすれば、それはすぐ瞬間的な大量の熱エネルギー放出により、装甲鋼板が溶解し、甚だしきに至っては砲塔とキャタピラを戦車の車体に「溶接」することができた。もし核銃弾を用いて敵サイドの構築物を打撃したら、目標命中時に1立方mの壁を「蒸発」させ、したがって全構築物構造の崩壊を引き起こすことができた。

この独特のカリホルニウム弾薬の品質保持期間は6年を越えないため、ソ連解体およびプロジェクト中止と共に、最終的に1発の核銃弾も保存され得なかった。あらゆるカリホルニウム元素は改めて回収され、超重元素抽出などの科研計画に用いられた。(作者/韓旭)


 どこまで本当なのか全然分からないんですが、とてつもなく高価なものになるようですし、また威力が相対的に弱くても核兵器使用による国際的非難や相手国の報復は通常の戦術核兵器と大して変わらないでしょうからあっても使いにくいはずですね。核兵器最大の存在価値である威嚇効果も低いですし。

















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